もう日付が変わってしまいましたが、夕方に医療安全に関するセミナーを東大で受けました。
定期の医学教育学に関するセミナーで、本日のトピックスが医療安全、チーム医療でした。非常に明快で参加型・体験型の内容でしたので楽しめました。退屈せず基本コンセプトを実感し、明日から即実行できそうです。
卒後すぐに米国環境に入った私は、”医療安全”という概念を座学や読書でしっかり学んだ記憶はないのですが、現場でPatient safetyについては繰り返し繰り返し、身をもって上級医や指導医から学んだと思います。それでもご存知の通り、To Erro is humanが衝撃を世界中に巻き起こしたように、医療事故、シンシデントなどは起こっています。
医療安全の診療文化については、”空気や水”の感じで医療安全のシステム化があたりまえという感覚で研修時代をすごしました。血液検査や放射線検査など患者の安全にかかわる検査結果は即電話で連絡が入りすぐに対応できるようなシステムが確立していました。カリウムが3を切っている患者で、EKGをすぐに取ることなどは”あたりまえ”でした。
米国環境では医療訴訟の文化が強力に作用している現実もあると思います。
日常では、自身の教育でもこのような異常値への対応で”危機感”をいかに若手に伝えるか日々、四苦八苦しています。
さて、今日は医療安全で、「チーム医療」によって患者の安全確保をより確実にするというような内容でした。「チーム医療」という言葉も、個人によっていろいろな解釈があります。私にとっては、もっとも身近なことは、同一診療科内で患者さんをクロスカバーすることでの「チーム医療」です。
そのほか他の診療科と連携する意味での「医師同士のチーム医療」、
さらに「多職種間での協力、つまり、病棟や病院全体としてのチーム医療」の意味があります。
医療安全の観点からは、「多職種間での協力」という意味での「チーム医療」がもっとも重要ですね。
安全確認に関しては、ひとりより2人、2人より3-4人のほうが、安全性を確保できる可能性が高いことは感覚的に推測できます。
今日のセッションで、いかにチームとして患者さんの安全を確保していくのか、その方策を見直すよい機会になりました。ひとりスーパーマンがいるよりも、みんなが自分の役割をしっかり果たし連携できるチームのほうがアウトカムがよいということです。
以前、医学教育の教育手法で、Team-based learingというのを学びましたが、ここでも
クラスで成績が上位の人単独よりも、数人のチームで問題を解くほうが、正答率が高いという結果が出ていました。
人間ひとりでは、生きられないということだなあと改めて実感しました。
みんなで協力することの重要性も今一度振り返るよい機会となりました。
定期の医学教育学に関するセミナーで、本日のトピックスが医療安全、チーム医療でした。非常に明快で参加型・体験型の内容でしたので楽しめました。退屈せず基本コンセプトを実感し、明日から即実行できそうです。
卒後すぐに米国環境に入った私は、”医療安全”という概念を座学や読書でしっかり学んだ記憶はないのですが、現場でPatient safetyについては繰り返し繰り返し、身をもって上級医や指導医から学んだと思います。それでもご存知の通り、To Erro is humanが衝撃を世界中に巻き起こしたように、医療事故、シンシデントなどは起こっています。
医療安全の診療文化については、”空気や水”の感じで医療安全のシステム化があたりまえという感覚で研修時代をすごしました。血液検査や放射線検査など患者の安全にかかわる検査結果は即電話で連絡が入りすぐに対応できるようなシステムが確立していました。カリウムが3を切っている患者で、EKGをすぐに取ることなどは”あたりまえ”でした。
米国環境では医療訴訟の文化が強力に作用している現実もあると思います。
日常では、自身の教育でもこのような異常値への対応で”危機感”をいかに若手に伝えるか日々、四苦八苦しています。
さて、今日は医療安全で、「チーム医療」によって患者の安全確保をより確実にするというような内容でした。「チーム医療」という言葉も、個人によっていろいろな解釈があります。私にとっては、もっとも身近なことは、同一診療科内で患者さんをクロスカバーすることでの「チーム医療」です。
そのほか他の診療科と連携する意味での「医師同士のチーム医療」、
さらに「多職種間での協力、つまり、病棟や病院全体としてのチーム医療」の意味があります。
医療安全の観点からは、「多職種間での協力」という意味での「チーム医療」がもっとも重要ですね。
安全確認に関しては、ひとりより2人、2人より3-4人のほうが、安全性を確保できる可能性が高いことは感覚的に推測できます。
今日のセッションで、いかにチームとして患者さんの安全を確保していくのか、その方策を見直すよい機会になりました。ひとりスーパーマンがいるよりも、みんなが自分の役割をしっかり果たし連携できるチームのほうがアウトカムがよいということです。
以前、医学教育の教育手法で、Team-based learingというのを学びましたが、ここでも
クラスで成績が上位の人単独よりも、数人のチームで問題を解くほうが、正答率が高いという結果が出ていました。
人間ひとりでは、生きられないということだなあと改めて実感しました。
みんなで協力することの重要性も今一度振り返るよい機会となりました。