俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

葉鶏頭

2011年10月24日 | 俳句

うろこ雲 迷子になって はぐれ雲
(うろこぐも まいごになって はぐれぐも)
13107 【季語】 うろこ雲 【季節】 三秋


落葉掃く 老婆の熊手 擦り切れて
(おちばはく ろうばのくまで すりきれて)
13108 【季語】 落葉掃く 【季節】 三冬


葉鶏頭 添え木に凭れ 立ちにけり
(はけいとう そえぎにもたれ たちにけり)
13109 【季語】 葉鶏頭 【季節】 三秋


秋の空 楠の緑の その上に
(あきのそら くすのみどりの そのうえに)
13110 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


踏みしめし 枯れ葉の音に ある歴史
(ふみしめし かれはのおとに あるれきし)
13111 【季語】 枯れ葉 【季節】 三冬


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白鶺鴒

2011年10月21日 | 俳句

秋の朝 社の上の 飛行機雲
(あきのあさ やしろのうえの ひこうきぐも)
13104 【季語】 秋 【季節】 三秋


チュンチュンと 白鶺鴒の 我が前を
(ちゅんちゅんと しろせきれいの わがまえを)
13105 【季語】 鶺鴒 【季節】 三秋


名も知らぬ 花等魅せられ 秋散歩
(なもしらぬ はならみせられ あきさんぽ)
13106 【季語】 秋 【季節】 三秋


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秋の風邪

2011年10月20日 | 俳句

秋らしく 筋雲薄く たなびいて
(あきらしく すじぐもうすく たなびいて)
13099 【季語】 秋 【季節】 三秋


柚ありて 我が料理 合格点
(ゆずありて わがりょうり ごうかくてん)
13100 【季語】 柚 【季節】 晩秋


秋の昼 我が料理 序の序の序
(あきのひる わがりょうり じょのじょのじょ)
13101 【季語】 秋の昼 【季節】 三秋


見つめれば 見つめ返さる 秋の花
(みつめれば みつめかえさる あきのはな)
13102 【季語】 秋の花 【季節】 三秋


二人して 秋の風邪引くは 情合か
(ふたりして あきのかぜひくは じょうあいか)
13103 【季語】 秋の風邪 【季節】 三秋


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半の月

2011年10月18日 | 俳句

秋の朝 これぞ快晴 雲もなし
(あきのあさ これぞかいせい くももなし)
13095 【季語】 秋の朝 【季節】 三秋


秋の朝 月は天上 半の月
(あきのあさ つきはてんじょう はんのつき)
13096 【季語】 秋の朝 【季節】 三秋


散りかけて 風を凌ぐや 女郎花
(ちりかけて かぜをしのぐや おみなえし)
13097 【季語】 女郎花 【季節】 初秋


判りせば その名も強し 弁慶草
(わかりせば そのなもつよし べんけいそう)
13098 【季語】 弁慶草 【季節】 初秋
弁慶草=血止草


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からあゐの花

2011年10月17日 | 俳句

吾亦紅 寂しさ怺え 誰を待つ
(われもこう さびしさこらえ だれをまつ)
13092 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


枯れたれば 我が髪のごと 曼珠沙華
(かれたれば わがかみのごと まんじゅしゃげ)
13093 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


手に触れば からあゐの花 身も固く
(てにふれば からあゐのはな みもかたく)
13094 【季語】 からあゐの花 【季節】 三秋
からあゐの花=鶏頭


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秋なのだ

2011年10月16日 | 俳句

暑いのか ほろ寒いのか 秋の朝
(あついのか ほろさむいのか あきのあさ)
13086 【季語】 秋の朝 【季節】 三秋


秋の朝 体のだるさや 風邪もよい
(あきのあさ からだのだるさや かぜもよい)
13087 【季語】 秋の朝 【季節】 三秋


空の色 雲の形に やっと秋
(そらのいろ くものかたちに やっとあき)
13088 【季語】 秋 【季節】 三秋


やっと秋 なのに桜が 咲くなんて
(やっとあき なのにさくらが さくなんて)
13089 【季語】 秋 【季節】 三秋


雨風か 葉の落ちた道 秋の色
(あめかぜか はのおちたみち あきのいろ)
13090 【季語】 秋 【季節】 三秋


今はもう 秋らしくない 秋なのだ
(いまはもう あきらしくない あきなのだ)
13091 【季語】 秋 【季節】 三秋


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案山子

2011年10月14日 | 俳句

CDに 田を盗られ居る 案山子かな
(CDに たをとられいる かかしかな)
13081 【季語】 案山子 【季節】 三秋


顔を見ぬ へのへのもへじ 案山子様
(かおをみぬ へのへのもへじ かかしさま)
13082 【季語】 案山子 【季節】 三秋


鶏頭の 頭の重さが 玉にキズ
(けいとうの あたまのおもさが たまにきず)
13083 【季語】 鶏頭 【季節】 三秋


秋の夜の 更けて孫の 生誕日
(あきのよの ふけてまごの せいたんび)
13084 【季語】 秋の夜 【季節】 三秋


秋の夜は 何するでなく 時遅し
(あきのよは なにするでなく ときおそし)
13085 【季語】 秋の夜 【季節】 三秋


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天高し

2011年10月13日 | 俳句

買い換えの メガネよろしく 天高し
(かいかえの めがねよろしく てんたかし)
13075 【季語】 天高し 【季節】 三秋


秋晴れや 湖水に浮かぶ 昼の月
(あきばれや こすいにうかぶ ひるのつき)
13076 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


