さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

マメグンバイナズナ

2015-06-30 22:30:18 | 草花

*2015年6月30日撮影

 マメグンバイナズナという草の実が熟してきて、きれいな薄紫になっています。
 今だけのほんの一時期、マメグンバイナズナが見せる姿は夢のように美しいと、つくづくみとれます。





*2015年6月30日撮影

 実が熟せば、ほどなく枯れ始めます。
 こんな感じが枯れ始めたマメグンバイナズナです。
 やがて全体が茶色に枯れてしまいます。





*2015年5月28日撮影

 ひと月前、花の盛りのマメグンバイナズナです。
 花は上の方だけで、花の下には実が付いています。
 
 ペンペン草として知られているナズナは春の七草のひとつです。
 ナズナの実は三角形をしていて三味線のバチに似ているというのでペンペン草なのです。
 そのナズナによく似ているけれど、実の形が丸くて平べったくて軍配のようだというのがグンバイナズナという草。
 グンバイナズナは草丈も大きく実も大きいのですが、それを小型にしたのがマメグンバイナズナで特に実は小さいです。
 マメグンバイナズナは空き地などにたくさん生えています。

アメンボ

2015-06-29 22:23:40 | 昆虫

*2015年6月29日撮影

 梅雨時だからというわけでもないのですが、アメンボです。
 雨の日の水溜りなどによく見かけるので「雨ん坊」だと言われますが、じつは「飴坊」または「飴棒」が正しいのだとか。
 アメンボはカメムシの仲間なのですが陸上のカメムシと違って、甘い飴の匂いを出すのだそうです。

 会津の鶴ヶ城のお堀にいるアメンボ。
 小さい棒状の体に大きくバッテン印の脚が付いています。
 脚は4本しか無いように見えますが、前脚は顔の前へ小さく突き出しているのです。
 




*2015年6月29日撮影

 アメンボは脚の先に細かい毛が密集して生えているため、毛が水をはじく表面張力で水面に浮かぶことができます。
 脚を動かして水面を速いスピードで滑走します。

 水の上を滑っているアメンボを見ていると、普通の小さいアメンボとかなり大きいアメンボがいるのに気がつきます。
 これがその大きいアメンボです。なにやら脚の数が多いように見えます。
 この大きいアメンボもけっこうたくさんいます。





*2015年6月29日撮影

 これが「大きいアメンボ」の正体です。
 2匹のアメンボが重なっていたわけです。交尾中のアメンボでした。
 上に乗っているのが雄で、下が雌です。

 アメンボは肉食性で、水中に落ちてきた昆虫などに針状に尖った口を差し込んで体液を吸うのだそうです。
 水溜りが干上がるなど環境が悪化すれば、長距離を飛んで移動することもあるといいます。

ホタルブクロ

2015-06-28 22:23:07 | 草花

*2015年6月27日撮影

 東北地方もどうやら梅雨入りしたようです。雨模様の日が続いています。

 ホタルブクロの花が咲いているのによく出会います。
 今月初めにはもう咲いていたような気がしますから、息の長い花なのかとも思います。
 花の色は白いものから濃い紫まで多彩です。この写真のホタルブクロはかなりはっきりした紫系の色をしています。





*2015年6月19日撮影

 これは10日ほど前の写真です。
 この花はピンク系に見えますが、白い部分と縞模様にも見えます。

 ホタルブクロという名前の由来については、花の姿を提灯に見立てて火垂(ホタル、提灯の古語)をあてたという説と、子供が花の中にホタル(蛍)を入れて遊んだからという説があります。ただ、一般的には「蛍袋」という漢字をあてるようです。





*2015年6月14日撮影

 これは2週間前の写真。
 薄い紫ですが、白い部分の方が多い花です。

 ホタルブクロは大きくて見ごたえのある花を咲かせますが、すぐにしおれて縮んでしまいます。
 花は茎の下の方から咲き始め、茎の先端に向かって次々に咲きます。
 つぼみ、咲いている花、咲き終わって枯れ始めた花、いろいろな姿が混在しているのがホタルブクロの本来の姿です。
 今回は、なるべくしおれた花が写り込んでいない写真を選んでみました。

マメコガネ

2015-06-22 22:10:17 | 昆虫

*2015年6月22日撮影

 イタドリの花の陰に隠れるようにしてマメコガネがいました。
 マメコガネは小型のコガネムシで、小さいからマメなのではなく、マメ科の植物を好んで食べるためにマメコガネなのだそうです。
 しかしマメコガネはマメ科に限らず多くの植物を食べます。
 農作物も食べるので、農業害虫として嫌われてもいます。





*2015年6月21日撮影

 嫌われ者ではあっても、マメコガネはつやつやした光沢が美しいコガネムシです。

 雌を求めて雄のマメコガネが飛来した、と解釈できる写真です。
 マメコガネの雌雄は区別がつきませんが、そう思って見た方が面白いというわけです。





*2015年6月21日撮影

 そして二匹が急接近。
 ところがこの後は、なにごともなく二匹は離れていってしまいました。
 相性が悪かったのか、あるいは雌雄ではなかったのか、わかりません。





*2015年6月19日撮影

 ヨモギの葉に取り付くマメコガネです。

 マメコガネは日本在来種ですが、1910年代に北アメリカに移入し、その後爆発的に増えて農作物に甚大な被害をもたらしました。
 アメリカには天敵がいないせいで増えたとされています。
 ジャパニーズビートルと呼ばれ、外来種が危険だという見本として語られています。

オオバコ

2015-06-21 22:36:54 | 草花

2015年6月21日撮影

 オオバコが元気に育っています。
 もともと踏みつけに強い草として道端や荒れ地などに生えますが、近頃は人の目につくところはすぐに刈られてしまいます。
 それでも地面に張り付いているような大きな葉は無傷で、また花茎を伸ばします。





*2015年6月18日撮影

 今日はオオバコの花がこんなに美しいということを見て欲しくてこの写真を載せます。

 じつはこの薄紫のものは雄しべです。
 花茎の雄しべが出ているところの上の方を見ると、つぶつぶの先端がピンク色になっています。
 これがオオバコの花で、短い白い糸のようなものが出ているのが雌しべです。
 雌しべが受精すると雄しべが伸び始め、写真のような姿になります。
 オオバコの花は下から上へ咲き上がるので、上の方が雌しべのころの花、下の方が雄しべが出てきた花ということになります。
 雄しべが終ると実になるのですが、それが左側にちょっと頭を出している花茎の姿です。





*2015年6月21日撮影

 オオバコの花茎は、雌しべの花、雄しべの花、実という三つの姿を下から上へ展開します。
 花茎ごとに進行具合が違うので、よく見るといろいろな段階の花の姿がわかります。
 この写真の花茎を、大きい花茎4本小さい花茎4本に分けて、大きい花茎だけを見ることにします。
 右から2番目の花茎は真ん中辺が雄しべの花で、その上は雌しべの花、下は実になろうとしているようです。
 一番右と一番左の花茎は、花が終わって実になっているようです。
 左から2番目の花茎は雄しべの花が上の方に少しになって、下は大部分実になっているようです。

 秋になるとオオバコの花茎は実が熟して赤く染まりそれも美しいのですが、いまの時期だけの花の姿もぜひ見てほしいものです。