さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

エゾビタキ

2015-09-30 22:45:24 | 

*2015年9月30日撮影

 今日も爽やかな秋晴れの一日となりました。しばらく続いて欲しいと願っています。

 久しぶりに野鳥です。
 今日はエゾビタキに出会いました。
 エゾビタキは夏はカムチャツカ半島など北の国で繁殖し、冬はフィリピン以南の南の国で越冬する、渡り鳥です。
 渡りの途中に日本にも立ち寄るので、春や秋に見ることのできる旅鳥というわけです。
 秋の方がよく見かけると言われています。





*2015年9月30日撮影

 後ろ向きのエゾビタキ。
 よく似たヒタキ類として、コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキの三種はよく知られています。
 この三種のヒタキはみな姿形がかわいいので人気があります。
 そして区別しにくいこともまたよく知られています。





*2015年9月30日撮影

 上の写真と同じ場所にいるエゾビタキですが、こちらを向いてくれました。
 三種のヒタキ類の違いは胸の模様です。
 このエゾビタキは、はっきりした縦線の模様があります。
 サメビタキは模様がはっきりせず、コサメビタキは模様がありません。
 三種ともあまり出会えないので、今日はエゾビタキに出会えたことに感謝です。
 
 

ズミ

2015-09-29 22:41:25 | 樹木

*2015年9月29日撮影

 秋が来てさまざまな「赤い実」が目立ち始めました。
 赤い実は美しいけれど、何の実かなかなか判別できません。特に葉が落ちてしまってからは区別がつかなくなってしまいます。
 それでまだ葉のあるうちに調べたいと心がけています。

 そんなわけで今日出会ったこの「赤い実」は、ズミだと思います。
 リンゴの仲間のズミの実は、ごく小さいリンゴのよう。





*2015年9月22日撮影

 リンゴの花が美しいように、ズミもまた春に白かピンクのみごとな花を咲かせます。
 春になってズミの花に出会えたら、ぜひ紹介したいと思います。

ナツアカネ

2015-09-28 21:51:20 | 昆虫

*2015年9月28日撮影

 日本の赤とんぼを代表するアキアカネとナツアカネ。
 今年アキアカネを取り上げたのは夏になりかけの7月初めだったと思います。
 そして今日はナツアカネ。もう秋ですが、赤とんぼの名前と季節はあまり関係がないと思った方がいいようです。

 今日出会ったナツアカネは雌です。
 腹部には黒い模様がはっきりしていて、背中側が赤くなります。
 顔の先が少し赤くなっているのがナツアカネの証拠。なんだかちょっとかわいい感じです。





*2015年9月22日撮影

 これは見事に赤く染まったナツアカネの雄です。
 顔まで真っ赤になるところが、アキアカネと違うナツアカネの特徴。
 まさに赤とんぼです。

 夏の猛暑が去ってからアキアカネはたくさん飛び回るようになりました。
 それに比べるとナツアカネは少ないようです。





*2015年8月28日撮影

 ナツアカネも猛暑が去ってから見かけるようになりました。
 これは8月の末に撮ったナツアカネの雄ですが、まだ成熟途中で全身真っ赤にはなっていません。
 少しオレンジがかった赤い色が、とても新鮮に見えます。

マルバルコウソウ

2015-09-27 21:59:18 | 草花

*2015年9月27日撮影

 「会津まつり」が終わったと思ったらすぐに天気が崩れて、しばらく曇りや雨の日が続きました。
 今日は晴れ間が見えましたが、秋晴れというにはちょっと日差しが物足りないような。

 さて今日は赤いかわいい花。マルバルコウソウです。
 漢字では「丸葉縷紅草」と書きますが、ルコウソウの仲間で葉が丸いということです。
 葉はハート型ですが、本来のルコウソウ「縷紅草」は葉が糸のように細いので、丸葉というわけです。
 「縷紅草」の「縷」は細い糸をさす言葉で、赤い花が咲くので「紅草」というわけです。
 ルコウソウもマルバルコウソウも熱帯アメリカ原産とされ、江戸時代に観賞用に渡来したとされています。





*2015年9月23日撮影

 見てのとうり朝顔を小さくしたような形の花で、ヒルガオ科に属します。
 もとは観賞用に栽培されたのでしょうが、今は野生化しています。
 中部地方以西に多いとされていますが、会津にもあるということはだいぶ北上しているようです。





*2015年9月16日撮影

 マルバルコウソウは今では野草とされています。
 一方本来のルコウソウや、交配種のハゴロモルコウソウなどは、園芸種として販売されています。
 いずれも似たような赤い花を咲かせ、大きな違いは葉の形だけなのですが、人の好みの不思議でしょうか。
 
 それでもマルバルコウソウの輝くような赤い花を見ると、しっかり生きろと励まされるような気がします。

 

キバラヘリカメムシ

2015-09-23 22:25:42 | 昆虫

*2015年9月23日撮影

 今日も秋晴れのいい一日となりました。
 会津の鶴ヶ城は今日は「会津まつり・会津藩公行列」のメイン会場として、ものすごい人出。
 こんな日はお城に近づくのは遠慮します。
 
 というわけでお祭りと縁のなさそうなところを散歩。
 マユミの実とおぼしきものに、ちょっとハデなカメムシを発見しました。
 カメムシにはきれいな色かたちをしたものが少なくありませんが、このトラマークを体の周囲にめぐらしたカメムシもなかなかのものです。
 キバラヘリカメムシというそうです。





*2015年9月20日撮影

 やはり同じマユミの実とおぼしきものにとりついている黄色い虫。
 そうです、これがキバラヘリカメムシの幼虫です。
 幼虫も黄色い腹部の周りに黒い点々模様があります。
 幼虫は翅が未発達で頭のほうにちょっとしかないので、黄色い腹部が露出しているのです。
 成長すると翅がのびて体を覆い、黄色い腹部が隠れて、成虫の姿になるというわけです。
 黄色い幼虫もなかなかいい姿をしています。





*2015年9月20日撮影

 キバラヘリカメムシはマユミやニシキギが好きで、大量発生するとされています。
 この写真のような光景が、マユミとおぼしき木の葉のいたるところに展開されていました。
 葉が食い尽くされるのではないかと思うほど、たくさんいます。
 しかし日をおいて何度か観察してみると、葉がなくなってしまうほどの被害はないようです。
 見た目に気持ち悪いと思う人は多いと思うので、殺虫剤などで駆除されてしまうのでしょうね。
 キバラヘリカメムシの実害というのはどの程度なのでしょうか。