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Untersee-Boot

あるいは感想記として

花とみつばち

2021年07月04日 | あれこれ
          

雨の日が続く今日この頃。
鬱陶しい季節ではありますが、梅雨の晴れ間に撮った♪花とみつばち♪(あるいは「土曜日の実験室」)の写真を載せたりしつつ(笑)。
先月行った落語会の話を少し。





6月4日は、かめありリリオホールで行われた特撰東西落語競演会の夜の部へ。

      

この、文珍師匠と喬太郎師匠の二人会は、2018年から毎年足を運んでいたのですが、去年はコロナの影響で中止。
今年は何とか開催されて、とりあえずめでたしでした。



開口一番は林家木はちさん。
木久扇師匠の11番目の弟子なのに"はち"なのは木久扇師匠が80歳の時の弟子だから・・という木はちさんのプチ情報などがあり(笑)、本編は「子ほめ」。
熱演の高座でした。





この日は最初に登場の文珍師匠。 
二年ぶりに・・という挨拶などありつつ、マクラではワクチンや最近話題のアニメ、尾身さんの話などに爆笑爆笑また爆笑。
この大爆笑のマクラを聞けただけでも来た甲斐があったという感じでした(笑)。
その後は、"会社へは来るなと上司行けと妻"というサラリーマン川柳から、小噺に。
5~6分の長めの小噺だったので、最初は「あれ?文珍師匠は新作をやるのかな?」と思ったのですが、そうではなく面白小噺でした(オチ、めちゃくちゃ笑った・笑)。
本編は「軒付け」という噺だそう。
「珍しい噺を」「義太夫の・・」ということで、文珍師匠が義太夫を唸ったりしてました(笑)。
普段はあまり聴けない上方の噺を聴けて僥倖。
♪テンツクテンテン♪という、三味線の口真似がず~と耳に残った「軒付け」でした(笑)。



仲入りの後。
林家あずみさんが登場。
「文珍師匠が終わり幕が上がって喬太郎師匠が出てくると思ったら大間違いです。そんなに甘くありません」という言葉で会場を笑わせた後、三味線(こちらは本物)や端唄をはさみながら、京都の実家に帰省した話などを披露。
京都の陽気な家族の話に大笑いした、あずみさんの三味線漫談でした。



そして。
20時07分に登場の、喬太郎師匠。
本来なら文珍師匠がトリをとるのが当然だけど、お忙しい方で今日中に関西に帰らないといけない。もう楽屋にはいらっしゃいません。とい挨拶があり。
あずみさんの話を受け、京都の話に。
喬太郎師匠は前日に京都で扇辰師匠と落語会があったそうで。
京都の夜に食べたお馴染みペヤングの話などありつつ(笑)、今朝、帰ってきたという話題に。
新幹線で東京駅に着き、どうやって亀有に来ようかとガラケーで調べたそうですが・・・。
「(亀有駅)は常磐線快速は止まらない」「地下鉄千代田線??」「何線なのかわからない」と愚痴る喬太郎師匠に大笑い(笑)。
いや、ホントに、このホールには何度も来てますが、私もいまだに何線で亀有に来てるのかよくわかってません(笑)。
喬太郎師匠いわく、ドコモは西日暮里から来させようとするけど、情報を駆使して北千住経由で来たそうで。
「亀有、東京都区内だもんね」と、無邪気に喜んでいる喬太郎師匠に、また大笑いでした。
ちなみに、西日暮里で乗り換えると、JRの常磐線各駅停車ではなく地下鉄千代田線に乗ったことになってしまうので、JRの切符は一旦清算。別料金がかかってまうことに。
北千住経由で常磐線に乗れば、"東京都区内行き"のJRの乗車券で亀有まで来れるので、喬太郎師匠は「東京都区内だもんね」と喜んでいた・・のだと思います(笑)(Suicaだとあまり考えずに改札を通れてしまうので、このへんがよくわからなくなるところ)。

その後は、楽屋のお弁当の話や、ソーシャルディスタンスをとったりとらなかったりの当日の客席の話(7~8割の入りでお客さん同士も隣りあわせだったりそうでなかったり、確かに微妙なソーシャルディスタンスでした・笑)、この頃話題になっていたアミメニシキヘビの話でも大爆笑。
このへんのマクラだけで、もうお腹一杯でした(笑)。
そんなこんなの話のあと、「後世に残したい日本語がある」という話や、"間男は7両2分と値が決まり"という小噺をはさみ、本編の「紙入れ」に。

