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Untersee-Boot

あるいは感想記として

大銀座落語祭2007 ナンちゃんの落語会 ~芝浜~

2007年07月19日 | ウンナンあれこれ
時事通信ホールで行なわれた、『ナンチャンの落語会』へ行ってきました。
客席は浴衣姿の女性や熟年夫婦、カップルなどの老若男女でほぼ満員。
私の席は前から二列めでしたが、右端のほうだったので首がちょと痛くなってしまいました(笑)。

午後5時開演。
舞台の上にめくりが置いてないな~、と思っていたら、まずは林家いっ平さんが登場。
いっ平さんは開口一番、「そう簡単には南原さんは出しません」(笑)。
その後、「兄たちに成り代わりまして・・」とお客さんに挨拶をしたあとは、落語の上下の説明などをしつつ、今日の南原さんは、楽屋にこもりっぱなしで敵の多いヤドカリみたいになってる、という話も(笑)。
楽屋にこもりっぱなしというのは南原さんならさもありなん、という感じで、ちょっと笑ってしまいました(笑)。
約5分でいっ平さんは退場し、続いて林家たこ平さんが落語を約15分。

そして、5時23分。
舞台上にめくりが置かれ、野球拳の出囃子にのって南原さんが登場。
南原さんは、末廣亭の時と同じ(かな?)若草色の着物に、少し濃い緑に白い縞の入った羽織り姿。
まずは、「皆さんと会えて非常に嬉しいです」という挨拶。
そして、今回やる『芝浜』についての話をあれこれと。
小朝師匠から「じゃ、今年『芝浜』ね」と言われた南原さんは、「芝浜は知ってますけど、上手い断り方を知りませんでした」(笑)。
去年、小朝師匠から薦められてやった『仔猫』は、南原さんはどんな噺か知らなくて、40分もある噺だと後で知ってビックリしたと言ってましたが、知ってても知らなくても、いずれにしても小朝師匠から言われたらやるしかないのでしょう(笑)。
小朝師匠が南原さんに薦める落語は女性が登場するものが多い(といっても2席ですが)ようですが、南原さんは女性を演じるのが合ってると小朝師匠は思ってる・・のかな?
おなべに引き続き、今回の『芝浜』の奥さんもちょっと可愛い感じになっていましたが、それついては後ほど。
「今年は『芝浜』」と言われたにも係わらず、小朝師匠からはなしのつぶてだったそうで。
南原さんいわく、「今回はまったくの独学で」とのことでしたが、お客さんの一人から「え~!?」という声があがり、場内は大笑(笑)。
南原さんは、「皆さんが不安だと私も不安に・・」と言って笑ってました(笑)
で、今度番組でカンニングの竹山さんが落語をやる、という話に。
落語を知らない竹山さんは、『子は鎹』をやることになっても、「はい、わかりました」とあっさり答えたそうで。
南原さんは竹山さんに、「(野球の素人が)レッドソックス行って投げるようなもんだよ」という、得意の例え話をしたそうです(笑)。
楽屋に竹山さんが来ていた、とのことでしたが、そういえば、南原さんの落語が終わった後のロビーで、竹山さんはコメント撮りのようなことをしてました。
何の番組なのか気になるとこですが、それはさておき。

その後は、お芝居(熱海)で一緒だった昇太さんに、今度『芝浜』をやる、という話をすると、「マジで~!?なんで断んないの~」と言われたという話や、昇太さんはカラオケで♪俺の話を聞け~、♪5分だけでもいい~、と歌うので、いつもいっぱい話してるだろ!という南原さんのツッコミ話などがありつつ、『芝浜』は夫婦の噺だという話題へ。
よく、コンビは夫婦みたいだと言われるけど実際はぜんぜん違うんですけどね、と言う南原さんは、内村さんについて、「あんなヤツとはぜったい夫婦にはなりません」とキッパリ(笑)。
「家に帰ってもロッキーばっかり、1、2、3、4、5・・」と南原さんは言ってましたが、内村さんは『ロッキー5』も繰り返し見てるのかな(笑)。
あと、内村さんはロッキーだけではなくブルース・リーも繰り返し見てると思いますが、それについては今回は触れてませんでした(笑)。
で、10年くらい前に内村さんとキス事件があったという話に。
南原さんいわく、"業務上過失キス"(笑)。
業務上過失キスは番組で・・とのことでしたが、これは多分『振り返れば奴がいる』のパロディーをやった時のことでしょう。
男性とキスをすると男と女に分かれ、キスしたあとの内村さんは楽屋でドーンと座ってた、と言ってましたが、この話はその昔のA.N.N.でもしてたっけ。
そのときは確か、内村さんは「キスは奪うもんだから」と言ってました(笑)。
そして、夫婦は「男と女が屋根の上で生活する・・」と南原さんが言ったところで、最前列のお客さんから何やら声が・・・。
南原さんは「え!?僕、何て言いました?」と、言い間違いにぜんぜん気づいてない様子(笑)。
お客さんから「屋根の上」と指摘されると、「不安だな~」と言ってた南原さんでしたが・・・。
演者が不安だと観てるほうも不安になります(笑)。
そんなハプニング、というか、天然の言い間違いがありつつ(笑)、男と女は脳が違うという話に。
南原さんいわく、男は集中する、女は整理するために喋る・・とのことでしたが、これはラジオなどでも話していた、けっこうお馴染みの南原理論・・いや、何かの受け売りかな(笑)。
で、夫婦でいざこざが起きるのはだいたい決まっていて、夜の11時半、スポーツニュースの時間。
「レストランに行ったけど11時半からじゃないと入れてくれなかった」という奥さんの話に、夫が「交渉すれば?」と答えても、「そんなこと聞いてるんじゃないの!」「私の話を聞いて!」ということに。
そんないざこざを収めるには、「美味しいものを食べる」と、南原さん。
でも、客席はちょっと微妙な反応で、「あまりにも簡単ですいません」と謝っていた南原さんでした(笑)。
南原さんいわく、美味しいものを食べたときと恋愛のときのエンドルフィンは同じ、美味しいものを食べて怒る人はいない、「なんだ、この大トロ、口の中でとろけるじゃねーか!」と言う人はいない、とのこと。
ここで、おもむろに羽織を脱ぐ南原さん。
羽織を脱ぐときにちょっと手間取っていましたが、そこは見なかったことにして(笑)。
江戸時代の人はけっこうグルメで新鮮な魚を食べていた、当時は魚河岸が築地と芝の2ヶ所にあった・・という話をして、ここからいよいよ本題に入りますが、『芝浜』がどんな話なのかは割愛します。

