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Untersee-Boot

あるいは感想記として

紅梅2022

2022年02月13日 | ウンナンあれこれ
           

今日、2月13日は、南原さんの誕生日じゃあ~りませんか。
57回目の誕生日、おめでとうございます。
これからも、健康に気をつけて頑張ってください。




新春2022

2022年01月07日 | あれこれ
          

今年は、2月に「つれづれ発表会」、5月に「古今狂言会」と、南原さんの舞台が開催され、嬉しい限り。
古今狂言会では、一昨年の途中に公演中止になって観ることが出来なかった新作の「働き方改革」を、ようやく鑑賞することが出来るようで、楽しみにしたいと思います(大濠公園能楽堂では一昨年も「働き方改革」を上演してましたので、福岡の人は「またこれ?」ということになってしまうのかも?)。

そんな南原さんの舞台の前に。
昨年行った落語会でまだ書いてないものがあったので、そんな話をあれこれと。






昨年の十二月は、きく麿師匠が主任を務めた末廣亭の上席に続き、彦いち師匠が主任を務めた下席へも行ってきました。

          

まずは初日。
十二月中席から末廣亭の音響設備が新しくなってるという話をツイッター上で見かけたのですが、確かに、場内の音が良くなってた!?
近年はコロナの影響もあり、換気のために空調を目一杯回してることも多々あったのですが、そうすると高座の声が聞こえづらくなることもしばしば。
でも新しい音響では、小さい声でしゃべってもクリアにちゃんと聴こえるようになってました。
企業努力を怠らない末廣亭、その姿勢は素晴らしいのひと言です(笑)。
ひとつ難をいえば、前面のスピーカーに比べ横のスピーカーから聞こえてくる音が大きくて、全体のバランスが不自然な気もしましたが・・・とまれ、聴こえやすくなったのは良かったです。



音曲漫才のおしどりを見るのは久しぶり。
テルミンも久しぶりに聞けて良かったですし、彦いち師匠の針金細工も良く出来てました(笑)。

仲入り後。
三木助師匠は「雛鍔」。
二段ブロックの髪型が気になりましたが(笑)、正統派という感じの落語でした。
のだゆきさんのお馴染みの鍵盤ハーモニカがあり。

きく麿師匠は「首領が行く!」。
この噺は何度聴いても面白いな~。
「でっしゃろかいの」「せや」というフレーズが耳に残って仕方ありません(笑)。
期待にたがわずこの日も大爆笑のきく麿師匠でした。

扇辰師匠は「田能久」。
話芸はもとより、久兵衛さんが握り飯食べる場面がいいな~。
大きな握り飯が扇辰師匠の手の上に見えました(笑)。

扇家社中の太神楽をはさみ。


20時05分。
彦いち師匠が登場。
いわく「東京の落語はきく麿から扇辰の間にほぼ含まれる」とのこと(笑)。
確かに、きく麿師匠の何でもありの爆笑の新作と、扇辰師匠の正統派の古典を聴くと、この間に落語の全てがあるような気も(笑)。
この幅の広さこそが落語の面白いところなのかもしれません。
ちなみに、「のだゆきさんは百栄に含まれる」とのことでした(笑)。
その後は、寄席にお客さんが戻って来た、という話から、末廣亭で「猫と金魚」を聴いてたお客さんのリアクションの話も。
これ、すっかり彦いち師匠の定番のマクラになっていますが、偶然その場に居合わせた幸運(?)に感謝です(笑)。
あとは、円丈師匠の思い出話や、川柳師匠の趣味の話でも大爆笑だったのですが、「クローズドの会ですから」ということで、内容は全面的に割愛させていただきます(笑)。
そんな爆笑の話をしていた彦いち師は時計を見て「マクラで20分長すぎ」と言いつつ。
本編は「という」。
重層的に展開され、爆笑しながらも哀愁を感じるこの噺、何度聴いても面白いな~。
彦いち師匠の新作は、笑いだけではなく余韻を残して終わるところが、彦いち師らしいところです。
20時40分終演。

「という」の不思議な余韻を噛みしめながら、家路についた夜でした。





翌日の末廣亭十二月下席二日目は、仲入りから。
(料金は通常の半額1500円)

       


駒治師匠は「鉄道戦国絵巻」。
鉄道を擬人化し、東急を中心とした都心の電車が繰り広げる一大戦国絵巻(笑)。
面白かったけど東急はイマイチ詳しくないので、よくわからないとこもあったのがちょっと残念。
ただ、東急といえば、東急沿線に縁のあるUN二人のことを思い出して、そちらでちょっと笑ってしまいました(笑)。

風藤松原は、やさしいツッコミが何度聴いても面白い漫才です。

きく麿師匠は、ヨーデルからの「おもち」(笑)。
かみ合わない会話がジワジワくる「おもち」。
爆笑ではないけど、気付いたら笑ってる感じ。
そして、こういう会話が実際にあってもおかしくないのが、よりジワるところです(笑)。
ちなみに、前回この噺を聴いたのは、十月の末廣亭の喬太郎師匠が主任のとき。
その時は、きく麿師自らツイッターで「力入り過ぎて滑った」と言ってた通り、客席は微妙な空気だったのですが(笑)、この日は笑いもあっていい感じ。
そもそも、きく麿師も爆笑させようというより、あえて変な噺をやってるんじゃないのかな?という気もしますが、いづれにしても、前回のリベンジ(誰に?何の?笑)が出来て良かったです。

小せん師匠は「あくび指南」。
扇家社中の太神楽があり。

20時05分。
彦いち師匠。
映画に出たときのお芝居の話のマクラで大笑いしつつ。
本編は「泣いたチビ玉」という噺。
初めて聴きましたが、想像するとちょっと怖い設定かも(笑)。
「泣いた赤鬼」ならぬ「泣いたチビ玉」。
笑いながらも、チビ玉のその後が気になり、思いを巡らせてしまう彦いち師匠らしい噺でした。

20時34分終演。
この日は仲入りの18時45分からの入場でしたが、途中からだと場の空気に馴染む間もなくあっという間に終わってしまった感じ。
やはり、ゆったりまったりしながらお目当てを待つ、というのが寄席の正しい過ごし方なのかもしれません(笑)。






末廣亭十二月下席5日目。
クリスマスも末廣亭へ(笑)。

       


昼の部のトリの一朝師匠は「二番煎じ」
流石という感じの高座でした。



夜の部。
おしどりの針金細工(サンタに扮した彦いち師)があったり、百栄師匠の「弟子の強飯」で笑ったり、ペペ桜井さんのお馴染みの(というか毎回まったく同じ)ギター漫談があつたりしつつ。
正雀師匠は「掛け取り」。
圓生師匠や五代目今輔師匠のモノマネが聞けたのは僥倖。
他にもお芝居などなどを披露していて、芸達者だな~という感じでした。



仲入り後。
駒治師匠は「10時打ち」
久しぶりに聴きましたが、仁義なき戦いばりの10時打ちを巡る展開に大笑いでした(笑)。

のだゆきさんのお馴染み鍵盤ハーモニカをはさみ。

きく麿師匠は「スナックヒヤシンス」。
この噺、Youtubeの夢空間チャンネルで聴いて以来、是非とも生で聴きたいな~と思っていたので、今回その願いが叶って嬉しい限り。
もう、ず~っと笑ってた感じ(笑)。
爆笑爆笑また爆笑で涙出た。
きく麿師匠独特のリズム感も面白いですし、言葉のチョイスも面白過ぎ。
そして歌も面白くて「ビビクリマンボ」でした(笑)。


その後は、この日代演の扇好師匠の「短命」があり。
ストレート松浦さんのジャグリングに大感心。
この日はクリスマスということで、普段はやらない三角コーンを5個積み上げて、もみの木に見立てた三角コーンを顎に乗せるバランス技も披露。
普段は見られないパフォーマンスを見れて良かったです。


20時05分。
彦いち師匠が登場。
いわく、仲入り後は「きく麿でいっぺんメルトダウンして扇好さんで立て直す」とのこと(笑)。
そんな興行の主任を務める彦いち師匠。
マクラでは、空手部の先輩の話。
そして、彦いち師匠が電車の乗変でウソをついて大変なことになった、という話から。
本編は「神々の唄~クリスマス編」。
クリスマスということで、お祭りではなく教会でリサイタル。
そして登場するのは八幡様ではなくマリア様(笑)。
さらに、マリア様の口からまさかの「ビビクリマンボ」発言もあり、大爆笑の連続。
普段の「神々の唄」に増して、面白かったな~。
こんなに大笑い出来て、クリスマスに末廣亭に行った甲斐がありました(笑)。
大爆笑のなか、20時42分終演。


めちゃくちゃ楽しいクリスマス。
最高の気分の家路についた夜でした。






クリスマス翌日。
末廣亭十二月下席6日目。

       


百栄師匠は「寿司屋水滸伝」。
喬太郎師匠版とはまた一味違う、百栄師版も面白かったです。
その後は、アサダ二世さんのお馴染みのマジックがあったり、これまたお馴染みのペペ桜井さんの一言一句違いのないギター漫談があったりしつつ(笑)。


仲入りの後。
まずは代演の馬るこ師匠。
ほぼ初めて聴く馬るこ師匠は、ご当地落語というのをやってるそうで。
地方に行き、どぶろくを作ってる村人と税務署の人との話に大笑いでした。
本編は「贋金の村」という噺のようで。
こちらも面白かったです。


にゃんこ金魚さんは、毛糸と消しゴムで作ったモンブランを頭に乗せつつ(笑)。
お馴染みののネタや、新しいネタ(朝ドラの歌ネタなど)、大笑いの15分でした。


きく麿師匠は、鬼滅ふうの市松模様の手拭いを持っての登場。
あれ?以前からこんな手拭い持ってたっけ?と思ったのですが、夢空間チャンネルのYoutubeを見直したらそこでも持ってましたので、これまで私が気付いてなかっただけだったみたいです(笑)。
その、きく麿師匠は「殴ったあと」。
上席に続き二度目ですが、今回も大爆笑(笑)。
サラリーマンの悪ふざけ、そして突如始まる浪曲に、爆笑また爆笑でした。
♪なぐら~れ~た~♪が耳に残るな~(笑)。
そして、あけみちゃんは幸せになって欲しいと、今回も願わずにはいられませんでした(笑)。


扇辰師匠は「紋三郎稲荷」という噺。
翁家社中の太神楽があり。


20時05分。
彦いち師匠が登場。
この日も東京の落語の幅という話などがあり。
本編は「私と僕」。
途中、円丈師匠のモノマネや円丈師匠にまつわるエピソードも。
彦いち師がまだ若手の頃に楽屋で「新作落語なんかネタ帳に書かなくていいんだよ」と先輩の落語家から言われた、というエピソードもさらりと話してましたが、ホントは色々あったんだろうな~というのを偲ばせるエピソードでした。
他にも、白鳥師との若手時代の話も交えながら、現在過去未来を重層的に展開する「私と僕」に大笑い。
可笑しさと甘酸っぱさが交錯するこの噺は、何度聴いても良いな~。
余韻と余白を残しているところが、この噺をより面白くしているような気がします。

20時42分、大きな拍手のなか終演。



          


彦いち師匠が主任を務めた末廣亭十二月下席。
今回は4回も行ってしまいましたが(笑)、とても面白かったな~。
彦いち師匠らしい新作を存分に聴けて、大満足の4日間でした。






年の瀬の12月29日は、横浜のにぎわい座で行われた、第2回落語三銃師へ。

          

オープニングトークでは、「我々は落語三銃師です」という、息が合ってるような合ってないような挨拶(笑)。
そして、落語三銃師で47都道府県を回るという話や、年末で疲れているという話も。
彦いち師匠は前日まで末廣亭で主任を務め、白鳥師匠は池袋演芸場で主任を務めていたようで。
白酒師もお忙しかったみたいですし、三人とも空元気で頑張ってる感じでした(笑)。
その後は、2021年に亡くなった、川柳師匠と小三治師匠のエピソードをたっぷりと。
内容は全面的に割愛しますが(笑)、はちゃめちゃな川柳師匠や、アンタッチャブルな感じの小三治師匠の話などに終始大爆笑。
オープニングトークは15分の予定だったそうですが、二人の師匠のエピソードトークが盛り上がり、大幅に延長して30分の爆笑トークでした。



