ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

MMRワクチンを個人輸入することに決めました

2013-07-14 06:44:18 | クリニックからのお知らせ

ひだまりクリニックは予防接種と健診と母親学級だけのクリニックです。

そして、かなり小さなクリニックです。

でも、丁寧に説明して納得して医療を受けていただくことを大切にしています。

小さい規模だからこそできることにこだわっているともいえます。

小児科ですから、過密予防接種のスケジュールの赤ちゃんの受診が多いです。

現在、去年から風疹の流行が続き、先天性風疹症候群の子どもの出生が相次いでいます。

一人・・・また一人と増えて、今13人にもなっています。

これは先進国の中では桁外れな数で、今、日本渡航は注意報が出ているほどです。

まだまだ、流行はコントロールできているとは言えません。

日本の子ども達(特にこれから日本に生まれる)の命を考えると、小児科医が率先してする風疹予防は大切だと考えて、

これまで、成人のMR接種を積極的にしてきました。

(この騒ぎの前までは成人の接種はほとんどインフルエンザの時くらいでした。)

けれど、最優先は一歳になったばかりの子ども達です。

誰がどう考えても、です。

これは小児科医としては絶対譲れません。

で、今の現実・・・

すでに卸の会社からはMRワクチンを届けてもらいにくくなっています。

7月は全く届かなくなってしまいました。

今後の見通しも教えてもらえません。

連休前から成人のMR接種を勧めてきましたので、なんとか今までなっていたのですが、今後はそれもできにくくなってきました。

不活化ポリオのときは決意できなかったのですけれど、

今回は、個人輸入をしてMMRの接種を勧めていこうと思っています。

希望される成人の方にワクチンがないからとお断りするのは避けたいと強く思うからです。

流行をなくしていくためにも、なるべくMR接種をしてもらいたいと思っていたので、MRワクチンを今まではかなりの低価格で接種してきました。

が、今後は、個人輸入ということをすること、そして、助成の対象者にならない方には低価格をということをしたいので、

いろいろ悩みましたが、価格を改定させていただきます。

助成の使える方(妊娠希望の女性。妊娠中の女性のパートナー)には今までとおり国産のMR接種をします。

これは、杉並区では国産ワクチンでないと助成不可能だからです。

この価格は10500円です。

杉並区では10500円まで助成されます。

助成の使えない方には、輸入したMMR接種をします。

この価格は7000円です。

助成の対象者、受ける方法などはこちらをご参考になさってください。

なお、まだMMRワクチンは届いていません。

届いて予約がお受けできる体制になったら、またこちらでお知らせします。

国は供給体制は整ってきたと報告していますが、まだまだ厳しいのが現実です。

8月には状況は変わるのでしょうか・・・。

場合によっては、小児の二回目の定期接種、年長時期に受けるMRワクチンも、少し後にしてくださいとお願いする場合も出てくる可能性があります。

以上のこと、悩み抜いて(大げさ?)決めました。

ご理解いただけますように、よろしくお願いいたします。 

 

 

 

 


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