『芝浜』は有名な噺だけに、南原さんがどう演じるのか期待半分、不安半分(笑)で聴いていましたが・・・。
南原さん演じる魚勝の奥さんは、しっかり者というより、健気でちょっと可愛い感じのキャラクター。
旦那が酒と話してる場面でも、ちょっと可愛く、「バカ!」(笑)
それから、私が好きなのは、拾ってきたお金の話は夢だったと騙したあとの奥さんの「大丈夫、働こう」という台詞。
奥さんの決意というようなものが現れていてかなりいい感じでした。
魚勝は、江戸っ子らしく(かな?・笑)お調子者でちょっととぼけた感じ。
酒を飲んで起こされて「十二単さん」と奥さんに言ってみたり、奥さんから話があると言われ財布を渡され「みなまで言うな、わかりました数えましょ」と言ってみたりと、これまたいい感じのキャラになってました。

噺全体で言うと、南原さんの『芝浜』は、夫婦の間の会話やちょっとした幸せ、というようなことに重点を置いていたようで。
このへんはマクラの話から上手くつながっていましたし、最後に奥さんが独白する場面でもそのへんのところが切々と語られていました。
夫婦の会話が・・云々ということに焦点を当てるというのは、ちょっと現代ふうの『芝浜』という感じで、最初は少し違和感もありましたが、でも、これはこれでありなのかな、とも思ったり・・・。
ただ、夫婦の会話・・云々ということに重点を置いて話していたためか、魚勝が騙されていたことを知り「夢だってそう言ったじゃ・・」と言う場面や、酒を3年ぶりに飲むと決める場面などは、あっさりし過ぎていて、ちょっと拍子抜けの感もありました。
それから、この噺で一番のポイントだと思っていた、拾ってきたお金のことを夢だと言われ、魚勝が騙される場面は・・・。
奥さんが「起きてくれなかった」と繰り返すなど、いろいろ工夫されていましたが、ちょっと説得力に欠けたかも。
この場面は、聴いてるお客さんは嘘だと分かっているだけに、いかに巧く騙すか、騙されるか、というのが見所だと思いますが、そのへんがもう一つだったのはちょっと残念でした。
そして、サゲの台詞ですが・・・。
個人的には、「また夢になるといけねぇ」のほうが良かったと思いました。
「また夢になるといけねぇ」なら、その後、無言でありながらも笑顔の夫婦・・とい場面を想像出来て、余韻を残しつつもいい感じで終わりますが、「また夢になったらどうするんでぃ」だと、この後もまだ会話が続きそうで、ちょっとキレが悪い感じです。
サゲのセリフを変えたのが南原さん自身の判断なのかどうかはわかりませんが、これもちょっと残念でした。

と、あれこれと書きましたが、南原さんの『芝浜』が良くなかったのかと聞かれれば、答えは否。
南原さんらしい『芝浜』で良かったですし、十二分に楽しませてもらいました。
『芝浜』は全体的に笑いは少ない噺ですが、最初のほうで魚勝が酒と話をしたりして細かい笑いを取ったり、とぼけた魚勝や可愛い感じの奥さんもそれぞれいいキャラとして登場してました。
それに、夫婦のやり取りでも、良いなと思う場面がいくつもありました。
ただ、落語初心者の南原さんが『芝浜』に挑戦してよく出来ました・・では満足出来ない体になってしまいましたので(笑)、気になることも注文したいことも多くなってしまうということで、悪しからず。
南原さんにとって今回が初めての『芝浜』、この先回数を重ねていけばまた変わってくると思いますし、それもまた楽しみです。

6時15分、『芝浜』を口演し終わった南原さんに客席からは大きな拍手。
南原さんは深々とお辞儀をして、"美・サイレント"よろしく声にならない声で(笑)、「ありがとうございました(かな?)」。
高座から降りて、南原さんもう一度お辞儀をして退場。
お疲れ様でした、でありました。



10分弱の休憩のあと、第2部は"上方の噺家による志ん朝トリビュート"。
まずは、笑福亭恭瓶師匠の『風呂敷』。
ジカに冠をかぶらず・・・ってな感じのバカバカしい噺に大笑い。
恭瓶さんは、良い意味で鶴瓶さんの弟子らしくない感じでした(笑)。

続いて、桂坊枝師匠の『火焔太鼓』。
まず、志ん朝師匠から形見分けで貰ったという羽織りの話でひと盛り上がり。
わざわざ前座さんに白手袋をさせ、羽織りを取りにこさせるという手が込んだ演出に、思わず笑ってしまいました(笑)。
このへんは、サービス精神旺盛、といいますか、あの手この手で盛り上げようとする関西の人らしい感じでした。
あと、「坊枝、行くだろ?」という志ん朝師匠のモノマネも似ていて、ちょっと笑(笑)。
そして、文枝師匠が古美術が好きだという話から、本題の噺への入り方もスムーズで、笑いながらも感心してしまいました。
坊枝師匠は、テンポもよく早口で、表情も豊か。
「50両!」という、テンション高い甲高い声にも大笑いしつつ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ただ、サゲの台詞が、お馴染みの「半鐘はいけないよ、おじゃんになるから」ではなく、「笛はやめとこう、またピーピー言うといかん」となっていて、最後の最後にちょっと肩透かしを食らった感じでした。

続いては、桂かい枝師匠の『野ざらし』。
マクラで、手拭いをプレゼント・・云々という話をしていましたが、ちょっと騙されかけてしまいました(笑)。
「パンフレットにねずみ色の紙が・・」と言われ、一瞬、探そうとした自分が情けない(笑)。
噺のほうも、眉毛を動かしながらの顔芸など(笑)、面白かったです。

