矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

Publication

2011-12-29 12:19:18 | 感染症関連
昨年経験した症例を、関係者で執筆しました。今年はじめにフェローの方が中心となってひといきに書きあげてくださったので、このような日を迎えることになりました。ご関係者の方にもお世話になりました。最初のreviewに3ヶ月、revisionのreviewにも3ヶ月近くを要し、およそ1年ぐらいのスパンが必要でした。Revisionでは大幅に修正しましたが、なんとかacceptされてほっとしていました。

Proof readingをさきほど終了し無事にFAXしました。これでよい年を迎えられます。。。

感染症科の専門診療を日本で開始して早丸7年が経過しようとしています。最初のころは、血液培養を推進、推奨したり、政府へ保険適応量の改正の要望を出すなどに奔走しておりました。学内外での教育講演活動も精力的に行なって、本当に大変な時期だったと振り返り思います。志のある方がたのご協力で、なんとかいろいろな点が少しずつではありますが、変化し進化してきた印象です。

卒後研修の必須化の波によって、「臨床研修、臨床重視」の大きな潮流もありました。シンクロナイズした形ですね。

今後は、こうした活動を、学術的に記録し(publish)し、今後の目標のための基盤にしたいと思います。

「ともかく書く」という感じでしょうか。今年は、これまでの人生でもっとも多く英語の文章を書いています。

個人的には、複数の大型プロジェクトがゆっくりではありますが、進行しており、そちらのpublicatioも確実にこなしたいと思っています。世界へ情報発信しなければ、「世界には日本の存在自体が見えない」のです。

日本の臨床データが極めて乏しいので、そこを今後はどんどん強化したいと思います。データなしで有益かつ戦略的な意思決定は不可能です。医療政策も、先進国がデータに基づいた議論と決定を基軸にしているところも多いに取り入れ、同じ土俵で議論できるようにしたいと思っています。

年の瀬ですが、これからA4 single spaceで6ページ分の英語原稿に取り組みます!