       


 
トークのあと、まずは白鳥師匠が登場。
円丈師匠や川柳師匠とのエピソードが語られる「黄昏のライバル~師匠追悼編~」という噺を披露。
両師匠の色々な話を聴けて面白かったですが、これ、落語なのかな?という疑問も・・。
と、思っていたら、トリの白酒師匠がそんな話をしていて大笑いでした(笑)。



仲入りの後。
彦いち師匠が登場。
彦いち師匠も、川柳師匠のいい話をあれこれと(笑)。
ただ、「胸にとどめておいて」「ここだけの宝物にしたいじゃないですか」ということで、内容は割愛しますが、いつもどんな時でも土下座が出来る川柳師匠に大爆笑でした。
それから、白鳥師匠のいい間違いエピソードも披露していた彦いち師匠。
いわく「今年のうちに伝えられて良かった」とのことでした(笑)。
その後、映画で山小屋の主をやった話があり。
本編は「泣いたチビ玉」。
数日前の末廣亭で初めて聴いて以来、二度目のチビ玉(笑)。
チビ玉と一座のその後が、やっぱり気になってしまう噺でした。



この日のトりは、白酒師匠。
白鳥師の落語について「ただのエピソードトーク、ネタでも何でもないじゃねぇか」と、ツッこみを入れつつ(笑)。
本編は「芝浜」。
少し前の鈴本演芸場の"「掛け取り」と「芝浜」を聴く会"という特別企画公演で白酒師匠が「芝浜」を披露したのは知っていましたが、聴きに行くことはできませんでした。
なので、今回聴けて、本当に嬉しい限り。
白酒師匠の「芝浜」は、湿っぽさは皆無。
カラッとしていて終始爆笑。
最後もあっさりしていたのが良かったな~。
このへんが、白酒師らしいな~という感じでした。



       



6月の第1回に続き、第2回目も大笑いの「落語三銃師」。
年の瀬に大満足の落語会でした。
ちなみに、3月に開催される「第3回落語三銃師」のチケットもすでに入手してしまいましたので、楽しみにしたいと思います(笑)。




寅年

2022年01月01日 | あれこれ
明けましておめでとうございます。

更新が滞りがちにもかかわらず、昨年は贔屓にしていただき、ありがとうございました。
おかげ様で、ブログを始めてから17度めの正月を迎えることが出来ました。
無愛想なブログですが、今年もよろしくお願いいたします。

2022年が、ウンナンの二人にとっても皆さんにとっても、良い一年でありますように。



ゆく年2021

2021年12月31日 | あれこれ
       

気がつけば今日は大晦日。

今年も「古今狂言会」も「お気楽ライブ」もなくて寂しいな~・・・と思っていたら、「つれづれ発表会」開催のお知らせが!?
思わぬ情報、嬉しい限りです。
チケットが取れるのかちょっと心配ではありますが、楽しみにしたいと思います。


私ごとで言えば。
今年は、例年以上に落語会や寄席に出かけた感じ。
南原さんの舞台がなかったことの反動・・というのもなくはないのですが(笑)、寄席に行くと生の舞台はやっぱり良いな~とつくづく思います。
書き残した落語会などのレポもまだあるのですが、それはまた来年にでも、ということで。

来年の南原さんの舞台の成功や、ウンナンのコンビでの活躍を願いつつ。
良い年をお迎えください。



Xmas2021

2021年12月24日 | あれこれ

           




あれこれ2021秋・冬 その2

2021年12月19日 | あれこれ
11月の鈴本に続き。

       

12月は末廣亭へ。

       



末廣亭十月下席、喬太郎師匠が主任の興行で、仲入り後、大爆笑をさらっていたきく麿師匠のことが気になり、きく麿師が主任を務める十二月上席へ。
まずは初日。

久しぶりに見た陽気なジキジキの音曲漫才で笑ったり、初めて見る松旭斎美智・美登さんのマジックにノスタルジーを感じたり(笑)、菊之丞師匠の「幇間腹」に笑いながらもさすがだな~と感心したりしつつ、仲入りに。
仲入り後は入場料が割引ということで、お客さんがゾロゾロと入ってきて場内はだいぶ賑わってました。

仲入り後、まずは。
弁財亭和泉師匠。
二つ目の時に聴いた記憶があるようなないような・・の和泉師ですが、真打になってからは初めて。
「匿名主婦・只野人子」という噺、すごく面白かったな~。
生活感とリアリティのある新作。
只野人子恐るべし、です(笑)。

米粒写経の漫才も大笑い。
インテリジェンスなネタという感じですが、それがイヤミではない構成になってて面白いな~。
それから、ボケも面白いけど、サンキュータツオさんののツッコミのワードも秀逸で、終始爆笑でした。

彦いち師匠。
いわく「仲入り後は気の振れた人が次々と・・」とのことでしたが(笑)、確かに、当たらずとも遠からずといった感じです(笑)。
本編はお馴染みの「つばさ」。
何度聴いても爆笑の噺です。

文蔵師匠は「千早ふる」。
じわじわくる面白さという感じの文蔵師版「千早ふる」。
で、サゲの「とは」の意味について、よくあるサゲでは終わらず「トリのきく麿にまかせよう」と言って高座おりてしまい、客席爆笑でした。

楽一さんの紙切りをはさみ。

トリのきく麿師匠が登場。
マクラでは、東京デブサミットの話などありつつ(笑)。
自粛期間中に覚えたという、ヨーデルを披露。
♪寄~席出~る日~♪というフレーズが、耳に残って仕方ありませんでした(笑)。
本編は「守護霊」という噺だそう。
初めてでしたが、爆笑また爆笑。 
高座で繰り広げられる兄弟げんかに大笑い。
子供なら言いそうなやり取りが最高でした(笑)。
それから、文蔵師の無茶ぶりのサゲも見事に回収。爆笑しながらも大感心でした。
大笑いしてこれで終わりかと思ったら・・・。
「初日は特別ということで」と小林旭さんの♪昔の名前で出ています♪を熱唱するきく麿師匠(笑)。

         

歌ってるときは撮影オッケーということで、私もパチリ。
今までもきく麿師匠の♪昔の名前で出ています♪は聞いたことがありましたが、スタンドマイクを使い三番まできっちり歌ってるのを聞いたのは初めて(笑)。
さすがの美声に、場内手拍子で大盛り上がり。
盛況のうちに幕が閉じた、末廣亭十二月上席の初日でした。

きく麿師匠が主任を務める興行は初めてでしたが、めちゃくちゃ面白くて行って良かったな~。
楽しい高座を反芻しながら、家路についた夜でした。





末廣亭十二月上席四日目。
この日は土曜日だったので、昼の部の途中から。

       

小ゑん師は「ぐつぐつ」。
この噺、噂では知ってたけど初めて聴いた(笑)。
おでんの擬人化落語、面白かったです。
あ、それから、桟敷席の一番前に小学校低学年らしき女の子がお母さんと座ってましたが、ちくわやハンペンの会話に大笑いしてました(笑)。


夜の部。
この日は早い出番だった、彦いち師匠。
ゴッサムシシティ(浅草)の話(笑)などの、爆笑のマクラのあと。
本編は「みんな知っている」。
何度聴いても面白い噺です。
ただ・・・今どきエ〇本を持ってる高校生はいるのかな??という疑問も。
今はみんなデジタルなんじゃないかという気もしますが、とまれ、杉本くんが気の毒なことに変わりはありません(笑)。
あ、それから、噺の途中に携帯電話が鳴るハプニングがありましたが、彦いち師匠は笑顔で「私の時間はオッケー」。
アクシデントも咄嗟のアドリブで笑いに変えるところは、さすがだな~と大感心でした。

菊之丞師匠は「長短」
ふだんよく聴く「長短」ではなく、"長さん"が関西弁の「長短」。
こういう設定は初めてでしたが、面白さは変わらずでした。

粋曲の小菊師匠は、三味線と歌で「仮名手本忠臣蔵2分40秒ハージョン」(笑)。
初めて聴きましたが、今の季節らしい歌を聴けて良かったです(これ、喬太郎師匠の歌う芝浜・・♪ブルーライト芝浜♪の元祖みたいなもの、ということでいいのかな?笑)。

小満ん師匠は「あちたりこちたり」
先月の鈴本以来ですが、何度聴いても面白い小満ん師匠です。



仲入り後。
この日も仲入りからのお客さんも多く、ほぼ満員になる盛況でした。


花いち師匠は「土産話」という噺だそう。
花いち師匠もこの噺も初めて聴きましたが、としても面白かったですし、サゲもうまくて感心でした。

米粒写経の「昭和を抱きしめる時間」の漫才に、この日も大爆笑。
わかるようなわからないネタもありましたが、昔の映画好き、武将好きなボケと冷静なツッこみに大笑いでした。

文蔵師匠の「時そば」、正楽師匠の「中村吉右衛門」の紙切りがあり。



トリのきく麿師匠が登場。
マクラでは、鯉昇師匠から聞いたという、お酒好きで頭蓋骨にひびが入り空気当たると気絶してしまう師匠の話(きく麿師匠は名前を度忘れして誰なのかわかりませんでしたが、翌日、春風亭扇枝師匠だと判明しました・笑)があり。
この日も♪寄~席出~る日~♪のヨーデルを披露(笑)。
そして本編は「今夜も!!寝れナイト」という噺。
いや~、面白かったな~。
爆笑につぐ爆笑で笑い疲れてしまいました(笑)。
きく麿師の新作は、どうゆう展開になるのか予想ができず、気付いたら爆笑してる感じ。
この噺も初めてでしたが、「なんでこんなことになってるんだ!?」と思っているうちに大爆笑。
「今夜は寝れれれれナナナイトトト!」のフレーズがしばらく耳から離れませんでした(笑)。

で、この日も最後は小林旭さんの♪昔の名前で出ています♪を熱唱するきく麿師匠。

       

「初日は特別に・・」と言ってたけど、毎日歌ってるのね(笑)。
大盛り上がりのうちに終演。
そして、下りた緞帳の向こうから「気をつけてお帰りくだささささい」というアナウンス。
てっきり前座さんかな??と思っていたら・・・。
ツイッターできく麿師匠から「本人です」というリプライが!?
この場を借りて、大変失礼しました。そして、わざわざありがとうございました。

最後の最後までサービス精神旺盛のきく麿師匠。
この日も大爆笑で大満足の夜でした。






末廣亭十二月上席五日目。
日曜日ということで、この日も昼の部の途中から。

          

小ゑん師匠は昨日に続き「ぐつぐつ」
昼の部トリは正朝師匠。
「夢金」(かな?)とても面白かったです。



夜の部。
前座さんの「牛ほめ」に続き。
けい木さんは円丈師匠作の「フイッ!」。
円丈師匠が亡くなったのを受け、小ゑん師がこの噺を演るかな??と思っていたのですが・・・。
まさかここで聴けるとは!?ちょっとビックリでした。
小ゑん師の「フイッ!」を初めて聴いた時の衝撃と爆笑は今でも忘れられず、その発想に大感心した記憶が。
喬太郎師で聴いた、爆笑と哀しみを兼ね備えた「ぺたりこん」も円丈師匠作ですし、彦いち師匠で何度も聴いてる「遥かなるたぬきうどん」も円丈師匠だと最近知り、ただただその才能に驚くばかりです。
ご冥福をお祈りいたします。


その後は、ジキジキのご陽気な音曲漫才や、いい声の歌奴師の「浮世床」、松旭斎美智・美登さんの上品な声で言う「いらっしゃい」がクセになるマジック(笑)、菊之丞師匠の「河豚鍋」という噺で笑ったりしつつ、仲入り。



仲入り後。
和泉師匠は、ちょっとドタバタしながら登場。
前に仕事があり入り時間を間違えたそうで。
ちょっと息が切れてる感じもしましたが(笑)、それはそれとして。
本編はこの日も「匿名主婦・只野人子」。
二度目も面白かったですが、別の噺も聴いてみたかったです。