そしてトリは、桂文太師匠の『黄金餅』。
この噺は江戸が舞台ですが、文太師匠の『黄金餅』は大阪が舞台。
大阪では『ヨモギ餅』という演題でやっているとのこと。
道中付けも、大阪の町(でいいのかな?)を棺桶を担いで一行はふらふらに(笑)。
ただ、この場面、「○○を出まして、○○を出まして、○○を出まして・・」と、「出まして」という言葉がちょっと多く、聴いてて気持ちがよくなるテンポの良さはもう一つでした。
でも、お経を読む場面や、骨になった体を包丁でほじくりながら、「ピカッときました、これですよ」と言いながら鼻歌交じりでお金を探す場面などは大笑い。
骨の中からお金を探すなんて、よくよく考えてみればけっこうグロテスクですが、文太師匠の陽気な鼻歌にかかると、そんなことは微塵も感じさせず、大笑いの場面になってました。
あ、それから、サゲのセリフがよく聞き取れなくて、イマイチ意味が分からなかったのが唯一の気がかりでありました(笑)。
で、文太師匠の『黄金餅』が無事終わり、これで終わりかと思いきや、文太師匠からお客さんへ扇子のプレゼントが!?
文太師匠は、「大阪では杉良太郎と言われてる」そうで(笑)。
香川や宮崎、新潟などからはるばる来た人に扇子をプレゼント。
最後は前座さんと一緒に文太師匠も客席に扇子を投げていましたが、残念ながら私の席には飛んできませんでした。
こういうときは前のほうの席は不利だな~(笑)。
そんなこんなで、客席に扇子が飛び交い最後にまたひと盛り上がりする中、8時14分、すべての演目が終了。

1部、2部を合わせると3時間以上の長丁場でしたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
銀座の夜風に気持ちよく吹かれながら、来年も南原さんの落語が聴けることを期待しつつ・・。

以上、"ナンちゃんの落語会"のレポ(のようなもの)と感想記でありました。
長々と書いてしまい、読んでくださった方は、さぞくたびれたことでしょう。
書いた私もくたびれました(by『黄金餅』・笑)。
あ、文太師匠の『ヨモギ餅』なら、「フラフラでございます」です(笑)。



今年も行ってきました

2007年07月16日 | ウンナンあれこれ
『ナンちゃんの落語会』へ行ってきました。
今年の演目は"芝浜"でしたが、南原さんはすっかり江戸っ子になって熱演してました(笑)。
マクラでは「男と女が屋根の上で生活する」と、思いっきり言い間違えをして、それに気付かずにいた南原さん(笑)。
「不安だな~」ってなことを言ってた南原さんでしたが、本題のほうは大きな間違いもなく、サゲの台詞も今年は噛むことはありませんでした(笑)。
そういえば、サゲの台詞は、お馴染みの「また夢になるといけねぇ」ではなく、「また夢になったらどうするんでぃ」というふうになってたけど、これは南原さん自身の工夫・・かな?
「今回はまったくの独学で」とのことでしたので、あるいは、こういうふうにサゲを言う噺家さんがいたのでそれを取り入れたのかも・・・。
落語に疎い私には真偽のほどはわかりませんが、とまれ、一時間弱の南原さんの落語を堪能した夜でした。
詳しい感想などは、また後日書きたいと思います。

ところで、テレビ東京から南原さんあての花が届いており???と思っていたら、南原さんいわく、番組でカンニングの竹山さんが落語(『子は鎹』)をやるとのこと。
にぎわい座で南原さんがやるという落語も、テレビの番組絡みということなのかな?
ちなみに、テレ東のカメラ(たぶん)が、会場にお客さんが入る様子や、南原さんの落語なども撮ってました。
それから、南原さんの落語が終わった後のロビーで、竹山さんが落語を見た感想(?)を、カメラの前で話してました。
う~む、いつオンエアされるのか、何の番組なのか気になるな~。

あ、それから、写真は和光の前で撮ったものです。
時事通信ホールは地味だったので(笑)、銀座といえば、ということでこんな写真を撮ってみました。



熱海こぼれ話

2007年06月07日 | ウンナンあれこれ
熱海~の感想を書いているのですが、遅々として進まないので、その前にこぼれ話をあれこれと。

5月20日夜の部は、カーテンコールは1回。
挨拶で南原さんは、「今日皆さんに覚えてほしい言葉は一つです。ドチャメンコ」と言って、頭の上で両手を合わせるポーズをしてました(笑)。
そして、「このあと何食わぬ顔でテレビ朝日に出てますけど・・」と続けていましたが、このとき思いっきり噛んでました(笑)。
で、言葉どおり、何食わぬ顔でこの日の『Get』に出てた南原さんですが、ニュース&スポーツのCM前のミニコントで"ドチャメンコ"のポーズをやっていて、思わず大笑いでした(笑)。
それから、ナベさんが関根さんに話をきいていましたが、関根さんは、喋れないので大変・・というような話をしたあと、「私もドチャメンコしたい」と言ってました。
あと、「記者会見のネタのところもっと面白くして」と関根さんから言われたナベさんは、「ここで言われるとは・・」と言って崩れ落ちてました(笑)。

5月26日昼の部は、カーテンコールは2回。
三宅さんから、昔から何度も誘っていましたが他の仕事のほうが・・。莫大なお金を積んで・・。という、お馴染みの紹介(笑)をされてた南原さんは、開口一番「今、ちょっと立ちくらみが・・」。
大丈夫かな?と、一瞬思いましたが、その後は何ごともなかったようですので、深々とお辞儀をしすぎただけだったようです。
挨拶は、「どうです、夜まで語り合うというのは」とお客さんに向かって言って、三宅さんから「夜の部もあんだよ」とツッこまれてました(笑)。
2回目のカーテンコールでは、座員全員の挨拶がありましたが、内容は楽日と同じでした。

6月3日の楽日は、カーテンコールは3回。
関根さんに対抗して(笑)でんぐり返しをしていた南原さんですが、挨拶では「憧れの舞台に・・」と言いつつ、この日も思いっきり噛んでました(笑)。
う~む、台詞では噛まないのに何故挨拶では噛むんだ?(笑)
気が緩んだからなのか、それとも、台詞で噛むと昇太さんとキャラがかぶるので、遠慮して噛まなかっただけかな(笑)。


あ、それから、漫才の場面でナベさんに出していたダジャレのお題は毎回(?)違っていたようで。
ちなみに、5月20日のお題は"ライト"でした。
5月26日は"土曜日"
・・・う~む、この日が土曜日だからって、単純だ(笑)。
そして、6月3日は"ワイドショー"でした。