喬太郎師匠の「紙入れ」は初めてでしたが、おかみさんは色っぽいし艶っぽいし、そして何より悪女だし(笑)。
仕草も含め、喬太郎師匠演じる悪~いおかみさんは最高!(笑)
もちろん、面白くて大笑いでしたし、何度でも聴きたくなる喬太郎師版の「紙入れ」でした。




終演は20時46分。
久しぶりの落語会でしたが、大いに笑って本当に行って良かったな~としみじみ。
最高の夜でした。




帰りにはお馴染みのこんな写真も撮りつつ。

      


亀有駅からは、JR常磐線なのに「成城学園前行き」の電車に乗車。
う~む、ホントに何線なのかよくわかりません(笑)。
JR常磐線→地下鉄千代田線→小田急線が直通でつながっているので、こういうことになっているのですが(関東圏以外の方は全然ピンとこないかもしれません。悪しからず)、それはそれとして。
先ほどまでの文珍師や喬太郎師の落語を思い出し、思わずニヤニヤしてしまうのを必死に抑えながら家路についたのでした(笑)。






6月30日には、またまたかめありリリオホールへ。

      

何か、間違い探しのようになってますが(右側のバスがない、地面が雨で濡れてない・笑)、それは兎も角。



今回は、白鳥師、彦いち師、白酒師が出演する、落語三銃師の旗揚げ公演の夜の部。

      

18時30分
定刻に登場した、白鳥師、彦いち師、白酒師は声を揃えて「僕たち落語三銃師です」とご挨拶(笑)。
白酒師が「ついさっき思いついたとは思えない」と言ってましたが、確かに、息の合った三銃師だということはよくわかりました。
三人のトークは、彦いち師匠が進行という感じで、昼公演の話や、落語三銃師が出来たいきさつなどをあれこれと。
この会はもともとコロナで仕事が無くなった時に、白鳥師が何とかしないと、と思い出来たそうで。
最初は三人で地方も回ろう・・と話していたそうですが、また仕事が増え始めたら、白鳥師は「東京だけでいっか」と言ってるそうで(笑)。
白鳥師のお金目的で始まった会だとバラされていましたが、彦いち師匠いわく「会員の皆さんは(いつの間にか会員になってた・笑)「志の高い会へ行ったとSNSに書いてください」とのことでしたので、そうすることにします(笑)。
その後は、白鳥師は芸歴35年だけど初めての気づきがあったという話(手ぬぐいを懐に入れてるの知らなかったそう・笑)などで、彦いち師や白酒師にさんざんツッこまれる白鳥師。
すると「気心のふれてる仲なんだから」と言って、さらにツッこまれる白鳥師(笑)。
和気藹々という感じの三人のやり取りに、客席は大笑いでした。
その後は、今回は白酒師の提案で噺の中に、白鳥師、彦いち師、白酒師がそれぞれ登場するという縛りがある、という話などがあり。
最後はまた「僕たち落語三銃師です」という挨拶をして、オープニングトークは終了。





18時45分
改めて、彦いち師が登場。
マクラでは、若かりし日の白鳥師のエピソードや、先日緊急事態宣言が出たときに「寄席は生活の維持に必要」ということで営業継続してたけど、楽屋では「え!?ホントに?」という反応だったという話(笑)などなど、彦いち師匠が寄席などで見聞きした"残したいシリーズ"のエピソードを披露。
確かに、こんな面白エピソードは皆に伝えて残していかなければなりません(笑)。
その後、紙切りの正楽師匠と学校寄席へ行ったときの話から、本編の「つばさ」へ。
正楽師匠の話から「つばさ」という流れは、以前も聴いたことがありましたが、何度聴いても大爆笑。
鉄板の面白さです。
白鳥師も白酒もちゃんと登場して、大笑いのうちに彦いち師匠の出番は終了。
あっという間の35分でした。



仲入りのあと。


      


19時30分過ぎに白酒師匠が登場。
マクラでは、「(オープニングのトークでは)俺がいるから二人はどんどんボケろ」と白鳥師から言われたけど、「気心がふれた・・」なんて言ってる白鳥師ではそんなこと出来ないという話(笑)などがあり。
本編は「死神」。
白酒師の「死神」は以前にも一度聴いたことがありますが、今回も大爆笑。
あんなに世話好きで血色のいい死神は他にはいないな(笑)。
そして、こんなに怖くなくて面白い「死神」も他に類をみないと思います。
同じ噺でも演者によってこんなに変わるなんて、落語奥深しという感じです(笑)。
あ、それから、彦いち師匠は「あじゃらかもくれん・・」の呪文の中に登場。
白鳥師は・・・どこで出てきたかな??
爆笑し過ぎて忘れてしまいましたが(笑)、とまれ、大笑いの「死神」で、こちらもあっという間の30分強の白酒師の高座でした。





