さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

クサガメ

2017-06-29 22:32:12 | 動物

*2017年6月29日撮影
 
 会津の鶴ヶ城のお堀にはたくさんのカメがいて、みなミシシッピアカミミガメだと思っていました。
 ところが、違うカメがいることに気がつきました。
 写真の真っ黒いカメはクサガメというそうです。

 クサガメの名の由来は臭いからで、「臭亀」と書くのだそうですが「草亀」という表記も使われているようです。
 臭い匂いを出すのは外敵に対処するためで、カメムシなどと同じようです。





*2017年6月27日撮影

 同じ場所で2日前に撮影したクサガメです。
 首のところに筋模様があります。
 雄の場合はこの筋模様は成熟すると消えて黒くなるのですが、雌の場合はずっと残るのだそうです。
 体も大きいように見えるので、雌なのかもしれません。
 カメは一般的に雌の方が大きいのだそうです。





*2017年6月29日撮影

 石の上にミシシッピアカミミガメと一緒にいるクサガメです。
 ミシシッピアカミミガメの方は大きいので雌かもしれません。
 クサガメは雄に見えるので、こんなふうに一緒に暮らしていて雑種が生まれてくる可能性はないのかと、妙な想像もしてしまいます。

 クサガメも中国から渡来した外来種らしいのですが、江戸時代のことのようで、在来種に近い存在です。
 日本固有種であるニホンイシガメとともに、近年は激減しているそうです。

コモチマンネングサ

2017-06-28 22:31:23 | 草花

*2017年6月28日撮影

 梅雨なのですがあまり雨が降りません。
 毎年のように雨が少ないことを心配しているような気がします。
 ひたすら蒸し暑い毎日です。

 たくさん咲いていたツルマンネングサの花がもう終わったようだと思っていたら、また咲いているのに出会いました。
 えっと思ってよく見たら、コモチマンネングサが咲いているのでした。
 両者の花は見分けがつきません。
 ただ、コモチマンネングサは葉の付け根に小さな葉を付けているので分かります。
 コモチマンネングサは花の咲くのがツルマンネングサより遅いようです。





*2017年6月28日撮影

 コモチマンネングサは葉の根元に小さい葉を数枚付けます。
 写真で分かるでしょうか。
 この小さい葉は、じつは葉ではなくてムカゴなのだそうです。
 このムカゴがささいな刺激でぽろぽろと落ちて、それが発芽して増えるのだそうです。
 花は結実しないけれど、このムカゴで増えていくので、なかなかやっかいな雑草とされています。





*2017年6月28日撮影

 セダムという名で売られている園芸用植物はマンネングサと同類ですが、セダムの場合は花を愛でるよりは多肉植物として葉を愛でるもののようです。
 もともとはコモチマンネングサも園芸用に導入されたもののようですが、いまはれっきとした野草です。
 ツルマンネングサ、メキシコマンネングサとならんで、野草としてのマンネン三兄弟というわけです。

ヒメギス(幼虫)

2017-06-27 21:51:31 | 昆虫

*2017年6月27日撮影

 曇り空ながらも蒸し暑い日が続いています。

 今日はヒメギスというバッタの仲間をごらんください。
 まだ幼虫です。
 バッタの中のキリギリス科に属しています。
 キリギリスに似ているけれど小さいというわけで、ヒメ「姫」キリギリスなのですが、省略してヒメギスです。
 キリギリスは「螽斯」と書きますが、ヒメギスは「姫螽斯」と書くので本来はヒメキリギリスなのかもしれません。





*2017年6月7日撮影

 これは今月初めのころのヒメギスです。
 ヒメギスはキリギリスに似ているといっても、色が黒いので、緑色のキリギリスとは誰の目にも違います。
 幼虫のヒメギスはまだ翅が生えていません。
 つるんとした褐色の背中がかわいいと思います。





*2017年5月27日撮影

 これは5月の、もっと若いヒメギスです。
 初めは背中がかなり白っぽくて、成長するにつれて黒っぽくなっていくのですね。

 大人になったヒメギスの姿も、機会があったら取り上げたいと思っています。

タチアオイ

2017-06-25 22:46:33 | 草花

*2017年6月25日撮影

 梅雨晴れというほどの晴れ間はなかったものの、暑い1日でした。
 久しぶりの散歩で、もうタチアオイが咲いているのを見ました。
 大好きな花なので、ついたくさん撮影してしまいました。

 ふつうアオイ「葵」というと、このタチアオイを指すことが多くて、会津若松市の花「葵」もタチアオイを指すと理解されています。
 市の花が「葵」なのはもちろん、旧会津藩が徳川家の親藩で「葵の紋」を使用したことによります。
 ただ徳川家の葵の紋のもとになったのは、フタバアオイという草の葉とされています。
 同じ「葵」の名がついていますが、まったく違う植物です。





*2017年6月25日撮影

 タチアオイは薬用として中国から渡来した植物で、古くは「唐葵(からあおい)」と呼ばれたようです。
 江戸時代頃から「立葵」という名が一般的になり、観賞用に栽培されるようになったそうです。
 原産地も中国と考えられていたのですが、最近はトルコ原産とヨーロッパ原産のビロードアオイ属の雑種とする説が有力なのだとか。





*2017年6月25日撮影

 「あおい」という名は、葉がどんどん太陽の方に向かうことから「仰日(あうひ)」の意味なのだそうです。
 「たち」はもちろんまっすぐに立つことを示します。
 高さ2mを越すこともめずらしくなく、花をつけるととても見事です。





*2017年6月25日撮影

 花の色はさまざまで、白やピンク系が多いのですが、濃い赤や黄色、黒い花もあります。
 ただ、青い花はないようです。





*2017年6月25日撮影

 今日の写真は白系とピンク系のタチアオイでした。
 これから夏の間長く咲き続ける花なので、変わった花のタチアオイを見つけたら、またご紹介したいと思います。





 

ミナミヒメヒラタアブ

2017-06-13 22:35:11 | 昆虫

*2017年6月13日撮影

 夏のような日もあれば、肌寒い日もあります。
 雨は少ないものの曇り空が多くて、やっぱり梅雨なのですね。

 さて今日は、細くて小さいヒラタアブの仲間、ミナミヒメヒラタアブです。
 ヒメがつくということは、ヒラタアブの中でも小さい方だということです。
 体長1cm以下で、ごく細い体をしています。
 この写真のミナミヒメヒラタアブは腹部がふっくら太いので、雌だと思います。
 ギシギシの葉にとまっています。





*2017年6月13日撮影

 横から見たミナミヒメヒラタアブです。
 お尻の方が妙にぷくっとしていますが、どうも雄の特徴のようです。
 とまっている草はカモガヤです。花が咲いています。





*2017年6月9日撮影

 ヒラタアブ類は空中で飛びながら交尾することがあります。
 ミナミヒメヒラタアブが2匹、まるで鏡に映っているかのように、くっついています。
 でも上と下のアブはよく見ると体型が違うので、鏡に映っているわけではないことがわかります。
 上になっているほうが少し細くて、雄です。
 下の方は少し大きくてふっくらしていて、雌です。
 交尾しながら同じ場所に静止して飛び続けるので、写真を撮るのもそんなに難しくはありません。