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矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

Floriade 2012 オランダ花の祭典

2012-04-08 11:02:59 | Maastricht Universit
今年は、Floriade 2012がオランダであります。10年に1回のお花の祭典です。

オランダのクラスメートに教えてもらい、なんとしてもこれに行けるように課題をがんばろうと昨年、一緒に約束しました。

先週、Thesisがほぼ終了したので、オランダでその発表ができることになりました!

今週、残りの課題をがんばっています。ともかくやるしかないとの気合で毎日遅くまで文献と課題図書を読みこなしています。読んでも、内容が自分に浸透していないと文章が書けないので、”消化””sink"する時間も必要です。いままでの知識と融合し、新しいコンセプトが創造できてはじめて、課題に取り組めます。膨大な作業ですが、新しい発見があり毎回、楽しんで取り組んできました。最初は、内容のオリエンテーションがついていないこと、言葉が抽象的なものが多くて、英語力のなさのため非常に苦労しました。何を指している言葉なのか実感がわかないため、全体像が把握できず、四苦八苦でした。それもいまではなつかしい思い出となりました。

どこかで、"成長カーブ”というのあり、一番最初のUnitを数ヶ月遅れでなんとか仕上げた後に、知識のfoundationができたため、あとはスムーズに進むようになりました。

その膨大な作業も今回で最終回であり、いろいろな知識が有機的につながって、実地に生かせる、さらに発展させられるというレベルまでになってきています。


Distance-learningであるこのプログラムのすばらしさ、質の高さ、精緻に計算されたアウトカム(卒業時点でのコンピテンシー、到達目標)を実感します。

教育プログラムの質のなかで、

Quality as trasformation

というのがありますが、まさに新しい知識体系、行動レベルでのスキルを身につけることができたという実感があります。

お世話になったMentor、クラスメートに再会できるのを本当に楽しみにしています。


”やればできる!”

2012-04-06 14:50:17 | Maastricht Universit
今回は、重要な仕事や課題が重なり、本当にプレッシャーでしたが、ようやくひとつめどが立ち、
なんとか締切期限に間に合う見通しとなりました。

ほっとしています。この1週間は”火の車”状態で懸命に作業を続けた結果、オランダのメンターからは、先日送っていたMaster thesisにminorな訂正はあるもののOKとの返事がもらえ胸をなでおろしました。

今週末、最後の課題に取り組み、第4コーナーを回った感じです。

さらに4月25日までに国際ガイドライン改訂作業、その後6月末期限のCochrane reviewの作業があり、かなり大変です。。

5月の連休前後に国際学会のabsract締切もあり、提出予定のため仕上げる予定です。

年明けの状況では、とても締め切りの4月23日には間に合わないかもしれないと自分自身が半信半疑でしたが、”やってみると意外に簡単に出来た”部分と、”言うは安し、行うは難し”の部分もあり、”Learn by doing"ということばばぴったりの状況でした。

こころからやり遂げたいと思っていたことのひとつが何とか実を結びそうなので”踏ん張り”たいと思います。

東京は週末、満開の桜のようですね~~。


小さな一歩から。。。

2012-04-04 09:54:10 | Maastricht Universit
昨日、大好きな分野となった組織心理学Organizational Psychology・組織マネージメントの論文を読んでいました。


そこで得たとてもよいフレーズがあるのでご紹介します。


"Start small, Think big."

新しいカリキュラムの導入やそれに伴うストラテジーなどに関するreview, リサーチ論文ですが、
非常に示唆に富み、興味深いです。


領域を超えて、いろいろなところで応用出来ます。

あと、改革のやり方や現場での教育で役立つフレーズが、

”Learn by doing"

改革では、完璧なプランなどないので、やりながら修正、ということですね。

教育では、学習者に”見学”でなく、”行動”で学んでもらう、というコンセプトですね。。

昨日は気分爽快な日でした!

2012-04-02 17:42:03 | Maastricht Universit
文字通り、ラストスパート3週間となり、”火の車”状態が続いており、このストレスは人生でも最高潮ではないかと思います。

時間が足りない、どうしても確保できないという状況が続きましたが、今週末は気合の集中が実現できました。

睡眠時間が私は8時間ぐらいないと、頭が冴えず、疲れてよいアイデアが浮かびません。

Creativeな仕事なので、sharpな判断、アイデア、研ぎ澄まされた集中力が理想です。

土曜日は疲れてあまり進みませんでした。日曜日は、もう後がない!と腹をくくったからでしょうか、午後14時ぐらいから気合の集中力が持続し9時間ぶっ通しで、Midnightまで論文執筆に取り組んでいました。食事や時間を忘れて”没頭”する感じ。久しぶりでした。その甲斐あって、ドラフトレベルまでなんとか形になりました。

オランダの大学院のメンターに月曜日中にドラフトを送りたいので、これからもうひと踏ん張りです。

facebookでクラスメートがみんな応援してくれるし、ともかくpresentationが6月6日で提出締切が4月23日月曜日で、これをクリアすべく最後のスパートです!

