楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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勉強とは、「知らなかった事さえ知らなかったことを知る」のが勉強である。(2)

2019年08月10日 04時10分34秒 | つれづれなるままに考えること

生涯の中で余程印象に残って居るに違いない。
15歳の時に、ボクの一生の計画は決まった。
中学は落第一歩手前で踏みとどまった。
しかしリカバリーするのは並大抵では無かった。
でも、一日3時間の睡眠で、励んだ結果は見事であった。

中学の復讐は実に3か月で終わった。
三年間の勉強はたった三か月で終わってしまう。

高等学校は一学期が終わって、夏休みになった。
時間だけはこの二か月、一日24時間あって、
睡眠時間と食事時間、お風呂時間の他は、
すべて新しいことを知るための時間として費やすことが出来る。

勉強とは、「知らなかった事さえ知らなかったことを知る」のが勉強である。

これって解りますか?
知りたいって気持ちがあると、いつまでも勉強は付いて回ります。
ボクは毎日、5~10個ほど勉強します。


話がそれましたので戻します。
高校一年の教科書は夏休みの間にすべてマスターしてしまった。
三学期までの間、ボクの授業はすべて復習になる。

さて夏休みが終わって、二学期の中間試験の時、
今まで、ビリの成績のボクが、数学で最優秀の人と同じ成績になった。
採点済のテストの答案用紙は、成績の良い人から順番に返される。

高等学校から、そのように変わった。
ボクは二番目に呼ばれて、
テストの答案用紙を返して貰った。

ボクに言わせれば快挙であった。

答案用紙を全部返し終えて、授業が終わるや、
担任の数学の先生がボクを職員室に呼んで、

「お前カンニングをしただろう」と言う。

これには、本当にまいった!
でも仕方がない、今までが今までだから・・・・。

「先生、考えてください。ボクは一番前の席、
彼はボクと同じ列の後ろから二番目に座っていますよ。
出来の悪かったボクが良い成績だと、
そのように考えるのは仕方ありませんが、
カンニングするなんて不可能なことです。
他の学科の状況を見てからお話しください。」とボク。

更に、期末テストとの間に、
一年生から三年生まで共通の実力テストが行われた。
一年から三年まで総勢600名、
そのテスト結果が一番から30番まで成績の良い順に、
学年を問わず名前が発表され、掲示板に張り出された。
その中に、一年生でたった一人、ボクの名前があったのだ。

25番目にである。

担任の先生にまた職員室に呼ばれて、
またお小言を言われるのか、勘弁してほしいと思ったが、
以外にも、

「よく頑張ったな。先日の疑った話は許してくれ、
先生が間違っていたよ。」

鼻を明かすことが出来て気分良く、
ますます励んだことは言うまでもない。
高等学校一年の勉強は、その教科書を夏休みの間に読破して、
一年生は終わってしまった。
この頃になると、一度読んで理解したことは、
すべて頭の中に整理されて記憶されていた。

授業では、ボクが理解したのと先生の説明に差がある時は、
高々と手を挙げて質問して、自分の理解の違いを訂正し、
あるいは先生の説明を訂正させた。

当時、ボクはサッカー部に入っていた。
そのクラブには、
クラスで一番よく出来るOO君とそのお兄さんが三年生でいた。
暗くなりボールが見えなくなるまで練習して帰路に就く。
ある時、同級生が何かの都合で部活を休んだ時、
彼のお兄さんから、「弟は本当によく勉強をする」って話を聞いた。
お兄さんは、いつも全学年のトップであった。
サッカー部に居た関係で、高二の教科書は先輩から貰い受けることが出来た。

三学期に入り、高校二年の教科書と参考書を手に入れ読破して行く。
高校二年の教科書は、
高1の三学期の内に終わってしまった。

高二に進学して、高二の教科書は授業で復習し、
高3の教科書で勉強を始める。
どんどん進めて、高3の勉強も夏休みまでには完了した。

毎日の授業はボクにとっては復習であり、
間違った理解を修正する時間となった。

しかし、毎年秋に行われる実力テストは、10位以内にいつもいたが、
一位になることは、一度もない。
つまり、本当の実力は小学校と中学校の
九年間と言う時間によって作られるということだ。
しかも基礎の基礎は小学校にあるのだ。

だから頭の中がいびつで数学はよく出来ても、算数は苦手であった。
そんな具合で高校を卒業した。

昭和29年3月の事である。







コメント (6)
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