以上、熱海~こぼれ話あれこれでした。



♪熱海~五郎一座~

2007年06月03日 | ウンナンあれこれ
千秋楽の熱海~に行ってきました。
今回は3階席からの観劇でしたので、表情などはちょっと判りづらかったですが、楽日の雰囲気を十分楽しんできました。
舞台はもちろん面白かったですし、南原さんも今まで観た中で一番良かったように思います。
前半も、先週の土曜日に観た時よりもいい感じになってました。
前はやっていなかった、「いよ~ポン!」ってなフレーズもありましたし・・あれ?でも、「ドチャメンコ」がなくなってたな~(笑)。
そして、ナベさんとの漫才の場面は、より面白くなってました。
「後生だよ~」で大笑いしたあと、「お米もっていかね~でくれよ~」「「火遊びはやめてっていったのに~」で、さらに大笑&大笑でした(笑)。
で、恒例(?)のショーコントですが、今回やった"満月の夜"って、ウンナンのネタ・・なのかな?
う~む、見たことあるような、ないような・・な、ネタでした。
あと、幕間の、三宅さん、小倉さん、南原さんの場面は、前に観たときより少し短くなっていてちょっと残念でしたが、南原さんの一発ギャグ"人間砲丸投げ"が観れて良かったです(笑)。
それから、最後の場面、狼少女が「あ・り・が・TOH!」と言ったあとの、南原さんの「どういたしまして」という台詞も、実感がこもっていて、3回観た中で一番良かったな~。

舞台全体でいうと、今までかなり笑いが大きかった場面が今回はそうでもなかったり、ということもありましたが、南原さんに限っては、最初にも書きましたが、今回が一番良かったと思います。
そんな、あれやこれやと詳しい感想は、また後日書きたいと思いますが、今日はとりあえず、こんな感じでした、ということで。

今回の舞台も、約10分伸びて2時間20分。
3回のカーテンコールを入れると、2時間40分でした。
で、カーテンコールの挨拶では、南原さんはまたまた思いっきり噛んでましたが、台詞ではあんなに思いっきり噛む場面はなかったのに、何で最後の最後の挨拶で噛むんでしょう?(笑)

大きな手拍子の中、終演は17時18分。
2週間以上の公演、皆さんお疲れ様でした。


あ、それから、書き忘れましたが、今日の舞台はテレビの生中継があったようで。

     

ナベさんと石井さんの暴露合戦で、ナベさんが付き合ってたという浜松の女性の名前を、今回、石井さんが言わなかったのは、テレビ中継があったからかな?(笑)
ちなみに、私の家には地上波しか映らないアナログテレビしかありませんので、今回の舞台中継を見ることも録画することも出来ませんでした(笑)。



♪お前に惚れたぜ~

2007年05月26日 | ウンナンあれこれ
2度めの熱海~に行ってきました。
昼の部の当日券を買うため、12時20分に劇場に着くと、すでに7、8人の人が並んでました。
慌てて私も行列に並びましたが、最終的には30人くらいの人が並んでいたようです。
用意されれていた当日券は、30席分くらいのようでしたので、確認はしませんでしたが、最後のほうに並んでいた人が買えたかどうかはちょっと微妙だったかもしれません。
あ、それから、前に「当日券は開場の1時間前から・・」と書いてしまいましたが、当日券の発売は開演の1時間前でした。
失礼しました。

1時間10分並んで手に入れた当日券は1階のM列の真ん中へんで、ちょい後ろでしたが観やすくてけっこういい席でした。

で、舞台はといえば、南原さん飛ばしてました(笑)。
前半は細かいアドリブなどもありましたが、わりとおとなしめ、というか、台本どおり。
でも、ナベさんとの漫才あたりからはかなり自由にやってました(笑)。
漫才も、前回観たのとはぜんぜん違ってましたし、ナベさんとの息もかなり合ってきてる感じです。
ちなみに、南原さんとナベさんは、漫才の場面の幕が上がった直後まで何やら打ち合わせをしてたのが見えました(笑)。
南原さんには新しいフレーズも出来てましたし(笑)、それ以外にもいろいろあって(謎・笑)、二人の漫才の場面は大笑いでした。
そして、三宅さん、小倉さん、南原さんの三人の場面で、細かいギャグを飛ばしまくる南原さんに三宅さんが・・・。
その後のやり取り、そして、飛ばしまくる南原さんのペースにはまり台詞をトチる小倉さんなど、この場面はちょい涙が出るほど大笑いしてしまいました(笑)。

ということで、前回観たときよりも南原さんはかなり自由度が増してきた感じでしたし、ナベさんや三宅さんなどとの息も合ってきた感じです。
あと、昇太さんは相変わらずでした(笑)。
ナベさんも相変わらずでしたし(笑)、他の出演者の皆さんもさらにいい感じになってました。
ちなみに、今回の舞台は、約10分伸びて2時間20分でした。
伸びた原因の一つは、たぶん南原さんだと思います(もちろん良い意味でです・笑)。
カーテンコールは2回で、南原さんと関根さんだけでなく座員全員の挨拶がありました。
舞台終了は17時01分。
『東京アチャラカ狂詩曲』にのせて、客席からは自然と手拍子も出てましたし、前回観たときよりも、面白さ3倍、いや、4倍増という感じの熱海~でした。
この先どうなっていくのか楽しみです。


あ、書き忘れた余談が一つ。
ロビーに、くりぃ~むからの白い胡蝶蘭があり、ちょっと笑ってしまいました(笑)。
それから、前回来たときはたくさん飾られていた花が、入り口付近以外(入り口にはタモリさん、石塚君、六人の会(昇太さん宛)の花がありました)きれいサッパリ無くなってました。
     



ここからは、私信に対する御礼です。
S様、ご丁寧にありがとうございました。
東さんの話も喜んでいただけて良かったです。
今日の舞台では、南原さんはかなりリラックスしてました(笑)。
本番前は相変わらずペットボトルの水が手放せないでいるかもしれませんが(笑)。
S様は来週また観に行く予定とのこと。
日々変わる舞台(私も毎日観てるわけではありませんが・笑)を楽しんできてください。



