矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

FYI: NEJM 7月7日号 HIV患者のTB予防(潜在結核の治療)に関するStudy

2011-07-12 12:54:14 | 感染症関連
NEJMの7月7日号で、HIV患者の潜在結核の治療regimenのrandomized study 臨床試験が掲載されています。


http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1005136?query=TOC


フリーアクセスなので、ぜひご覧ください。

Kaplan-Meierのカーブが印象的ですね。


iPAD2がきました。

2011-07-11 22:52:29 | プライベート
今回、リサーチ目的で文献共有、持ち運び用としてiPAD2を購入しました。

どのような形で役立つか試してみたいと思います。

遅ればせながら・・・ですが、時代に追いつくためICT-literacyを高めたいと思います。

いまcase reportのrevisionをしていますがこれがまた大変です。

なんとかacceptしてもらうためスマートな説明になるよう努力しています。

週末は家族と久しぶりの団欒だんらんが持てました。家族の分も一緒に料理できることは本当に幸せなことだとしみじみ実感しますね。

今週末は、名古屋出張もありちょっとドタバタしますが、体調に気をつけたいと思います。体重が増えてきたため減量モードに戻さねば・・・と思います。

週末の買い物では、果物をいっぱい買い込みました。桃、グレープフルーツ、キウイ、
ブルーベリー、さくらんぼう、などです。新鮮なくだものの果汁が体に染み渡る感じがして果物は大好きです。ケーキなどに比べカロリーは格段に低いですしね。

自宅にて、断捨離 だんしゃり 実践の週末

2011-07-09 11:00:02 | プライベート
今週末は自宅にて過ごせています。

朝から掃除、洗濯など”ホームワーク”家事を楽しみつつ過ごしています。

週末にぜひとも片付けたいオランダの課題がありこちらもがんばろうと思っています。
途中までやって、ほうっておいてまた再開する場合、以前読んだ内容を思い出す作業からのスタートになるためとても効率が悪いです。前やったのに全部忘れている~、と思いつつ、frozenした頭を”解凍”し、以前のmodeに戻すところからです。。。

今回の課題は、カリキュラム開発の圧巻の部分のため深い理解と実践が必要で医学教育学でも中心的な部分です。知識のfoundationになる部分。5月に途中までやって中断。
これから再開です。


「医療鎖国」も合間合間に読みながら過ごします。

自宅の草取りも気分転換には最高なので涼しいうちにやりたいと思います。

今年の夏は節電のため、なるべくクーラーをつけないよう朝から窓を開けて風が入るようにしていますが、意外に涼しいです。

やましたひでこさんの「断捨離」 だんしゃりという本ももう少し残っているので読破したいです。

ともかく「不要、不快、不適」と思われるものをどんどん捨てることだそうです。

著書「医療鎖国」に関して。。つづき

2011-07-08 17:52:01 | 著書紹介
アマゾンで早速購入した「医療鎖国」ですが、センセーショナルな帯がついています。

日本ってこれからどうなるのかなあと、なんとかせねば、という当事者意識が大切と思います。

自分の健康は自分で守る、自分の権利は自分で主張する、自分の行動・意思決定の責任は自分でとるというグローバル市民・社会人としての基本スタンスを実践することが大切と思い私も実践しています。


国際社会から見える日本の政治は、本当に茶番劇です。国際社会から相手にされなくなります。

母国に住み、母国のあり方を考えるとき、自ら立ち上がろうと思っています。

いまの自分にできることは何かを考えています。

消費税10%へ引き上げ、原発問題、これらはふつうの民主主義国家なら「国民投票」の対象となる重要な国家政策です。

それが知らない間に、突然新聞の一面に掲載され、知らない間に国会通過しようとしていますが、こんなこと我々はほうっておいていいのでしょうか???

データに基づいた議論とデータに基づいた意思決定がない国家。

いつも感情論に終始していないでしょうか?

そもそも基本となるデータがほとんどないという状況。

現場を反映した実践的な政策を国民自身がつくるという感覚をみんなが持ってはいかがでしょうか?


自分の問題と思わないことことから「お任せ主義」になってしまい、「知らない間にきまってしまって」、「それに対して不満だけをいう」というサイクルを断ち切りたいと思います。

Cochrane protocolがようやくpublish されました。

2011-07-07 15:29:49 | 感染症関連
昨年7月から取り組んでいますCochrane reviewのためのprotocolですが、ようやくpublishされました。

”Routine blood cultures in management of pyelonephritis in pregnancy”

http://onlinelibrary.wiley.com/o/cochrane/clsysrev/articles/CD009216/pdf_fs.html

これから本格的にmeta-analysisをすることになっています。

同時進行の4つのプロジェクトのひとつでかなりどれもheavyなものですがなんとかやりきりたいと思います!


「医療鎖国」 文春新書

2011-07-07 12:43:48 | 著書紹介
中田敏博さんという方が出した新刊「医療鎖国」文春新書 

アジア諸国にも遅れをとっている日本、がんの新薬がなぜ日本で使えないのか、というような副題がついています。

興味深いですね。 アマゾンの書評もよく、読んでみたいと思います。

昨夜、韓国の年が冬季オリンピックに決まり、CNN, BBCもそのニュースで持ちきりでした。

2018年、日本以外のアジアで初めての冬季オリンピックに期待が高まっています。

韓国、シンガポールの時代の到来の感じがします。

個々人の能力で、決して劣っているわけでなくむしろアジア諸国のなかでもモラル、知性、品性ではもっともすぐれた市民ともいえる日本で、なぜいろいろなことがうまくいかないのでしょうか。

批判より提案を、ということで、じゃあ、今の日本をどうするのか、みんなでぜひ考えましょう!

特に若い世代の20-30-40代ぐらい(自分も含め)は、国家の根幹を成す集団です。

人間としてピークを迎え、実力を存分に発揮すべきであるこのような年代が十分に活躍する場、意志決定できる立場がないことが大きな問題なのではないかと常々感じています。

実力や実質的な能力・専門性ではなく、生物学的年齢をあまりに気にしすぎて、時期尚早、若すぎるから責任者のポストはダメなどといっている間に、グローバルシェアで隣の韓国に完全に抜きさられてしまったTV業界の教訓をぜひいかしたいではありませんか!!

おかげさまで「感染症まるごとこの一冊」が増刷になりました。

2011-07-05 19:42:55 | 感染症関連
今年4月に、幾多の苦難(誤植直しなど)を乗り越え、発刊させていただきました「感染症まるごとこの一冊」が増刷になるとの連絡を出版社の方からいただきました。

若手の方向けに本当に渾身をこめた本でしたので、多く利用していただけるととてもうれしく思います。

在米時代に8ヶ月も迷いに迷って帰国して早7年目ですが、少しでも自分の思いが形にできたことがうれしいです。

常に前を向いて、次の目標に向けて生きたいですね。

七夕の笹の葉がひらひらする季節となりました。

大好きな日本の四季折々の行事を大切にしたいと思います。

Empowermentについて学んでいます。

2011-07-04 14:07:04 | 医学教育
Empowermentとは、日本語になりにくく表現するのが難しいですが、やる気とイニシアティブ、積極的行動などということばがピンときやすい単語と思います。

Organizational change, organizational development 組織改革、組織成長に関してempowermentについて学んでいます。

Google scholarで検索すると、かなりの数の先行研究が出てきて、医療現場でもリサーチされていることがわかりました。

非常に興味深いので、複数のpaperを読んでいます。

Medical Educationから入ったのですが、心理学、社会学、文化人類学にまたがる領域のこの分野にとても魅了されています。

やっぱり高校時代のころ大好きだった領域に近いので、もともと自分の性質に合っているのでしょうか。

感染症の診療も大好きですが、関連している別の分野でいまもっとも興味のある領域です。

組織で、人が生き生きと自主的にイニシアティブを取って楽しく働くための環境要因environmental factorsなどについて読んでいます。自分が感覚的に感じていたことが、qualitative researchで証明されてきていることを垣間見て、感動しています。

組織内で人がempowermentされる要素として、仕事の意味、自分が持つ意志決定権、自分のコンピテンシー(能力)、(自分の組織に対する)インパクト、と1995年にstudyされていました。この論文は偶然見つけて読んだのですが、最近でも引用されていたのでその領域の核になる重要論文であることを発見しうれしく思いました。

奥が深いです。

週末は、勉強できず疲れてダウンしていました。

July 4th の独立記念日を、近所の米国人ご夫妻が開いてくださりホットドッグのBBQバーベキュを食べました。

親友たちとの再会

2011-07-01 09:52:40 | プライベート
昨日は、国際協力でアフリカのザンビアで活躍している友人が一時帰国していることもあり、久しぶりの再会のお食事会がありました。

London Schoolの同窓で、2000年に一緒にコースを受けた方です。彼女はLondon SchoolでPh.D.も取得した国際保健、国際支援のプロです。

国際結婚されているため、日本、アフリカ、タイなどの関連国を回って帰るそうです。お子様がお二人。小学生だそうですが、漢字をキープするのがたいへんだそうです。

自分は英語で四苦八苦していますが、日本語を外国語として学ぶのはそれ以上にたいへん、ということですね。。

お魚料理のおいしいところでプライベートに3人で再会しました。

同年代の親友で大活躍しているおふたりと再会できてとても刺激的でした。

石倉洋子先生のBlogにも書いてありましたが、1-2日前のBBCなどでトップニュースだったIMFリーダーがフランスの女性に決まったとのことで、いかにもスーパーレイディという印象を持ちました。優雅ですが、知性があふれる方のように見えました。