goo blog サービス終了のお知らせ 

故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

私の賞味期限

2015-02-14 00:45:04 | よもやま話

賞味期限と消費期限があります。

美味しいうちにお召し上がりくださいが、賞味期限です。
この日くらいまで、安全に食べられますよが、消費期限です。

あなたの賞味期限は、いつ頃でしょうか。
とっくに、消費期限も過ぎてしまいましたか。

私の賞味期限は、あと数年です。
男としての消費期限は、数年前に終わっています。
生薬などに頼って、偽装していると言っても良いかもしれません。

私と同年齢の役員がいっぱいいます。
どの会社に行っても、玄関からまっすぐ役員室に向かいます。
話は通りやすいし、相談に対する回答もスピーディーで、
私への配慮も行き届いています。
だから、理不尽な相談はしてはならぬのです。
迷惑をかけないよう細心の注意を払います。

しかし、賞味期限が数年残っているからと言って、甘えられません。
美味しく食べていただくには、一生懸命です。
隠し味をいっぱい凝らしています。
若い人以上に頑張っています。
そう思うことにしています。

もう少しで賞味期限が切れます。

その後は、偽装でも期限付きの延長でもなんでもやるつもりです。
それは、消費期限の話です。
先輩のように、スケジュールを埋めましょう。日々研鑚です。
妻にも、気に入られるよう努力をしましょう。
生ごみの日にこっそり捨てられないように。
生ごみの袋からも抜け出る体力を整えておきましょう。

2016年2月14日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一家に一匹アライグマ

2015-02-13 05:01:06 | よもやま話

時間が空いたら、とにかく洗いはじめる。

汚れた、魚焼きグリル、皿、コップ、お椀とシンクはすぐにいっぱいになる。
私は、一生懸命洗うのである。
洗濯物も一緒に片づけます。
風呂桶から、ベランダの水桶までバケツで運ぶのも私です。
妻は、もっぱら料理に専念です。

洗いやすいような、ガスレンジを選びます。
炊飯器の釜を選びます。突起物の少ない電子レンジに冷蔵庫を選びます。
洗うことを前提にした器具や電気製品の選択です。

妻は、いろんなものを汚します。洗うのは私。
出来ることを、どちらがと言うのではなく、やってしまう。
つまりチームプレイです。

こういう私も料理をすることがあります。
味は、保証できません。特に味付けが駄目なのです。
だから、美味しくないのです。

料理が終わったあとは、ガスレンジを磨きます。
シンクの水をふき取ります。
かつて広島の実家に帰った時、いつものように汚れた食器を洗っていました。
母が、目をむいてみていました。

「いつも、やらされているんか。」と小声で尋ねました。
「子供が多いけえ、出来ることをやっているんじゃ。」と
優等生的な答えをしておきました。

出来ることをやれば良いのです。
誰が何をやるなんて、決めなくて良いのです。
それが、夫婦和合の秘訣なんです。なんてね。

2015年2月13日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スイス、ウッツウィル

2015-02-12 04:18:16 | 思い出話

初めて、スイスに行ったのは28年前のことです。

サービスの教育ということで、2週間の出張でした。
凍っている路上を会社まで、朝まだ暗い中をとぼとぼ歩いていきました。
着くと製粉機の組み立てラインに行きました。
着いてほどなく、9時の休憩になりました。
男達はサンドイッチをかじりながら、朝からビールを飲んでいました。

朝のうちにボルトを外し、構造を勉強しました。
午後になると、会社から給料をもらいながら
午前中だけ学校に行く若者が帰って来ました。
彼らと一緒にボルトを締めて元通りにしました。

毎日、ボルトを緩めまた締めるの繰り返しでした。
それ以上のことは、ありませんでした。

夜は、若者の実家のレストラン「ローズ」まで
暗い中、時々教会から流れてくる時の鐘を聞きながら月明かりを頼りに歩きました。
途中、会社のそばを通ると、マシニング機械が唸っていました。
真っ暗闇の中でも機械は動いていました。半分以上日本製の機械でした。
後に知ったことでした。
夕方にマシンング機械にセットし、夜のうちに仕上げていました。
倉庫には、セットした台座が山のようにストックされていました。

ローズに着くと、すでに大勢の男たちが飲んでいました。
トランプをやったり、歌ったりでした。
奥のピアノで伴奏をしていたのが、若者の姉でした。
美しい姉にみんな声をかけていました。
若者は、英語が話せませんでした。私は、ドイツ語が話せませんでした。
それでも片言の英語で話しました。姉が英語で通訳をしてくれました。
不思議に楽しかった。毎夜通いました。

スイスウッツウィルにその後30回ほど通いました。
その頃の国際便では、煙草は吸えたし、座席の手すりをあげて横になれました。
今では、日本からの観光客でぎゅうぎゅう詰めです。
片道11時間の旅は、苦痛になりました。

