さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ハナビゼキショウ

2021-06-22 22:17:33 | 草花

*2021年6月21日撮影

 どうやらここも梅雨に入ったようです。
 晴れ間があっても、雨の降る時間が増えてきました。

 今日の写真は河原に発見した、ハナビゼキショウです。
 赤い蒴果(さくか)つまり「実」が花火のように見える、イグサ科の植物です。





*2021年6月21日撮影

 この赤い花のように見えるものは「実」なのですが、じつは花も同じような形をしていて少し小さいピンクの花が咲きます。
 花は地味ですが、蒴果がみのると赤がよく目立ちます。





*2021年6月15日撮影

 ハナビゼキショウは、よく似ているコウガイゼキショウなどとともに、イグサの仲間です。
 イグサの正式名称は「イ」なのに、科名としては「イグサ科」なのが不思議です。





*2021年6月15日撮影

 ハナビゼキショウのハナビは、もちろん花火ですが、コウガイゼキショウのコウガイというのは「笄」と書き、髪を整えるために使う箸のような細長い棒だそうです。
 セキショウというのは、ショウブの仲間で、石の多いような渓流に育つので「石菖」と名付けられた植物です。
 ハナビセキショウなどとは全く別の植物なのですが、葉の形など姿が似ているというので、セキショウの名がついているとされます。

 最近は減っているという、ハナビゼキショウの姿でした。

ヨモギハムシ

2021-06-17 22:44:46 | 昆虫

*2021年6月17日撮影

 6月も半ばになって、気温が30℃を超える日が珍しくなくなってきました。
 もう真夏のようです。でもまだ梅雨入りはしていません。
 昨年の今頃は、連日35℃を超える猛暑だったことを思うと、それよりはだいぶましなようです。

 春に花を咲かせるイネ科の植物たちはもう枯れ始めていて、夏以降に花を咲かせるグループは今穂をのばし始めています。
 入れ替わりの時期というわけです。
 そんなイネ科の植物たちの細い茎などに、黒っぽいハムシをよく見かけます。

 これはヨモギハムシではないかと思っています。
 写真はカモジグサの穂先から茎のほうに向かって歩いていたヨモギハムシです。





*2021年6月15日撮影

 この写真は、カモガヤの茎にとりついているヨモギハムシです。
 体長は1cmくらいありそうです。
 ハムシとしては大きいと思います。
 色は黒っぽく見えますが、青みを帯びて光っています。

 カモガヤもカモジグサも春に咲くグループで、もう枯れ始めています。





*2021年6月14日撮影

 ヨモギの葉にヨモギハムシです。
 ヨモギハムシという名前のとおり、ヨモギを食草としているので、ヨモギにとりつくのが本来の姿です。
 ハムシというのは「葉虫」と書いて、植物の葉を食べて生きている小さな昆虫類です。
 体は小さいけれど、とても美しい色をしたハムシたちがいます。





*2021年6月14日撮影

 この草は何でしょうか。イチゴツナギかもしれませんが、分かりません。

 本来ヨモギにつくはずのヨモギハムシが、なぜイネ科の植物の穂や茎にいるのか、というのも謎です。
 もしかするとヨモギハムシではないのかもしれませんが、分かりません。





*2021年6月9日撮影

 もういちど、カモジグサの穂にとりついているヨモギハムシの写真です。
 姿かたちはヨモギハムシに見えるのですが、間違っていたらごめんなさいです。
 イネ科の植物を食草にしているハムシというのがいるものなのか調べてみましたが、分かりませんでした。
 ヨモギを食草としているけれど、何か他の理由があって、イネ科の植物の上にも来ているのかも知れない、などと妄想も浮かびます。

 というわけで、はっきりしないけれどヨモギハムシらしいハムシの写真でした。
 

ササの花

2021-06-06 20:04:06 | 樹木

*2021年6月5日撮影

 6月になりました。
 穏やかな晴れた日が数日続いていますが、なぜか朝のうちは曇り空なのです。

 珍しい、といっていいのか分かりませんが、ササの花が咲いているのを発見しました。
 ササの花は数十年に一度しか咲かないと言われ、花が咲けばササは枯れるとされています。
 ササもタケも同じようです。





*2021年6月3日撮影

 見渡す限りのササの原に花が咲いていて、やがてすべて枯れていく、というイメージがわきます。
 同じように竹林の竹が、あるときいっせいに花を咲かせ、やがてすべて枯れていく、ように考えてしまいます。

 しかしササもタケも1本1本を考えれば、生えた時期が違うので、仮に60年に1回花を咲かせるとしても、花を咲かせる時期はそれぞれ違うということになります。
 なので、結構頻繁に花を咲かせたササに出会えるのだそうです。
 ササがたくさん生えていても、その中のごく一部だけが開花するというわけです。





*2021年6月3日撮影

 ササやタケはイネ科の植物ですが、草ではなく樹木の方に分類されています。
 花は稲と似ていて、花弁などはなく、オシベ、メシベがむき出しです。
 目立つのはたくさんぶら下がっている、黄色いオシベです。

 花の後には黄金色の実が付くはずです。





*2021年6月3日撮影

 花が咲いているササはほんの3mくらいの範囲にありました。
 このササの種類は分かりません。
 私は、チマキや笹団子に使うチマキザサではないかと思っていますが、確証はありません。
 ササやタケの区別はきわめて難しいと思っています。