故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

地域おこしの職は遠し

2016-01-21 05:21:34 | プロジェクトエンジニアー

数日前に開かれた「地域おこし」説明会に行ってきました。
驚いたのは、若い人がとても多いことでした。
併せて移住フェアもやっていました。
こちらにも若いカップルが目に付きました。
中には、乳母車に赤ちゃんをのせたままブースに立ち寄る若い夫婦の方々もおられました。

60歳を過ぎた方の姿はあまり見られませんでした。

地域おこしの話が持ち上がり、実際に協力隊員を募集したのは5年前のことです。
地域おこし協力隊のうち、60歳以上で活躍されているのは、隊員全体の5%くらいです。
多くの募集要項で、年齢制限があります。40歳以下、50歳以下と書かれています。

もう一つ、目をひくのは「隊員活動終了後、現地に残りたいと思う人」とあるのです。

どこも過疎の地域です。
どれも、難題のような募集要項が並びます。
わずか2-3年で、あの報酬(15-20万円/月)で、この募集要項を満たす人材が集まるとは思えません。
65歳まで、元気に働いて欲しいと、国は決めました。
それなのに年齢制限があります。国が進める仕事とは思えません。

私は、簡単ではない仕事であり、やりがいのある仕事と考えています。
仕事をする人を求めているはずなのに、
お勤め終了後、移住を希望するという踏み絵のような応募資格があります。
地域で、起業を目指して欲しいと続きます。
起業のための各種援助のことは書かれていないようです。

若い人の希望は、自然に囲まれた田舎に住みたいであろうと思います。
第一次産業(農業、漁業、林業)に関わる仕事に興味を持たれているのでしょう。
おそらく、一番の希望はその地域に住みたいなのでしょう。
確かに、人口は増えます。予算が続く限り微増するでしょう。
若い人は、次の世代を産むことでしょう。

いずれにしても、若い人にとっては厳しい仕事です。
日本が抱えている厳しい現実です。

私は、もう少し挑戦を続けようと思います。
私は、この難題のプロジェクトをやってみたいのです。
住みたいではなく仕事と考えています。
今のところ、私の熱い気持ちは伝わらないようです。

地域おこしの募集要項の仕事は、延々と続く過疎地域が抱える厳しい現実です。
地域の行政が力をいれなければならない最優先のことばかりです。
都市部から行った人間に、ましてや若者に、リーダーシップを期待することはないでしょう。
地域行政は、職員に払う給料さえままならないのです。言ってみれば人員、人材不足です。

主役は、行く人ではなく地域の人なのです。行政担当者なのです。
地域行政に寄り添うように力になれればと考えます。

山川の 美しさより まず笑顔

2016年1月21日

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徘徊

2016-01-20 05:18:06 | よもやま話

友人のお父さんは、「先に行っている」と奥さんに告げられて、自転車で行かれました。
曲がるべきところを、真っ直ぐ行ってしまい、そのまま帰って来られませんでした。
友人は、散々探したあげく警察に相談しました。
18時間後、生垣に突っ込んだまま起き上がれない老人がいると、警察が保護しました。
友人は、警察から連絡を受け、警察署まで迎えに行きました。

「おお、ご苦労」とお父さんは、息子に声をかけられたそうです。

と友人は、ことが無きことを喜び、私達に面白おかしく話してくれました。
それからというもの、お父さんは家族の監視下にあるようです。
新聞を取りに玄関まで来られたそうです。

玄関で靴を磨いていた息子の「どこに行くの」という問いかけに、
目的を忘れてしまい、何だかぶつぶつと話しながら、奥に帰って行ったそうです。
「新聞だろう」と息子は、お父さんに渡したそうです。

私が住む地域でも時々有線放送で、「何々町の誰々さん、歳は....」と流れます。
その時の落ち着いた女性のアナウンスの声がゆっくりと温かく聞こえます。

そのまま行方不明になってしまったという話も聞いたことがあります。
身分証明書を携行しなければなりません。そんな時が来るのでしょう。

私は、若い時徘徊したことがあります。
最終の船に乗り遅れ、どこに行く当てもなく、一晩中街の中を徘徊しました。
冬の寒い日でした。一軒の空き家を探し入り込み残っていたカーテンを巻いて寒さをしのぎました。
初春の河口湖湖畔のボート小屋に潜んだこともあります。
棒を持った人たちが、灯りを持って小屋に近づいてきました。
見つかると面倒だと身体を固くしたものでした。

棒は釣り竿で、わかさぎ釣りの客が早朝からボートをとりにきたのでした。
しばらくして小屋を出た私が見たものは、
わずかに湯気があがり煙ったように見える湖面に、ボートでした。

どこともなく歩き回る。
そんな気持ちになったのは、遠い昔のことです。
そして、もうすぐやってくるのです。
できたら、温かい春になってから、そうなりたいものです。

匂い来る 暗めに白き 越し道に

2016年1月20日

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嘘偽りのない心

2016-01-19 06:52:58 | よもやま話
  

島の八幡宮です。



神社にお参りします。
はて、この神社は何の神様がいらっしゃるのか考えることもあります。
八幡神社は何の神様でしょう。
調べたところ、農耕神あるいは海の神とされるが、柳田國男は鍛冶の神ではないかと考察している。
と出ていました。住吉神社は、航海の神とされています。
この島の八幡宮は、瀬戸内海で勢力を持っていた赤褌の地侍が祭ったのでしょうか。

私達は、神社に行っていろんなことを頼みます。
その時の気持ちは、「嘘偽りのない心」です。
誰にも聞かれていないようですが、神様にはあるいは天には見透かされているのです。
虫の良いお願いをすることもあるでしょう。
あとは神頼みとなるのもうなづけます。