友人たちが、どんどん偉くなっていきました。
どこに行ってもMr.と声がかかるようになりました。
日本の特許の解説を頼まれました。
飲んでる席で、日本語の科学用語の特許説明の英訳を仕上げました。
そりゃ、感謝されました。
仕事の話は、だんだん少なくなりました。
家族のことや趣味のことが中心になりました。
英語は堪能ではないけど、日本語が上手になりました。
日本語で考える思想や技術の展開は、外人の耳に留まるようになりました。
日本にいても相談のメールが来るようになりました。
毎日のように英語でメールや報告書を書くうちに、電話で話せるようになりました。
冗談ばかりの長電話になりました。

日本に関して疑問が湧くと、私に相談が来るようになりました。
ぜんぜん面識のないスイス人からも来るようになりました。
都度、考えられるすべての知恵を絞って答えました。

ある時、ビールの担当者から試験的に日本酒を仕込んでみたいので、
日本酒醸造のプロセスを調べて報告して欲しいと依頼がありました。
いつまでと聞くと1週間以内に、試験的に仕込みたい量は
1キロリットルと答えました。
東京にある10の造り酒屋を調べ、電話をしました。
受け付けてくれたのは、2社でした。田村酒造では見学だけでした。
4合瓶の絞りたてを買ってきました。東村山の豊島酒造を訪ねました。
田中さんという30代の杜氏さんが会ってくれました。
正直に、依頼されたミッション(酒造りのプロセス調査)の話をしました。
全部見せてくれました。
タンクサイズも発酵に使用する菌の種類まで教えていただけました。
私は、改善すべき瓶詰ラインとHACCP仕様の工程改善について、
見せていただいた時間と同じ位、現場で説明しました。
気障ですが、私の最大限の感謝の気持ちでした。
教えていただいたように、翌日王子の日本醸造協会を訪ね
英語で説明した日本酒の本を手に入れました。
その翌日、ノートに書き写した1キロリットル仕様のプロセスを仕上げて
スイスに送りました。
手に入れた2冊の本は、航空便で送りました。
依頼されたミッションは、3日間で終了しました。

今でも、日本のカレンダーを送っています。
日本に来たビール責任者を浅草に案内し、浮世絵の版画店に行きました。
彼は、版画レプリカに15000円払いました。
彼の家の一番良い場所を私から来るであろうカレンダーのために
スペースをとってくれています。

顔が、話す言語が違おうが関係ないのです。
固く言えば、ギブ&テイクです。
柔らかく言えば、興味に応えるです。
今度は仕事ではなく、観光で行きたいものです。
妻も一緒です。

2015年2月12日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心のストレッチ

2015-02-11 04:55:07 | よもやま話

背中が痛いとなると
心配ごとが、ふたつになります。
ひとつは筋肉痛、厄介なもう一つは後ろ側に位置する内臓のことです。

仕事への集中力が衰えているのです。
何か話したりすると、回復するまで時間がかかるようになりました。
給料泥棒の言葉がよぎる瞬間です。

義兄の相続の手続きを進めなきゃ、
先輩の長男へ賀状のお礼を書かなきゃ、
来週、老人ホームに仲人さんを訪ねる前に絵手紙を整理しなきゃ、
この「しなきゃ」が多くなると気が滅入ってしまいます。
パキパキとことが運べなくなっているのです。

どうも、こころのストレッチが必要なようです。

報酬をいただいて、自由を売るような気持ちになっているのを
ほぐさなければならないようです。
こころのストレッチと言っても特別なことはしません。
私がすることは、ただただ毎日のルーチンワークをこなすことです。
じっと回復を待つような、たまには祈るような気持ちでほぐしていきます。

マウスの動きが悪いようです。原因がわかりました。
糊が、マウスの稼動する部分に少しだけくっついていました。
丹念に取り除くとスムーズに動くようになりました。

伸び切った気持ちの整理をつけなければなりません。
ゴミを分類するように、必要なもの、今は決めかねるもの、そして捨てるものと
決めなければならないようです。
今は決めかねるものも、後ではほとんど捨てるものになります。
会社の私の机の中は、いつも一定量でキープされています。
昨日作りかけた資料に必要なものだけが残されています。
あとは、どんどん捨てます。メールも一緒です。
あとで使うものや、残したい資料でもどんどん捨てます。
いつ使うと言っても、いつ来るか解らない未来に興味を
示さなきゃごみといっしょです。
また拾いに行けば良いのです。構わない捨てちゃえてなもんです。