ちょいとした熱海話 その2

2007年05月23日 | ウンナンあれこれ
昨日放送の"ラジオビバリー昼ズ"で、Take2の東さんが熱海話を少ししていましたので、それについてあれこれと。

東さんいわく「(南原さんは)ああ見えてけっこう緊張しいなんですよ」。
南原さんたちの楽屋は、東さんと小倉さんの楽屋の隣だそうで。
で、本番前になると隣から、南原さんの「ウェ、ウェ」と、えずく声が聞こえてくるとのことでした。
う~む、こういう話を聞くと、ウチの子は大丈夫かな・・と、ついつい心配性の親心が出て困ります(笑)。
もちろん、本番の舞台での南原さんはいたって元気(いや、ちょっと固かったかも・笑)でしたので、心配無用だと思いますが。
それから、東さんは、ウンナンの二人がえずくのはけっこう知られてますが・・と言ってましたので、ファンにはお馴染みのえずきですが、その筋でも二人のえずきは有名みたいです(笑)。

他の座員の話では、ネガティブな小倉さんは、本番前「受けないような気がする」と言ってるそうです(笑)。
石井さんは楽屋でパターの練習。
昇太さんは、初日の暗転で出トチリをして、おでこをゴッツンコ(笑)。
で、昇太さんは何をやっても「ぜんぶ昇太味になる」と、三宅さんが言ってたそうです。

舞台での昇太さんを実際に観てみると、"昇太味"というより、どうすれば自分がオイシくなるかわかってる確信犯だな~、という感じでした(笑)。
あ、それから、ナベさんにつては、「相変わらず」とのことでした(笑)。

ってな感じの、ビバリー昼ズでのちょいとした熱海話でした。


ここからは私信に対する御礼です。
S様、わざわざお手間をとらせてしまい申し訳ありません
ご丁寧にありがとうございました。



♪あぁ~いなせだね~

2007年05月20日 | ウンナンあれこれ
熱海五郎一座の舞台を観てきました。
詳しい感想などは、千秋楽が終わってから書きたいと思いますが、出演者の皆さんの持ち味が良く出ていてそれぞれがハマリ役という感じで、軽演劇というものを堪能してきました。
南原さんは、いろんな意味で南原さんらしかったな~、という感じでした(笑)。
どのへんが・・というのは、また後日。
南原さんらしかったといえば、カーテンコールの挨拶では思いっきり噛んでました(笑)。
で、「このあと何食わぬ顔でテレビ朝日に出てますけど・・」とのことでしたので、今日の『Get』に出演するようです。
2ステージやって深夜にテレビ出演・・ご苦労さまっす。

私は千秋楽にもう一度観に行く予定でいますが、その前に当日券でもう一回観に行こうかな~、と、現在考え中です。
ちなみに、今日の夜の部の当日券は、日曜の夜ということもあってか、開場が始まってからでも買えてたようです。
当日券は開場の一時間前から発売、とのことでしたので、もし行かれる方はご参考までに。


ところで、某ブログ様の、"三宅さんが座員のお話をしていたのをおこしてくださったH様"というのは、私のこと・・でいいんでしょか?(笑)
他におこしていた人は見当たらないようですし、違っていたら申し訳ないのと同時に赤っ恥ですが、とにもかくにも、喜んでいただけて良かったです。
S様のブログ、いつも拝見させていただいてます。
それから、某イラスト多めのサイト様のS様にも、おこしを喜んでいただいた・・・。
こちらも、もしそうでしたら良かったです。
S様のサイトもいつも拝見させていただいてます。
以上、ぜんぜん違ってたら悪しからずで赤っ恥の私信でした(笑)。



ちょいとした熱海話

2007年05月18日 | ウンナンあれこれ
熱海五郎一座の公演がいよいよ始まりましたが、観に行かれた皆さん、如何だったでしょうか。
私は、♪もういくつ寝ると~ 天王洲~・・ってな感じで日々を過ごしてます(笑)。

一昨日のラジオでの南原さん話、文字で書くおこしだと、微妙なニュアンスがなかなか伝わりづらいので少し心配だったのですが、大笑いして読んでいただけて良かったです(笑)。
今日放送の赤坂さんのラジオ番組に、小倉さんが出演して今回の舞台のストーリー紹介などをしていましたが、南原さんについての話は特に出てきませんでした。
番組では、「生の舞台は、テレビとはぜんぜん違う雰囲気です」という小倉さんに、赤坂さんが「出演されてる皆さんが一番やりたいことをやってます」「こういうことをやりたいんですよね」と話してましたが、小倉さんは「ナベさんが一番やりたいことやってますね」と、ここでもやっぱりナベさん話で番組が終わってました(笑)。
ナベさんはどんだけ自由なんでしょう(笑)。



今日のラジオで熱海話

2007年05月16日 | ウンナンあれこれ
今日放送された"高田文夫と乾貴美子のラジオビバリー昼ズ"の中で、熱海五郎一座が稽古中の銀河劇場から中継がありました。
南原さんは出演していませんでしたが、南原さんの話も出てきましたので、そのときの様子をあれこれと。

春風亭昇太さんがやっている"昇太のなんでも番付"という中継コーナーを、銀河劇場のロビーから、三宅裕司さんとラサール石井さんをゲストに迎えて放送。
もうすぐ初日を迎える熱海五郎一座ですが、三宅さんいわく「ナベのおかげで、もう、ダラダラですよ、雰囲気が。本番近い緊張感がないね」(笑)。
昇太さんも「(ナベさんは)稽古場でもずっとそうでしたもんね。緊張しなきゃいけない場面で絶対ふざけてるんですよ」とのことでした(笑)。

そして、熱海五郎一座や今回の舞台の紹介、記者会見などの話のあと、

昇太 「で、そして今回はですね、南原さんが・・初参戦ということで」
三宅 「はいはいはい」
昇太 「ナンチャンは・・ど、どうだったんですか?前から?」
高田 (笑)
三宅 「ナンチャンはどうだったんですかって(笑)」
高田 「どうですかって(笑)、ナンチャンはどうって(笑)」
昇太 「前からオファーはしてたんですよね」
三宅 「うん、前からオファーしてたんだけども、スケジュールが合わなくて出られなくて、今回やっとスケジュールが合ったと」
昇太 「はぁ~」
三宅 「ということですよ」
昇太 「えぇ(笑)」
三宅 「なかなか、ナベに引き続き、その~、自由にやる人ですね」
高田 「あ~」
三宅 「けっこうね」
乾   「あっ、そうなんですか」
石井 「マイペースですね、ナンチャンは」
三宅 「マイペースだよね」
昇太 「うんうんうん」
三宅 「ま、だから、ここだけの話ですけど」
昇太 「はい」
三宅 「ちょっとからみにくい」
(全員・爆笑)
高田 「ここだけの話だけど(笑)」
乾   (笑)
高田 「からみづらい?やっぱし(笑)。内村がいないと(笑)」
三宅 「ちょっとね」
高田 (笑)