今日のテーマは、「嘘偽りのない心」です。
正直なところと言って、人々は話し始めます。
ほとんどの場合、その場の雰囲気を考慮しながら話し始めるのです。
その正直な話は、相手と調和するための話のような気がします。
本当の本当の気持ちは、馬鹿野郎かもしれません。

本音を話せる人が、何人いることでしょう。
そんなにはいないのです。
本音を話しても、聞くだけで受け流ししてくれる人のことです。
話す人は、素晴らしい慰めの言葉や励ましの言葉がなくても、すっきりします。
誰しもどうしようもなくなり、落ち込むことがあります。
不安で、自信がなくて恐怖でいっぱいの時のことです。
聞いてもらっている途中で自分なりに「どうしようか」に「こうしてみよう」と
答えを見つけることもあります。
「こうしたら」とアドバイスを受けることもあります。

ちっとも恥ずかしいことではないのです。
若い時のドロドロは、歳をとると笑い話(NHK朝ドラ「まれ」の中で、ふみさんが言われました)
なのです。
話せば、助かることが多いのです。本当は何でもないことなのです。
でも、その時は自分にとって乗り越えられない壁なのです。
プロフェッショナルの方が言われていました。
壁は、人が作るんじゃない、大半は自分が作るものだと。
だから乗り越えられるのだと。

神や天の前のような敬虔な気持ちでなくても良いから、
何でも話しましょう。手っ取り早く妻が最適でしょう。
他の女の人の話は、できませんけどね。

私の「嘘偽りのない心」はついに発見できませんでした。
いまだにドロドロです。
若い時のそれは、笑い話になっても、現在でも次から次に出てくる始末です。
多分、半分くらいの「嘘偽りのない心」で話せるようにはなっているのではないでしょうか。

私は、「嘘偽りのない心」を小説の中の人物に語らせたいのです。
これは、大いにできることです。いつかいや近いうちに頑張ってみましょう。

酔っぱらい 嘘と真を 毒に混ぜ

2015年1月19日

2015年10月2日投稿「コミュニケーション」も参照してください。


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今年初めての雪

2016-01-18 17:16:17 | プロジェクトエンジニアー


天気予報が当たりました。裏の雌竹の林が、雪の重みで半分の背丈になりました。



昼過ぎには晴れてきて、これも天気予報が当たりました。
午前中いっぱい、駐車場と歩道の雪かきをしました。
雪が雨に変わる中、妻と一緒にびっしょりになりながらの作業でした。

一昨年の大雪の時は、雪かきをしませんでした。
残雪は凍ってしまい、危ない思いをしました。
今回は、すべて取り除いたので安心です。
昨年買った、スコップと長靴がやっと役にたちました。

昨日は、国際展示場で開催された地域おこしのブースに行ってきました。
事前に、目当ての地域おこしは調べてあったので、迷わず話ができました。

各地域おこしの中から、「情報発信」と「人材育成」の話を中心に聞いてきました。
長い時間かかって過疎になっていくのです。
あれこれと対策はされてきたのです。

プロジェクトの話になりますが、「作る側」と「使う側」の両方のエンジニアリングを経験しました。
使う側のエンジニアリングは、作る側のエンジニアリングに比べて10倍も労力が必要だと知りました。
作る側は、割と自分の都合で提案することが多いのです。

建築のプロフェッショナルの方が、地域おこしに取り組み、
まず空き家を交流の場にリニューアルされました。
住んでいる人、訪ねてくる人の交流の場が有効だと思われたのです。

使う側は、地域の人であり、訪ねてくる人です。
作る側は、地域に住み付いて提案と手助けをする人です。
作る側の都合(思い込みや提案者の力量)でやってしまうとうまくいかないのです。
時には、押しつけになってしまうのです。

まず、場を作る。
言いたいことが言える場を作るのです。
交流する空間(場)であったり、情報発信する広報(場)が必要なのです。
まずは、仲間づくりであり、情報交換(発信)なのです。
地域には、諦めてない熱い人が多いのです。
私は、プロジェクトのエキスパートです。
難問をどう解決していくかアイデアを出すのが仕事です。
地域おこしがプロジェクトと違うのは、
使う側の意見の取りこみ量が多くてまた生かさなければならないことです。
一般のプロジェクトは、仕様書が存在するのです。
地域おこしに、仕様書はないのです。

各地域おこしは、成功しなければならないのです。
お金は無駄にはできないのです。

夜の雪 雌竹しならせ いつか落つ

2016年1月18日

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少しハイな気分

2016-01-17 06:53:03 | よもやま話
 

海に落つるがごとく



瀬戸内海の小さな島の風景です。
家や耕作地のスペースがありません。
肩を寄せ合うように、家々が建っています。
今にも海に落ちんばかりです。

私は、この風景こそ生きる力を感じました。
何としても生きてやるぞ。

安全な場所にいて、あれこれ心配される方がおられます。
そんな人に腹を立ててはいけません。
いたってクールに対応しましょう。
その人が、こっちに来る日があるかも知れないからです。
まだ、人の気持ちが分からないだけです。

でも言いたいことは言いましょう。
腹を立てないで、言葉を選んで説明するのです。
まず笑わせるジョークの一つでもかまして、
その人が理解できる言葉で説明するのです。

私は、伝えたいことややりたいことがいっぱいあります。
少しずつしかできません。
短気になっても、何も進まないのです。
やれることは小さいことかもしれない。
でも出来るのです。
やれば面白いのです。

私には、こんな風に見える。
この景色に心を惹かれるのです。
少しでも表現できたかな。
と毎日描きたいのです。

火男(ヒヲトコ)が 今日はできたぞ 風吹けた

2016年1月17日

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