起きた時のあちこちの痛みが薄れていきます。
気持ちも前向きになっていきます。
妻や、いろんな方に感謝の気持ちが湧いてきます。
「ありがとう」とつぶやいています。

今日が、今が始まりました。

2015年2月11日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レイアウト

2015-02-10 06:32:00 | プロジェクトエンジニアー

レイアウトを描く前に、機能の分析をします。

イン(原材料、副資材の入荷と人のアクセス)と
アウト(製品、出荷)を算定し、途中のプロセスの能力計算をします。
能力に合ったプロセスの選択をします。
必要なユーチリティー(動力源、、プロセスと環境に必要な設備)を計算します。
次にブロックフローで、場内外物流動線、ユーティリティーの供給と
人動線をチェックします。ゾーニング(清潔エリア、汚染エリア)もします。
ここまで、1週間から10日間かかります。

必要な室を全部書き出します。
必要な室に、必要な面積を書き込みます。
過去の実績と比較したりします。
室温、エリア区分と危害分析をします。
建物で危害を防ぐのかプロセスで危害を防ぐのか見極めます。
生物的、化学的および物理的危害に基づいたハザードを決めます。
プロセスに何でも負わせることを防ぐためです。
プロセスの重量を書き込み、必要な階高も書き込みます。
環境情報(温度、湿度)も書き込みます。
人がいる居室かどうか決めます。余裕があれば、照明やコンセント情報も入れます。
それを「室諸元表」とします。
床、壁と天井の緒元を入れれば、「建築情報」となります。
これが、やはり1週間かかります。

総合面積を積算し、対象物件(候補地)と面積比較をします。
過不足を妥協なく調整します。
2日間かかります。

先ず、物流動線を確保しながら、入り口及び出口の方向を決定します。
それから、プロセスのレイアウトに着手します。
手順を踏めば、「全体最適」も確保でき、変更があっても短時間で対処できます。
今では、手書きや貼り付けが多いのです。
およそのレイアウトができるまで、1日の場合もあれば3日かかる場合もあります。
とにかく短時間で、レイアウトの問題点を早く見つけることが目的です。

ここまでで、約1ケ月かかります。
短縮しても2週間です。
これをしないで、いきなりレイアウトにかかると泥沼にはまります。
ほころびが次から次に顕れるのです。対処の加減が分からないのです。
とにかく、レイアウトは楽しむことです。
ああでもない、こうでもないと知恵を絞ることです。
大きな物件になると、書き直すことは10回ではきかないことがあります。
都度まっさらな気持ちで、根気よく事前に仕上げた情報と照らし合わせるのです。
基本計画の情報を信じて進めるわけですから、
いい加減な基本情報はない方がましなのです。

理論武装したレイアウトこそ、顧客との打ち合わせ、各種建物業者との打ち合わせ、
そして社内の調整に役立ちます。
できれば、自分でレイアウトを引いた方が良いのですが
大きなプロジェクトではそれもできません。
そんな時は、シミュレーションだけでも自分でやることです。
それをも怠ると、とてもリードなど出来ないのです。
思想に裏打ちされたレイアウトは出来ないのです。

レイアウトを書きながら、「役務範囲表」、「工程表」を作成するわけです。
役務範囲表とは、顧客、ゼネコン(建築と建築付帯設備を担当)、空調、電気と
プロセスの責任範囲のことを言います。工程表もいろいろあります。
まず、プロジェクトの開始から工事完了、試運転までの全体工程、
工事開始までの設計工程と工事工程です。
仕事のすべてがリンク(これが終わらないとこの仕事にかかれない)しているため
最初は概略そして綿密に仕上げます。
工程は、投入人員と時間を算出し、エンジニアリングフィーとなります。
見積もり引き合いでは、希望納期であり契約事項となります。
工事ステップを入れることもあります。工事ごとに、誰が何をするのか説明します。
これが案外役に立ちます。それぞれの担当する役目から、工事の流れがつかめます。
見積もり引き合い資料に添付すると、見積もり業者は見落とすことがなくなります。

なにしろ食品プロジェクトは少人数で手がけなければなりません。
エンジニアリングフィーが限りなく少なくて、完工までの時間が短いのです。
新築建物(杭打ち)も含めて、運用開始まで7ケ月という場合もあります。
そんな時は、レイアウトを描く時に、マシンハッチ(機械搬入口)
やメンテナンス架台(ユーティリティーやプロセスのメンテナンスをするため)
など建設工事や後の運用まで、基本計画の守備範囲が広がります。

その後、調達仕様書(見積もり引き合い)の作成になるわけですが、
抜け落ちのない構想が早くから出来、直ちに基本設計に入れます。
基本設計を調達仕様書の添付図書として添付することがあります。

レイアウトのための準備とレイアウトはすべての基本です。
忙しいのですが、楽しめる胆力と仕事の構想力が試されるのです。
若い時にこそチャレンジするのが良いでしょう。

2015年2月10日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする