9月13日にIZ*ONEの日本向け3rdシングル「Vampire」のMVが公開された。
CDは9月24日発売ということで約10日前でのMVリリース。
「ヴァンパイア=吸血鬼」の題材は日本でのハロウィンシーズン狙いがありありだが、前作ブエノスアイレスからすると、サビや後半の大サビのノリが良く、自分としては好み。
歌わりは日本シング過去2作よりも個人パートが大幅に増えており、これは韓国ファンにも好ましい演出になっただろう。
全体の曲調は好きと言いなさいに準じたものだが、AメロにK-POPっぽいメロディーラインを挿入し、ラップは無いもののおそらくライブでも盛り上がれることが予想される。
曲も悪くないが、今回のMVは韓国リリースのラヴィアンローズ、ビオレッタを含めて、過去最高の出来だと思う。
ネットの噂では韓国での製作らしいが、オープニングのCG、各メンバーの個別シーンでのセットの重厚さ、編集のカット割りの多さを考えると今回の本編以外に何パターンも作れそうな撮れ高の多さから、かなりの製作費がつぎ込まれていることが分かる。
衣装や各メンバーのヴァンパイアコスプレとメイクをしっかりハーフアップで見せるカットを入れてあり、フォーメーションダンスも過去の曲の振りもすこしづつ組み込みながらも、移動の激しい迫力のあるもので、とにかくMV全体で緩むところが無い。
個人的に印象的なのは、紫のリップでメイクしたキム・チェウォンのカット。
アップになるまなざしや水の中に落ちていくようなイメージも素晴らしい。
リリース5日間は弱で、既にYouTubeでは533万回の再生回数をマークしており、1000万回への到達もすぐだろう。
今回、これまでの韓国~日本~韓国~日本としてきた、シングル・ミニアルバムのリリース順序をひっくり返して、日本で2作目、3作目連続のシングルとなった。
日本でのハロウィン狙いと韓国でのクルスマスシーズンのカムバック、そんな裏側が推測されるが、さてはてどんな狙いがあるんだろう。
日本での活動が続いているので、韓国ファンはちょっとじれったい感じで今回のシングルを見ているかもしれないが、きっと韓国での3rdミニアルバムも色をテーマにしてきた前2作からコンセプトを変えてくるかも、と楽しみにしたくなる。
Vampireで見せたMVの完成度は今後の韓国製作を大いに期待させるくらい、IZ*ONEのクオリティを引き上げた素晴らしい作品になったと思う。