ってな感じで、いないところで南原さんはさんざんな言われようでした(笑)。

その後、それぞれの役どころの話や、オドオドしてる感じをみんなで笑おうということで昇太さんは稽古禁止にしてあるという話や、実際に長台詞を言ってみてやっぱりたどたどしい昇太さんに皆であれこれツッコんだりしつつ、三宅さんとラサールさんが"稽古場で発見したことベスト3"を発表。
第3位は、「ナベが役作りがけっこう下手だ」。
ナベさんは、初日まであと2日なのに役作りが決まっておらず、「どっちにしましょうかね~?重厚な感じで行きましょうか?おちゃらけた感じで行きましょうか?」と三宅さんに聞きに来たとのことでした(笑)。
でも、ラサールさんいわく、「どっちでも大して変わらない」(笑)。
その後も、「ナベさんは私生活も舞台の上も親戚の家に来てはしゃいでる子供」「思いついたことは全部しゃべる」「自由に見えて意外に気が小さい」「権力さえ持ってなきゃいい人」など、ラサールさんによるナベさん評が続いていました(笑)。
あと、今回の舞台では、ラサールさんとナベさんによる過去の失敗の暴露合戦があるそうです。

そして、

昇太 「さぁ、それではいってみましょう、お二人が稽古場で発見したことベストスリー、第2位は!」
三宅 「ナンチャン、この短期間でナベを見捨てる」
(全員・爆笑)
高田 「あ、そう、見捨てたの?(笑)もう見捨てたんだ(笑)」
三宅 「早かった、これは石井ちゃん・・」
石井 「二人ね、漫才するシーンがあるんですよ」
高田 「はい、漫才やるんだ、うん(笑)」
石井 「で、そのネタ合わせをリーダーがね、「やろう、やろう、やろう」言うんだけど、くだらないことばっかり言うんでネタ合わせになんないんで、もう、すごいうざ~~い顔してんですよ、南原が」
高田 「ハッハハハハハハ」
石井 「もう、ホントにナンチャンね、この短期間でね」
三宅 「ねぇ」
石井 「で、時々もう」
三宅 「ナベのほうが先輩でしょ?」
石井 「わざと、わざと先輩を、まあ、ツッこむっていうんで「もういいナベ!」とかって」
高田 (笑)
石井 「いうギャグを言ってんだけど、半分マジなんですよ」
(全員・大笑)
高田 「マジなの?(笑)もういいナベ(笑)」
石井 「僕は逆に、「そんな人によく30年も付き合ってたな」っていう驚きが自分で」
三宅 「リーダーとしてね」
石井 「はい。でも、二人同じ楽屋なんですよね」
三宅 「そう、同じ楽屋にしました」
石井 「ハッハハハハ」
高田 「しました(笑)」
昇太 「あれは可哀想だ、ナンチャンが」
高田 「ナンチャンが可哀想だ(笑)」

とのことでした(笑)。
昇太さんが「あれは可哀想だ、ナンチャンが」と言ったとき、ホントに可哀想がってた感じでちょっと笑ってしまいました(笑)。
それにしても、こうやって話を聞いてると、ナベさんは予想以上にダメな人のようで(笑)。
「もういいナベ!」と半分マジで言ってる南原さんというのは、少し前のラジオでのやり取りを思い出すとその姿が容易に想像できて大笑いです(笑)。
二人の楽屋はいったいどうなってるんでしょう?(笑)
ナベさんは、南原さんにとって第2の柳沢慎吾ちゃんという感じですが(笑)、この二人のやり取りが、楽屋だけではなく舞台上ではどうなるのか楽しみです。
それに、今回の舞台では自由な南原さんも観ることが出来そうですし、観に行くのがホントに楽しみになってきました。

あ、ちなみに、二人が発見したことの第1位は、「昇太は意外と計算高い」でした(笑)。

ということで、銀河劇場のロビーからあれやこれやと約20分、賑やかに放送してたビバリー昼ズでした。



花だより三人会 木久蔵・きくおとナンチャンです

2007年04月02日 | ウンナンあれこれ
3月最後の土曜日、新宿末廣亭で行われた"花だより三人会"に行ってきました。
チケットは当日売りということで、とりあえず昼過ぎに末廣亭へ行ったところ、さすがに誰もいませんでした(笑)。
この時間からずっと並んでるのもなんだと思い、昼飯を食べたりしてなんやかんやと時間を潰し、3時過ぎにもう一度末廣亭へ行くと、すでに20人ぐらいの行列が!?
あわてて私もその行列に並び、待った待った約2時間(笑)。
花冷えの中、立ちっぱなしはチト辛いと思いつつも、南原さんの落語を聴くためなら、ということで、ジッと我慢の子でいました(笑)。
行列に並んでいると、看板を見て「あのナンチャン?」「ウッチャンナンチャンのナンチャン?」ってなことを言って通り過ぎていく人の声が聞こえてきたりして、恥ずかしいやら嬉しいやらでした(笑)。
あと、雑誌『BRUTUS』の人が来て「落語が今こんなに人気があるというのを取り上げたいので行列の写真を撮りたい」と、写真を撮る許可を求めてきて、カメラマンが脚立の上から写真を何枚も撮っていましたので、この時の行列写真がいずれ掲載されるかもしれません。
もしかしたら私も小っちゃく写ってるかも?です(笑)

私が並んでいた場所からはよくわかりませんでしたが、時間が経つとともにかなりの人が行列をつくっていたようで。
当初、チケット発売は5時半ということでしたが、行列がもの凄かったということもあってか、5時ちょっと過ぎにはチケットの発売を開始。
少しだけ早く入場でき、ようやく人心地がつきました。
末廣亭は初めてでしたが、舞台と客席が近くて場内はかなりコンパクト。
椅子席の他に左右に桟敷席もあり、天井からは提灯がぶら下がっていたりして、う~む、これが寄席なのか~、と、寄席初体験に感慨しきりでした(笑)。
あまり前に座るのも恥ずかしいので私は4列目の椅子席に座りましたが、せっかく2時間も並んだんだから、もうちょっと前に座ってもよかったかな(笑)。
若い女性やカップル、落語通らしきおじさんや老夫婦など、文字通り老若男女でみるみる客席が埋まっていく中、ちょっと早いと思いつつも500円の寿司弁当で腹ごしらえ、準備万端整えて開演を待つことに。


