ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

ヒブワクチンの追加接種の時期が変更になりました。

2012-12-25 21:06:29 | 医療情報

素敵なクリスマスをお過ごしでしたか?

今日は、サンタさんのプレゼントで大喜びの子どもたちが健診でも何人かいました。

幼稚園がお休みなので、赤ちゃんの付き添いなんですけど、

「これをもらったんだよ~」と可愛い笑顔でこちらも幸せになります。

クリスマス気分をもう少しと、明日のひだまりクラスにはまだクリスマス飾り残しておきます。

 

さて、ヒブワクチンの追加接種の時期のお話しです。

12月20日付で、厚労省から都道府県知事に通達がありました。

そして、今日、杉並保健所から医療機関に改正についての説明と保護者向けの説明文書が送られてきました。

これは朗報です。

なぜ、ヒブの追加接種と肺炎球菌の追加接種の時期はちがうんだろうと思われていた方もいらしたかもしれません。

実は、本当はヒブワクチンの追加接種が一年後というのは、追加接種前の抗体価の下がりが心配されていました。

特に保育園に入る頃ですので、せっかく3回接種をして乳児期守っていたのに、

追加接種が遅れて感染してしまっては・・・という心配です。

VPDの会日本小児科学会のスケジュールでは1歳からとなっていますので、困っていました。

自治体での対応も差があって、一歳ですぐに受けてもいいとする自治体とおおむね一年を守るようにとする自治体がありました。

杉並区は一年後を守るようにということだったので、この通達は大歓迎です。

これで、一歳になったら肺炎球菌と一緒にヒブワクチンも受けられます。

もちろん、MR(麻疹・風疹の混合ワクチン)の接種もとても大事です。

どちらを先に?でなく、同時接種できます。

今まで、ヒブの追加接種は三回目の一年後に、DPTの追加接種と同じです、と説明してきましたが、よりよい方法に変更です。

今月に入って、4月からの母子手帳の変更の後に交付してもらった赤ちゃんがワクチンデビューで見えるようになりました。

予防接種欄もとてもわかりやすく、うち漏れがないようになっています。

今までは、「かかった病気」のページだったところに、

「水痘」「おたふくかぜ」「B型肝炎」「子宮頸がんワクチン」などが回数分の枠が作られていて接種漏れ・忘れがないようになっています。

「かかった病気」の欄がなくなるというのは、これらの病気はかかるのが当たり前だというものでなく、予防するものなんだという決意の表れだと思います。

左のページには、「ロタウイルス」「ヒブワクチン」「肺炎球菌ワクチン」なども回数分・・・

そして、二種混合と日本脳炎の追加接種の欄もあります。

さらに、水痘やおたふくかぜも二回接種を勧めるということでしょう、枠が二列になっています。

ぜひ、助成も二回にしてほしいと思います。

または、インフルエンザのように子育て応援券が使える・・・とか?

応援券で医療の利用はだめ、と言われてしまうでしょうか?ね?

今まで予防接種の種類別にシールを貼って、見やすくして、接種漏れがないようにしていましたが、今後は不要になりそうです。

よかったよかった!

自治体によって、母子手帳の内容は変わっていますが、今回の変更は大歓迎です。

便色カードを使って、一か月健診の便の色も確認できます。

多くの人の意見と話し合いの結果、よりよい母子手帳に変わりました!


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