さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ホシハジロ

2013-10-27 22:10:34 | 

*2013年10月27日撮影

 鶴ヶ城のお堀にカモたちが帰ってきました。
 たくさんいるカルガモにまじって、頭が明るい茶色のカモがいて、目が赤いのに気づきました。
 目が赤いのはホシハジロに違いないと、心はやりながら撮影してきました。

 ホシハジロはキンクロハジロなどとともに海ガモ類とされ、潜水採餌型のカモです。
 もちろん海にもいますが、淡水の河川や湖沼に棲んでいることも珍しくありません。
 でも鶴ヶ城のお堀では珍しいのではないかと思っています。





*2013年10月27日撮影

 ホシハジロは多くのカモと同じく冬鳥として渡来する渡り鳥です。
 夏の繁殖期を北の国で過ごし、冬を越すためにやってきます。
 周りにうつっているカルガモは渡りをやめてしまったカモで、一年中います。
 ただし子育てはお堀のような広い場所ではなくてもっと小さな川などでするようで、繁殖期にはお堀にはいなくなります。
 秋になるとまたお堀に集まってくるので、そこだけ見ていると渡り鳥と変わりません。





*2013年10月27日撮影

 カモは夜行性のものが多くホシハジロも夜に採食するそうで、今日もたいていこのように丸くなって寝ていました。
 カルガモもそうですが、後ろを向いて頭を肩の間に載せる独特のポーズです。

 見かけたのは一羽だけで、雌の姿は見つけられませんでした。

 

 


 

アサギマダラ

2013-10-25 22:33:02 | 昆虫

*2013年10月23日撮影

 きょうも雨。台風が近づいてきて、明日にかけて大雨になりそう。

 そんなわけで今日も23日に撮影した写真をどうぞ。
 鶴ヶ城公園でアサギマダラに出会えるとは思っていませんでしたが、この日アザミの花にひらひらと舞い降りたアサギマダラを発見しました。
 まもなく冬なので、越冬地へ移動の途中なのでしょうか。
 アサギマダラは鳥のように渡りをする蝶として、人気ものになりました。
 会津では裏磐梯のデコ平で、毎年春から夏にかけて観察できることが知られています。
 もちろん他の場所でも見ることができるのですが、夏は標高の高い涼しい場所に多いようです。
 秋になると平地にも降りてくるのですが、越冬するのは関東以南の暖かい地方とされています。





*2013年10月23日撮影

 アサギマダラの渡りについては、八ヶ岳に住む宮崎さんという方が分かりやすい記事を書いて下さっています。こちらからどうぞ。
 たくさんの方が渡りの実態を解明すべく努力されています。
 すべてのアサギマダラが台湾やもっと南方の国へ渡るのか、それとも国内で越冬するアサギマダラも多いのか、まだ謎のようです。

 それはともかく、独特の美しい姿を堪能して下さい。
 身体が黒くて白い斑点模様があるのがマダラという名のつく蝶の特徴ですが、はっと目をひきます。

オニノゲシ

2013-10-24 22:23:24 | 草花

*2013年10月23日撮影

 今日は小雨の降る一日でした。台風とは別に、これから数日は雨模様のようです。

 昨日の写真です。オニノゲシが咲いていました。
 オニノゲシは春の花にくくられるのが一般的ですが、秋になっても咲いています。
 黄色いタンポポのような花はかわいいのですが、とげとげの大きな葉が恐ろしげで、オニノゲシの名が付いたようです。





*2013年5月25日撮影

 これは春に撮ったオニノゲシの写真です。
 なんとなく秋の花よりやさしげに見えるのは気のせいでしょうか。

 オニノゲシや以前紹介したアキノノゲシなどの名前は、ノゲシ別名ハルノノゲシが元になっています。
 ノゲシも同じようにタンポポのような黄色い花をつける草です。葉がケシ(芥子)に似ているというので、野の芥子でノゲシになったと言われています。
 ノゲシのような花が咲き鬼のような葉が付くオニノゲシ、秋に咲くからアキノノゲシというわけです。

オオハナワラビ

2013-10-23 23:11:18 | 草花

*2013年10月23日撮影

 先週は台風が来て悪天候が続きました。
 思いがけず長い休みになってしまいましたが、気合いを入れて再開します。
 
 明日からはまた台風が来るそうで、今日は久しぶりに鶴ヶ城公園へ散歩です。
 草むらの中にワラビのような妙な草を見かけました。
 ワラビが秋に出るはずもないし、第一ワラビとは姿形が違います。





*2013年10月23日撮影

 すらりと伸びた姿は優雅です。
 花は片側に寄って付くようです。日あたりの関係でしょうか。

 これはハナワラビというシダ植物と分かりました。こんなのに出会えるのは、じつに楽しいものです。
 花に見えるのは、胞子葉と呼ばれる胞子の付く葉なのだそうです。





*2013年10月23日撮影

 根元の方に葉が付いています。これが栄養葉というわけです。
 春のツクシとスギナが胞子茎と栄養茎というふうに呼ばれるのと同じなのかも。シダ植物はちょっと変わっています。
 
 さてハナワラビには、日あたりのいい草地に咲くフユノハナワラビ、アカハナワラビ、林間に咲くオオハナワラビなどがあり、なかなか見分けがつかないとされています。
 葉の形や、樹木の下にいたことなどから、オオハナワラビとしましたが、違うかもしれません。

  

モンキチョウ

2013-10-14 22:16:54 | 昆虫

*2013年10月14日撮影

 今日は晴れてさわやかな一日になりました。

 短く草が刈られてさっぱりした原っぱの草のなかに、モンキチョウがいました。
 モンキチョウはモンシロチョウと同じくらい、おなじみの蝶です。
 秋になってもモンシロチョウよりは少ないものの、よく見かけます。
 翅の裏側はちょっとあいまいな感じのする、シミのような模様です。





*2013年10月9日撮影

 モンキチョウのカップルが出会ったところの写真です。
 左の翅を広げている蝶が雄です。ちょっとピンボケです。後ろの翅にある黄色い点が分かるでしょうか。
 モンキチョウは表側の模様に特徴があり、前翅の先の黒い模様、前翅にある黒い点、後翅にある黄色い点の三つです。
 雄も雌も同じなのですが、雌の方が色が白くなる傾向があります。
 それで、写真の右側のモンキチョウは、白っぽいので雌だと思います。
 雌の方が大きい感じがします。





*2013年9月3日撮影

 モンキチョウは地面の上にいたり、草の影に隠れていたり、写真に撮りにくいことが多い蝶です。
 この写真は、うまく花にとまったモンキチョウを撮ることができました。
 典型的な蝶の写真です。