20時過ぎ、トリの白鳥師が♪白鳥の湖♪の出囃子にのって登場。
白鳥師はマクラもそこそこに、ピーチ君こと白酒師が主人公、先輩として彦いち師が登場する「牡丹灯籠・お札はがし」ふうの大笑いの怪談噺を披露(笑)。
白鳥師ならではの座布団芸などもあり、かなり独特の高座。
上手いとか下手とかそういうことでは計れない白鳥師の落語でありました(笑)。
 



20時44分、第一回落語三銃師の会は無事に終了。
終始爆笑。何も考えずに大笑いできる最高の時間でした。
こんな志の高い会の旗揚げ公演に立ち会えて僥倖(笑)。
これからの三銃師の活躍を、楽しみにしたいと思います。


      




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あれこれ2021春

2021年04月04日 | あれこれ
穏やかな日が続き、すっかり春という感じの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、先月末に浅草演芸ホールの3月の余一会へ行ってきました。

せっかく浅草まで行ったので、落語の前に少しお花見も。

           

隅田川周辺のソメイヨシノは、半分くらい散ってしまっていましたが、葉桜になりかけの桜も綺麗で見ごたえがありました。

        

着物を着てお花見を楽しむ観光客の人たちもちらほらと。
日本人だけではなく、(レンタル?)着物を着た外国の人も多く、エキゾチックな言葉が飛び交ってました。



桜とスカイツリーと東武特急スペーシアの3ショットもパチリ。

         



スカイツリー周辺に植えられている八重桜は満開で、ちょうど見ごろ。

         



浅草寺の境内は、桜はあまり多くありませんでしたが、五重の塔と桜の共演も。

         






そうこうしてるうちに時間になったので、浅草演芸ホールへ。

         


"満開!若手落語会"と銘打たれていますが、出演者は50過ぎのおじさんばかり(笑)。
落語界は時間の流れが他とはちょっと違う感じです(笑)。



前座さんに続き登場した、発芽の会でもお馴染みのぴっかりさん。
「若手は自分だけ」と言ってましたが・・・びっかりさんもキャリアはけっこう長いんじゃないのかな?
大銀座落語祭で、まだ前座のぴっかりさん(その時の高座名は春風亭ぽっぽ)を見たのが、今から15、6年前ですから・・・う~む、まだまだ若手です(笑)。
マクラでは、二人あとに出てくる人は見た目はおじいちゃんです・・と、扇辰師匠のことを話したりしつつ(笑)。
本編は「桃太郎」。
だいぶアレンジした「桃太郎」でしたが、堂に入った高座でとても面白かったです。



三遊亭窓輝さんは「ぞろぞろ」。
途中、「おばあさん、ちょっとこっち来て。「ヒルナンデス」はいいよ」という台詞も(笑)。
落語の中にも登場する「ヒルナンデス」。
さすが10年も続く番組、世間にすっかり浸透してるな~と、一人ニンマリしてしまいました(笑)。



17時51分に登場の、扇辰師匠。
7割くらいの入りの客席を見て「ありがたい」という挨拶をしつつ、予定より早い登場に「ホントは18時あがりなのに」「ぴっかりが悪い」とぼやく扇辰師匠(笑)。
あえて巻いているのかと思っていたのですが、ハプニングだったようです(笑)。
その後は、今日の出演者の年齢の話・・「皆50代で、自分と喬太郎が57」というような話のあと、急に舞台袖に向かって「ぴっかりはいくつになった?」。
ぴっかりさんは首を横に振って答えなかったようですが、ぴっかりさんに「おじいちゃん」と言われたことへの意趣返しをこんな形でしていた扇辰師でした(笑)。
本編は「お血脈」という噺だそう。
途中、喬太郎師匠の♪東京ホテトル音頭♪を歌ったりして、かなりの大サービス(笑)。
たっぷり30分の高座で、プログラムの時間割を元にもどしてました。



曲独楽の紋之介さんは、"若手落語会"ということを受け、独楽だけではなく若手当時のネタや話なども披露。
もともと、クロマニヨン吉川さんという人とコンビを組んでいた話や、ワハハ本舗で独楽回しをやっていた話など、普段は聞けない来歴を知れて良かったです。