風藤松原の漫才は(多分)初めてでしたが、おっとりとした優しいツッこみがクセになる面白さだな~。

彦いち師匠は「今日終わって、あれはなんだったんだろう?と思う・・」と話してましたが、確かにそんな感じで終わるのが今席の良さのような気がします(笑)。
本編は「長島の満月」。
面白さと切なさが交錯する、何度聴いても不思議と感情を揺さぶられる噺です。

文蔵師匠は「のめる」。
正楽師匠は、はさみ試しの相合傘とパンダの二枚だけ切って退場。
ちょっと時間が押してたということもあり、あっという間の高座でした(笑)。


トリのきく麿師匠。
マクラでは、昨日も話してた、頭蓋骨が割れて風が当たると気絶する、という師匠の話(前述した通り春風亭扇枝師匠)。
あと、この日は円歌師匠や、はん治師匠のモノマネを披露してヨーデルは無し。
何でだろう?と思っていたら・・・。
本編の「殴ったあと」が、浪曲がたっぷり入ってる噺でした(笑)。
浪曲に聴き入りながら、気がついたら大爆笑の連続。
ホントに面白かったな~。
そして、笑いながらも、あけみさんの幸せを願わずにいられませんでした(笑)。

最後は「江戸時代から寄席に伝わる歌」を披露、ということで(笑)、♪昔の名前で出ています♪を熱唱。

       

大きな手拍子で大盛り上がりのうちに終演。
この日もめちゃくちゃ楽しい時間を過ごすことが出来て大満足。
帰り道、二日続けて行って良かったな~と、改めて思った夜でした。








末廣亭十二月上席の合間、12月8日は、渋谷の伝承ホールで行われた「第一回 一年を振る返って春夏秋冬 彦いち・白酒二人会」へ。

       


開口一番は三遊亭ごはんつぶさんの「道灌」。

そして、白酒師匠が登場。
まずはこの会の趣旨説明をしていましたが、いわくこの会は「そこまでの会じゃない」そうで(笑)。
最初はタイトルにあるように一年を振り返り、春夏秋冬のそれぞれの噺を二人で演る・・という案もあったようですが、結局そうはならずに、普段はあまりやらない噺をやる会になったとのこと。
普段寄席でやるには合わない、ホール落語でやるのも中途半端な噺があるそうで「ある意味希少な会」「落語会のノミの市」とのことでした(笑)。
それから、二人会は普通A→B→B→Aという出番なのが普通ですが、この会はA→B→A→Bになったと、飄々と話していて思わず笑ってしまいました(笑)。
その後も、軽く毒舌を交えた話があり。
本編は「しびん」という噺。
確かに、全然知らない噺だな~。
白酒師らしく軽妙な口演で面白かったです。


続いて登場した、彦いち師匠。 
この会の主旨について、最初の案と変わったけど「でも、まぁいいか」という話をしつつ(笑)。
10年前の3.11の時に鈴本演芸場にちょうど出ていたという話や、十月の末廣亭の話も。
末廣亭で「猫と金魚」を聴いてたお客さんの反応の話は何回もしており、定番のマクラという感じになっていますが、ちょうど私も現場に居合わせていただけに、何度聴いても笑ってしまいます(笑)。
本編は「今年一回しかやってない」という「舞番号」。
彦いち師らしく、爆笑しながらも不思議な余韻が残る噺。
久しぶりに聴けて僥倖でした。
あ、それから、途中、円丈師匠も登場して大笑い。
彦いち師匠もやはり円丈師匠から大きな影響を受けたんだろうなと、改めて。



仲入り後。
最初に話してた順番通り、白酒師匠が登場(笑)。
最初に口演した「しびん」について、「仕込みを忘れてた」そうで。
確かに、サゲがイマイチよくわからなかったのですが、そういう理由だったのか、と納得でした。
で、二席目は「安兵衛狐」という噺。
これも初めて聴く噺(かな?)。
確かに寄席などでは聴かない噺で、面白かったです。
途中「萩を見に行く・・」という場面で、季節が違うけど「まぁいいや」といういい加減なところも白酒師らしく良かったです(笑)。



最後の彦いち師匠は、SWAの着物に着かえて登場。
マクラでは、オリンピックの女子柔道の話や、大学時代の空手部の先輩の話などなどに大爆笑。
途中、亡くなった川柳師匠の趣味の話も少ししていましたが、「時間がないのでまた後日」ということで、面白そうな話なのに詳しく聴けずに残念無念でした(笑)。
本編は「青畳の女」という噺。
彦いち師匠が女心を・・いや、揺れる乙女心を熱演(笑)。
彦いち師が女性を演じるのは珍しい気もしますが、終始爆笑でした。
そして、最後は座布団を使って巴投げ(笑)。
「いつもより狭い」「危ないから」と言いながらも見事に技を決めてましたが、マイクが落ちるハプニングも(笑)。
落ちたマイクの頭(っていうのかな)を彦いち師匠がさすりつつ、大きな拍手のなか終了。

この噺はお初でしたが、やっぱり面白かったな~。
座布団を使っての技は、白鳥師の弟子のぐんまさんがジャーマンスープレックスをしてるのを一度見たことがありますが(笑)、彦いち師匠の巴投げは初めて。
普段は見れないものを見れて、これまた僥倖でした(笑)。

       

帰りは渋谷駅へ向かう途中のイルミネーションを眺めながら、

       


楽しい時間を振り返りつつ、家路についた夜でした。






彦いち師と白酒師の二人会の翌日。
またまた末廣亭へ。

       

末廣亭十二月上席九日目。

菊之丞師匠の久しぶりの「片棒」に大笑い。
ケチん坊のマクラからの流れもさすがだな~という感じで、笑いながらも感心の菊之丞師でした。
その後、小菊師匠の歌と三味線の忠臣蔵や、小満ん師匠の渋い「時そば」などがあり、仲入り。


この日も仲入り後にお客さんが入り、最終的には8割くらいの入りで盛況でした。


花いち師匠は「かわいい指南」という新作。
花いち師は花禄師匠の弟子だそうで。
花禄師は藤井青銅さんと同時代ラクゴという新しいかたちの新作落語を演ってるというのを、以前、青銅さんのコラムで知りましたが、そのお弟子さんならば新作をやるのも当然なのかもしれません。


彦いち師匠。
マクラでは、自身が実際に見聞きした、"彦いちカメラ"に収められた「いい話」を披露(笑)。
市馬の会長の話や、山小屋での本人の特徴の話など、今までに何度も聴いてますが、やっぱり面白いな~。
彦いち師いわく「これね、しばらくおもしろいですよ」と言ってたけど、確かに山小屋の話はジワジワ来ます(笑)。
さらに、初めて聞く御柱祭での「いい話」も大笑い(ホントは全然いい話じゃないけど・笑)
そして「通常は言わない」「皆さんとは共犯関係なので」と言いながら披露した、川柳川柳師匠の趣味の話に大爆笑。
昨日の二人会では時間の関係もあり、この話を聴けず残念だったのですが、翌日にすぐ聞けるなんて!?
こんなに嬉しいことはありません(笑)。
彦いち師いわく、川柳師の話は「楽屋では古典なんですけど」だそうで。
ただ、このおもしろ話は共犯関係者として表立っては書けないことを、悪しからずご了承ください(笑)。
あと、円丈師匠のエピソードなどにも大笑いしつつ。
本編は「あゆむ」という噺。
こちらもとても面白かったです。


歌武蔵師匠は「稲川」というお相撲の噺。そして正楽師匠の紙切りのあと。



きく麿師匠が登場。
彦いち師匠が「おあと、デブをお楽しみに・・」と言ってたけど、歌武蔵兄さんがいた!?と焦ってた、という話や、この日もヨーデルがあり(笑)。
本編は「つきいち」という噺。
喫茶店ヒヤシンスで織りなされる、摩訶不思議な噺・・・。
筒井康隆氏の小説を連想させるような、時空がゆがんだような、想像力を試されるSF的発想の噺。
こんなブッとんだ落語を作って、それを当たり前のように演っちゃうところが、きく麿師のすごいところだな~と、大笑いしながらも、大感心でした。
二度、三度と何回も聴きたくなる噺でした。


最後は、天保元年から寄席に伝わる歌を披露(笑)。

          


この日は、きく麿師匠が作り出す不思議な空間に迷い込み、よくわからないまま大笑いした。
そんな感じの夜でした(笑)。





そして、翌日も末廣亭へ。

       

末廣亭十二月上席千秋楽。

菊之丞師匠は「短命」。軽妙な語り口、さすがという感じで面白かったです。
小菊師匠は、この日も2分40秒バージョンの仮名手本忠臣蔵(笑)。
小満ん師匠は「粗忽長屋」。爆笑という感じではないのですが、ジワジワとくる面白さで良かったな~。
小満ん師匠の枯れた感じにこの噺は、とてもいい組み合わせなのかも。


仲入り後に入って来るお客さんを含め、この日も8割くらいの入りで盛況でした。


花いち師匠。
演目名はわかりませんが、とても面白かったです。
ホタテや炙りしめ鯖などを、手ぬぐいと扇子で表現し、あると思い込む・・という噺。
確かに舞台上に、ホタテも炙りしめ鯖もカニも見えました(笑)。

風藤松原の漫才もおもしろいな~。
飄々とした雰囲気とやさしいツッこみに大笑いでした。

文蔵師匠は「千早ふる」。
大笑いの噺のあと、今回もサゲの「とは」の意味を、きく麿師に無茶ぶりしてた文蔵師でした(笑)。
 
歌武蔵師匠は「宗論」。
お相撲関連じゃない噺を聴く機会はあまりないのですが、めちゃくちゃ面白かった~。
終始爆笑でした。

正楽さんは、時間が少し押していたので、ハサミ試しの相合傘と円丈師匠だけ。
短い時間でしたが「宗論」の息子の口調まねをしたりして、爆笑の高座でした(笑)。




そして、トリのきく麿師匠。
いわく「正楽師匠はこの芝居のってる」そうで。
普段の正楽師匠と、この芝居ののってる正楽師匠のモノマネを披露していましたが、出番を終えた正楽師匠が高座に乱入(笑)。
すぐに帰ってしまいましたが、こんなことをするなんて、確かに正楽師匠はこの芝居のってます(笑)。
その後は、歌武蔵師匠との東京デブサミットの話などありつつ。
本編は「ブラジル産」。
この日に「ネタ出し」した噺だそう。
きく麿師匠が「変な噺」という通り、カップルの会話がどんどん変になっていく不思議で変な噺(笑)。
きく麿ワールド全開という感じで、爆笑また爆笑。
きく麿師匠は巻き舌好き、巻きたいだけなんじゃ?という気もしますが(笑)、とまれ「ブララララジルルル」最高でした。
あ、それから、文蔵師匠からふられたサゲの意味も、爆笑の中ちゃんと回収していて、さすがでありました。
「多分この噺は二度と寄席ではやりません」ときく麿師匠は言ってましが、そんなこと言わず、また巻いて、いや、演って欲しい「ブラジル産」でした(笑)。

そして最後は「江戸時代から伝わる」「ブララララジルから伝わった歌」を披露(笑)。

       

三番まできっちり歌い、大きな拍手のなか幕。
緞帳が下りたあと、きく麿師匠から「気をつけてお帰りりりりりください」の送り出しのアナウンス。
四日目の「今夜も!!帰れナイト」に続き、最後までサービス満点、大笑いのうちに終了した、末廣亭十二月上席の千秋楽でした。

          


今回、きく麿師匠が主任の興行は初めて行きましたが、あまりにも面白くて初めてなのに5日も通ってしまいました(笑)。
"令和の爆笑王"と言われているそうですが、確かに、その名前にふさわしい高座でした。
きく麿師匠が作る新作はどれも独特で、展開がまったく予想できない不思議な噺ばかり。
連日大爆笑。
とても面白くて最高の5日間でした。




またまた、落語の話を長々と書いてしまいましたが、最後までご清聴ありがとうございました(笑)。



あれこれ2021秋・冬

2021年12月18日 | あれこれ
紅葉もそろそろ終わり。

        


        


        


季節はすっかり冬という感じの今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、寄席通いの日々が続いていましたので、今回も落語の話をあれこれと。




鈴本演芸場十一月下席昼の部は、喬太郎師匠が主任。
ということで、土日祝日の計4回鈴本へ。

          

まずは初日。
開場は12時でしたが、11時半に着いたら早くも行列が。
入場もすでに始まっていたようで、会場内は多くのお客さんが。
この興行から、一席づつ空けて座るソーシャルディスタンスではなく、最前列以外はお客さんを入れる通常のスタイルに。
客席は老若男女でほぼ満員でした。


やなぎさんの新作「ベランダ」という噺や、喬之助師の「堪忍袋」、とぼけた感じでな~んか面白い(笑)馬遊師の「無精床」などがありつつ。
彦いち師匠は「熱血!怪談部」。
マクラでは「今日初めての高座でエンジンかかり始めで・・」などと言ってましたが、爆笑また爆笑の高座。
この噺は何度か聴いてますが、最後まで(?)聴いたのは初めてかも。
とても面白かったです。


権太楼師匠の「町内の若い集」という噺、さん喬師匠のテンポよく面白い「時そば」などがあり、仲入り。


さん花師匠は「棒鱈」。
これまでにない独特な工夫もあり、面白かったな~。
二つ目の小んぶの時にも何度か高座を見てますが、真打になってから急に良くなったんじゃないかな?と、落語素人ながら感じました。


扇辰師匠のお馴染みの「田能久」、二楽さんのメトロン星人の紙切りがあり(笑)。


15時30分。トリの喬太郎師匠が登場。
満員の客席見て、「第六波の第一歩が・・」と挨拶(笑)。
その後は、この日登場のやなぎさんとやなぎさんの地元の北海道の学校寄席に行った話(やなぎさんイジリ炸裂・笑)や、さん喬師匠のらしいエピソードなどもありましたが、「わかってるだろうね、SNSを悪用するんじゃないよ」とのことでしたので、詳しい話は全面的に割愛させていただきます(笑)。
そんなこんなの約10分の爆笑のマクラがあり。
本編は「やとわれ幽霊」という噺だそう。
まったく初めて聴く噺だったのですが、この日の数日前に行われたSWAの高座でネタ出しされた噺のようで。
中年の男たちが廃校になった母校に行くと・・・という噺。
最初から爆笑また爆笑。途中色っぽいネタもありましたが「扇辰がさっき(客席に)子供はいないと言ってた」ということで大人なネタも全開(笑)。
彦いち師の「熱血!怪談部」の流石先生も出てきたりして、終始大笑い。
そして・・・最後はちょっとホロリとさせ、元気のでるような展開に(最近涙もろいのでジワッと涙出かけた・笑)。
サゲも綺麗に決まり。
16時06分、大きな拍手のなか終演。


「熱血!怪談部」と同じ幽霊ネタを敢えてやるというのも珍しい感じもしましたが、それはそれとして。
出来たばかり(?)の「やとわれ幽霊」を聴けて僥倖。
めちゃくちゃ面白いのはもちろん、年代的に心に響く噺でとても良かったな~。
大満足で夕暮れ迫るなか家路についた秋の夜でした。



          



鈴本演芸場十一月下席昼の部三日目
この日は勤労感謝の日。
客席は若い女性も多く老若男女で満員、仲入り後は札止めになる盛況でした。

 

やなぎさんは「先生の話」。何度か聴いてますが今回も面白かったです。
馬遊師匠は、登場するなり「持ち時間が・・」「なんでこんなマクラふったんだろう・・」などのぼやきがとまらず大笑い(笑)。
どこまで本気なのかわからないぼやきのあと、本編は「替わり目」。
味のあるしゃべりで面白かった~。

彦いち師匠は、お馴染みの爆笑のマクラのあと、本編は「睨み合い」という噺だそう。
彦いち師いわく"ドキュメンタリー落語"とのこと。
電車内で繰り広げられる、彦いち師が目撃(?)した人間模様に大爆笑でした。
彦いち師はマクラで、今、NHKの新人演芸大賞をテレビで放送していて楽屋でみんな見てる、という話をしていましたが、彦いち師もその昔、NHK新人演芸大賞落語部門の大賞をこの「睨み合い」という噺で獲った、というつぶやきを、たまたま目に。
なので、この噺だった・・のかもしれません(間違っていたら悪しからずです)。


さん喬師匠は「そば清」。
さん喬師演じる清兵衛の「どーも」の声が聴けて良かったです(笑)。


仲入り後。


さん花師匠は「あくび指南」。ところどころ工夫しながらの口演、面白かったです。
扇辰師匠の「権平狸」、二楽さんの紙切りがあり。



15時33分、喬太郎師匠が登場。
マクラでは、池袋の話をたっぷり。
西武線と東武線、三越の話などなど大爆笑の話を約18分。
これはてっきり「すなっくらんどぞめき」かと思っていたら・・・。
本編は「母恋くらげ」。
「みなさん、古典じゃなくてすいません」と言いいつつも、爆笑また爆笑の「母恋くらげ」。
途中、やなぎさんの噺の校長先生が出て来たり、扇辰師の狸、あくび指南なども出てきたりして大笑い。
でも、みかんを食べる場面は詳しく演じる喬太郎師匠。
いわく「古典出来ないと思われると癪だから」とのことでした(笑)。
大爆笑のなか16時04分終演。
緞帳が下りてくると、座布団を外し深々とお辞儀をする喬太郎師匠でしたが、その後、顔を上げるとくねくねと両手と体を使ってタコのマネ(笑)。
幕が下りきっる最後の最後までサービス満点でした。

この「母恋くらげ」は、噂には知ってたけど実際に聴くのは初めて。
前々から聴きたいと思っていたので、この日出会えてラッキーでした。
それから、くらげの形態模写が出来るまでのいきさつなども大笑い。
そして、以前、小猫さんがくらげを演ったときに「喬太郎師匠とは流派が違います」と言ってた意味が、ようやくわかりました(確かに違う・笑)。


鈴本のビルを出て、夕暮れが迫る上野の街を歩きながら、この日も大満足で家路についた勤労感謝の日でした。



          



鈴本演芸場十一月下席昼の部七日目。

前座の小きちさんは「子ほめ」、続くやなぎさんは「転失気」、翁家社中の太神楽をはさみ、喬之助師匠は「長短」。
そして、この日もとぼけた感じで馬遊師匠が登場(笑)。
マクラでは、前の三人のネタ帳を見て「(似たような噺は出来ないので)やる噺がない」というボヤいてた馬遊師匠(笑)。
「牛ほめ」は出来ないし「鮑のし」も出来ないし・・と、ボヤいているうちに時間が経ち「12分後には消えてなくなります」と自虐ネタも(笑)。
馬遊師匠の独特の雰囲気は、唯一無二という感じ。
この日で3回目でしたが、だんだんクセになる面白さです(笑)。
ちなみに、本編は「味噌豆」という噺でした。

彦いち師匠と交替出演の白鳥師匠。
マクラでは、馬遊師匠について「独身で結婚相手を・・」と花嫁募集してみたり(笑)、「「味噌豆上手く出来なかったと言っといて」と馬遊が言ってたけど「知らねえよ」と話したりして大笑いでした。
本編は「老人前座じじ太郎」で、面白かったです。


権太楼師匠はお馴染みの「代書屋」。何度聴いても大笑い。
さん喬師匠は、のどの調子が悪く前日はお休みだったようで。
この日もまだちょっと調子が悪そうでしたが、お体はお元気そうで何よりでした。
ちょっと短めの「替わり目」のあと、のどが本調子ではないということで、踊りを披露。
「奴さん」という踊りだそう。
三味線と歌に合わせたさん喬師匠の踊りは艶やかで、さすがという感じでした。


仲入り後。
さん花師匠。
二つ目の時、"やなぎ"になるはずだったそうですが、直前になって師匠のさん喬師から「やなぎはお前には色っぽ過ぎる」と言われ小んぶになったそうで(笑)。
「あの(今の)やなぎ色っぽいですか?」というさん花師匠の言葉に大笑いでした。
本編は「初天神」。
こちらも色々工夫されていて、とても面白く良かったです。

扇辰師匠は「お血脈」、この日は正楽さんの紙切りがあり(さん喬師匠と喬太郎師匠というお題でしたが、二人の横顔とても似てました)。


15時30分。喬太郎師匠が登場。
「今回の興行は「金原亭馬遊とゆかいな仲間たち」でお送りしてます」という挨拶に、場内爆笑。
ついさっき、とぼけた馬遊師匠のあの高座を見てるので、笑わずにはいられませんでした(笑)。
その後は、「この興行はさん喬師匠と権太楼師匠が良心」という話や、学校寄席に入った話。
そして、柳家の最終兵器の小三太さんの話も(笑)。
この日の鈴本の夜の部でトリを務める小三太師匠の、小さん師匠が亡くなられたときのエピソードに大笑い(笑)。
喬太郎師いわく「最終兵器なのに不発」とのことでしたが(笑)、俄然興味が湧いてきた小三太師匠でした。
で、「今から文七元結できない」「今日は魂の解放だ」ということで(笑)。
本編は「ハンバーグが出来るまで」。
爆笑、爆笑、また爆笑から・・・。
サゲの台詞が、聴くたびに心により沁みてくる噺。
聴けば聴くほど味わい深い「ハンバーグが出来るまで」でした。
終演は16時07分。

この日も満員の鈴本演芸場。
行って良かったな~、面白かったな~としみじみ。
これだから喬太郎師詣ではやめられないな~と、改めて思った土曜日でした(笑)。



        



鈴本演芸場十一月下席昼の部八日目。

やなぎさんは「親子酒」、喬之助師匠は「芋俵」。
続いて登場した馬遊師匠。
いわく「転失気」をやろうと思ってたけど「芋俵」のオチがおならなので、おなら繋がりの噺は出来ない・・と、この日ものっけからぼやいていた馬遊師匠(笑)。
で、この日は「鮑のし」。
昨日「出来ない」とばやいていた「鮑のし」を聴けて良かったです(笑)。
終わったあと、一息ついて胸をさすりながら高座下りる馬遊師匠(笑)。
最後まで思わず笑ってしまいました。


権太楼師匠は「不精床」。
お休みのさん喬師匠(体調の問題ではなく、予定通りの休演)に代わって出演の小満ん師匠は「あちたりこちたり」。
飄々とした語り口が良いな~。


仲入り後。
さん花師匠は「初音の鼓」。
これも工夫されていて面白く良かったです。
扇辰師匠は「三方一両損」を途中まで。
二楽さんは、珍しく怪獣もウルトラもなく(笑)「忠臣蔵」と「がーこん」というお題でした。



15時30分、トリの喬太郎師匠が登場。
マクラでは、学校寄席に行った話や、九州に行った話、空港でガチャガチャをやった話などお馴染みの話をしていた喬太郎師匠でしたが、いわく「今日はことのほか気合が入らない」そうで(笑)。
夜に"日活ロマンポルノ50周年記念「艶笑夜噺 古今東西」"という会があり、そちらに気を取られていると、正直に告白してましたが(笑)、馬風師匠がその昔に出演していた「蛸と赤貝」という日活映画の話など、大笑いでした。
そんなこんなのマクラが22分ほどあり。
本編は「一日署長」。
途中「真剣に古典やればよかったと後悔してる」などと言いつつも、大爆笑の連続。
定番の歌は、この日は「東京ホテトル音頭」ではなく「芝浜の歌」。
ブルーライトヨコハマのメロディにのせ、♪五十両としば~はま~♪を熱唱する喬太郎師匠(笑)。
「芝浜」を最初から最後まで歌い切り、場内は大きな手拍子と拍手で大盛り上がり。
この歌を聞けただけで大満足(笑)。めちゃくちゃ面白かった~。
ちなみに、この日の犯人は二楽さん。
説得に来るのが、「図体がでけぇくせに芸風が優しい」さん花師匠(笑)、扇辰師匠、喬太郎師匠の三人。
凶悪な寄席芸人の二楽さんは、山内えりこ嬢に「桃太郎切ってみろ」と無理難題を言ってました(笑)。
大爆笑のなか、16時08分終演。


この日も爆笑また爆笑の高座。
計四日間通いましたが、いずれも大爆笑で大満足。
出来ることならもっともっと行きたかったな~。
とまれ、めちゃくちゃ楽しかった、喬太郎師匠が主任を務める鈴本演芸場十一月下席でした。




        



それから、話が少し前後しますが。
十一月下席の途中の11月25日に、エポックなかはらで行われた「喬太郎・白酒二人会」へも行ってきました。

武蔵小杉駅のとなりの武蔵中原駅にある、エポックなかはら。
客席は老若男女、一席づつ空けるソーシャルディスタンスで満員でした。


        


喬太郎師匠は、先代の小さん師匠の話などのマクラのあと、本編は「初音の鼓」。
たぶん喬太郎師では初めて・・だと思いますが、軽妙な感じで面白かったです。

白酒師匠の「百川」はお初。
でも、なんか懐かしい感じも・・・。
う~む、なぜだろう?と思っていたら、何度もCDで聴いた志ん朝師匠の「百川」を思い出させるからだ・・・と、一人納得。
志ん朝師匠の噺をベースに、白酒師らしさを加えたという感じで(百兵衛の訛りなどは白酒師ならでは)、とても面白い「百川」でした。


仲入りをはさみ。


白酒師匠の「花色木綿」。
こちらもお初でしたが、正統派の古典に白酒師らしさを加えた噺になっていて、大笑いでした。


トリの喬太郎師匠は「仏壇叩き」。
マクラなしで、たっぷり30分。
「笑いがない噺だから」と、ちょっとしたくすぐりがありつつ。
途中からは、シーンと静まり返る満員の場内。
聴こえてくるのは、喬太郎師匠の声と衣擦れの音だけ。
固唾を呑んで、旦那と長二のやり取りに聴き入ってしまいました。


この日は、古典をたっぷり四席(前座さんも含めると五席)。
大爆笑の新作もいいけど、ジッと聴き入ってしまう古典も良いな~。
喬太郎師匠の「仏壇叩き」は久しぶりでしたが、改めてこの噺の良さが分かったような気がした、喬太郎・白酒二人会でした。





あれこれ2021秋・冬 その2 に続く・・・。



青条揚羽(アオスジアゲハ)

2021年11月06日 | あれこれ
           

♪今は~もう秋~♪の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
私はと言えば相変わらず・・ということで、相も変わらず今回も落語の話をあれこれと(笑)。




9月25日は、有楽町よみうりホールで行われた"よってたかって秋らくご'21"の昼の部へ。

        


前座の三遊亭しゅりけんさんに続き。

発芽の会でお馴染みの萬橘さんが登場。
発芽の会のメンバーは間近で何度も落語を聴いてるだけに自然と応援したくなりますが、この日の萬橘さんは絶好調という感じ(笑)。
名古屋市長の話や、この頃ちょうど話題になっていた総裁選の話などなど、大爆笑のマクラを約10分。
老若男女のお客さんを笑わしてました。
本編の「真田小僧」も客席爆笑。
昔の話なのか現在の話なのかわからないよう細かな工夫がされていて、とても面白かったな~。
こうして発芽の会のメンバーが活躍してる姿を見られて、喜ばしくも嬉しい限りです(笑)。


続いて、喬太郎師匠が登場。
喬太郎師匠が出てくる前に、前座さんがめくりを捲って座布団も裏返し、高座の前を手ぬぐいで拭いていたのですが、出てきた喬太郎師は「前座さん、懐かしい」「いいですね、汗を拭いただけでウケる」(笑)。
あれは飛沫ではなく熱演の萬橘さんの汗を拭いていたんだ!?と、ちょっと感心してしまいましたが、それはそれとして。
マクラでは、今のアイドルなどはみんな同じ顔に見える、でも、高畑充希さんはわかる、「今夜、ケンタッキーにしよう」と映画で共演してる高畑さんネタをさらりと話したり(笑)。
石田ゆり子さんも良い、という話から、白鳥師が昔宝くじに当たった話などなど、こちらも爆笑のマクラを約6分。
本編は「宿屋の富」。
喬太郎師版は初めてでしたが、"柳家"の「宿屋の富」はやっぱり主人公の客はなまってるんだな~と、妙なところで感心しつつ(笑)、喬太郎師らしい工夫もあって大笑い。
まだ、ちょっとこなれてないかな~という場面もありましたが、約20分終始楽しかった「宿屋の富」。
初めて喬太郎師でこの噺を聴けて僥倖でした。



仲入りをはさみ。


百栄師の「修学旅行の夜」という噺に続き。

白酒師匠が登場。
マクラでは、楽屋で喬太郎師と萬橘さんを間違えて挨拶してしまい「何で萬橘に・・」という話や、厄払いに行ったほうがいいけど「萬橘は何をやっても無理」という話など、萬橘さんイジリが何度か出てきて大笑い(笑)。
それ以外にも、サラリと毒を吐くマクラに客席爆笑でした。
本編は「死神」。
白酒師の「死神」は何度聴いても面白いな~。
あんなに血色が良くて世話好きで明るくて、ぜ~んぜん怖くない死神は他にはないな(笑)。
あ、それから、呪文も大笑い。
前述した通り、この時はちょうど総裁選の頃だったので、呪文は「あじゃらかもくれん総裁選本当は嫌がらせで出たんだろ?」
続けて、「野田?野田?」とツッこんでたのも大笑いでした(笑)。


萬橘さん、喬太郎師、白酒師と、お目当ての人の落語を満喫して楽しい一日でした。





10月16日は、さいたまスーパーアリーナにあるTOIRO(たまアリ△タウン)で行われた、第56回TOIRO寄席・林家彦いち独演会へ。

        

さいたまスーパーアリーナへは初めて来ましたが、アリーナではこの日はもも〇ロの人のコンサートをやっていたようで。
どうりで赤い服の人がゾロゾロと大勢いたわけです(笑)
落語会が行われたTOIROは、200席ぐらい(?)の可動式の椅子があるスタジオ。
チビッこや夫婦などなど、老若男女のお客さんでした。


開口一番は、彦いち師匠の弟子のきよ彦さん。
マクラでは、今日はも〇クロのコンサートや、ホールの下ではアウトドアのイベントをやっているので、アウトドア好きの彦いち(師)はいなくなってるかも、という話などがあり。
本編は「反抗期」という噺。
以前にも聴いたことありますが、元ヤンのキャラがよき彦さんに合っていて面白かったです。


彦いち師匠は、若草色の着物を着て登場。
彦いち師いわく、TOIRO寄席は今回で56回目だけど今まで出なかった。白鳥が出てるのに彦いちが呼ばれないわけはないのに・・と思ったら、土曜日はラジオやっていたので呼ばれなかった。去年の9月にラジオが終わって依頼が来たけどコロナで延期になり、今日初めて来た、とのこと。
確かに、白鳥師が呼ばれて彦いち師が呼ばれないのは道理に合いませんので、今回彦いち師の会が開催されて何よりでした(笑)。
その後は、今日はアウトドアのイベントをやっていて、その昔「BEE-PAL」というアウトドア雑誌で知り合ったライターやカメラマンがいたので挨拶したら、色々思い出した・・・という話から、長良川河口堰反対のイベントに呼ばれて2000人くらいの前で落語をやった話に。
私も「BEE-PAL」を購読してたことがあるので、彦いち師匠がアウトドア落語家として雑誌に載ってたことを思い出したり、CW・ニコルさんや野田知佑さんという名前が出てきて、当時のことを懐かしく思いながら大笑いして彦いち師の話を聴いてしまいました。
まさか、「BEE-PAL」に載ってた彦いち師匠を見てからウン十年して、師匠の独演会に来るようになるとは!?夢にも思いませんでしたが、これも縁というものなのかもしれません(笑)。
あとは、弟子の山びこさんの話や、緊急事態宣言中の「寄席は社会生活に必要?」というお馴染みの話(笑)など、大笑いのマクラを約30分たっぷり。
このへんの自由なところは、独演会ならではという感じでした。

本編は「天狗裁き」。
彦いち師でこの噺を聴くのは二度目(かな?)ですが、嫌味なく陽気な感じで、とても面白かったです。


仲入りをはさみ。


あずき色の着物に着かえた彦いち師匠が登場。
「白鳥は同じ着物だと思いますけど」という話から、「あんな嘘つき見たことない」という話に。
詳細は割愛しますが、白鳥師の嘘つきっぷりに大笑いでした(笑)。
その後、彦いち師が嘘をついて大変なことになったという話から。
本編は「神々の唄」。
この噺も以前、聴いたことがありますが、"スーザン・ボイッ"に大笑い。
マクラの嘘の話からの流れで、とても面白かったです。

        

TOIRO寄席は演者とお客さんとの距離も近く、ライブ感満載。
また、機会があれば是非行ってみたい、林家彦いち独演会でした。





10月21日からは、末廣亭十月下席へ。

           

まずは初日。
末廣亭の高座に飛沫防止のアクリル板が設置されている、というのは彦いち師や喬太郎師などが話してるのを聞き知ってはいましたが、じかに見るのは初めて。
そんなに大きくはありませんが、違和感は感じるアクリル板。
ちょっと邪魔だけど、演者さんはあのアクリル板に自分の顔が映ってるのね・・などと考えると思わず笑いそうにはなります(笑)。
一席づつ空けたソーシャルディスタンスではなく、普通にお客さんを入れた夜の部の客席は、最終的には8割くらいの入りでした。

この日は早い出番に変更になっていた小猫さんの、お馴染みのウグイスや初めて聴く八色鳥の動物モノマネ。
翁家社中の太神楽(小花さん復帰したようで何よりです)などがありつつ。

仲入りのあと。
きく麿師匠が登場。
「おもち」という噺のようで。
「もち好きですか?」というフレーズがやけに耳に残る、不思議な噺・・・。
今まで聴いたきく麿師の高座はいつも爆笑でしたが、この日は笑いはあまりなし。
ずいぶんシュールな落語だな~と思っていたら、きく麿師はツイッターで「意気込んでやるとすべる」とつぶやいていましたので、シュールではなくただ単に滑ってただけみたいです(笑)。


左龍師匠の代演で登場の甚語楼師匠。
「猫と金魚」という噺だそう。
グッチ裕三さん似の甚語楼師匠(笑)、(たぶん)初めてでしたが面白かったです。


続いて、彦いち師匠が登場。
マクラでは、寄席は入れ代わり立ち代わり不思議なおじさんたちが出てくる・・という話から、きく麿師が「もちを・・」と言ってたけど受けてるわけでもなく・・と、きく麿師をフォローしたりしつつ(笑)。
先日のTOIRO寄席でも話していた、緊急事態宣言中の話などもたっぷり。
アクリル板の上から首が出てしまう市馬会長の話を、本家本元、本場の末廣亭で聴けたのは僥倖でした(笑)。
その後は、羽織を脱ぐと見せかけてまた着直してみたり(笑)、約15分の長めのマクラのあと。
本編は「遥かなるたぬきうどん」。
マクラが長かったぶん、ガッシガッシと氷壁を登っている途中で終わってしまいましたが、客席は終始爆笑。
さすがでありました。


小菊師匠の三味線をはさみ


トリの喬太郎師匠が登場。
「アクリル板にも慣れてきて・・」という話など、短めのマクラのあと。
本編は「居残り佐平次」。
かっつぁんと調子良すぎの佐平次のやりとりに大笑い。
以前 鈴本で「歌う居残り佐平次」の「ニッポン居残り時代」は聴いたことがありましたが、歌わないほうの「居残り~」は初めて(オチの前に一節だけ歌ってましたが・笑)。
彦いち師匠が出てくるくすぐりもあったり、喬太郎師匠らしい工夫も随所にあり、とても面白かったです。


この日の客席は全体的に重たい感じでしたが、仲入り後は、彦いち師が長めのマクラで爆笑させ、最後は喬太郎師が大笑いの古典でしめ、めでたしめでたしでした(笑)。



           



末廣亭十月下席6日目
前日の5日目から舞台上のアクリル板がなくなったそうで。
普段の光景が戻った末廣亭。
初日にイレギュラーなアクリル板を体験しておいて良かったです(笑)。

権之助師の「粗忽長屋」や、琴調師の講談「愛宕山梅花の誉れ」などありつつ(この日は琴調師の師匠の馬琴師の命日でこの噺は昭和天皇の前で披露したそう)。
雲助師の「洒落番頭」でも大笑い。
雲助師匠の独特の口調は聴いていてクセになります(笑)。



仲入り後は入場料が半額の1500円ということもあってか、お客さんがゾロゾロ。
老若男女で場内は満員に。
若い女性も多く入ってました。



仲入り後、まずはきく麿師匠。
マクラで得意の小林旭さんの歌を歌ったあと(笑)。
本編は「だし昆布」という噺だそう。
最初はどんな噺なんだ???と、不思議な感じで聴いていたのですが・・・。
途中からは、爆笑、爆笑、また爆笑。
笑い過ぎて涙出た!
どうやったらこんな噺を思いつくんだ!?と笑いながらも感心してしまいました(笑)。
ネタバレな内容は割愛しますが、初日とは打って変わって大爆笑の高座でした。


続いて登場の小猫さんは、きく麿師の噺のネタをちょっと織り込みづつ(笑)。
お馴染みの初春のウグイスやヌーなどなど、安定の面白い高座でした。


左龍師匠。
「きく麿は変わってる。キ〇ガイで外に出しちゃいけない・・」みたいなことをマクラで話したりしながら(笑)。
本編は「宮戸川」。
こちらも、安定の高座という感じで面白かったです。


続いて、彦いち師匠。
きく麿師匠のことを「変わってる」と話していた左龍師について、彦いち師は「左龍さんも変わってる」「男梅みたいな顔して・・」と話していて場内爆笑(翌日から左龍師のツイッターのアイコンが男梅に変わってました・笑)。
その後、緊急事態宣言が解除されお客さんが戻って来た・・という話から、初日の末廣亭の話に。
常連さんもいれば、初めての人もいる客席。
甚語楼師匠の「猫と金魚」を聴いてたお客さんの反応が・・・という話に大爆笑。
この後もどこかでこの話をするかもしれませんので詳細は割愛しますが、初日に現場にいただけに、彦いち師匠の話により爆笑してしまいました(笑)。
そんな爆笑のマクラのあと、本編は「つばさ」。
お馴染みの噺ですが、何度聴いても面白いパラレルワールドの落語でした。


正楽さんの紙切りをはさみ。


ひときわ大きな拍手のなか登場した喬太郎師匠。
「ヒザ前に正楽師匠、ヒザに彦いちさん、そして弟弟子の左龍がいて自分がトリを務める、こんなうれしいことはない・・」という話があり。
「夢は五臓六腑の疲れが・・」という話に。
ん?もしかして「夢の酒」かな?と思っていたのですが・・・。
始まったのは、左龍師が演った「宮戸川」の続き。
お花と半七が一晩過ごした後の話・・。
喬太郎師匠の「宮戸川(下)」は噂では聞いてましたが、ここで聴けるとは!?
まさに僥倖。
静まり返る満員の客席、聴こえてくるのは空調の音と舞台上の喬太郎師匠の声、そして三味線の音色だけ・・・。
固唾を呑んで喬太郎師の噺に聴き入ってしまいました。
終演後は、万雷の拍手。
この日に行って良かったな~と、つくづく思った、末廣亭十月下席6日目でした。


仲入り後は、大爆笑からジッと聴かせる話まで盛りだくさん。
それぞれの演者さんの想いがつながった高座は最高!
大満足の夜でした。




        




末廣亭十月下席8日目。
当初は、今席は3日くらい行ければいいかな~と思っていたのですが、6日目が素晴らし過ぎたので、我慢できずにこの日も参戦(笑)。
(7日目の居太郎師匠は「任侠流山動物園」だったというのを聞いて、前日も行けばよかったと激しく後悔・笑)


夢葉さんのお馴染みのマジックや翁家社中の太神楽に感心したり、権之助師の「紙入れ」、馬玉師の「もぐら泥」などの古典で笑いつつ。
講談の琴調師は「忠臣蔵」の話。
もうそんな季節なのか!?と、ちょっとびっくりしながらも、吉良邸討ち入り後の赤穂浪士の話に聞き入ってしまいました。


仲入りになると、この日も大勢のお客さんが入り満員に。
最終的には立ち見も出る盛況ぶりでした。


仲入り後まずは、きく麿師匠。
お客さんの期待度も高めという感じで、それまでとは桁違いに大きな拍手。
きく麿師が「仲入り後は変な空間に・・」と言い、始まったのが「暴ソバ族」という噺。
確かに、一気に変な空間になり、きく麿師ワールドに引き込まれ場内大爆笑(笑)。
途中、噛んでしまったり上下も間違えたりしていたきく麿師匠でしたが、それもネタにして最後まで爆笑の高座でした。


続いて登場した小猫さんいわく、「きく麿師匠カミカミだったとうなだれていた」とのこと(笑)。
きく麿師→小猫さんの、このちょっとしたやり取りが、とてもいい感じで場内爆笑でした。
モノマネのほうは、お馴染みの初春のウグイスをはじめ、以前子供からリクエストされたというクラゲ(「喬太郎師匠のクラゲとは流派が違う」とのこと。これは2日目(だったかな?)に喬太郎師匠が演ったらしい「母恋くらげ」を受けての話でしょう)、パンダの日ということでパンダの鳴き声などなどを披露してました。



左龍師匠は「のめる」
きく麿師匠が作った変な空間とは一線を画す古典でしたが、面白かったです。



続いて登場の彦いち師匠。
「落語の登場人物は、熊つぁん八っつぁん、一生懸命なのはムアンチャイ・・」と話し始めると、客席からは拍手(笑)。
「何でここで拍手が・・」言いつつ、「仲入り後は変なおじさんが入れ代わり立ち代わり」「きく麿でゴングが鳴った」と続ける彦いち師匠に大笑い。
で、本編は、やはり「かけ声指南」(笑)。
久しぶりにムアンチャイに会えてうれしい限り(笑)。
健気で一生懸命なムアンチャイに爆笑、また爆笑。
何度聴いても面白い「かけ声指南」でした。



この日は正楽さんはお休み。
代演のストレート松浦さんは、「ムアンチャイのあとでこの名前・・」と言って場内爆笑。
そして、「仲入り後は変なおじさんが・・」「それだったら断ってた」とぼやき、また爆笑でした(笑)。
お馴染みのパフォーマンスで大きな拍手を受けていたストレート松浦さんでしたが、中国コマでは"伊藤夢葉"という技を披露したり(夢葉さんの趣味のムチを振るマネ・笑)、「どこかで見たかも・・」と言いながら皿回しをやってみたり(翁家社中がやってた)、この日登場した人たちの「一日を振り返る」パフォーマンスに、場内さらに大きな拍手でした。
最後のシガーボックスも成功し、いつにも増して大きな拍手のなか退場したストレート松浦さん。
仲入り後の変なおじさんたちに負けず劣らずの素晴らしいパフォーマンスでした(笑)



そして、大きな拍手のなか登場したトリの喬太郎師匠。
この日はマクラはなしで「死神」を熱演。
細かなくすぐりや、呪文で笑わしたりしつつも、徐々に怖~い展開に。
ラスト10分くらいは、固唾を呑んで聴き入ってしまいました。
一昨日に続き、静まり返る満員の場内。
そして、万雷の拍手で幕。

喬太郎師匠の「死神」を聴いたのは、2018年の夏のかめありリリオホール以来。
この時から、喬太郎師匠の落語を本格的に聴くようになったので、個人的に感慨深い噺。
そんな「死神」を久しぶりに聴けて良かったです。

それにしても、この噺は、演る人によって全然違うな~。
喬太郎師は、前半笑わせながらも、最終的には怖~い「死神」。
白酒師は、血色がよくて世話好きで爆笑の「死神」(笑)。
小三治師匠は、可笑しくも哀しい「死神」。

・・・改めて、落語の魅力に触れた夜でした。




        




末廣亭十月下席9日目
昨日が楽し過ぎたのでまたまた参戦、連日の末廣亭(笑)


権之助師匠の「長短」や馬玉師匠の「紙入れ」、雲助師匠の『粗忽の釘」など、夜の部の前半は安定の高座。

この日は仲入りで2階席も開き、満員のお客さんでした。



仲入り後。
きく麿師匠は「客席から笑わせろという圧がすごい・・」と言いながらも、その圧に負けずにこの日も爆笑の高座(笑)。
「やさしい味」という噺だそうですが、ず~~と笑いっばなしで、笑い疲れた(笑)。
「やさしいお味」という言葉が耳に残って仕方がない、「やさしい味」でした。


大爆笑と大きな拍手のなか、退場したきく麿師匠が楽屋口で「あっためておきました」と言う声と、それに対しての楽屋の笑い声が聞こえてきて、客席も大笑い。
そして、続いて登場した小猫さんが開口一番「きく麿さん、ご満悦でした」と言うと、客席はまた大笑い(笑)。
さらに、お馴染みの初春のウグイスでは「いつになくやさしい音色」と、きく麿師匠の噺を受けての言葉に、またまた客席爆笑でした。
その後は、普段あまり聴かないサイのやゴリラのモノマネなどがあり、大盛り上がりのうちに小猫さんも退場。
きく麿師→小猫さん、の流れは、やはり良いな~。



左龍師匠は「初天神」。
絶妙な間と顔芸(笑)が面白く、さすがという感じで大笑いでした。



彦いち師匠は、「仲入り後は寄席の多様性を・・」と言い、この日も初日の「猫と金魚」を聴いたお客さんの話をしていて大笑い。
何度聴いても面白いマクラになっていて、この後もあちこちで聞けるかも?(笑)
その後は、寄席では同じような噺はしないことになっている・・と言いながら「お父さん連れてってよ!」と左龍師の「初天神」と同じ台詞を言い出して大爆笑。
「今席、何やってもいいと思ってるだろ?」「後の人がどうにかしてくれる」「楽しくて仕方ない」と、楽しそうに話す彦いち師匠(笑)。
確かに、舞台上の楽しさが客席にも伝わってくる高座で、聴いていても楽しくて仕方ありませんでした。
その後も「お前、今日自由だな」「明日で終わるのが寂しいな」という彦いち師の心の声をはさみつつ(笑)。
本編は「二月下旬」という噺だそう。
喬太郎師匠の「八月下旬」は聴いたことがありましたが、「二月下旬」は初めて。
ちょっと調べてみると「二月下旬」は「八月下旬」を改作した作品のようで。
確かに、似たテイストの噺ですが、どちらも面白いですし、喬太郎師とはまた一味違う彦いち師の噺を聴けて(たぶん途中まで)、良かったです。



正楽さんは、ハサミ試しで喬太郎モデルの"相合傘"を切ったあと、お客さんの注文で"白川郷"と"ハワイの雪"も切っていましたが、喬太郎師の"ハワイの雪"のラストの部分を切った作品は見事で大感心でした。
大きな拍手の中、正楽さんも退場。



そして、トリの喬太郎師匠。
日大出身の柳家喬太郎です・・で爆笑をとったあと(定期的に日大はネタになるな・笑)、末廣亭の周辺でソーシャルディスタンス無視して飲んでる人たちに「死んでしまえ!」と悪態をついたりしつつ(大笑)。
本編は「ハワイの雪」。
まさか「ハワイの雪」が聴けるとは!?
紙切りのお題で出たけどやらないよ・・なのかと思ったら、あえてのこの噺。
文字通り僥倖でした。
客席もちょっとザワつくなか始まった「ハワイの雪」は、爆笑、爆笑、また爆笑。
そして・・・。
徐々に噺に引き込まれ、途中から自然と涙が出ていました。
場内からも、鼻をすする音があちこちから聞こえてくるなか、鳴りやまない万雷の拍手で終演。

