さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ノアザミ

2022-07-16 21:21:42 | 草花

*2022年7月14日撮影

 梅雨が明けたと思ったら、今度は雨の日が続いています。
 異常な大雨の被害にあっている方々もいて、胸が痛みます。1日も早く平常の日々を取り戻せますように。

 7月の初めからアザミの花が咲いています。
 アザミ類は秋の花と決まっていますが、唯一春に咲くアザミがあって、ノアザミと言います。
 7月はもう春とは言えないですが、少し咲き遅れたのだと思います。

 美しいノアザミの写真です。





*2022年7月11日撮影

 このノアザミは、咲き始めて約2週間で、もう終わりを迎えようとしています。
 短い間、楽しませてもらいました。





*2022年7月10日撮影

 ノアザミは日本在来種です。
 他にもノハラアザミなども在来種です。ノハラアザミは秋に咲くアザミです。
 
 例によってアザミの世界にも外来種がはびこっています。
 アメリカオニアザミだの、セイヨウトゲアザミだの、名前までおそろしい。
 これらは開花時期が早く、7月ごろに咲くものも珍しくないのですが、姿形が在来種と大きく違うものが多いようです。




*2022年7月9日撮影

 アザミは葉にトゲがあるので、うっかりさわれませんが、花はとても美しいのが特徴です。

 美しい花のみならず、ノアザミは食用としても優れた存在で、葉の天ぷらなどは絶品です。
 ノアザミ自体が最近はあまり見かけなくなってきたので、採取して食べようとは言いにくいのですが。





*2022年7月8日撮影

 ノアザミの写真、今回は似たような雰囲気のものばかりになりました。

 さて、アザミとは別の話。
 会津の鶴ヶ城公園に、今年はクロイトトンボが出現しません。
 昨年までたくさん飛び交っていたのに、どうしたのか、と不思議に思っています。
 クロイトトンボは、いわゆるイトトンボ類の中で最も個体数の多いトンボだと思っていたので、ここ鶴ヶ城公園で今年1頭も見ないのは異常なことだと思います。

ニイニイゼミ

2022-07-10 22:19:35 | 昆虫

*2022年7月8日撮影

 猛暑が続くと思っていたら、6月の末には、ここ東北の南部も梅雨が明けたのだそうです。
 普通よりひと月近くも早い梅雨明けです。

 猛暑の中、会津の鶴ヶ城公園にニイニイゼミの声が聞こえています。
 やかましいアブラゼミやミンミンゼミはまだですが、しっとりとチーと鳴くニイニイゼミが例年より多いような気がします。

 草むらの中に、羽化したてのニイニイゼミを発見しました。
 初めての出会いに興奮しながら撮影した写真です。





*2022年7月8日撮影

 これは少し角度を変えて、腹側を撮影してみました。
 朝の9時頃ですが、翅の模様などもしっかりして、もうほとんど成虫として出来上がっているようです。
 まもなく飛び立つのでしょうか。

 ニイニイゼミがとりついているのは、アカネという草でたよりない細い茎です。
 地上20cmくらいの低い位置で羽化しています。





*2022年7月6日撮影

 ニイニイゼミに限らずセミは声はよく聞くのですが、姿を発見するのは至難のわざ。
 なんとか姿を見たいものだと、声がするとおぼしき付近を探すのですが、見つけられないのが普通です。

 それに比べて、抜け殻は草の中や木の枝に容易に見つけることができます。
 まだアブラゼミやミンミンゼミは出てこないので、今見つけるセミの抜け殻はたいていニイニイゼミです。

 ニイニイゼミの抜け殻は、小さくて丸くて目が大きいのが特徴ですが、なんといっても泥だらけであることによって、ニイニイゼミであることを示しています。
 この抜け殻も細い草の葉にとりついていました。





*2022年7月8日撮影

 さて最後にこの写真は何でしょうか。
 ヒヨドリが何かを咥えています。
 親鳥が子鳥のためにエサを運んでいるところかなあと思って撮影しました。
 よく見ると、咥えられているエサはなんとニイニイゼミです。
 ちゃんと伝わるといいのですが、あまりよく分からないかもしれません。

 こんな形でニイニイゼミを紹介するのも珍しいことかなあと思います。
 野鳥のエサとして食べられていることは、個体数が増えている証と見ていいのでしょうか。