故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

見えなかったものを見たい

2016-01-16 13:38:27 | プロジェクトエンジニアー
 灯台の突堤がある風景


突堤があることで、波が静かになります。
砂浜の沖合に波消し用防波堤があるだけで、砂が沖合に流れていきません。
先人達の知恵です。

私は、仕事で日本中に出張で出かけました。
時には、世界にも出かけました。
しかし、この波の色の変化に気づきませんでした。
風が吹くと波が荒れます。
時には、船を出せないほどです。
しかし、突堤の中の波は穏やかなのです。

人間が作りだした物は、すべて理由があるのです。
その理由を知らないまま、あるいはたどり着けないで、私達は暮らしています。
その場で生活されている人には、その理由と工夫が解っていたのです。
時代の変化の中で、人々は生きるために、工夫の数々を放置してきました。
中には、邪魔モノとして片付けられた物もあります。

理由が文化であり、工夫が文明なのです。

この頃、何か大きなものを忘れているような気がするのです。
スケジュール表を見てもわかりません。
やり残したことがあるような漠然とした怖れのようなものです。
気持ちが悪いのです。

忘れていることは、自分がすべきことなのか、
人が気付いて教えてもらうものなのか判然としません。

忘れ去られた、忘れられようとしているものを見てみたいのです。
怖れは何なのか知りたいのです。

汗をかき、人の話に耳を傾けていけば、解るのではないかと感じています。
毎日流されています。生きるために一生懸命です。
先人達の知恵の限りの一端でもわかればと考えています。

提灯に 灯がともり 風に消え

2016年1月16日

コメント
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