矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

2012年は、通算10周年記念の年です。

2011-12-30 12:05:28 | 感染症関連
今年も残り2日となりました。

昨日は、院内担当で仕事を午後までやって、オランダの課題に取り組んでいましたが、自分の理解と要求されているレベルがまだまだ乖離があることがわかり、もう少し文献で勉強しなければならないことが判明。新しい試みとして、いま取り組んでいるUnitでは、online-lectureが提供されているのですが、これがきわめて秀逸で、感動しました。

ラッキーなことですが、学生のアセスメントでは世界の第一人者である先生が私のメンターのひとり(教育学のPh.Dです)です。正直、「相性があまりよくないかな?」と感じた昨年でしたが、彼のpaperやレクチャを聞くと、本当に理路整然としていて感動的でした。この幸運を生かさねばと思います。

オランダの大学院のプロジェクト自体のメンターは英国人で臨床医なので交流しやすいです。彼は、オランダと英国を行ったりきたりの国際通勤?のような形で生活されています。
あったかいお人柄にとても励まされます。よくわからなくて自信がないときに相談すると、
自分の専門性を信じなさい、といったメッセージをくれました。ありがたいことです。

さて、年の瀬で、ぜひ、まとめておきたいと思ったことがひとつ。

私のpersonal historyでは、2000年末に一時帰国、2002年に再渡米しJohns Hopkinsの大学院生をしていました。そのときに、日本感染症教育研究会IDATENのもとになった「日本の感染症科をつくる会」というのを立ち上げました。3年経過し、Mailing listで500名ぐらいの参加者が集まっていた当時、2005年に、IDATENとして改称(”研究会”というのをつけないと
共催セミナーなどができないということで)されました。

当時のスピリットでもありますが、「日本の感染症科をつくる」というのは私自身のライフワークであり、キャリアビジョン、人生のビジョンのひとつです。

その立ち上げから2012年は、10周年になります。いまでは参加者が4800名程度と5000名に迫る勢いです。多くの方に利用、ご賛同いただいていることを世話人のひとりとしても感謝しています。日本でこのような活動の機会に恵まれたことをとても幸せに思います。

2012年は、代表世話人も交代しました。さらに新しいステージへと進んで生きたいです。