クルム伊達選手の、逆境では、頑張るのではなく、「踏ん張るのだ」という言葉が心に刻まれ、まさに、「踏ん張りどころ」と思っています。

春らんまん。。日本をみんなで咲かせましょう~。。

2012-03-20 10:57:49 | Maastricht Universit
今日は、春が近いようなとても暖かい穏やかな日ですね。

自宅の庭に植えたオランダで購入したチューリップの球根から芽が出て葉っぱが見えてきました。
咲くのがとても楽しみです。。

AEONという会社のwebsiteで見つけたお気に入りのフレーズ

「日本を咲かせよう」キャンペーン。

大震災から1年。時の流れは止まることなくずっと続いていますね。

日本の将来を自分達ひとりひとりが担っているのでみんなでよりよい国づくりをしたいと思います。私は自分の領域の感染症と医学教育で、英語で世界に情報発信しinnovationを起こしたいです!

最近、仲良くしている若手の方と下記のようなEmailを交換しました。

(私の返信)
現在の状況をしっかりと認識したうえで、「自分がなりたい姿」「自分がなりうる最高の姿」を想像しながら、一歩ずつでも前に進むことです。

山登りに似ていますね。富士山でも、エベレストでも、頂上からのすばらしい景色を予想しつつ、また離れた地点から雄大な景色を見ながら感嘆し、

でも森のなかや坂道やがけを登っているときはそれらも見えないので、非常に苦しいことが多いですね。そんな感じかな。

お薦めは、あまり考えずに、動くこと!かな。
Motion is emotion!です。体が動くと想像もしていない感情が湧き出てくることもあります。パワフルになれますよ。

春になったら、またご飯でもご一緒しましょう!!
いま、ラストスパートしています!4月23日が締切であと5週間、後悔しないように、
全力で取り組みたいと思っています。グローバルな大きな仕事がいくつか結実しそうなので、とても興奮しています!
(おわり)

ひとつでも、たったひとりでも、誰かが何かを始めることはいま世界へインパクトが広がる可能性が大きくなっています。facebookなどに端を発したアラブのジャスミン革命は時代の象徴といえますね。

だれにでも、いつでも、どこからでも、チャンスがある時代です。

日本から世界を変えるようなinnovationを起こしたいです!




ラストスパート6週間!

2012-03-12 16:50:29 | Maastricht Universit
3月も中旬になり、さまざまな締切も重なり、文字通り”火の車”状態になっています。

”火の車”と書くといかにも大変!という感じですが、私のなかの別の自分は冷めた目で見ている部分もあり、ある意味、開き直って(?)、淡々とタスクをこなすことに徹するしかないかとも感じています。

本当に今となっては感謝につきませんが、20代後半からタイムマネージメントの重要性を診療でもプライベートでも”体で覚えた”経験が今になって本当に生きてきます。

毎日あるいは数日単位で、ともかく瞬時に重要度を”直感”的に判断して、残り時間を時間配分しています。昨晩、今朝10時までの締切の仕事を懸命にこなし、今朝は突発的な所要が昨日発生ししたので午前中対応し、なんとか午後オフィスに戻りました。

今週は出張と会議で、その準備に追われています。

完成度の高い仕事をしたいと思えば、十分な時間をかける必要があり、マルティタスクが同時進行すると困難を極めます。。踏ん張りどころです。。

とうとうオランダのプロジェクトの締切が6週間と迫ってきました。秒読みのような感じなので、1週間ずつ確実に成果を出していかねばと思います。

後悔せず、感慨深い6週間となるよう全力で望みます。

もうひといき

2012-02-22 01:03:49 | Maastricht Universit
今夜は、オフィスで零時までがんばって課題をこなしていました。

Maastricht Universityの最後の課題になるので、本当にまとめの気持ちでがんばっています。

今日はひさしぶりに馬力が出せて5時間ぐらいぶっ通しで集中力が持続しました。

自分で学ぶことは一見、効率が悪いのですが、誰に教えられたわけでもなく、新しい発見があり、知識体系を再構築するプロセスが楽しいですね。

いまでもまだもやがかかっているかのようによくわからないところもありますが、learning theoryのすばらしいサマリのwebsiteを見つけて感動していました。

