Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

ナイアガラ・トライアングルVOL.2 / 大瀧詠一 杉 真理 佐野元春

2014-04-16 22:54:41 | Weblog

1982年3月にリリースされた大瀧 詠一プロデュースの大瀧詠一、杉 真理、佐野元春3人によるオムニバス・アルバム。オムニバスとは云っても、すべてこのアルバムのために持ち寄られたオリジナル曲を収録している。

 

私が持っているのは、1989年頃に発売されたリマスター版のCDで、LPには収録されていた「A面で恋をして」がカットされている残念なエディションのもの。リマスターというから曲目を良く見ないで飛びついてしまったのだ。。

 

今聴くと、まず前半を飾る佐野元春が「若い」!まだまだデビュー間もない新鮮さが溢れている。佐野元春は基本ロックンローラーだと思っているが、アップテンポな「彼女はデリケート」でさえもポップであり、今に至る柔軟な音楽性が垣間見える。ただ「熱い」元春が好きな方には、少々甘ったるいかもしれない。

 

杉 真理についてはあまり勉強していないのだが、特徴的な甘いボーカルと山下達郎・竹内まりあ夫妻につながるポップなサウンドは楽しく聴ける。「夢見る渚」なんてCMソングになりそうだ。

 

そして大瀧詠一。「A LONG VACATION」が大ヒットしたすぐ後にて、もはや歌手・大瀧詠一としての音作りは盤石で、スペクターサウンド全開である。「ハートじかけのオレンジ」「オリーヴの午后」「白い港」「WaterColor」すべて「A LONG~」に収録されていてもおかしくないくらいの統一感。これで締めにカットされている「A面で恋をして」で3人のボーカルセッションが聴ければ、最高だったのに。。CD選書か20周年版か30周年版を探そうかな(これらのバージョンでは「A面~」がちゃんと収録されているらしい)。

 

ロン・バケの印象が強すぎて、当初はせっかくのコラボレーションアルバムなのに、佐野、杉と大瀧の間に大きな断層を感じていたのだが、年を経て、1枚のアルバムとして聴いてみると、三者三様の音楽性が絡み合って、大変美味しい作品であることに気づく。いまや大御所となった佐野元春を見ると、起用した大瀧プロデューサーの目は確かだったと感心する。繰り返しになるが、もう少しプロデューサーとしてでも良いから音楽活動を続けて欲しかった。天国にいくの、早すぎます。。