「小澤征爾 覇者の法則 」 中野 雄著

世界の頂点を極めた指揮者小澤征爾さんの生き様を、第３者が綴った本を夢中で読んでいます。

このところ、タイトルに興味を持った本を何冊も買い込みましたが、集中して読む気力と興味が持続していませんでした。出張が続き移動時間が増えるとつかの間の細切れ時間に集中力が増してきて、やっと買った本を読み込みはじめました。とてもおもしろい、特にどうやって小澤さんがいまの小澤さんたるのか、ぜひ知りたいと思いました。

New York在住中によく理解していないまま、”記念に”と思ってカーネギーホールでバッハの指揮をした小澤さんを見たことがあります。曲は覚えていませんが、小澤さんが、私がいままで見たり感じたりしたことがない、神聖で独特のオーラを放っていました。あ、これが小澤さんなんだなあ、ぐらいしか理解していませんでしたが、私のハートにそのオーラと荘厳なバッハが入り込んだことをいまでも動物的な感覚が覚えています。

私が尊敬するさまざまな人、他を圧倒する才能や実力、ずば抜けた才能を発揮している人、卓越したことを成し遂げた人のほぼ全員の方に卓越した恩師がいます。その恩師がいかに優れていた人であったかを、その教え子が物語っていると感じています。

米国で教えて頂いた「自分を越える人を育てること」「あなた（mentee) の成功は私の成功」という寛大で温かいまなざしで見守ってくれる恩師。

また小澤さんのコンサート行きたいです。