さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

オウレン

2014-03-30 22:19:19 | 草花

*2014年3月29日撮影

 山の林の中にひっそりと咲く、早春の花。
 私は見たことがなかったのですが、昨日御薬園で咲いているのを発見しました。
 御薬園とはもと会津藩主の庭園で、薬草園でもあります。
 オウレンにはキクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンの三種があるそうで、じつは三種類の名札がしっかり立っていました。
 しかしどれがどれかよく分からず、私にはみな同じに見えました。
 後ろに一面に生えているのはスギゴケで、オウレンの葉は花の左側にぼやけているものです。





*2014年3月29日撮影

 葉がはっきり写っている写真です。セリの葉のようです。
 花のついている茎とは別のところから出ているような印象ですが、根茎で繋がっているのです。

 オウレンは黄連と書き、漢方薬として有名です。
 根茎を乾燥させて粉末にして、健胃・整腸薬として用いるそうです。
 薬だから御薬園で栽培されているわけです。

マンサク

2014-03-29 22:32:32 | 樹木

*2014年3月29日撮影

 今日も暖かい春の日差しでした。
 梅はまだ咲きません。サンシュユが少し咲き始めたようです。
 
 御薬園(会津松平公の庭園、薬草園でもある)では、マンサクが咲いていました。
 樹木に付いている名札によるとマルバマンサクだそうです。
 普通のマンサクとは葉の形が違うそうですが、葉のない今は確認できません。





*2014年3月29日撮影

 早春の木に咲く花と言えばロウバイやマンサクを思いうかべますが、どちらも私の近辺には見あたりません。
 今日は御薬園で思いがけずマンサクに出会って、うれしい一日でした。




*2014年3月29日撮影

 マンサクの花は4枚の黄色い花弁でできています。
 細長い花弁がたくさんあるように見えるのは、花がたくさん固まってついているためです。

 マンサクが御薬園にあるのは、もちろん薬として使えるからです。
 葉を乾燥させて煎じて飲めば、赤痢や内臓の出血に効くそうです。また葉の粉末を軟膏に練り込んだものは痔疾に効く座薬になるのだそうです。

キタテハ

2014-03-28 22:20:10 | 昆虫

*2014年3月28日撮影

 今日も暖かくて、いよいよ季節は春に替わったと実感しました。
 というのも、蝶が飛んでいるのを発見したのです。
 枯葉が風に吹かれているのかと思って見ていたら、黄色い背中が見えて、キタテハでした。
 キタテハを一頭見つけると次々に見えてきて、たくさんいることが分かりました。
 おまけにモンシロチョウが飛んで来たりして、すぐに見失ってしまったのですが、これはもう春になったと思った次第です。





*2014年3月28日撮影

 草の向こうにキタテハが翅を閉じて裏側を見せています。
 いつ見ても感心しますが、じつにこれは枯葉です。
 キタテハは成虫で越冬する蝶なので、春一番に飛び始める個体は越冬した蝶である可能性が高いそうです。
 翅がぼろぼろに傷んだキタテハもいました。





*2014年3月28日撮影

 キタテハは夏型と秋型と季節によって色合いが違います。
 このキタテハは色がオレンジ色で濃いので秋型の色のように思います。
 やはり越冬した蝶なのかもしれません。
 冬をどういうふうにして生き延びてきたのでしょうか。
 ガンバレ!と心のうちで声援を送ります。

タネツケバナ

2014-03-26 22:40:11 | 草花

*2014年3月25日撮影

 オオイヌノフグリやハコベが咲いている地面に、いちだんと小さい花を発見。
 ほんの3mmほどの白い花が4~5cmの細い茎の上に固まって咲いています。
 そして茎の根元には、みごとなロゼット。冬を越すための根生葉(こんせいよう、根から直接放射状に広がる葉)の状態です。
 これはタネツケバナのロゼットで、小さな茎を立ち上げたところでもう花を咲かせているのです。





*2014年3月24日撮影

 花は十字形の4弁花でちゃんとタネツケバナです。
 本来タネツケバナは、種籾を水につけて苗代の準備をするころに咲くところから「種漬け花」なので、まだ少し早いのです。
 こんな小さいうちに咲き始めるのは、何をあせっているのでしょう。





*2012年4月13日撮影

 花の盛りのタネツケバナを探して、一昨年撮った写真です。
 このぐらいになると背の高さも30cmほどになって、根生葉はもう残っていません。
 田や畦をおおいつくすように咲き広がることもあります。

 あと一月もたたないうちに、小さなロゼットから立ち上がった茎がちゃんと育って新しい葉を付け、本来の花をしっかり咲かせるのだと思います。

ハナアブ

2014-03-25 23:05:35 | 昆虫

*2014年3月24日撮影

 今日も春の日差しが暖かい一日でした。
 梅まだ咲きませんが、足下にはオオイヌノフグリがたくさん咲いています。
 そのオオイヌノフグリの花にハナアブが飛び交っていました。
 これはナミハナアブだと思います。虫たちの季節が始まりました。





*2014年3月24日撮影

 ハナアブの中にミツバチも混じっていました。
 色が黒っぽいのでニホンミツバチだと思います。
 後脚にはもう花粉の団子をつけていて、ミツバチの活動も始まっているわけです。