
絵のタイトルは、「あんた誰、私ね」です。
どこに行っても、言われることは同じです。
三年もいれば、旧知の仲です。
食ってみて 苦けりゃ吐けと 親鳥が
今の若者たちは、将来に不安を抱えている。
失敗してはいけない。
消費を抑えて、新入社員の頃から将来を見据えて貯金をする。
消費をしないから、物が売れず、企業の経営状態が悪くなる。
在籍している企業に残るも、思うほど給料は上がらない。
負のスパイラルと言われています。
今日のタイトルは、「転職への恐怖」です。
転職は、望まぬ仕事に挑戦することである。
転職後3年間は、その会社の本業は回ってこない。
転職での給料アップは、自分の時間の切り売りの代償である。
会社は、転職者に組織とノーハウを一時的に提供するだけである。
転職したからには、それまでの経験をすべて生かす。
あとは自由にやれるか試される。
最初は、自分は何ができるのか、したいのか分らぬままに会社を辞めました。
社会に出るのが三年遅れて、同い年の上司を越えられないと言うのが動機でした。
3人目の子供が産まれた時、経験が無いサービスの仕事をすることにしました。
転職した外資系会社で、人材が手薄な仕事が次から次に回ってきました。
9年間働いた前職の経験が活き、力を発揮できました。
外人の方がマネージャーでしたから、日本人はどこまでもサポーターでした。
一年がかりで、エンジニアリング会社に転職しました。
給料が上がるにつれ仕事の内容はきつくなり、働く時間も増えていきました。
エンジニアリング会社に10年勤めてリストラされました。
10年前に辞めた外資系の会社にマネージャーとして再転職しました。
マネージャー職を解任され、クレーム処理係が回ってきました。
クレーム処理が終わったら、営業職に回されました。
到底届かない売上を確保するために、エンジニアリングの仕事を受注しました。
年初にコミットした目標を達成することで、10年間働くことができました。
リストラされた会社に、外資系の会社と大きなプロジェクトをやるために戻りました。
残念ながらそのプロジェクトは頓挫し、もう一度リストラされました。
20年間で、同じ会社2社を行ったり来たりしたことになります。
両社で、プロジェクトを請け負った会社にエンジニアリング責任者として再就職しました。
転職前は、リスクは個人が背負うと思いがちです。
転職後は、受け入れる会社にとってリスクです。
転職に怖気づく負のスパイラルは、国家のリスクです。
畑が違う職でも、体系は同じです。
Aの会社の悩みは、Bの会社の悩みでもあります。
営業では、5%の成約率でした。
あとの95%は、次の挑戦のためのよい勉強になりました。
負のスパイラルをブレイクするには、
国家と個人がそれぞれリスクを背負わなければなりません。
「転職の恐怖」なんて言ってられないのです。
案外、産むがやすし。
リスクに挑戦してこそ、道は開かれます。
2022年9月18日