『公園の 日溜り温く 秋うらら』
(こうえんの ひだまりぬるく あきうらら)
『秋の暮 三十路四十路と 還まぢか』
(あきのくれ みそじよそじと かんまぢか)
『桐一葉 画いてないのに しぶときや』
(きりひとは かいてないのに しぶときや)
『奈良みやげ 柿の葉寿司を もう一つ』
(ならみやげ かきのはずしを もうひとつ)
『嵐山は 秋の深みに 木も染まる』
(らんざんは あきのふかみに きもそまる)
『武庫の川 朝霧美く 息白く』
(むこのかわ あさぎりうまく いきしろく)
『新月や 恥ずかしいのか 顔見せず』
(しんげつや はずかしいのか かおみせず)
『道の端の お地蔵さんも 冬支度』
(みちのはの おじぞうさんも ふゆじたく)