2002年に発売されたアクティブスピーカー。未だに家電量販店の店頭で見かけるロングセラーモデルだ。当初は普通にPC用として購入したのだが、途中リビングのCDオーディオとして、パイオニア製のCDファイルプレーヤー(25枚のチェンジャー)を光ケーブルでつないで鳴らしていた。
最近、PCからUSB-DACを通して音楽を聴くことを覚え、nuforceのIcon uDAC2をつなげてヘッドフォンで聴いていたが、ちょっとスピーカーを通して聴いてみようと思い、CDプレイヤーからPCにこのスピーカーを戻してつなげてみた。
元々、このスピーカーは小さいなりに低域は欲張らず、全体的にフラットな感じの音質を持っている。多分、クラシックやアコースティックな曲が得意分野で、PCのmp3ファイルを鳴らすには少々ボリュームを上げる必要がある。で、今回DACからのアナログ接続で聴いてい見ると、少々ボリュームを上げるのは変わらないが、PerfumeのLEBEL3のようなダンスミュージックをクリアかつ元気に鳴らしてくれるのだ。USB-DACは侮れない。
デスクトップオーディオとしては15W+15Wと十分なパワーがあり、部屋の中で聴く限りボリュームを回しきることなどあり得ないから、不足は無い。前面にボリュームや高音、低音のトーンコントロール、それにアナログ・デジタルのインプットセレクターがあり、いっぱしのプリメインアンプ役も備えているのがなかなかすごい。これで1万円ちょっとなのだから、コストパフォーマンスの高さたるや、すごいものだ。
昔、ヤマハのアンプ、チューナー、デンオンのスピーカー、テクニクスのレコードプレーヤー、ソニーのカセットデッキのコンポ、その後、デンオンのポイントコンポにアンプ、CDプレイヤー、パイオニアのDATデッキを追加したりしたが、それと同等の音が、PCとUSB-DACとこのスピーカーで出せてしまう。(あくまでも私の鈍感な聴覚においてだが)
何気なく買ったスピーカーが長く、且つ有効活用できるとは思わなかった。今、フォステクスやオラソニックのPCスピーカーの定位の良さに注目して、買い足しを考えているが、このGX-D90は引き続き、いろいろなソースを再生し続けるだろう。
スピーカーと云えば、アクティブスピーカーではないが、JBLのControl 1というスピーカーを使っていたことがある。小さいのに、乾いた明るい音で、ポップスやロックに向いていて、全然大型スピーカーに遜色ないことに驚いた経験があり、今後も小さいスピーカーにこだわってしまうだろう。