プログラムでは6時開演となっていましたが、その少し前に前座の林家たこ平さんが登場して落語を約10分。
舞台の幕が開くと、下手側に三宅裕司さんの名前入りの大きな白い胡蝶蘭が置いてありました。
上手側の舞台上にも小さな花が置いてありましたが、これは誰からのものか確認できませんでした。
たこ平さんの演目は、え~と・・ツルの名前の由来を聞いてそれを他人に話そうとするけど上手く出来ない、というやつです(笑)。
落語の知識が乏しくてすみません。

続いては、2月に二ツ目になったという古今亭駒次さん。
「今日は木久蔵・きくおナンチャンですの会に来ていただきありがとうございます。でも、そう簡単には(この三人は)出しません。数々の試練を乗り越えていただいて・・」という挨拶に、客席は大笑いでした(笑)。
ダチョウの肥後ちゃんにちょっと似ている駒次さんがやった落語は・・こちらも題名は分かりませんが、知ったかぶりの和尚が"てんしき"とは何か珍念に聞きにいかせる、というやつです。
駒次さん口調は軽快で面白く、約15分、笑いながら最後まで聴いてました。

続いて、漫才のナイツ。
内海桂子さんの弟子で、マセキの漫才師だそうで。
う~む、全然知らなかった(笑)。
ネタはかなりベタな感じでしたが、なんでもかんでも野球に結び付けてしてまうネタなどは大笑いでした。
中でも、
「『ナースのお仕事』とか見ろよ」
「あ、阪神でホームランをたくさん打った」
「それは『バースの大仕事』だろ」
などは、私の中では大ヒットでした(笑)。
ナイツの二人は、しきりに自分たちのことを若手と言ってましたが、見た感じやネタのベタさ加減からは若手には見えなかったな~(笑)。
それはともかく、客いじりなどもありつつの約15分の漫才は面白かったです。

続いての登場は、紙切りの林家二楽さん。
やくみつるさんにちょっと似てるニ楽さんも、「木久蔵・きくおナンチャンですの会に来ていただきありがとうございます。最後の試練です」という挨拶(笑)。
ニ楽さんは、な~んかとぼけた感じが面白く、紙切りをしながらのトークに終始大笑いでした。
紙切りで残ったほうを"B面"と言うんです、と言ってたけど、これ、ホントなのかな?(笑)
ニ楽さんのとぼけた喋り方だと、ウソかホントか分かりません(笑)。
そして、以前お客さんから「豆腐を切ってくれ」という注文が来たとか、子供から「101匹ワンちゃんを切ってくれ」と言われたなど、これまたウソかホントかわからないようなネタ話(笑)をしながら、お客さんからの注文の"花魁"や"ペガサス"などを次々に完成させていってました。
私も何か切ってもらおうと思ったのですが、気の利いたお題が咄嗟に思い浮かばず断念。
う~む、アドリブが利かないな~と、ちょい反省したのでありました(笑)。
あとは、「ホントは体を動かさなくとも紙を切れるんです」と言って、ちまちまと紙を切ってみせたりしてる場面などでも大笑いしつつ、ニ楽さんの舞台は約15分で終了。
あ、書き忘れましたが、大笑いしただけでなく、ニ楽さんの紙切りはとてもよく出来てました(笑)。

そして、林家木久蔵師匠。
先日引退を発表された円楽さんの話をしていましたが、木久蔵師匠いわく、円楽さんは世にも珍しい顔が長くなる病気で引退した、とのことでした(笑)。
あとは、歌丸さんや、歌丸さんの奥さんは昔"ミスしゅうまい娘"だったという話、それから、細○数子さんや韓りゅうスター話などもしてましたが、テレビでは見せない毒舌にちょいビックリ(笑)。
あと、くっだらない下ネタも少しありました(笑)。
そんなこんなの毒舌ネタを約30分、師匠の彦六さんのモノマネをしながらの話が約7分で7時半に木久蔵師匠の舞台は終了。
ちゃんとしたネタが聴けると思っていたらそれは無しで、ちょと残念でした。
でも、円楽師匠と、お馴染み彦六師匠のモノマネが聴けたので、いっか(笑)。

ここで仲入り。
トイレに行き喫煙室のあたりをうろついていると、どこかで聞いたことがある甘い声が・・??
ふと振り返ると、そこに立っていたのは谷村新司さん!!
思わず「あっ!谷村新司だ!」と言いそうになりましたが、グッと抑えて何ごともなかったかのように、見て見ぬふりをしていました(笑)。
谷村さんは、やはり南原さんの関係で観に来てたのかな?
と、頭を悩ませる暇もなく、仲入りの時間はあっという間に終了。