明日、もう少し残りの1ページぐらいの分量を書き上げて仕上げたいです。

今週は、ガイドライン会議、沖縄出張と週末多忙です。沖縄では旧友にも会う約束をしており楽しみにしています。私にとっては第2のふるさと沖縄です。自分をProfessionalとして育ててくれた国の米国は、そういう意味では第2母国のようにも感じます。外国のなかでは一番、自由で、活気に満ちていて、ほっとする国のひとつです。

アジア諸国も、上海で鳥肌が立つくらいの熱気を感じた感覚はいつまでも忘れられないです。北京にもできれば早い時期に行ってみたいです。

いくつになっても褒められるとよい気分ですね~

2012-02-10 09:12:07 | Maastricht Universit
苦労してようやく終了したグループワークでしたが、オランダのインストラクターからよいFeedbackをいただきとても喜んでいます。苦労した甲斐がありました。

いくつになっても”褒められる”とうれしいものですね。断然やる気になりますね。

こなすべきworkloadが多すぎて一時期、あきらめモードになっていたのですがMaastrichtでのプレゼンテーションとセレモニーのため6月に渡欧することを決めて自分にプレッシャーをかけるため、早々とair ticketを購入しました!

折しもフライトのマイレージのStar AllianceがGold memberに昇格され気分良くしています!

日頃から、学生、研修医の方に対して、うまくできたこと、よくやっていると努力がわかる場合には、なるべく意識的に声に出して褒めてあげるように務めている”つもり”なのです。しかしつい”叱る”ことが多いためか帳消しになっているのかもしれません。

私自身は、20代で渡米したため無意識にも身についた率直なフィードバック・感想を表現する習慣が、よい形で表現できるように工夫したいと思います。不思議ですが、欧米人の慣習が多少身について”お世辞”というのはほとんど言わなくなりました。

教育手法として、Feedbackは非常に重要視されており、絶妙なfeedbackで学習者がtransformすることがあります。そのようなサポートができればと思っています。


ようやくグループプロジェクトが1つ終了

2012-02-07 10:42:03 | Maastricht Universit
10月末から開始して14週間ぐらいかかりましたが、ようやくグループプロジェクトがひとつ終了しました。

4月23日の締切まで2つの大きなプロジェクトがあり、なんとか終了できるか時間との戦いです。

やるしかないですね。

昨日、非常に興味深い症例をシェアしていただき大変、感銘を受けました。さすがと思える診断力に深い感銘を受けました。
微生物の観点からもめずらしいので学びが大きかったです。

共同作業も佳境に。。。もうすぐ1つ終了

2011-12-26 22:26:54 | Maastricht Universit
ここ8週間近く、共同作業をクラスメートとしています。skype meetingをほぼ毎週、週に2回ぐらい行ってきました。アジア圏にいる人とはすぐに時間帯が合うのでやりやすいのですが、ヨーロッパの人と日程が合わず、苦戦しています。

複数の締め切りが重なって、結構大変。しかもヨーロッパはクリスマス休暇にはいってしまい連絡もとれず(できず)。。。

それでも当初、概念が理解できずみんなで結構大変な思いをしていましたが、なんとか形にmanuscriptが仕上がりました。協力することのパワーですね。

まったく別の話題ですが、「手放すこと」についてフィードバックをいただきました。
何か新しいことをしようと思うと、「手放すこと」が大切です。

TVでしきりに「片付け」のプロが注目されていますが、モノがあふれて多くの人が身動きがとれなくなっているんですね。。本当に必要なものを自分の感性で選び続けることが重要なのだなあと思いました。

”忙しい”ときはなおさら、優先順位のつけ方が研ぎ澄まされてくる感じです。

自分が本質的にやりたいことに集中することを選択しつづけたいと思います。


グループワークの難しさと楽しさ

2011-12-19 22:21:14 | Maastricht Universit
ここ数週間ほど日本、ベトナム、ポルトガルでグループワークをしています。

時差のためskype meetingもなかなか時間が合わず、4人で集まるところが3人になることがしばしばでした。アジア圏内は時差が少ないので簡単に集まれるのですが、ヨーロッパは9時間の時差のため大変です。

