さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ムクロジ

2017-10-27 22:56:46 | 樹木

*2017年10月27日撮影

 めずらしく秋晴れの日が続いて、今日は2日目です。
 また台風がせまっているそうで、明日の夜は雨の予報です。日中はどうなるでしょうか。

 サクラやケヤキや、もちろんカエデ類も色づいてきました。錦秋の秋がせまっています。
 今日の写真は、黄葉したムクロジという木です。
 実がついています。
 冬が近づく頃には葉はみな落ちてしまい、枝に実が目立つようになります。





*2017年10月27日撮影

 青空に輝くような黄葉はとても美しいのですが、ほんの一時しか楽しめません。

 実の皮をむくと黒い種子がでてきます。
 この黒い種子が、昔、羽根つきの羽の黒い玉として使われました。
 ちょうど良い重さと大きさ、硬さと弾力があったわけです。

 また実の皮の部分は、サポニンというものを含んでいて、水の中で揉むと泡立ちます。
 この泡だった水を洗剤として使用したのだそうです。
 実際に試した人によると、石鹸とほぼ同じような使用感と効果があるそうです。





*2017年10月27日撮影

 ムクロジの実です。

 ムクロジは本来は熱帯の樹木なのだそうで、日本では中部地方以西に多いとされています。
 それが神社などに植えられることが多くて、全国に広がったようです。
 実を石鹸がわりにしたり、あるいは食用にもしたそうなので、それがよく植えられる理由なのでしょうか。
 高木になって樹形が美しく、秋の黄葉も見事だということも、好んで植えられた理由かもしれません。

アカタテハ(蝶)

2017-10-26 22:02:33 | 昆虫

*2017年10月26日撮影

 秋雨の日々が続いた後に台風(21号)がやってきて、やっと今日は晴れました。
 今年は雨ばかりのような気がしています。
 それでも心配した米もちゃんと収穫されて、実際は雨ばかりではなかったということになります。

 さて秋になって、トンボやチョウや昆虫たちもそろそろ見納めです。
 今日はアカタテハに出会えたので、今年の名残のチョウとして、アカタテハをごらんください。
 セイタカアワダチソウの花にとりついています。





*2017年10月24日撮影

 なぜか、会津の鶴ヶ城の石垣にとまっていたアカタテハです。
 この日は台風21号が去ったばかりで少し晴れ間があったのですが、すぐに雨模様になりました。





*2017年10月12日撮影

 木漏れ日の中、落葉の上にとまっているアカタテハです。
 ちょっと暗いですね。

 アカタテハは成虫で越冬するらしいので、秋が深まっても見かけるチョウです。

カクレミノ

2017-10-17 22:15:15 | 樹木

*2017年10月17日撮影

 久しぶりの晴天に恵まれ、日中は暖かくなりました。

 今日はカクレミノの実がなっているのを発見しました。
 カクレミノというのは、よく庭木として植えられている小高木です。
 本来は西日本に分布する樹木で、海岸に多いとされています。
 自然のものはかなり大きくなるようですが、庭木は小さく剪定されてしまうのであまり大きくありません。





*2017年2月27日撮影

 これは今年の初め、雪の中のカクレミノです。
 若い葉が独特の薄いグリーンで3裂しています。
 この3裂の葉を、天狗の蓑に見立てて「カクレミノ(隠れ蓑)」という名がついたという、なんだか嬉しくなるような命名です。

 3裂の葉は若いカクレミノだけで、成木は普通の卵型の葉だけになります。
 夏に咲く花のつぼみは、上の写真の実に似ていて、やはり球状に固まっています。
 一つひとつのつぼみが地味な花を咲かせるのですが、花のご紹介はいずれまた。

ミゾソバ

2017-10-14 22:13:58 | 草花

*2017年10月14日撮影

 今日は雲の厚い曇り空で肌寒い1日でした。午後からは少し日差しもあったのですが、ほんの少しで終わりました。

 さて、水辺にはミゾソバが満開です。例年より少し遅いような気もします。
 もう寒くなってきたので、急いで咲かなくては。
 タデ科の仲間のうちでは大きな花を咲かせるので目立ちます。





*2017年10月4日撮影

 ミゾソバという名の、ミゾは「溝」で用水路などをさします。
 そういう場所に生える蕎麦に似た花ということで、ミゾソバです。

 ごくごく近寄って、咲いている花を見ると、とても美しい花です。
 5弁の花に見えますが、他のタデ科の仲間と同じく、花びらのように見えるものは萼なのだそうです。





*2017年10月4日撮影

 ミゾソバの花は白いものから、かなり赤みの強いものまでいろいろです。
 この写真の花は、赤みの強い方だと思います。
 ただ赤いのはつぼみで、それも先端の方が赤いように見えます。





*2017年9月26日撮影

 これは9月中に撮影したものです。
 つぼみも花も先端部だけがピンクに染まっていて、こういう花もきれいです。

 ミゾソバは別名をウシノヒタイとも言いますが、それは葉の形からきています。
 基部が左右に張り出した葉が、牛の額のようだというわけです。
 今回はあまり葉の形がよくわかるような写真ではなかったので、ぜひ実物を見て納得してほしいと思います。

チチアワタケ

2017-10-12 22:23:33 | 

*2017年10月12日撮影

 先週末から今週にかけて急に暑い日々がやってきてびっくり。
 そうしたら、今日は一転して秋の寒さが戻ってきました。

 キノコが目立つ季節です。
 松の木の下にチチアワタケが出ています。
 固まって生えているのを発見しました。





*2017年10月12日撮影

 これは少し離れて、一本だけ生えています。
 けっこう大きめです。

 チチアワタケの傘の部分は、ホットケーキのようにも見えおいしそうです。
 アワタケというのは傘の裏側がヒダではなく、スポンジ状の管孔になっているキノコのことです。
 チチは乳のことで、若いチチアワタケは裏のスポンジ状のところから黄白色の乳液を分泌することを表します。
 見た目も名前もおいしそうで広く食用にされてきましたが、ときに下痢をするなど毒性もあることが分かっています。
 食べない方が安全ですが、食べるにしてもほどほどにしたほうがよさそうです。





*2017年9月26日撮影

 まだ小さいチチアワタケ。
 表面にぬめり感があって、つやつやです。かわいいキノコです。