俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

青鷺(あおさぎ)

2012年06月30日 | 俳句

武庫川に 川鵜青鷺 遠くあり
(むこがわに かわうあおさぎ とおくあり)
14309 【季語】 青鷺 【季節】 三夏


番犬も 夏の散歩に 連れ出され
(ばんけんも なつのさんぽに つれだされ)
14310 【季語】 夏 【季節】 三夏



蚯蚓(みみず)

2012年06月29日 | 俳句

薔薇園に 蚯蚓出づるも すぐに消え
(ばらえんに みみずいづるも すぐにきえ)
14306 【季語】 蚯蚓 【季節】 初夏


椋鳥は 蚯蚓銜えて 後ずさり
(むくどりは みみずくわえて あとずさり)
14307 【季語】 蚯蚓 【季節】 初夏


楠木の 枝葉の向こう 夏の空
(くすのきの えだはのむこう なつのそら)
14308 【季語】 夏の空 【季節】 三夏



額の花

2012年06月27日 | 俳句

椋鳥の オギャーと啼いて 睨み付け
(むくどりの おぎゃーとないて にらみつけ)
14302 【季語】 椋鳥 【季節】 三秋


小雀の チョンと飛びたり 一メートル
(こすずめの ちょんととびたり 1めーとる)
14303 【季語】 雀の子 【季節】 晩春


枯れ色に 染まり行きしは 額の花
(かれいろに そまりゆきしは がくのはな)
14304 【季語】 額の花 【季節】 仲夏


橋の下 青鷺は離れ 隠れ居り
(はしのした あおさぎははなれ かくれおり)
14305 【季語】 青鷺 【季節】 三夏



夏掛け(夏蒲団)

2012年06月25日 | 俳句

青田道 水に浸かりて 見る影も
(あおたみち みずにつかりて みるかげも)
14296 【季語】 青田道 【季節】 晩夏


会館を 囲んで咲きぬ 額の花
(かいかんを かこんでさきぬ がくのはな)
14297 【季語】 額の花 【季節】 仲夏


さくらんぼ 離してなるか 種と茎
(さくらんぼ はなしてなるか たねとくき)
14298 【季語】 さくらんぼ 【季節】 仲夏


火取虫 清浄くずれ 塵芥
(ひとりむし せいじょうくずれ ちりあくた)
14299 【季語】 火取虫 【季節】 三夏
火取虫= 夏の夜、灯火に集まってくる虫。
ヒトリガの類。灯蛾(とうが)。


向日葵の ちぎり絵いずこ ポイ捨てか
(ひまわりの ちぎりえいずこ ぽいすてか)
14300 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏


夏掛けや 時も移りて 宇宙用
(なつがけや ときもうつりて うちゅうよう)
14301 【季語】 夏掛け 【季節】 三夏
夏掛け=夏蒲団



五月雨(さみだれ)

2012年06月24日 | 俳句

薬日や 薬にならぬ 雀鳴く
(やくじつや くすりにならぬ すずめなく)
14290 【季語】 薬日 【季節】 仲夏
薬日=陰暦5月5日のこと。
この日に薬玉(くすだま)を掛けたからとも、
薬狩りをしたからともいう。薬の日。


明け易し 妹の作りし カレンダー
(あけやすし いものつくり しかれんだー)
14291 【季語】 明け易し 【季節】 三夏


我が余生 五月晴れとや 夢世界
(わがよせい さつきばれとや ゆめせかい)
14292 【季語】 五月晴れ 【季節】 仲夏


梅雨晴れや 盟主地に落ち 腹のたつ
(つゆばれや めいしゅちにおち はらのたつ)
14293 【季語】 梅雨晴れ 【季節】 仲夏
某球団 某監督 x億円の和解金  すべて真っ黒け


紀の川は 五月雨集め さ乱れて
(きのかわは さみだれあつめ さみだれて)
14294 【季語】 五月雨 【季節】 仲夏


梅雨籠もり 加齢臭と 雲脂の増え
(つゆこもり かれいしゅうと ふけのふえ)
14295 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
雲脂(ふけ)=頭の皮膚にできる、
角質に分泌物がまじって乾いた、うろこ状の白いもの。



海月(くらげ)

2012年06月23日 | 俳句

汗のシャツ 脱げども脱げぬ メタボ症
(あせのしゃつ ぬげどもぬげぬ めたぼしょう)
14284 【季語】 汗 【季節】 三夏


梅雨知らぬ 夢見良き日の 寝坊かな
(つゆしらぬ ゆめみよきひの ねぼうかな)
14285 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


短夜や 今朝は鴉が ご挨拶
(みじかよや けさはからすが ごあいさつ)
14286 【季語】 短夜 【季節】 三夏


温排水 海月を増やし 炉は低下
(おんはいすい くらげをふやし ろはていか)
14287 【季語】 海月 【季節】 三夏


さくらんぼ 二つで一つ わが家かな
(さくらんぼ ふたつでひとつ わがやかな)
14288 【季語】 さくらんぼ 【季節】 仲夏


目高追う 小さき指に すくわれず
(めだかおう ちいさきゆびに すくわれず)
14289 【季語】 目高 【季節】 三夏



川鵜

2012年06月22日 | 俳句

梅雨晴れ間 一日保たず またも雨
(つゆはれま いちにちもたず またもあめ)
14269 【季語】 梅雨晴間 【季節】 仲夏


毎食後 昼寝癖あり メタボなり
(まいしょくご ひるねぐせあり めたぼなり)
14270 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