7時43分、幕が開くと、南原さんは明るい若草色の着物を着て羽織り無しで登場。
客席からはちょっとどよめきが。
南原さんが着ていた若草色の着物が鮮やかということもあり、そして贔屓目ということもありますが(笑)、南原さんが登場すると舞台が今まで以上に華やいだ感じでした。
まずは「落語初心者の南原です」という挨拶。
そして、末廣亭には前に一度だけ出たことがあり、ウッチャンナンチャンとしてショートコントをやった、と話してましたが、今でもウッチャンナンチャンなんですけどね、と付け加えてました(笑)。
それから、初めて会った木久蔵師匠に「それ以来だね」と言われたという話のあと、メルボルンへ行ってきたという話に。
「メルボルンで世界水泳を・・」と言っても客席の反応があまりよくなかったので、「あまり見てないようですけど」と、ちょっと苦笑いの南原さんでした(笑)。
で、税関ではいつも緊張するという話になり、初めて『いいとも』で海外に行った時、ちょんまげのカツラが出てきて税関で止められ、「This is タモリ's」と言い訳(笑)。
でも、全然通じないので「ジェニファー!ジェニファー!」と、日本語がわかる人を呼ばれはめに。
友達の出川哲郎君と旅行に行った時も、哲っちゃんは「サイトシーン」を「ナイトシーン」と言い間違えたり「I'm コーヒー」「I'm ブラック」と言って、またまた税関で「ジェニファー!ジェニファー!」(笑)。
そして、なんだかんだ言ってもみんな田舎モンの集まりなんじゃないかという話に。
NYの自由の女神に行った時もそうだったし、自分も高松出身、「うどんのところ」です(笑)。
で、高松では「これ欲しい」を「これいた」と言うが、これは全国で通じる言葉だと思っていた。
東京の本屋で「これいた」と言ったら、おじさんから「いや、これ板じゃない」と言われ、それでも「これいた、これいた」と言っていたら、おじさんが「ジェニファー!ジェニファー!」(笑)。
あとは、初めて回転寿司に行っ時よくわからなかったという話や(「内村もそうでした」と、ここで内村さんの名前を出してました・笑)、川崎の18000円の風呂無し酔っ払い付きのアパートで都会に負けたくないからと何故か腕立て伏せをしていた、という話などがあり、江戸も色んな人が集まっていたという話に。
この噺の舞台の蔵前は、大阪から米を積んで隅田川を上がり、米を入れる蔵があったから「蔵前」と言うようになった、という説明をしますが、客席は微妙な反応(笑)。
南原さんはすかさず、「信じることからはじめましょう」(笑)。
で、ここから『仔猫』が始まりますが、どんな話なのかは割愛します。

マクラが約10分、本題の『仔猫』は32、3分で大銀座落語祭でやった時より少し短めでしたが、大きくカットした部分はなかったように思います。
おなべはより可愛いキャラになっていたように思いましたが、そのおなべ登場の場面や女将とのやり取りでは、客席からかなり笑いをとってました。
あと、旦那さんがおなべの葛篭を突然閉めて、番頭さんの「一本たらん一本たらん」なども大笑いでしたし、番頭さんが暇を出すのを言い出せずにいる場面や、持ったキセルが震えてしまう場面なども客席は大笑い。
もちろん私も大笑いでした。
おなべが独白する場面ではしんみりじっくり聞かせてかなりいい感じでしたが、それよりも私が良かったと思ったのは、雨上がりの月を見上げると龍のようにも見え、虎のようにも見え・・という場面。
それまでワイワイガヤガヤ騒いでいた奉公人たちがじっと話を聞き入るのと同じように、私も龍や虎を思い浮かべて思わず聴き入ってしまいました。
う~む、この場面、仕草も喋りもホント良かったです。
それから、私の席は4列目だったということもあり、南原さんの顔芸も間近でじっくり堪能できて良かったです(笑)。
ということで、大いに笑わせつつもじっくり聴かせる場面では聴かせる南原さんの『仔猫』は、とても良かった思います。
ただ、出だしは南原さんもちょっと緊張していたようで、言葉に詰まる、ということはないのですが、言葉を探りながら喋ってる場面が何度かありました。
気にするほどのことではない、といえばそうなのですが、ちょっと喋りのリズムが狂う感じで、私は少し気になりました。
大銀座落祭の時は、ウチの子(南原さんのことです・笑)が最後まで間違わずにやってくれればそれでオッケー、という気持ちで行ったので、サゲの台詞をちょっと噛んでも全然オッケーでした(笑)。
でも今回は、あの時から『仔猫』を何度かやってるし、さらに完成度の高い落語を聴かせてくれるんじゃないかと、ちょっとハードルを上げて聴きに行ったので、期待値が高かった分、少しのことが気になってしまったということで悪しからず、です。
といいつつも、全体的に総括すれば、面白くて十二分に楽しんで大満足の、南原さんの『仔猫』でありました。
あ、それから、気になったことといえばもう一つ、南原さんってあんなに色が白かったっけ?(笑)
着物の袖から見える腕がやけに白く見えました。



トリは、林家きくおさん。
9月に真打昇進、二代目木久蔵を襲名するとのこと。
"木久蔵"という名前は、三木助師匠と八代目正蔵師匠の名前が由来だそうで。
最近、三代目桂三木助師匠のCDを聴いていた私には、かなりのトリビアでしたが、客席の反応はイマイチでした(笑)。
あとは、師匠でもありお父さんでもある木久蔵師匠ネタなどで笑いをとったり、北島三郎さんの娘さんと同じ学校に通っていてサブちゃんと顔がそっくりの娘さんにグーで殴られたが「親子でこぶしが効いてる」というネタで笑わせたりしながら、本題の落語へ。
これも題名はわかりませんが、与太郎が殺生禁断の池で釣りをして、口のきけない振りをしてごまかす、という話です。
この落語、今のテレビやラジオじゃ絶対出来ない噺です。
内容的にどうこうというより、放送禁止用語を使わないと成立しないネタですから。
面白い噺なのにもったいないな~、とも思いましたが、こういう噺を聴けるのが寄席のいいところでもあるのでしょう。
きくおさんの落語は軽快で面白く、さすが真打昇進間近という感じでした。
ちなみに、きくおさんの出番は約30分でした。
ということは・・・、南原さんが一番長かったのか!?
う~む、いまさらながらビックリです(笑)。

そんなこんなで約3時間の"花だより三人会"は無事終了。
末廣亭を出るところを、どこかのカメラマン(たぶん讀賣新聞系)に写真に撮られ、いきなりのフラッシュ攻撃にちょっとムッとしつつ、でも、讀賣新聞は三宅さんと南原さんの対談を載せてくれたし文句は言うまい、と思いながら、夜の新宿を後にして家路の途へ。
電車の中では、南原さんの『仔猫』を反芻しながら(笑)、南原さんらしい落語ってどんなんだろう?ってなことを考え考え・・・。
私が考えてもどうなるというものでもないのですが、ついついそんなことに考えを廻らせてしまいました。
南原さんの落語を次に聴けるのは大銀座落語祭・・かな?
今年も夏に南原さんの落語が聴けることを期待しつつ、余は満足じゃ、の一日を終えたのでありました(笑)。


以上、"木久蔵・きくおとナンチャンです"のレポ(のようなもの)と感想でした。
記憶違いで正確ではない箇所があるかもしれませんが、そのへんはご容赦を。
今回、生で南原さんの落語を聴くことができたのは300人強なので、少しでも現場の様子を、と思い書いていたら、とんでもなく長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました&お疲れ様でした(笑)。