故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

余力を残す

2020-06-05 05:09:40 | よもやま話

絵のタイトルは、「石垣」です。奥多摩にあるアジサイ園に通ずる道の石垣です。
河原から上げた石で積まれていました。
次の絵のタイトルは、「オーテ」です。香川県女木島で見ました。
冬、海上を走る木枯らしを防ぐ石積みです。
どちらの石垣にも草は生えていませんでした。大事に管理されているのです。
おらが村の自慢の風景です。


老後の資産として、2000万円が必要である。
定年後20年生きたとして、年金以外に使えるお金が約8万円/月となる計算である。
先輩から聞いた話として、定年後4万円/月の稼ぎがあればなんとかなる。夫婦で8万円/月である。
できるものなら、後者を選択したい。
カフェでの稼ぎは、希望額の半分(2万円/月)にもならない。
厳しい現実である。食材の生産(野菜)を増やしカフェの経費を抑えたいと頑張っている。
お金で支払っている中元、歳暮を、
カフェで作ったパンや菓子と畑の新鮮野菜に代えていきたいと考えている。
メーカーで生産する菓子などに負けない(味、賞味期限、付加価値)商品に近づけたい。

今日のタイトルは、「余力を残す」である。
資産を持たぬものが、余力を作ることは至難の業である。
まずは借金がないこと。稼げる(生きる工夫でもよい)体力と知力が求められる。
最も大事なことは、生きていて楽しいと思えることです。
楽しいと思えることは、お金を使わなくてもできる。そのはずである。
2000万円の内訳の詳細は知らない。
老後にかかるお金は、健康維持と娯楽(交際費も含む)が大半であろう。
施設(老人ホーム、病院)に入るお金も計上しているのであろう。

赤かぼちゃの苗を買ってきた。
すでに、畑に4本のかぼちゃの苗を植えた。
カフェに使っている蔵の持ち主の耕作放棄地を耕している。
赤かぼちゃは、他のかぼちゃと隔離して植えたい。
つまり、何も植えていないこの耕作放棄地である。
近くに植えると、蜂が運ぶ他のかぼちゃの花粉で受精し縞々のかぼちゃになってしまう。
私の心配は、かぼちゃのつるの下に敷く草マルチをどこで調達するかである。
妻が、小学生の通学路に草がいっぱい生えていたという。これを刈ったらという。
お寺の土手にいっぱい草が生えていた。この草刈は檀家の仕事である。
カフェの周りの空き家の草を刈っている。カフェだけきれいでもお客さんは喜ばない。
この草刈は、カフェのオーナーの仕事でよい。
地域の方々の散歩道もきれいになる。散歩する人が増えれば、カフェにも寄ってくれる。

地域活性化が望まれている。
空き家の草刈が、どれほど貢献するのか分からない。
人々が往来する道の草刈は喜ばれる。
カフェに来られた方が、空き家の惨状に眼を伏せられる。
しかし、草がないのは何故と言う顔をされる。誰かが管理している。
私は思う。空き家も風景の一部である。風景をきれいにすることは、悪くない。
森があり、下草が刈られて風が抜ける。木漏れ日が森の中に揺れる。癒される。
箱モノは必要ない。そこにある風景こそ宝である。
地域の「余力を残す」作業が、地域活性につながるかもしれないと検証中である。
一人暮らしのお年寄りの畑をカンリキ(耕運機)でうなる(耕す)。ほんの一時間の仕事である。
お年寄りは、また活き活きと農作業が続けられる。
どれも、私の密かな楽しみとなっている。

山がある 登る道あり 訪れる

2020年6月5日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする