故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

特別扱い(Part2)

2016-03-28 05:49:50 | よもやま話

雪深い山里は、一時に花が咲きます。
アスパラガスのような不思議な植物を見つけました。
蜘蛛の巣のように枝を伸ばし、花を咲かせていました。



一本の草の自由奔放な枝ぶりが気に入って絵にしました。
この植物は、インパクトがありました。

今日のテーマは、「特別扱い Part2」です。
自分の中のこだわりのような「特別扱い」について書きます。

かつて可愛がってくれた先輩がいます。
「こいつは素晴らしい男だ」と出会う皆さんに紹介してくれました。
自分が嫌いな真っ最中でしたから、面食らいました。
私は、くっついて酒を飲んだり麻雀をしていました。
おおらかな性格の先輩でした。

特別扱いの延長に親友がいるのでしょう。
妻を特別扱いすることができません。
少し照れくさいからです。
たまには喧嘩もするでしょう。

特別扱いの延長に趣味があり、高じてオタクとなるかもしれません。
その人にとっては、とっても大事なことなのです。

譲れない。こんな気持ちになることがあります。
自分のなかにあるこだわりです。
損も得もないような境地です。
「気に入った。できるだけのことをさせていただきます」となります。
長い人生ですが、そんなにあるものではありません。
貴重な出会いです。
自分の中で大事にしていることの具現化です。
この人とならやれる。
例え裏切られても、事情があるのだろうと許せます。

特別扱いは、自分へのこだわりです。
恋とは少し違うようです。人間の尊厳にかかわることです。
頭があがらない人がいます。特別扱いを受けた人のことです。
その人は誰にもそうなのかもしれませんが、自分には特別だったのです。

こだわりには、嘘がありません。
その人らしさです。
どこまで応えられるかは、自分次第です。
自分だって、日々変わります。
体調だって、万全とはいきません。
できることをできる時にとなります。明日はわからない。
そんなときでも優先順位があります。何がなんでもとなります。
そうして両親は育ててくれました。

こだわりは、多くの場合「小さいことに執着して融通がきかないこと:広辞苑より」になりがちです。
これでは、解放されません。
特別扱いはこだわりであってはならない。
もっと、大きな世界観のようです。世界観と言っても自分のなかでのことです。
器(人物の大きさ)といっても良いかもしれません。
ここまで来ると、自分では致し方ないものとなります。

特別扱いは、できるようでできないとなります。
やはり精一杯のことです。いつもはできない。
「特別扱い」を感じたら、感謝の念でいっぱいになります。
それが当たり前のことです。
自分が、この人を特別扱いしていると自ら思うことは傲慢とも言えます。
できることではないからです。

心のどこかでスイッチが入ることがあります。
気まぐれのようでもあり、普遍の気持ちのようでもあります。
人それぞれが大事にしていることとしか、言いようがありません。
大事にすることが多いほど良い。
人の価値観にも寛容になれます。

染まるようで、染まらない距離感が求められます。
長続きする特別な想いでしょう。
温かい気持ちです。

特別扱いは、その人が持っている人生観そのものです。
大事にしながら、冷めた目も持ち合わせるのがよいでしょう。
もっと、大きな特別扱いのために。

おにぎりを 分け与えても 明日はどう

2016年3月28日

2015年9月24日投稿記事「特別扱い」を参照ください。

コメント
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