さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

うろこぐもとにゅうどうぐも

2014-08-30 20:20:01 | 

*2014年8月30日撮影

 久しぶりに青空が広がりました。
 それでも風は心地よい涼しさで、秋を感じさせる一日でした。
 まだ8月なのにというのは別にして、空に広がるうろこぐもも秋を感じさせてくれました。
 うろこぐもは正式名称を巻積雲といい、秋に限らず一年中あらわれるそうですが、一般的には秋の雲と言われています。





*2014年8月30日撮影

 でも空の反対側には大きなにゅうどうぐも。
 にゅうどうぐもは正式には積乱雲で、まさに夏の雲。夕立をもたらす雲です。
 
 夏のにゅうどうぐもと、秋のうろこぐもとが同じ空に広がって、今の季節を示しています。
 今日は久しぶりに雲の写真でした。
 

コガタスズメバチ

2014-08-29 23:10:00 | 昆虫

*2014年8月29日撮影

 恐ろしい昆虫の代表とされているスズメバチ。
 そのスズメバチの中で一番身近にいて、よく目にするのがコガタスズメバチです。
 今日はボタンヅルの花やノブドウの花の周りを飛び回っていました。
 スズメバチが花の周りを飛ぶのは、獲物にする昆虫類が集まっているからと言われます。
 昆虫を捕らえて団子のようにして巣に運び幼虫に与えるのだそうです。
 成虫は幼虫の出す栄養液を餌として生きているので、幼虫を育てることは成虫が生きるための手段でもあるのです。





*2014年8月28日撮影

 コガタスズメバチの後姿です。
 小型ではないオオスズメバチという種類は、最も凶暴な蜂とされていますが、地中や樹木のほらの中に巣を作るのであまり目にする機会がありません。
 コガタスズメバチは樹木の枝や軒下などにおなじみの「スズメバチの巣」を作ります。
 スズメバチの巣を見つけたら、一番可能性の高いのがコガタスズメバチの巣です。
 一般に思われているよりもコガタスズメバチはおとなしい蜂で、むやみに人を刺したりしません。




*2014年7月14日撮影

 働き蜂はみな雌で、ふだん見かける蜂はたいてい働き蜂だと思っていいようです。
 働き蜂は餌になる昆虫を捕らえて巣に運びますが、幼虫が十分栄養液を出さないこともあり、そんなときは樹液や花の蜜を吸うのだそうです。
 この写真はノカンゾウに取り付いているコガタスズメバチですが、蜜を吸っているようにも見えます。
 
 こうして単独でいるときのスズメバチが人を刺すことは極めてまれなこととされています。
 人を襲うのは巣を直接攻撃されたときに限られるようです。
 巣に石をぶつけて壊したり、蜂の姿が見えないので空き巣だと思って取ろうとしたりする行為が最も危険だそうです。
 コガタスズメバチの場合は巣があることがはっきり見えるので、十分注意して生活すればむやみに駆除する必要もないというのが、駆除業者の意見だったりもします。

イヌゴマ

2014-08-28 22:12:32 | 草花

*2014年8月28日撮影

 まだ8月だというのに雨が降り続いて急に寒くなりました。
 もう秋だと告げられているようです。

 ずいぶん久しぶりに鶴ヶ城公園を歩いてきました。
 きょう発見したのはイヌゴマの花がまだ咲いていることでした。
 イヌゴマも7月ごろに咲く花と思っていたので、すこしびっくりです。
 イヌゴマの花はウツボグサに似ていると思っていますが、ウツボグサは大きな花穂がひとつだけ付くのに対して、イヌゴマは短い花穂が数段積み重なっていく咲き方をします。





*2014年7月15日撮影

 これは花のさかりの7月の写真です。

 イヌゴマという名前は、実がゴマに似ているが食用にならず、役に立たないという意味だとされています。
 イヌ◯◯というのは◯◯に似ているが役に立たないということで、そういう名前がたくさんあります。
 これについて、犬は人間にとって大切な動物で「役にたたないもの」を犬と呼ぶのはおかしいという観点から異論があるようです。
 「イヌ」は「似て非なるもの」という意味の「非(イナ)」が変化したのではないかという見解です。
 この説によれば、イヌゴマとはゴマに似ているがゴマではないものという意味になります。
 心情的にはこの見方を支持したい気がしますが、真実ははたして?

アオメアブ

2014-08-25 21:58:16 | 昆虫

*2014年8月24日撮影

 アオメアブです。
 名の通り緑色の目が輝いて、光のあたり方でオレンジ色にも見え、とても美しいのです。
 でも姿形はたいそうグロテスクです。
 この写真のアオメアブは腹部が太いのでたぶん雌だと思います。





*2014年8月24日撮影

 これは腹部が細くて、雄のアオメアブだと思います。
 雄は体全体が雌より少し小さいようです。

 アオメアブはムシヒキアブと呼ばれるアブの一種です。
 ムシヒキアブというのは虫を抱えている、あるいは引きずっている姿をよく見るからです。
 ハエなどの小さな昆虫はもとより、コガネムシやクワガタ、トンボやカブトムシなどの大きな虫も捕まえて体液を吸ってしまいます。
 アオメアブはトンボなどの大型の虫が好みだとも言われます。

コゴメバオトギリ

2014-08-24 21:40:18 | 草花

*2014年8月24日撮影

 天候不順やら忙しいお盆やらで長いお休みになってしまいました。
 しかしこんなに雨の降るお盆は記憶にありません。暑い日もありましたが、全体としては冷夏なのではと思っています。

 今日は久しぶりに川岸を歩いてみましたが、オトギリソウがまだ咲いているのを見つけました。
 葉が小さいのでコゴメバオトギリ(小米葉弟切)という種類だと思います。





*2014年6月21日撮影

 本来は6月頃に咲きます。
 これは6月に撮ったコゴメバオトギリの姿です。セイヨウオトギリの変種とされる帰化植物です。

 日本在来のオトギリソウは傷薬として特に虫さされの特効薬として使われてきました。
 花の終わった草全体を陰干しして焼酎に漬けたものが一般的で、漬けた焼酎の方を患部に塗布します。
 日本独特の民間療法とされています。
 よく効くという人と効かないという人と、まれに皮膚がかぶれる人がいます。
 セイヨウオトギリやコゴメバオトギリでも同じような薬になるのかどうかは分かりません。





*2014年6月8日撮影

 これは6月初めの頃のコゴメバオトギリです。
 うしろにスイバが咲いているのが見えて懐かしい思いがします。

 コゴメバオトギリの原種であるセイヨウオトギリは、古くからヨーロッパで薬草として扱われてきました。
 現代ではうつ病に対して有効で、副作用の少ない薬として用いられるようです。
 ところがここでもよく効く薬だという説と薬効はないという説とが争っているようです。
 自然の植物などを薬として用いることに対する製薬会社などの妨害なのか、医学上の真実なのか、難しい問題です。