俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

三月尽

2013年03月31日 | 俳句

花見行 涅槃仏には 光輪が
(はなみこう ねはんぶつには こうりんが)
15445 【季語】 花見 【季節】 晩春


川沿いの 桜並木の 道案内
(かわぞいの さくらなみきの みちあない)
15446 【季語】 桜 【季節】 晩春


石地蔵 朝も早うから 花見する
(いしじぞう あさもはようから はなみする)
15447 【季語】 花見 【季節】 晩春


合掌する 地蔵の上に 桜花
(がっしょうする じぞうのうえに 桜花)
15448 【季語】 桜 【季節】 晩春


このところ とんと見かけぬ 燕
(このところ とんとみかけぬ つばくらめ)
15449 【季語】 燕 【季節】 仲春


春の日や 外は花見の 盛りなり
(はるのひや そとははなみの さかりなり)
15450 【季語】 花見 【季節】 晩春


菜の花は 幸せ運ぶ 贈り物
(なのはなは しあわせはこぶ おくりもの)
15451 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


菜の花も 雲雀の声も 春なのに
(なのはなも ひばりのこえも はるなのに)
15452 【季語】 春 【季節】 三春


雷も 声を出しての アベノミクス
(かみなりも こえをだしての あべのみくす)
15453 【季語】 雷声を出す 【季節】 晩春


鼻毛にも 白きもの増え 三月尽
(はなげにも しろきものふえ さんがつじん)
15454 【季語】 三月尽 【季節】 晩春


一票の 重みも軽き 選挙の日
(いっぴょうの おもみもかろき せんきょのひ)
15455 【季語】 普通選挙の日 【季節】 晩春
戦後、普通選挙法が施行された日


天高く イルカの飛沫 身に浴びて
(てんたかく いるかのしぶき みにあびて)
15456 【季語】 天高し 【季節】 三秋




青き踏む

2013年03月18日 | 俳句

春愁や 渋谷協奏曲 事故はなし
(しゅんしゅうや しぶやきょうそうきょく じこはなし)
15435 【季語】 春愁 【季節】 三春


乗り継ぎに 時間が掛かり 春の乱
(のりつぎに じかんがかかり はるのらん)
15436 【季語】 春 【季節】 三春


春の雲 速き遅きと 定まらず
(はるのくも はやきおそきと さだまらず)
15437 【季語】 春 【季節】 三春


散歩にて 足の裏見つけ 春の風
(さんぽにて あしのうらみつけ はるのかぜ)
15438 【季語】 春 【季節】 三春


雨模様 膝で感じて 春の暮
(あめもよう ひざでかんじて はるのくれ)
15439 【季語】 春 【季節】 三春


春の川 堰できらめく 波しぶき
(はるのかわ せきできらめく なみしぶき)
15440 【季語】 春 【季節】 三春


春うらら 子連れ孫連れ ゆるみし顔
(はるうらら こづれまごづれ ゆるみしかお)
15441 【季語】 麗ら 【季節】 三春


左右の目 見え方違う 春の怪
(さゆうのめ みえかたちがう はるのかい)
15442 【季語】 春 【季節】 三春


青き踏む 歩に加速感 気は急いて
(あおきふむ ほにかそくかん きはせいて)
15443 【季語】 青き踏む 【季節】 晩春


シャボン玉 遊びの跡の 濡れマーク
(しゃぼんだま あそびのあとの ぬれまーく)
15444 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春



彼岸

2013年03月17日 | 俳句

春愁や 隣の国の 置き土産
(しゅんしゅうや となりのくにの おきみやげ)
15430 【季語】 春愁 【季節】 三春


菜畑の 色を隠すや 春霞
(なばたけの いろをかくすや はるがすみ)
15431 【季語】 春霞 【季節】 三春


春暁や 咳声喉に 異常有り
(しゅんぎょうや せきこえのどに いじょうあり)
15432 【季語】 春暁 【季節】 三春


彼岸入り 此岸も永く そろそろか
(ひがんいり しがんもながく そろそろか)
15433 【季語】 彼岸 【季節】 仲春


長閑さや 長閑なる故 春らしき
(のどかさや のどかなるゆえ はるらしき)
15434 【季語】 長閑 【季節】 三春



春の夢

2013年03月16日 | 俳句

紫雲英田に 思い出求め 寝転びぬ
(げんげだに おもいでもとめ ねころびぬ)
15430 【季語】 紫雲英 【季節】 仲春


お水取り 終えなば春は 本格化
(おみずとり おえなばはるは ほんかくか)
15431 【季語】 お水取り 【季節】 仲春


明日の当て 無き我に啼くや 夕燕
(あすのあて なきわれになくや ゆうつばめ)
15432 【季語】 夕燕 【季節】 仲春


春の夢 見ぬ人に見る 現かな
(はるのゆめ みぬひとにみる うつつかな)
15433 【季語】 春 【季節】 三春


電話する 時を図らば 春の暮
(でんわする ときをはからば はるのくれ)
15434 【季語】 春 【季節】 三春



霾(つちふる)

2013年03月09日 | 俳句

春霞 空を曇らす 嫌な奴
(はるがすみ そらをくもらす いやなやつ)
15424 【季語】 春霞 【季節】 三春


霾に 散歩の足も 重くなり
(つちふるに さんぽのあしも おもくなり)
15425 【季語】 霾 【季節】 三春
霾(つちふる)=黄砂


霾に マスクの人の 世に溢れ
(つちふるに ますくのひとの よにあふれ)
15426 【季語】 霾 【季節】 三春
霾(つちふる)=黄砂


佐保姫の 瞳の奥の 星の数
(さおひめの ひとみのおくの ほしのかず)
15427 【季語】 佐保姫 【季節】 三春
"佐保姫=奈良の東にある佐保山、佐保川の女神で、
春の野山の造化をつかさどるといわれる。"


木の芽立つ 川筋の風 温もりて
(このめたつ かわすじのかぜ ぬくもりて)
15428 【季語】 木の芽 【季節】 三春


たんぽぽに 出くわす道の ありがたき
(たんぽぽに でくわすみちの ありがたき)
15429 【季語】 たんぽぽ 【季節】 三春



啓蟄

2013年03月07日 | 俳句

黄水仙 ひそひそ話の 得意技
(きずいせん ひそひそばなしの とくいわざ)
15422 【季語】 黄水仙 【季節】 仲春


啓蟄や 土にも木にも 我が身にも
(けいちつや つちにもきにも わがみにも)
15423 【季語】 啓蟄 【季節】 仲春
退屈の虫ですが・・・。



桃の花

2013年03月05日 | 俳句

戸開ければ 桃花一輪 香ばしき
(とあければ ももかいちりん こうばしき)
15420 【季語】 桃の花 【季節】 晩春


桃あれば 梅に桜も 欲しきもの
(ももあれば うめにさくらも ほしきもの)
15421 【季語】 桃の花 【季節】 晩春