昼寝癖 とどのつまりは ブロック塀
(ひるねぐせ とどのつまりは ぶろっくべい)
14271 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


梅の酒 いつまた飲める 作り置き
(うめのさけ いつまたのめる つくりおき)
14272 【季語】 梅酒 【季節】 晩夏


走馬燈 安全神話 また廻る
(そうまとう あんぜんしんわ またまわる)
14273 【季語】 走馬燈 【季節】 三夏


梅雨冷えや 半ズボンじゃあ 膝が啼く
(つゆびえや はんずぼんじゃあ ひざがなく)
14274 【季語】 梅雨冷え 【季節】 仲夏


明け易し 臍の曲がりの チョイ直る
(あけやすし へそのまがりの ちょいなおる)
14275 【季語】 明け易し 【季節】 三夏


作氷器の 氷塊壊れし 冷蔵庫
(さひょうきの ひょうかいこわれし れいぞうこ)
14276 【季語】 冷蔵庫 【季節】 三夏


扇風機と 団扇の世界 我が世界
(せんぷうきと うちわのせかい わがせかい)
14277 【季語】 扇風機 【季節】 三夏


クーラーは お客様用に 取ってあり
(くーらーは おきゃくさまように とってあり)
14278 【季語】 クーラー 【季節】 三夏


タテヨコと 眺め透かして 夏黒子
(たてよこと ながめすかして なつぼくろ)
14279 【季語】 夏 【季節】 三夏


飛ぶ川鵜 シルエット良し 空が良し
(とぶかわう しるえっとよし そらがよし)
14280 【季語】 川鵜 【季節】 三夏


六月や 毎度のことに 雨多き
(ろくがつや まいどのことに あめおおき)
14281 【季語】 六月 【季節】 仲夏


捩り花 花の世界の ことだけに
(ねじりばな はなのせかいの ことだけに)
14282 【季語】 捩花 【季節】 初夏
捩花(捩摺、捩り花)ネジバナ(モジズリ、ネジリバナ)
=ラン科 ラン亜科 サカネラン連 ネジバナ属 
http://wandermountain.fc2web.com/nejibana.html


夏の夢 無欲より夢欲 まだまだと
(なつのゆめ むよくよりむよく まだまだと)
14283 【季語】 夏 【季節】 三夏



夏至

2012年06月21日 | 俳句

水田には 台風一過 雨蛙鳴く
(みずたには たいふういっか かえるなく)
14265 【季語】 雨蛙鳴く 【季節】 三夏


紫陽花に 露咲きほこり 艶やかに
(あじさいに つゆさきほこり つややかに)
14266 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


外食の 約束果たし 梅雨晴間
(がいしょくの やくそくはたし つゆはれま)
14267 【季語】 梅雨晴間 【季節】 仲夏


夏至という 感覚無くて 夜も明けぬ
(げしという かんかくなくて よもあけぬ)
14268 【季語】 夏至 【季節】 仲夏



父の日

2012年06月17日 | 俳句

父の日や 子は居らねども 心急く
(ちちのひや こはおらねども こころせく)
14260 【季語】 父の日 【季節】 仲夏


警報の 長い夜明けて 梅雨の空
(けいほうの ながいよあけて つゆのそら)
14261 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


月半ば 中元だけで 腹満たず
(つきなかば ちゅうげんだけで はらみたず)
14262 【季語】 中元 【季節】 初秋


雨上がり 夏の日曜 日は長く
(あめあがり なつのにちよう ひはながく)
14263 【季語】 夏 【季節】 三夏


六月の 台風今や 常なるか
(ろくがつの たいふういまや つねなるか)
14264 【季語】 六月 【季節】 仲夏



額の花

2012年06月16日 | 俳句

涙目の 水無月写真 気も重く
(なみだめの みなづきしゃしん きもおもく)
14256 【季語】 水無月 【季節】 仲夏
水無月=六月


六月の 空台風連れて 薄曇り
(ろくがつの そらたいふうつれて うすぐもり)
14257 【季語】 六月 【季節】 仲夏


曇り空 川鵜は群れて 低く飛び
(くもりぞら かわうはむれて ひくくとび)
14258 【季語】 川鵜 【季節】 三夏


雨雲に 色を取られて 額の花
(あまぐもに いろをとられて がくのはな)
14259 【季語】 額の花 【季節】 仲夏



焼酎

2012年06月14日 | 俳句

逢えぬ間に 紫陽花の色 濃くなりて
(あえぬまに あじさいのいろ こくなりて)
14252 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


赤と黒 対の焼酎 まず飾り
(あかとくろ ついのしょうちゅ うまずかざり)
14253 【季語】 焼酎 【季節】 三夏


朝曇 挿し絵の中の クローバー
(あさぐもり さしえのなかの くろーばー)
14254 【季語】 朝曇 【季節】 晩夏


でで虫や 明日は晴れるか 晴れないか
(ででむしや あすははれるか はれないか)
14255 【季語】 でで虫 【季節】 三夏
でで虫=蝸牛(かたつむり)