日本だけで、年に約3000人の命が子宮頸がんで失われています。
さらに、約10000人が子宮摘出をされます。
今日本で承認されている子宮頸がんワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)を接種すると、
6~7割の子宮頸がんが予防できるといいます。
3~4割は予防できません。
健診をすれば、早期に前がん状態がみつかり、癌を予防することができます。
ワクチン接種率85%健診率85%を達成できれば、癌は95%よぼうできると試算されているそうです。
2013年6月にワクチンの積極的勧奨が止められて(定期接種ではあるので希望するなら接種は可能)、
丸5年になりました。
マスコミでの副反応報道で、日本では接種率0.5%とのことです。
多くの専門家がその副反応に本当に因果関係があるかは疑問と考えています。
WHOも、日本の今の状態はよくないという意見も発表してます。
私自身も、自分の娘が接種年齢にあたり、どうしたものかと思っていました。
接種年齢が思春期で多感な女子に接種するもので、因果関係には疑問と思っていても、難しい・・・
子どもにも納得して受けてもらいたいし・・・
受験前のいろいろな悩みがあるときには、接種するのはためらわれました。
で、待ち構えていたように、受験の終わった4月と6月に接種しました。
あとは、半年後に3回目を接種したらスケジュール終了です。
最近、この話題の講演会を聴く機会がありました。
名古屋市の調査でも、24種類の多様な症状は接種群と被接種群で有意差はなかったという結果でした。
(24症状は男子よりも女子に多かったという結果もでています)
接種した率(だいたい7割とのこと)の多い1994年から1998年生まれの方と
それ以降(接種率約0.5%)の前がん状態罹患率の差がすでに出ているという話がありました。
このままの状態で行けば、先進国で子宮頸がんが予防されていく中、
日本のみ子宮頸がんが予防されないままに、むしろ少しずつ増えていくのではないかと心配しています。
さらに、発症年齢がどんどん若年化している病気でもあります。
出産前に発症する率もどんどん上がっているといいます。
子宮癌はQOLが非常に低下しやすい癌でもあります。
セクシャルデビューの前に接種することが大事なワクチンですから、
結局思春期の多感な女子にということになります。
(男女ともに定期接種という国もあります。集団免疫効果は男女ともの方が高いそう。
男子にも尖形コンジローマ予防効果があります)
難しい問題ですし、世間の評判がなかなか戻りにくいということもわかります。
でも、専門家は残念に思っていること、意味を理解し接種する人もいること、
定期接種であることには変わりないことをお伝えしたいと思いました。
村中璃子さんの「10万個の子宮」という本もひだまりの本だなにあります。
ご興味ある方はご一読を・・・
貸し出ししています。
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