「ハワイの雪」は何度か聴いていますが、前に聴いた時には、今現在の話として語るにはちょっと時代の整合性が取れなくなってるのかな??という場面も・・・。
でも、この日はそんな違和感は全く感じさせず、初めから終わりまで集中して聴くことができました。
気付かないよう微妙に修正したり工夫をしていたのだと思いますが・・とまれ、最高の「ハワイの雪」を聴けて良かったです。

爆笑に涙にと、彦いち師匠が言っていた「寄席の多様性」を体現していた末廣亭9日目。
本当に最高の夜でした(この日だけではなく毎晩最高なのですが・笑)。




        




末廣亭十月下席千秋楽
土曜日ということで、昼の部の後半から末廣亭に行きましたが、すでにほぼ満員。
昼の部が終わると帰るお客さんも多かったですが、入れ替わりで多くのお客さんが入り、17時前には2階も開き老若男女で満員でした。


権之助師の「熊の皮」という噺や、琴調師の講談などを聴いたりしつつ(8日目と同じ「忠臣蔵」でしたが、2回目だと話がよくわかる)。
この日代演の歌奴師の「掛け取り」に大笑い。
狂歌好きの大家さんに続いて、寅さん好きの掛け取りの人が来て「男はつらいよ」の場面を再現(笑)。
喬太郎師匠の「掛け取りバンザイ」を彷彿とさせ爆笑でした。


そして、翁家社中のお馴染みの太神楽・・と思ったら、普段は前座さんが出てくる包丁を使った皿回しのところで、前座としてきく麿師が登場!?
とぼけた笑顔を客席に向けるきく麿師匠に大笑い(笑)。
高座に横になり、包丁を軸にした皿回しを下から見上げ、最後は、這う這うの体という感じで、這って袖に帰っていくきく麿師匠。
仲入り前から自由なきく麿師匠に爆笑でした。


雲助師匠に「身投げ屋」で笑ったあと、仲入り。


仲入りでさらにお客さんが入り、2階席の奥まで満員になり、数多くの立ち見も出て大入り満員でした。



仲入り後。
大きな拍手のなか登場したきく麿師匠。
「前座のきく麿です」という挨拶で爆笑をさらったあと。
「おい、ロボ公」「ウィーン、ウィーン、ウィーン」と言いながら噺がスタート。
何だこれ??と思っていたら「ロボット長短」という噺だそうで。
いや~、笑った笑った(笑)。
爆笑、爆笑、また爆笑、咳き込むほど笑ってしまいました(笑)。
途中、「喬太郎師匠の芝居のくいつき(仲入り後の出番)で緊張してる」と言いつつも、大爆笑の高座。
どうしてこんな発想になるのか、それも不思議で面白いですが、とまれ、笑いっぱなしで疲れました(笑)。


大きな拍手を背に楽屋に戻ったきく麿師匠。
「あたためておきました」という大きな声がこの日も聞こえてきて、客席はさらに大笑いでした(この日はわざと聞こえるように言ってたみたい・笑)。



続いて登場した小猫さん。
「きく麿師匠とは切り替えて・・」と言い、普通に初春のウグイスの話が始まったので、今日はきく麿師のネタはないのかと思いきや・・・。
ウグイスを鳴くために指を口元に持っていくときに、小猫さんの口からも「ウィーン」(大笑)。
ロボット小猫さんになっていて、大爆笑でした。
いや、ホント、きく麿師→小猫さんの、この流れは、毎回楽しかったです。
その後は、アンデスイワドリなど初めて聴くモノマネなどもあり、軽妙なおしゃべりを交えた小猫さんの出番は終了。
変なおじさんが入れ代わり立ち代わりするなか、毎回、それに負けない小猫さんの高座はさすがでした。



左龍師匠は「馬のす」という噺だそう。
文蔵師匠や川柳川柳師匠も登場して、面白かったです。

 

続いて、彦いち師匠。
いわく「仲入り後は自由演技」とのことでしたが、きく麿師は仲入り前から翁家社中に飛び入り参加したりして、自由だったな~と思いつつ(笑)。
この日もマクラでは、初日の「猫と金魚」のお客さんの話(笑)。
すでに3回目ですが、何度聴いても面白いマクラです。
本編は「私と僕」という噺。
以前にも聴いたことがありますが、多層的で不思議な噺だな~。
彦いち師匠の創作落語は、面白いだけではなく切なさや甘酸っぱさも感じさせる噺が多い感じ。
この「私と僕も」、爆笑しながらも余韻を残して終了。
彦いち師らしい高座でした。



正楽さんは、♪こんにちは赤ちゃん♪のお囃子にのせて"双子のパンダ"を切ったりしつつ。



トリの喬太郎師匠が、大きな拍手のなか登場。
マクラでは、ハロウィンの話などがあり、いざ本編に入ろうとしますが・・。
いきなり噛んでしまう喬太郎師匠(笑)。
でも「噛まないで流暢にやってるうちはまだ青いんだよ!」と逆切れ(笑)。
場内爆笑でした。
そんな中始まったのは「一日署長」。
♪東京ホテトル音頭♪
♪東京イメクラ音頭♪
♪大江戸ホテトル小唄♪
を大熱唱の喬太郎師匠(笑)。
客席からは大きな手拍子で大盛り上がりでしたが、3曲続いてさすがに長いと思ったのか「途中からは仕方ない手拍子を・・」「でもやめられないんだよ」と自虐ネタもあり、さらに爆笑(笑)。
今回の「一日署長」は、犯人が喬太郎師匠で、説得に来るのが正楽さんと彦いち師匠という組み合わせ。
以前、聴いた時は市馬会長が犯人だったり、扇辰師が犯人だったりしましたが、その時々で変わるのがこの噺の面白いところです。
とまれ、テンション高い喬太郎師匠に終始大笑い。
あっという間に30分が過ぎてしまいました。
最後は、「みんな!コロナに負けるな!じゃあな!!」と言い残して幕。
大きな大きな拍手のなか、大団円で終了した末廣亭十月下席でした。





        



今席は、10日のうち5日参戦。
前述した通り、最初は3日ぐらい行ければ良いかな~と思っていたのですが、あまりにも楽し過ぎて連日末廣亭に通ってしまいました(笑)。
特に、仲入り後の楽しさは尋常ではありませんでした(笑)。

        

この並び、最高過ぎます。

きく麿師匠は連日大爆笑の高座。
小猫さんは、きく麿師を受けてのひと言が毎回素晴らしく、おしゃべりもモノマネも最高!
左龍師匠は古典で大笑い。
彦いち師匠はマクラで爆笑、本編も爆笑。
正楽さんは安定のおしゃべりと紙切り。
そして、喬太郎師匠は、爆笑、熱唱、じっくり聴かせて、泣かせて、また爆笑と、変幻自在の高座。
連日本当に楽しい時間を過ごすことができました。

初日は微妙な空気ではありましたが(きく麿師匠も笑いほとんどありませんでしたし・笑)、後にその時の様子を彦いち師が爆笑のマクラにしていましたので、妙な空気の初日の現場に居合わせたのも、逆にラッキーでした(笑)。
それから、初日からお客さんが徐々に増えていき、千秋楽は2階席も開き大勢の立ち見が出るほどの大入りに。
お客さんの期待と熱気が日々高まっていくのを、身をもって感じることが出来たのも嬉しいことでした(客席は一席づつ空けることはなく通常どおりでしたが、マスク着用、食べ物禁止、空調は全開、窓は開けっ放しで換気をして感染対策をしてました)。


改めて、末廣亭十月下席最高でした!!

           




2021夏

2021年09月17日 | あれこれ
       

東京オリンピック・パラリンピックも終わり、2021年の夏も終わりを迎えた感のある今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか。
私はと言えば、暑さにもめげず今年の夏もちょこちょこと寄席などへ行ってきましたので、そんな話をあれこれと。




まずは、鈴本演芸場7月中席、夜の部の特別企画公演『~新作も昔は古典だった~』。
喬太郎師匠がすべて新作(古典を改変した新作、もしくは古典を元にした新作)でトリを務める10日間。
私は2日目、6日目、そして千秋楽公演へ行ってきました。

       

2日目。
チケットは前売りで50パーセントのソーシャルディスタンスで完売。
客席は老若男女、若い女性が多めという感じでした。


前座さんなどに続き、のだゆきさんの鍵盤ハーモニカ(ピアニカは登録商標だからこういう言い方するのね)を使った独特な音楽漫談や、白鳥師匠のグダグタな「アジアそば」で笑ったりしていましたが、飛び道具的な二人の高座に客席は妙な空気に(笑)。
どうなるんだろうと思っていましたが、さん喬師匠が登場すると、あっという間に客席は穏やかな空間に。
う~む、さすがでありました。
さん喬師匠の「真田小僧」は、師匠の人柄があらわれた噺になっていて、聴いていて心地よい15分でした。
さん喬師匠は、毎年、鈴本演芸場の8月中席で権太楼師匠と公演をするのが恒例になっていましたが、今年は病気療養のためお休みするという発表が(本人の希望により病名は公表しないとのこと)
この日もお元気な様子でしたし、無事に病気が快復することを願うばかりです。


その後は、二楽師匠のウルトラマン関連の紙切りがあったり、陽気なマジックおじさんダーク広和さんの華麗なカードテクニック(途中失敗して舞台上で土下座もあり・笑)などなどがあったりしつつ。



19時40分、クリーム色の着物姿の喬太郎師匠が登場。
喬太郎師は、この日に新型コロナの1回目のワクチン打ってきたそうで。
まだ65歳前で持病といえば痛風くらいしかないのに、なぜワクチンを早く打てたかというと"肥満"のおかげだそう(笑)。
いや、でも、肥満は重症化リスクが高い・・という話も聞きましたので、早めにワクチンを打てて何よりでした。

その後は・・・白鳥師匠の若いころの話や、池袋の〇〇の話などしてましたが、「SNSには書かないで」「この場で楽しんだことはこの場で終わらせようぜ」ということなので大幅に割愛させていただきます(笑)。
そんな中からひとつだけ。
今回の公演は事前に演目が決まっており、2日目のこの日は「すなっくらんどぞめき」だったのですが、「(演目が)「すなっくらんどぞめき」となってたけど「すなっくらんどぞめき」やらなかったとか書かないで」と、真面目な顔で言う喬太郎師匠に大笑いでした(笑)。
そんなこんなの、大爆笑のマクラが20分ほどあり。
本編は予定通り「すなっくらんどぞめき」(笑)。
喬太郎師匠が嬉しそうに話す池袋あるあるに、爆笑爆笑また爆笑。
池袋のことは詳しくないし、よくわからないけど、それでも爆笑(笑)。
そして、「(ワクチンを打ったので)今日は激しい運動は禁止されてるのに」と言いながらも、高座の上で所狭しと大暴れ、熱演の喬太郎師匠に、また爆笑でした。
あっという間の30分。
終演は20時30分でした。

マクラもあわせると50分の高座。
ず~~っと笑いっぱなし、暑さも吹き飛ぶ面白さ。
前売りでこの日を選んだのは、以前に聴いて大爆笑した「すなっくらんどぞめき」をもう一度聴きたかったからなのですが、この日を選んで大正解。
ホントに行って良かったと、楽しい余韻をかみしめながら蒸し暑い夜に家路についた夜でした。






鈴本演芸場7月中席夜の部『~新作も昔は古典だった~』6日目。

       

この日は、ギター漫談のペペ桜井さんが高座へ。
お馴染みのネタをいつもと同じように披露していたぺぺ先生(笑)。
7、8分くらいで退場してしまい、「あれ?ちょっと短いな~」と思っていたのですが、続いて登場した白鳥師は開口一番「ペペ先生早すぎ」(笑)。
やっぱりそうだったのか、と客席は大笑いでした。
ぺぺ先生が短かったぶん、「無駄話を・・」ということで、ツイッターが炎上した話や(円楽師匠の反物を4000円で売ろうとしたそう・笑)、池袋演芸場は男ばっかりだけど、鈴本は女性が多い、というような無駄話をしつつ(笑)、本編は・・・演目名はわかりませんが、山奥の寿司屋へ行く噺でした。

