福士蒼汰主演の映画「旅猫レポート」を観てきた。
ストーリーはシンプルで、とにかく福士蒼汰演じる主人公・悟と女優 高畑充希が声を充てる飼い猫・ナナの交流がメイン。
ここでストーリー解説をするとすぐにネタバレしてしまうので控えるが、クライマックスで悟がナナを叔母(育ての親)法子宅に置いていくシーンは、高畑充希の好演に思わず泣かされてしまった。
もう猫好きにはたまらない映画であることは間違いない。
この映画を経験してしまうと家で飼っているチャトラのメス猫を見る目が変わってしまった。
ただ単に癒しのためのペットだったのが、やはり「家族」目線になってしまう。
主人公がある事情で愛猫を飼い続けることができなくなった為に、猫の面倒を見ると答えてくれた小中高の友人たちを車で巡っていくロードムービー。
この映画の影の主人公が、悟とナナの旅を支えるシルバーカラーの初代フィアットパンダだ。
ナナ曰く「銀色のクルマ」の愛称が付けられているが、ほぼ平面構成だけでデザインされたシンプルなイタリア車。
3ドア、キャンバストップでたしか排気量も1リッター無いくらいで、今なら軽自動車のターボにも負けるパワーだが、映画の中で淡々と走行し、旅していく姿は、古いけれど個性的なこのクルマの愛らしさがあり、現代の車では置き換えられない何かがあるのだ。
シンプルなデザインで小さく、パワーが無くてもしっかり走れて、そこそこのユーティリティがあってという車の原点をそのまま形にしたような車がパンダだろう。
最近、退職金や年金の計算をしながら、カミさんとあと1回はクルマが買い替えられるかもという話が出ていて、条件は絶対に維持費の安い軽自動車であることとおそらく予算は100万くらいなのでまあ中古になるだろう。
そして少しでも安全装備(誤発信防止とか障害物認識自動ブレーキとか)を備えていることも条件かな。
そんな中で、最初はN-BOXやN-ONEなど広かったり、カッコよかったり、静かだったりと何かしらアドバンテージのあるものに目が行っていたのだが、フィアットパンダのようなシンプルで愛らしいデザインに乗るのも悪くないとこの映画を見て少し変わってしまった。
まあ、今乗っているマーチもあまり他のモデルに対してアドバンテージは無く、シンプルかつ運転しやすいクルマとして購入しているのだった。
今の軽自動車でデザイン的に個性的なのは、やっぱN-ONE、アルトラパン、ダイハツのトコットなんかもパンダのコンセプトに近いかな。
ただリヤシート分割可倒だけにはこだわってしまうので、トコットやアルト、ミライースは外れてしまうのだが、パンダもリヤシートは一体可倒式だな、、子供が独立すればカミさんと二人だから、分割可倒式リヤシートにこだわる必要もないのかもしれない。
うーん、また迷いが出てきてしまった。
とまあ、旅猫レポートはフィアットパンダ再発見の映画でもあったのだった。