しかしながらskypeのない時代が考えられないくらい便利ですね。Emailで文書による共同作業に比べ、実際に話せることがいかに大きいかを感じます。

今日は午後、そのときのワークをeditしました。教育理論に基づいた論理展開を徹底ししかっかりとしたディスカッションを書き上げないといけないのですが、難しいです。

語学も思考も、毎日やることで少しでもその内容に詳しくなれる感じですね。

まいにちまいにち、根気強く続けることだと思っています。

中国語はそれにしても楽しいです。

医学教育 Educational ScienceのPublication ランキング

2011-12-15 09:27:44 | Maastricht Universit
先日、Maastricht Universityの同窓の先生から教えていただきました。

なんと、医学教育に関する領域でMaastricht UniversityがPublication数の世界ランキング一位になっていました!
Alumniのfacebook pageでシェアされており、すごいねとみんなで感嘆しました。

医学教育の分野でのcontributionで、Maastricht Universityから多くの知見が発表され、医学教育が進化してきたことを裏付けている印象です。

ほとんどが全米またはカナダの大学のトップで占められている状況でオランダの大学のこの貢献はすごいことだと感心します。老舗のHarvard大学にもかなりの差をつけているのは印象的ですね。


http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21971993

Table 2 The ten universities with the highest number of publications in medical education 1988–2010
... Rank Institution name Publication count

1 Maastricht University, The Netherlands 295
2 Harvard University, United States 224
3 University of Toronto, Canada 199
4 University of Washington, United States 184
5 University of California San Francisco, United States 165
6 McMaster University, Canada 162
7 University of Michigan, United States 155
8 University of Dundee, United Kingdom 154
9 University of Illinois, United States 150
10 University of Texas, United States 143

日頃、指導していただいてるfaculty, instructorの方がたはとても親切で、しかも学術的にはPh.Dの方が多いので非常に勉強になっています。貴重な勉強の機会なので十分に学習したいと思っています。
来年6月にまたMaastrichtに行けるようにしっかり準備したいと思っています。


週末は雨。。勉強日和です。

2011-11-19 11:53:59 | Maastricht Universit
週末は、頭をフル回転していろいろこなさないといけません。

昨夜は9時に就寝して少し回復しましたが、多くのことを同時にこなさなければならないというストレスから気持ちが滅入っています。。。

とはいえ、コーヒーのカフェインで奮起して起きています。
(在米中はカフェインにsensitiveで動悸がうつほどでしたので、いつもdecafのコーヒーをスターバックスでオーダーしていました。多少は慣れたのか、日本のコーヒーがうすい?のかそれほど感じなくなりました。不思議です。


黒川清先生のblogで、日中韓の医薬品承認システムに関する会議があったことを知りました。

間違いなく大規模臨床試験を行うインフラが整いつつある韓国や中国でアジア人に関するデータが量産される時代の到来です。日本がスルーされてきている状況をいかに回避するか
日本の現場のあり方が問われると思います。

そのような中で、中国のエリートのようにmulti-lingualの人材が多く育成されている現状は日本にとっては大きな刺激だと思っています。英語、日本語、韓国語、フランス語の修得が中国では人気とのことでした。

日本でもせめて英語での学術的コミュニケーションを一般化していかねば勝ち目がないと感じます。まずは自ら実践ということで、英語、中国語の学習を強化しています。

外国語はすきなので苦になりません。英語での仕事が増えておりがんばるしかないです!


さて、来年には私の本を韓国語に訳してくださった方などを通じて韓国の病院を見学できないか模索中です。

Skype meeting無事終了

2011-11-15 01:15:32 | Maastricht Universit
さきほどskype meetingが無事終了しました。

日本時間の午後9時と11時から2つのmeetingの予定でした。

午後9時のものがキャンセルとなり、午後11時のmeetingでpresentationしなければならず
練習したりしていました。

現地のオランダ時間で午後3時から4時半までの1時間半です。

4名で行われましたが、最初はskypeに似たmeeting用のソフトがdownloadできず困ってしまいました。10分ほどskypeを使ってlog onするやり方を教えてもらいながらやっとlog onできました。

face-to-faceの話し合いがEmailよりも圧倒的に刺激になることは間違いないですね。

久しぶりにカメラを通してお互いに顔が見れて少し安心した感じでもありました。

いつも短時間に非常に有益なフィードバックをくださる先生がいて、本当に彼女に感謝しています。

今日のmeetingで全体のリサーチプロジェクトを少し修正することになりました。

時間が不足しているので、pilotとして確実に終了できるように軌道修正します。

リサーチはいつもそうですが、計画するときは”簡単”に思えることがいざやってみると予想以上に難しいことがあります。

今回もそうで、やること自体はシンプルなのですが、実際に実現することにはかなりの困難を伴います。

なんとか貫徹できるとよいなと思っています。