故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

対話

2016-01-13 02:13:28 | プロジェクトエンジニアー
  
人の真剣さは、伝わってきます。
対話であればこそです。

対話とは、「向かい合って話すこと」と広辞苑に出ていました。

私は、職業(プロジェクトエンジニアー)柄、対話することが多いのです。
時間が限られた対話の連続です。
いつしか、人の能力を瞬間に見抜く能力が備わってきました。
話す内容ではありません。
話をする時の表情であったり、所謂真剣さです。
話す内容は、その人のオリジナリティーではないことがあるからです。
この人なら任せても良いか、また任せてもらえたのです。
この繰り返しを積み重ねた結果です。

私が、相手を気に入ると、相手も私を気に入ります。
これが瞬時に起こるのです。
こんなことがあるので、対話商売は止められないのです。
逆に、見切られることもあります。
お前は、こんなものかと。

対話はいつも真剣勝負です。
文章は、何度でも書き直せます。
文章の中味や勢いは、その人が持つ個性です。
対話にはかないません。

対話の弱点は、場の雰囲気を乱すまいと、調和させることです。
これでは、「先に議事録ができているような会議」になります。
対話は、常に真剣です。
話の脈絡にこそ、その人らしさが顕われます。

話し足りなくても良いのです。
真剣さが伝われば、後でいくらでも肉付けできます。
逆に、繕ったような対話であった場合、あとで修復はできません。
見切られてしまうからです。先入観(第一印象)を覆すには時間がかかります。
興味を持った相手とは、また話したくなるものです。

対話をしている時、嘘はいけません。
ほどなく馬脚を露わす(ぼろを出す)からです。
知らなくても良いのです。あとで肉付けすれば良いのです。
興味を持っていただければ、あとでいくらでも話せます。

「これこれがしたい」と、応募した動機を聞かれます。
専門家に、素人の自分が考えた浅はかな議論は無用です。
転職でも、新卒でも自分がやりたいことを話すのではなく、
意気込みを見てもらうのです。
誰もが、格好良い(望む)仕事にはつけないのです。
若い人に、自分のやりたいことを話しなさいということに無理があるのです。
面接官が聞きたいのは、感じたいのは真剣さです。

この人は、どんなことがあってもやり抜いてくれるな。
自分なりに努力して頑張るな。よくわからないけど面白い人だな。
が見たいのです。

自分のことで恐縮ですが、
40歳前後で初めて、自分の天職を発見したような気がします。
自分にはこれしかできないなと諦めもあったでしょう。

私は、地域おこしの面接試験を受けました。
また、話したいなと思いました。
地域の方々は、真剣でした。私の真剣さは伝わったでしょうか。
この結論が出るまでは、次に挑戦はできないのです。

柳さん いつもゆらゆら 水面這う

コメント
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