俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2014年11月19日 | 写真教室 写真俳句紹介



久方のアップです。



竹垣に 守られ立ちし 芒かな
(たけがきに まもられたちし すすきかな)
1 【季語】 芒 【季節】 三秋
芒 草じゃ無い


冬ざれて 店頭ミルに 興そそり
(ふゆざれて てんとうみるに きょうそそり)
2 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


赤提灯 秘めやか故に 誘われし
(あかちょうちん ひめやかゆえに さそわれし)
3 【季語】 - 【季節】 -


微動だに せぬ雲水に 冬の風
(びどうだに せぬうんすいに ふゆのかぜ)
4 【季語】 冬 【季節】 三冬


神無月 守ってあげるよ この二軒
(かんなづき まもってあげるよ このにけん)
5 【季語】 神無月 【季節】 初冬


灯すには まだまだ早き 秋の暮
(ともすには まだまだはやき あきのくれ)
6 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


春近し 活花なのか 怪獣か
(はるちかし いけばななのか かいじゅうか)
7 【季語】 春近し 【季節】 晩冬


短日や ランタンの灯の ともる頃
(たんじつや らんたんのひの ともるころ)
8 【季語】 短日 【季節】 三冬


冬の雲 猿の顔にも 思えけり
(ふゆのくも さるのかおにも おもえけり)
9 【季語】 冬 【季節】 三冬


川向こう 紅葉の季節 まだまだに
(かわむこう もみじのきせつ まだまだに)
10 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


冬の道 親子の違い 背の違い
(ふゆのみち おやこのちがい せのちがい)
11 【季語】 冬 【季節】 三冬


いらっしゃい 今日カミさん 留守だけど
(いらっしゃい きょうかみさん るすだけど)
12 【季語】 神の留守 【季節】 初冬
カミさん=奥さん=山の神=神さん


神無月 見上げてごらん 見えるだろ
(かんなづき みあげてごらん みえるだろ)
13 【季語】 神無月 【季節】 初冬


何てたって アイドルなのさ 冬の薔薇
(なんてたって あいどるなのさ ふゆのばら)
14 【季語】 冬 【季節】 三冬


閑かさや 水面に映る 小春空
(しずかさや みなもにうつる こはるぞら)
15 【季語】 小春 【季節】 初冬


冬めきて さざ波の音 幾重にも
(ふゆめきて さざなみのおと いくえにも)
16 【季語】 冬めく 【季節】 初冬


小春日や 千切れし雲に 虹かかる
(こはるびや ちぎれしくもに にじかかる)
17 【季語】 小春日 【季節】 初冬


寒鯉や 失くした恋の 涙かや
(かんごいや なくしたこいの なみだかや)
18 【季語】 寒鯉 【季節】 晩冬


朝顔の 花の芯から 光満つ
(あさがおの はなのしんから ひかりみつ)
19 【季語】 朝顔 【季節】 初秋


冬めくも あなたの家は さほどでも
(ふゆめくも あなたのいえは さほどでも)
20 【季語】 冬めく 【季節】 初冬


墜ちるのを 掬ってあげたい 北颪
(おちるのを すくってあげたい きたおろし)
21 【季語】 北颪 【季節】 三冬


冬温し 親子の会話 尚ぬくし
(ふゆぬくし おやこのかいわ なおぬくし)
22 【季語】 冬温し 【季節】 三冬


泣いてない 拾っているのよ どんぐりを
(ないてない ひろっているのよ どんぐりを)
23 【季語】 どんぐり 【季節】 晩秋


春を待つ 蕾はみんな 膨らんで
(はるをまつ つぼみはみんな ふくらんで)
24 【季語】 春を待つ 【季節】 仲冬


満開の 心が出でし 冬薔薇
(まんかいの こころがいでし ふゆそうび)
25 【季語】 冬薔薇 【季節】 三冬

コメント (1)
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