故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

点から点の生活(Part5)

2022-06-03 03:29:08 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「さざ波」です。
きれいな湖面を揺るがすさざ波になりたい。
風景を変えるさざ波で良い。


塩梅が 料理の基礎は 子ども舌

私は、この島の出身である。
つまり、Uターン組である。
私が住む近所にも、多くのUターン組がいる。
昔、シティーガールだった人も畑の草をむしっている。
その人は、道具(カンリキや草刈り機)を使おうとしない。
道具を使ったら、すぐに終わってしまうから。
日がな一日、草をむしる。

今日のタイトルは、「点から点の生活(Part5)」です。
Uターン組に共通するのは、効率よく農業をし、余った時間は趣味を楽しむ。
私の農作業は、自分の畑が半分、他人の耕作放棄地に半分の労力を使っています。
時間が不足するはずです。

点(自分の畑)と点(自分の家、自分の趣味)を結ぶ生活では、田舎は守れません。
90歳を超えても畑仕事をやりたいけど、
家族の勧めに納得し、家で、デイケアで過ごしている。
そんな老人の畑は、すぐにわかる。
果物のなる木を植えている。
草や木が生えていても、放棄年数が少ない。

点と点を結んでいたんでは、害獣を遠ざけることが出来ない。
私は、持ち主の許可をもらって耕作放棄地の草を刈る。
彼ら(害獣たち)が、身を隠す場所を取り払うのが目的です。
草を刈った後は、カンリキで耕す。
「昔からこうだった」が見えてくる。
耕した後に、野菜を植える。
果物(例えばオリーブなど)を植える。
または、花(仏花がよいかな)を植える。
たまに、隠れる(持ち主の許可なし)ように草を刈る。

集中豪雨で、島の地形が変わってしまった。
畑が流れ、道が消える。
私は、耕作放棄地(自分の畑)に道を付けたい。
新たに作った果物を運び出すのは、体力不足です。
人一人歩ける道さえあればよい。
花(桜や果物以外の花木)を植えればよい。
孫に背負われて、年寄りも花を愛でる。

点と点に線(道)が生まれ、やがて面(未知の世界、花畑)になる。
飛鳥の時代からの桜の名所がある。
島だって、俯瞰で見える花畑があっても良いではないか。
だって、海から続く段々畑である。
海(下)からだって、俯瞰で見えるんじゃないかな。

老人が植えた梅の収穫のために、
アルミ製の長さ自在鋏(秘密兵器)と安全ベルト(「こんなところに」の斜面対策)を買った。
らっきょの収穫を手伝う。軽トラで運ぶ。
お礼にいただいた膨大な量のおすそ分けを都会の友人に送る。
都会の友人から、珍味が届く。
それも近所に配る。
全国各地の珍味を皆で味わう。
都会と線ができ、面が広がる。
都会人にも手伝わしてやるか。
「点から点の生活」へのささやかな抵抗です。
そのうち、「なんとか効果」となって、化学反応が起こるかもしれないでしょう。
化学反応を助ける触媒や、食べ物を美味しくする酵素になれるんじゃないかと期待する。

2022年6月3日
コメント
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