さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

オオウバユリ

2014-07-31 22:07:05 | 草花

*2014年7月31日撮影

 オオウバユリの花が咲きました。
 私はウバユリだと思っていたのですが、東北や北海道に咲くウバユリはオオウバユリと呼ばれることを最近知ったばかりです。
 草丈が2mほどにもなり花もたくさん付くのがオオウバユリの特徴とされています。
 オオウバユリにクズがからまっています。
 オオウバユリの葉は下の方で茶色に枯れています。写真には写っていませんが。





*2014年7月12日撮影

 まだつぼみの頃のオオウバユリです。今月上旬です。
 もうすでに葉は茶色く枯れはじめています。
 花の頃には葉が枯れてしまうのを、歯が欠けた姥(うば=老女のこと)にたとえてウバユリと名付けられたとされています。





*2014年5月1日撮影

 これは5月のオオウバユリ。
 葉が大きく広がって全体の大きさは直径1m以上あります。
 草丈はまだ小さいのですが、葉の大きさは堂々としています。





*2014年4月16日撮影

 4月、春がきて芽生えてすぐのオオウバユリです。
 ツヤツヤと光沢のある葉が特徴です。葉脈が赤いのがオオウバユリを見分けるポイントです。
 もっと芽生えたばかりのオオウバユリは全体に赤みが強い葉が、くるっと巻かれた状態です。
 このオオウバユリの若い葉は山菜として食べられるそうです。





*2013年9月10日撮影

 今日はもうひとつおまけの写真があります。
 花が終わった後のオオウバユリの実です。昨年10月の写真です。
 実はやがて茶色に熟れて、冬には茎ごと枯れてなくなってしまいます。
 実は種をまき散らして枯れていきますが、この種から発芽して育つのはまれなこととされています。
 種から発芽して育ったオオウバユリは、花が咲くまでに7~8年かかるといわれ、花が咲けばその年に枯れてしまいます。
 枯れたオオウバユリには鱗茎(球根)ができ、鱗茎には子供もたくさん付いて、これによって増えていくことの方が多いようです。

 鱗茎も食用にされ、百合根以上の高級食材として扱われることもあるといいます。
 

ショウジョウトンボ

2014-07-30 22:17:54 | 昆虫

*2014年7月30日撮影

 全身真っ赤なショウジョウトンボです。
 ショウジョウというのは猩猩と書き、猿に似た全身真っ赤な伝説の生き物のこと。
 それできわだって赤い生き物にショウジョウの名を付けるようになりました。
 実際はショウジョウなんとかと名が付いてもそんなに赤くないこともあるのですが、このトンボの場合はじつに見事に赤いのです。





*2014年7月29日撮影

 真っ赤なショウジョウトンボは雄で、雌はオレンジ色をしています。
 雄は縄張りをつくってそこに他の雄を入れません。
 だから真っ赤なショウジョウトンボはぽつんと一匹でいることが多く、しかも同じ場所の近くにいつもいる確率が高いのです。





*2014年7月8日撮影

 赤トンボと一般的に言う場合は◯◯アカネという名のつくトンボをさすことが多く、ショウジョウトンボは赤トンボではないとする見解もあります。
 しかしこんなに真っ赤なトンボこそ赤トンボでなくて何でしょうか。
 秋空を埋め尽くすようにして飛ぶアキアカネのような風情はないにしても、ショウジョウトンボも立派な赤トンボだと思います。

ダイコンソウ

2014-07-29 22:10:03 | 草花

*2014年7月29日撮影

 先週末は猛暑の夏でしたが、今週は雨や曇り空で気温もあまり上がらず、過ごしやすい日が続いています。
 今朝は久しぶりに鶴ヶ城へ。

 木の下の日陰に咲いている小さな黄色い花。
 ダイコンソウといいます。
 どうして大根の名が付くのか不思議ですが、冬越しの根生葉が大根に似ているというので名付けられたといいます。
 命名の由来というのはいろいろ奇妙なこともありますが、信じるより他にありません。





*2014年7月29日撮影

 この丸い黄色い花の形は、なぜかほっと心なごむ気持ちがします。
 茎の先が枝分かれしてその先に花がひとつ、伸びた枝はまた分かれて花がつき、それを繰り返すので全体にぱらっとした感じで花が咲きます。





*2014年7月29日撮影

 花の中心部のグリーンの部分にはたくさんの雌しべが集まっていて、そのまわりを黄色い雄しべが囲んでいます。
 それで雌しべの集合体がやがて実になるのですが、花柱の先端が妙な具合に曲がります。
 今回の写真ではよく分かりませんが、ダイコンソウの一番の特徴です。
 

オオムラサキ

2014-07-25 21:59:44 | 昆虫

*2014年7月25日撮影

 梅雨明けの声は聞こえませんが、本格的な夏の暑さがやってきてこれはもう梅雨明けです。

 珍しいオオムラサキという蝶に出会ったのでごらん下さい。
 トチノキの根元が草刈機で傷ついたようで、樹液が滲み出しているところにコガネムシやらクワガタやらが群がっています。
 そこに飛んで来た巨大な蝶。一瞬広げた翅の美しい色!
 日本の国蝶とされているオオムラサキです。
 翅を閉じているとこのように地味です。





*2014年7月24日撮影

 翅を広げた写真がこれです。
 じつはこれは昨日同じ場所で撮影しました。樹液を吸うのに忙しくて、ほとんど翅を広げてくれません。

 トチノキの皮の傷に体ごともぐり込んでいるのはカナブンのようです。
 カナブンは他の虫が来ると体当たりして追い払います。
 しかしオオムラサキは全然動じません。カナブンの脚の間に口吻を差し込んで樹液を吸います。
 カナブンはオオムラサキの口吻も脚で蹴飛ばしたりしてどかします。
 するとオオムラサキはいったん口吻を縮めるものの、また別のところからカナブンの先にある樹液を吸おうとします。

 たぶんこうして昨日も今日もバトルが続いているのだと思います。
 明日も続いているでしょうか?
 

アワタケ

2014-07-24 22:12:28 | 

*2014年7月24日撮影

 トウヒの木の下に、ひと月ほど前からこういう茸が生えています。
 姿形を茸の本と見較べてアワタケではないかと思っています。
 けれど、アワタケが出るのは広葉樹林の下、それも秋という解説が多いので、いまひとつ確信は持てません。
 茸は本当に難しいですね。





*2014年7月22日撮影

 まるでパンケーキのような、美味しそうな姿です。
 まだ小さくてカサの大きさは5~6cmほどでしょうか。
 美味しそうに見えますが、アワタケであれば毒ではないものの食用には向かないとされています。
 もしかしてアミタケであれば食用に人気の茸だそうです。





*2014年7月14日撮影

 大きく育って反り返っているアワタケらしき茸です。
 直径12~13cmほどはあるでしょうか。

 キノコを見かけることも多くなってきました。少しづつ名前を覚えていきたいものです。