俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

寒鯉

2019年01月31日 | 俳句

現し身の 寒に耐えざる この世かな
(うつしみの かんにたえざる このよかな)
20118 【季語】 寒 【季節】 晩冬


歳古れば 一月も早や みそかかな
(としふれば いちがつもはや みそかかな)
20119 【季語】 一月 【季節】 晩冬


雨空に 負けて一日 冬籠もり
(あまぞらに まけていちにち ふゆごもり)
20120 【季語】 冬籠もり 【季節】 三冬


無責任 国に蔓延り 冬旱
(むせきにん くににはびこり ふゆひでり)
20121 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


窓飾り 一輪挿しの 寒椿
(まどかざり いちりんざしの かんつばき)
20122 【季語】 寒椿 【季節】 晩冬


寒中や 飲めや唄えの はしご酒
(かんちゅうや のめやうたえの はしごさけ)
20123 【季語】 寒中 【季節】 晩冬


死ぬまでに 一度食いたき 寒の鯉
(しぬまでに いちどくいたき かんのこい)
20124 【季語】 寒 【季節】 晩冬


水張りし 畑に浮かぶ 冬の雲
(みずはりし はたけにうかぶ ふゆのくも)
20125 【季語】 冬 【季節】 三冬


今日ありて 明日もあるかと 春を待つ
(きょうありて あすもあるかと はるをまつ)
20126 【季語】 春を待つ 【季節】 仲冬


古館 窓辺で光る 猫柳
(ふるやかた まどべでひかる ねこやなぎ)
20127 【季語】 猫柳 【季節】 初春



探梅

2019年01月28日 | 俳句

寝返れば ベッドも返る 冬旱
(ねがえれば べっどもかえる ふゆひでり)
20115 【季語】 冬旱 【季節】 三冬


探梅や 梅ヶ枝餅も 食べ頃か
(たんばいや うめがえだもちも たべごろか)
20116 【季語】 探梅 【季節】 晩冬


加齢には 泪の雫 冴ゆるかな
(かれいには なみだのしずく さゆるかな)
20117 【季語】 冴ゆる 【季節】 三冬



北風

2019年01月25日 | 俳句

昨日今日 冬の目白の 目の前に
(きのうきょう ふゆのめじろの めのまえに)
20107 【季語】 冬 【季節】 三冬


ここまでも 遡上するや 都鳥
(ここまでも そじょうするや みやことり)
20108 【季語】 都鳥 【季節】 三冬


見るでなく 見えるもの撮る 返り花
(みるでなく みえるものとる かえりばな)
20109 【季語】 返り花 【季節】 初冬


北風や 風に動きは 見えもせで
(きたかぜや かぜにうごきは みえもせで)
20110 【季語】 北風 【季節】 三冬


暑すぎる 満員電車の 弱暖房
(あつすぎる まんいんでんしゃの じゃくだんぼう)
20111 【季語】 暖房 【季節】 三冬


日脚伸び 夕焼け薄く 寂しさも
(ひあしのび ゆうやけうすく さびしさも)
20112 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬


粕汁は 鰤の頭の あら煮佳し
(かすじるは ぶりのあたまの あらによし)
20113 【季語】 粕汁 【季節】 晩冬


ちらほらと 梅の便りの 一二輪
(ちらほらと うめのたよりの いちにりん)
20114 【季語】 梅 【季節】 初春



可惜夜(あたらよ)

2019年01月24日 | 俳句

日向ぼこ している中が 華なのよ
(ひなたぼこ しているうちが はななのよ)
20099 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬


冬の朝 手足が出せぬ 七十一歳
(ふゆのあさ てあしがだせぬ ななじゅういち)
20100 【季語】 冬 【季節】 三冬


寝返れば ベッドから落ちし 冬の夢
(ねがえれば べっどからおちし ふゆのゆめ)
20101 【季語】 冬 【季節】 三冬


裏庭に にわとり鳴いて 山眠る
(うらにわに にわとりないて やまねむる)
20102 【季語】 山眠る 【季節】 三冬


寒旱 川も干上がり 底も見ゆ
(かんひでり かわもひあがり そこもみゆ)
20103 【季語】 寒旱 【季節】 三冬


冬の夜や 締めの飯とて 鳥スープ
(ふゆのよや しめのめしとて とりすーぷ)
20104 【季語】 冬 【季節】 三冬


可惜夜や まだ覚めるまじ 冬の夢
(あたらよや まださめるまじ ふゆのゆめ)
20105 【季語】 冬 【季節】 三冬
可惜夜=明けてしまうのが惜しい夜。可惜・・惜しむべく。


不忍池や 水面一面 枯れ蓮に
(しのばずや みなもいちめん かれはすに)
20106 【季語】 枯れ蓮 【季節】 三冬