絵のタイトルは、「ひねもすのたりかな」です。
釣れてもそうでなくても時間は流れる。
妻が毛虫にやられた。赤い斑点にキンカンを塗る。
かゆみが治まって寝てくれた。
コーヒーに動物性ミルクと固形シュガーを入れてお湯を注ぎ、スプーンで程よく混ぜる。
飲みながら、タイトルを考える。出てこない。
昨夜の後片付けをする。洗い、拭き元の場所に戻す。
冷蔵庫の使いかけの食材を見る。タッパに残っている食材を観察する。
大根の茎と葉、大根のざく切り、刻んで冷凍しているシイタケ、豆腐とわかめを入れて味噌汁を作る。
朝餉で苦労するのは、いつも味噌汁です。味を整えて火を止める。
ごぼうをと大根を千切りにする。タッパのチャーシューも刻んでフライパンに入れ火にかける。
ええいと、孟宗竹の筍を切って足していく。酒とみりんを入れ、チャーシューの残り汁を入れる。
味を見る。コチュジャンを足す。何か足りぬと酢を入れる。まあまあの味となり皿に盛りラップをかける。
もう、一品欲しい。お好み焼きの材料に使う蒲鉾と竹輪が残っている。わか竹煮の残り汁を入れる。
煮あがるころ、卵丼にしようとご飯を炊く。
ついでに、洗濯を始める。
ブラックコーヒーを入れる。
亡きかみさんが癌を患って朝ごはんが作れなくなった。4時に起きて、朝餉と弁当7個を作った。
洗い物から始めた。俺の貴重な時間を盗るなと、家族を恨んだ。
11種類のレパートリーの中から、5種類のおかずを作り弁当に詰めた。6時には終わった。
今は、残り物の箱から宝物を探すように食材を選び、おかずを考える。
妻は、箸をつける程度の食欲しかない。ほとんどが私の胃袋に納まる。昼めし抜きでも十分やれる。
今日のタイトル「両刀遣い」を決める。
両刀遣いとは、
両手に刀を持ってたたかう剣法。またその人。
両立しにくい二つの芸能・技術に熟達していること。二つの仕事を一人でひきうけて同時にできること。
また、その人。
酒と菓子とを共に好むこと。また、その人。
(広辞苑より)
私の両刀遣いは、ブログのタイトルが出てこないことに端を発する。
作業をしながら、どう書こうかと考えている。
パッパッパと両手の包丁を使い菜を刻み、鍋とフライパンを駆使して火を通す。
両手に調味料を持ち、目分量で落としていく。そんな風景だろうか。
味見だけは忘れない。これまで何度も失敗している。妻に食べてもらえない。
洗濯が終わるころ、ブログも書きあがる。
洗濯を干し、外に吊るす頃、俳句が浮かぶ。
洗濯し 蛙鳴くから 中に干す
2020年6月19日
<<後述>>
こんな亭主は嫌だ。こだわりばかりで面倒くさい。
やろうかなという時に、何々しなさいとお母さんに叱られる子供が思うこと。
2015年1月28日投稿記事「ちゃっちゃとやらんかい」を参考にしてください。
<<ちょっと、ちょっと>>
風呂桶を洗い、水をため始めました。
プロフェッショナル「革命は地方から起こす~編集者・岩佐十良」に見入ってしまった。
あーあ、1時間水を流しっぱなしにしてしまいました。
「ちゃっちゃ」もいいんですが、「ちょっとちょっと」と立ち止まるのも必要ですね。
ぼっけもんです。