昭和記念公園にあった白と黒の栗石で造った床です。
途中、このへんでやめておこうかと、絵を描いてる途中に思います。
実は、それが筆をおく適機です。
事実を伝えるなら、絵より写真です。
富士山を見た時、富士山だけひときわ大きく見えます。
鏡で、ほくろを見た時、あばたに見えます。
これは、心象風景であり、気にしているからです。
こんな経験はよくあります。
北斎の波は、富士山より大きく高い。
ありえないことですが、ワンダフルです。
今日の絵は、庭師が工夫した床の絵です。
書き始めは、ていねいに波のような線をたどっていました。
そのうち写実的になり、面白くないと感じました。
自分は何が表現したかったのか。
なぜこの絵を描こうとしたのか。
私は、不思議なこの線を描きたくて筆をとりました。
だったらという訳で、線を強調した絵となりました。
そもそも、この風景が気にかかったのは何故か。
妙に魅かれるものがあるからです。
北斎の波も、描き始めはそんなに高くはなかったはずです。
この絵の責任をとると覚悟を決めたから、とんでもない波になったのでしょう。
今日のテーマは、「結果がすべて」です。
少年時代は、天才。
大きくなるにつれて、普通の人になっていきます。
小さな社会では、天才だった。
「世の中は広い」では片付かない真実が隠れている気がします。
この天才は、経過を気にするあまりどんどん普通になっていくのです。
プロジェクトをやり始めたら、もう後戻りはできません。
自分はこうしたいを最期まで貫くしかありません。
もちろん、途中で多くの意見を参考にします。
完成の責任は、プロジェクトマネージャーにあります。
この人のレベルで、プロジェクトの良しあしは左右されます。
どこまで、真摯に向き合ったかが試されます。
つまり、結果がすべてです。
結果しか残らないと言っても良いでしょう。
手を離れて、運用が始まるともう手を出せません。
それだけの覚悟でやりましたか。となります。
いつも試されています。お前はその程度か。
それは、迷いも中傷もあるでしょう。
様々な考えも誘惑もあります。
やり抜いたかと。
経過がどんなに素晴らしくても、誰も評価してくれません。
経過は、次の工夫となるだけです。
先輩達の中に、一度のプロジェクトでマネージャーをやり、
責任をとって辞められた方がおられました。
それほど、プロジェクトマネージャーの責任は重いと言えます。
先輩は、次の職場で素晴らしい仕事をされたことでしょう。
今日の絵を描いていて、感じたことです。
コップ見て これだけ水が 残ってる
2016年2月17日
<<今日は大事な日>>
二番目の娘が選んだフィアンセに会いにいきます。
野毛にある私が気に入っている店で会います。
他の子供達や妻から写真をとってきて、どんな人だったか教えてと言われています。
ちゃんと、覚悟が見抜けるでしょうか。