故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

故郷

2018-08-05 15:15:04 | 思い出話

故郷をイメージする絵を探しました。
新横浜で見た夕景にしました。


広島に帰って来ました。
今日のタイトルは、「故郷」です。
帰りたくても帰れなかった。
想いはあっても遠かった。

狭い島から出たかった。
広い世界を見たかった。
最初はそうでした。
そのうち、都会でも埋没してしまいました。
あがけばあがくほど、這いあがれない。
故郷に錦も飾れないし、役にもたてない。
極道ものが、返せなかった恩を見知らぬ人に返す話を聞くことがある。

故郷は、案外近くにあるんじゃないかと感じています。

40歳を過ぎて、あきらめるように自分にはこれしかないと、
仕事だけを一生懸命やったように思います。
一生懸命やったことが、故郷への高いハードルを下げてくれたように思います。
こう生きるしかなかった。
開き直るような気持ちでした。
50歳を過ぎて、やっと帰ることができました。

その故郷は、今度の集中豪雨で傷んでいました。
水争いが絶えなかった島に、ひと夏分の雨が一晩で降ったのです。
島の友人を訪ねました。
互いに笑顔でした。
苦労話を聞きました。

今も故郷を離れて暮らしています。
恩を返す気持ちがあれば、どこでも返せると感じています。
返せるところが、故郷でもあると思っています。

夕景に 涙こらえて 生きてきた

2018年8月5日
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