さん喬師匠は、この日もお元気そう。
「締め込み」も面白かったです。


その後は、二楽さんがこの日もウルトラマン関連の紙切りをしたり(この日はカネゴン)、龍玉師の「鹿政談」があったり、お馴染みダーク広和さんの陽気なマジックがあったりしつつ。



19時39分。縞の着物に黒くて透けた羽織姿の喬太郎師匠が登場。
マクラでは、オンラインの落語会の話や、喬太郎師匠の心の叫びなどの話をしていましたが、「毎日言ってるけど」「今日聞いたことはここだけの話に」ということなので、全面的に割愛させていただきます(笑)。
約10分の爆笑のマクラのあと、本編は「鰍沢零」。
若旦那に連れられて吉原へ行く伝三郎、花魁の月の兎(お熊)、そして猫のタマ・・・。
これらの人たちが織りなす「鰍沢」の前日譚、エピソードゼロの「鰍沢零」。
「鰍沢」については、圓朝師の三題噺ということやストーリーなども一応知っていましたが、知っても知らなくても楽しめる「鰍沢零」。
猫が登場する落語は珍しいな~、と思っていたら、この噺も喬太郎師匠が三題噺として作った落語のようで(また聞き情報ですが)。
猫のタマも全編を通して噺を引き立てる重要な役目を担ってました。

最初はご陽気な登場人物たちが、徐々にシリアスになり、静まり返る客席。
喬太郎師匠の声と三味線の音だけが響く場内で、固唾を呑んで聴き入ってしまいました。
そして、喬太郎師匠しかいないはずの舞台上に若旦那と伝三郎、月の兎の姿が見えた・・気がしました。

2日目の大爆笑の「すなくっくらんどぞめき」とは打って変わって、大感心の「鰍沢零」。
この辺のふり幅の大きさも、喬太郎師の魅力のひとつなのかもしれません。

終演は20時22分。
この日も熱演の喬太郎師匠でした。






鈴本演芸場7月中席夜の部『~新作も昔は古典だった~』千秋楽。

       

前座さんに続き登場のやなぎさん。
お久しぶりのやなぎさんでしたが、この日は新作ではなく古典の「牛ほめ」。
ところどころ工夫して、やなぎさんらしく嫌味なく明るい「牛ほめ」でした。

白鳥師に代わり、この日は百栄師が登場。
「露出さん」という噺だそうで。
演目名通り"露出魔"が登場する噺(笑)。
笑いながらも、なんだこの噺は??と思っていたら、その後に登場した扇辰師や喬太郎師にイジられてました(笑)。

さん喬師匠は「替わり目」。
さん喬師匠らしい暖かな人柄があらわれた「替わり目」でした。

二楽さんの紙切り。
千秋楽はウルトラマン関連はないかと思っていたら、最後に「ゴジラVSキングコング」といお題(笑)。
喬太郎師匠の芝居のときは「ウルトラ」とかそういうお題ばかり、と言っていた二楽師に大笑いでした。

その後、陽気なダーク広和さんの「いい手品なんですよ~」のロープマジックなどがあり。



19時40分、クリーム色の着物と青い透けた羽織を着た喬太郎師匠が登場。
最近名前が思い出せない・・今日やる演目も思い出せない、という話など、この日のマクラは短めで4分ほど。
そして「千秋楽だから好きにやらせてもらうよ」「昨日までは好きにやってなかったのか」と自分でツッこんだりしつつ(笑)。
やおら羽織を脱いでいた喬太郎師匠でしたが、着物の背中に"SWA"の文字と"6"の数字が染め抜かれていて、客席から笑いともどよめきともつかない声が上がってました(笑)。
「夏なのに暮れの噺を・・」言っていた、千秋楽の演目は「掛け取りバンザイ」。
掛け取りに来た人を、その人が好きなことをやって追い返すという噺ですが、古典の「掛け取り」とは違い、円谷の旦那が来たりして大笑い(二楽さんの言うように喬太郎師匠の芝居ではウルトラの紙切りが多くなるわけです・笑)。
小劇団好きの旦那が来た時は、いまいちわからなかったのですが、喬太郎師いわく「(客も)だいたいそんなもんなんだろうと見てる」(笑)。
確かに、よくわからないけどそんな感じなんだろうな~と思いながら、喬太郎師匠が再現する芝居を見ながら大爆笑でした。
途中、「マクラ短かったからこのままだとあと10分で終わる」「昨日まで頑張ったんだよ」「大変だった」「毎年やってありがたいけど」「(鈴本は最近月曜日は定休日なのに自分の時は)月曜日定休にしねぇのな」という愚痴などもありつつ(笑)。
客席が笑いに包まれるなか、20時13分、終演。
さすがにお疲れだったのか、予定より2分早く幕を閉じた千秋楽公演でした。

喬太郎師匠が出てきてから、ずーっと笑いっ放し。
この日もめちゃくちゃ暑い夜でしたが、行った甲斐がありました。



今回の特別企画公演『~新作も昔は古典だった~』。
私が行ったのは3公演。
「すなっくらんどぞめき」では大爆笑。
「鰍沢零」では大感心。
そして、「掛け取りバンザイ」ではまた大爆笑と、本当に楽しい3日間でした。
本当なら10日間通い詰めたかったくらいでしたが、それがかなわず残念(笑)。
とまれ、真夏の夜に最高の時間を過ごすことができました。


ちなみに、鈴本演芸場は客席の50パーセントの140席のみチケット販売。
マスク着用、入場時には検温をして、客席では食事禁止。アルコールは全面禁止ということで、安心安全で楽しむことができました。






8月は、また鈴本演芸場へ。

          


8月中席夜の部『吉例夏夜噺 権太楼・さん喬一門特撰集』


       

本来なら、権太楼師匠とさん喬師匠が交互に主任を務めるのが8月中席の恒例だったのですが、前述した通り、さん喬師匠が病気療養のため、今回はお休み。
代わりに「さん喬一門」の喬太郎師匠と左龍師匠が出演する10日間の公演になってました。


私が行ったのは、2日目。

馬るこ師の「糖質制限初天神」という噺に大笑いしたり、小猫さんのお馴染みの動物モノマネに感心したり、こちらもお馴染み一朝師匠の「いっちょうけんめい頑張ります」に大笑いしたり(笑)。
露の新治師匠の、初めて聴く上方版の「紙入れ」に笑ったりしつつ。

権太楼師匠は「お化け長屋」。
この噺、演る人によっては嫌味な感じになることもあるのですが、権太楼師匠はもちろんそんなことはなく、明るくて終始爆笑の「お化け長屋」でした。


20時10分。
この日のトリの喬太郎師匠が登場。
師匠は開口一番「ごめんね、俺で」と、まずは謝罪(笑)。
その後は、権太楼師匠の胸を借りて・・と思っていたら、もう帰ってしまい胸を借りれない、とか(楽屋の人数制限があるため)、信治師匠は県をまたいで鈴本に・・もうなんでもあり、という話や、ここだけの話(笑)などなど、マクラを約8分。
本編は「拾い犬」という新作。
善吉、六ちゃん、犬のシロ、御店(おたな)のお嬢さん、旦那、番頭などが登場する、古典ふうの新作。
笑いを交えつつ、人情噺のような、ファンタジーのような落語で、喬太郎師らしい新作だな~という感じでした。
初めて聴く噺でしたが、すっかり聴き入ってしまいました。
終演は20時59分。

蒸し暑い夜、喬太郎師匠らしい新作を初めて聴けて僥倖でした。






       






9月11日には、関内ホールで行われた『プライム落語in横浜』の昼公演へ。

          

関内ホールの客席は前の席との間隔も広く、前の人と頭が重ならないよう互い違いの配列になっていてとても観やすい作り。
場内は老若男女まんべんなくという感じで、客席は一席づつ空けて座るソーシャルディスタンスになってました。



開口一番の入船亭扇ぽうさんの「転心気」に続き。


白酒師匠が登場。
マクラでは、緊急事態宣言再延長という話や、昨今話題の次期総裁選の話題等々を約10分。
白酒師らしくひょうひょうと毒を交えながらのマクラに大笑いでした。
本編は「松曳き」。
この噺は以前、浅草演芸ホールで行われた"昭和元禄落語心中寄席"でめちゃくちゃ笑った記憶があるのですが、今回も大笑い。
ボケまたボケの連続に、終始大爆笑でした。
殿も三太夫も粗忽者だと、もう収集がつかないな(笑)。
マクラも本編も笑いっばなし、30分強の白酒師の高座でした。


続いて、彦いち師匠が登場。
彦いち師はマクラで「普通は一時間前くらいに会場入りするけど、喬太郎師匠はまだいない」という、衝撃発言をしていましたが(笑)、喬太郎師匠はこの落語会の前に別の仕事があったようです。
その後は、末廣亭のアクリル板の話、4月に緊急事態宣言が出たときの「寄席は社会生活に必要だ」・・の話(笑)などなど、こちらも、爆笑の話をあれこれと。
途中、袖に向かって喬太郎師匠が到着したかどうか確認して、まだならマクラを延ばさなきゃ・・などと話しつつ(笑)。
本編は「遥かなるたぬきうどん」。
この噺は何度が聴いてますが、寄席だと時間の関係で途中で終わってしまうことも。
でも、この日は最後まで聴くことが出来て僥倖でした。
途中、「ガッシガシ」と氷壁を登りながら「喬太郎さんは来ましたか?」と袖に向かって聞くと、来たという返事。
客席からは拍手が起こってました(笑)。
彦いち師の熱演に終始爆笑の35分の高座でした。


15分の仲入りのあと。


喬太郎師匠が登場。
開口一番「間に合っちゃいました」とおどけてみせる喬太郎師匠(笑)。
この落語会の前の仕事というのは、映画の舞台挨拶だったそうで。
高畑充希さんや、大久保佳代子さんと共に銀座シネスイッチで舞台挨拶があり、その足で横浜まで来たとのこと。
東海道線で来たそうですが、川崎あたりでウトウトしてしまい、横浜で乗り換える時にキャリーケースと靴を抱えてあわてて電車を降りて(喬太郎師匠は電車内で靴を脱ぐ癖があるそう・笑)、駅で周りからジロジロ見られてしまったとのことでした(笑)。
ちなみに、映画では、高畑充希さんから「黙れじじい」「うるせぇじじい」とひたすら言われる役だったそうで。
喬太郎師いわく、高畑さんからずっと「じじい」と言われて嬉かったそうです(笑)。

その後は、楽屋にシウマイ弁当が用意されていて食べたかったけど、楽屋に入った時には彦いち師匠がエベレストに登り始めていたから食べる時間がなかったとか(笑)、落語協会で九州ツアーに行った話、そして「(今回の落語会)俺だけ持ち時間が長いのな」と愚痴ってみたり、爆笑のマクラを20分くらい話したあと(笑)。
本編は「品川心中」。
「あんなマクラで古典ですよ」と言いながらも、25分の熱演でした(笑)。
悪女のお染、間の抜けた金蔵のやり取りに大笑い。
そして、ナスの古漬けで大爆笑してるうちに、プライム落語昼の部は終了。
喬太郎師匠は約45分の高座で、確かに他の人より持ち時間が多くなってました(笑)。

       

喬太郎師、彦いち師、白酒師という、これ以上ない顔ぶれだった落語会。
期待通り、いや、期待以上の面白さ。
白酒師が登場して喬太郎師が退場するまで、ず~~っと笑いっぱなしだったな~。
また、このメンバーで落語会が開催されたら、こんなに嬉しいことはありません。
大笑いの連続で、最高の一日でした。




あ、それから、関内ホールへは、行きも帰りも、みなとみらい線直通の東急東横線で。

          

UNファンにはお馴染みの、妙蓮寺や東白楽の駅を通過するたびに(行は特急、帰りは急行だったのでどちらも止まりませんでした・笑)、UNの青春時代に思いを馳せたりもした、9月の土曜日の午後でした。




・・・これが、2021年の夏の出来事でした(笑)。



猫2021

2021年07月22日 | あれこれ
        

今日、7月22日は内村さんの誕生日じゃあ~りませんか。
57回目の誕生日、おめでとうございます。
これからも、健康に気をつけて頑張ってください。