♪白鳥の湖♪の出囃子で登場の白鳥師匠。
扇辰師匠が♪東京ホテトル音頭♪を歌ってたことについて「あんなやつじゃないんです」と、驚く白鳥師(笑)。
すると、私服に着かえた扇辰師が高座に乱入してきて「古典やれ」と言い残し退場。
一瞬、困ったような表情の白鳥師でしたが、「じゃあ古典やります」と言うと、客席からは拍手が起こってました(笑)。
で、「古典仕立てですけどね」と言いつつ、披露したのは・・・「戦争反対」という噺だそう。
白鳥師らしいドタバタの噺に大笑い。
「これはアーカイブに残せない」と言いながら、熱演の白鳥師でした。
ちなみに、あとから出てきた白酒師匠が「「戦争反対」??あれは「勘当舟」だろう」と言ってましたので、「古典仕立て」だったことに間違いはなかったようです(笑)。
あ、それから、二代目引田天功の秘密を聞けたのも良かったです(笑)。




19時から約10分間の仲入り。
三方の扉をあけて外気を取り入れ、しっかり換気をしてました。




彦いち師匠は末廣亭の余一会と掛け持ちだそう。
いわく、「花禄師匠が出てる末廣亭とは楽屋が違う、こっちは野良犬の集まり」(笑)。
その楽屋では、白鳥師が「前半いろいろあったけど、俺が戻した。だからギャラ2倍くれ」と言っていたとのこと。
う~む、確かに野良犬の集まりかもしれません(笑)。
その後も爆笑のマクラがあり、本編は「つばさ」。
途中、扇辰師や白鳥師も登場して大爆笑。
何度聴いても面白い噺です。




続いて登場の白酒師匠。
いわく、この会は文化庁の後援で行われており、その資料用にカメラを回してる。でも、白鳥師はいないことになってるでしょう、とのこと(笑)。
ちらしを見てみると、確かに"文化庁文化芸術振興補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)"と書いてありました(長いな・笑)。
文化庁後援・・云々といえば、現代狂言Ⅱの俳優座の公演のときも、そんな話が出てたっけ。
新作狂言「種~TANE~」の途中に、大物狂言師の島崎さんの差し歯が飛んでしまい、ドタバタ劇がさらにドタバタになり大爆笑だったということもありましたが、カテコの挨拶で万蔵さんが「文化庁の人怒らないで」みたいな話をしていたのを思い出しました(笑)。
あれがオッケーなら、こちらも全然大丈夫でしょ、とも思いましたが、それはそれとして。
白酒師匠は、楽屋で白鳥師が「引田天功の話は今日の客にはわからない、と言ってたけど、いや、お前の話がわからないんだ」とツッこんでみたり(笑)、「珍しいですね、紋之介師匠の独楽で仲入りに入るって」と、すっかり白鳥師匠がいないことにしてみたり、爆笑のマクラでした。
本編は「喧嘩長屋」という噺だそう。
こちらももちろん、大笑い。とても面白かったです。




紙切りの二楽さん。
「東京ホテトル音頭」というお題にも、難なく応えるところは流石だな~と大感心。
それから、二楽さんも若手時代の話を。
この日はちょうど銀婚式の記念日だそう。で、喬太郎師匠が司会を務めた25年前の結婚式では数多くの落語家さんが出席しめちゃくちゃだった、という、話など、紙切りだけではなく普段の寄席では聞けない話に大笑いでした。





そしてトリは、喬太郎師匠。
「もう一席のおつきあいを・・」という簡単な挨拶のあと、マクラはなく本編の「心眼」に。
この噺を生で聴くのは初めて。
喬太郎師匠版はもちろん初めてですし、他の噺家さんが演ってるのも聴いたことはなく、唯一聴いたことがあるのが、八代目文楽師匠のCDの音源だけ。
う~む、「心眼」を生で聴け、それも喬太郎師匠の口演で聴けたのは僥倖でした。
「心眼」は、人間の業や性(さが)・・哀しさや恐ろしさ、浅ましさ、弱さなどが凝縮されいて、聴いていて色々な感情が呼び起こされます。
笑いもほとんどなく、途中くすぐりで「(指が)いっぽんたりない」という「時そば」のくだりをやったとこが、唯一の笑いが起こったとこだったかも。
それまでの空気を一変させてしまった喬太郎師匠。
さすがという感じで、すっかり噺の世界にすっかり引き込まれ聴き入ってしまいました。
あっという間の36分の高座でした。

この日は、喬太郎師匠も爆笑の新作をやるのかな?と思っていたのですが、最後の最後に、いい意味で期待を裏切られた、満開!若手落語会でした。

            


去年は、この会は直前で中止になってしまったのですが、今年は何とか開催されてめでたしでした。



この日は暑くもなく寒くもない気持ちのいい一日。
そんな晩に、浅草寺の境内を通り夜桜を見物しながら、

         

白鳥師の爆笑の噺や、喬太郎師の心に迫る落語を反芻しつつ。

         

家路についた夜でした。



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