白桃の 旬なるゆえに 欲しきころ
(はくとうの しゅんなるゆえに ほしきころ)
13077 【季語】 白桃 【季節】 初秋


妖精や 天使に会いし 秋の夢
(ようせいや てんしにあいし あきのゆめ)
13078 【季語】 秋の夢 【季節】 三秋


手ずからの ラーメン旨し 秋の昼
(てずからの らーめんうまし あきのひる)
13079 【季語】 秋の昼 【季節】 三秋


桃の果実は 咲く花ありて まさに実に
(もものかは さくはなありて まさにみに)
13080 【季語】 桃 【季節】 初秋


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秋暁

2011年10月12日 | 俳句

秋暁や 駆け走り抜く 中学生
(しゅうぎょうや かけはしりぬく ちゅうがくせい)
13072 【季語】 秋暁 【季節】 三秋


秋暁や 会う人すべて 黙礼す
(しゅうぎょうや あうひとすべて もくれいす)
13073 【季語】 秋暁 【季節】 三秋


秋暁の 牛乳屋の音 祖母憶う
(しゅうぎょうの ぎゅうにゅうやのおと そぼおもう)
13074 【季語】 秋暁 【季節】 三秋


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蟲(むし)の音

2011年10月11日 | 俳句

蟲の音を 聞き分く童 えくぼあり
(むしのねを ききわくわらべ えくぼあり)
13067 【季語】 虫の音 【季節】 三秋


水色の 帽子贈らる 韓の秋
(みずいろの ぼうしおくらる かんのあき)
13068 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の湖 童気に入る この帽子
(あきのうみ わらべきにいる このぼうし)
13069 【季語】 秋 【季節】 三秋


大小の 水車の回る 秋の川
(だいしょうの すいしゃのまわる あきのかわ)
13070 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋桜の 写真を撮れば 風にぼけ
(こすもすの しゃしんをとれば かぜにぼけ)
13071 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋


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余呉の秋

2011年10月10日 | 俳句

重陽の 日和よろしく 余呉の旅
(ちょうようの ひよりよろしく よごのたび)
13061 【季語】 重陽 【季節】 晩秋
重陽の節句=10月10日


久方に 記憶の底の 吾亦紅
(ひさかたに きおくのそこの われもこう)
13062 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


雑草の の底の 飛蝗かな
(ざっそうの みどりのそこの ばったかな)
13063 【季語】 飛蝗 【季節】 三秋


蝲蛄の 側溝にあれば 水清し
(ざりがにの そっこうにあれば みずきよし)
13064 【季語】 蝲蛄 【季節】 三夏


さやけしや 余呉湖にかかる 昼の月
(さやけしや よごこにかかる ひるのつき)
13065 【季語】 昼の月 【季節】 三秋


羽衣の 天女はいずこ 余呉の秋
(はごろもの てんにょはいずこ よごのあき)
13066 【季語】 余呉の秋 【季節】 三秋


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秋晴れ

2011年10月09日 | 俳句

孫が来る 秋晴れ続け 孫が来る
(まごがくる あきばれつづけ まごがくる)
13058 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


菊の香や 今年は嗅げぬ 角の家
(きくのかや ことしはかげぬ かどのいえ)
13059 【季語】 菊の香 【季節】 三秋


カメラ越し 川底清く 寒露かな 
(かめらごし かわぞこきよく かんろかな )
13060 【季語】 寒露 【季節】 晩秋


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すすきの穂

2011年10月08日 | 俳句

路地裏に 見つけてうれし すすきの穂
(ろじうらに みつけてうれし すすきのほ)
13056 【季語】 すすきの穂 【季節】 晩秋


すすき穂の 夕陽を浴びて 秋風情
(すすきほの ゆうひをあびて あきふぜい)
13057 【季語】 すすきの穂 【季節】 晩秋







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水澄む

2011年10月07日 | 俳句

デジカメに 水澄み写る 波の面
(でじかめに みずすみうつる なみのつら)
13051 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


朝顔や 一輪二輪 生き長く
(あさがおや いちりんにりん いきながく)
13052 【季語】 朝顔 【季節】 初秋


猫じゃらし 何処へ行っても 元気あり
(ねこじゃらし どこへいっても げんきあり)
13053 【季語】 猫じゃらし 【季節】 三秋


長き夜は 恋する君と 夢の国
(ながきよは こいするきみと ゆめのくに)
13054 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


秋の蝶 忘れたころに 顔を出し
(あきのちょう わすれたころに かおをだし)
13055 【季語】 秋の蝶 【季節】 三秋


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鶏頭

2011年10月06日 | 俳句

約7ヶ月ぶりの作句です。
この間、東北大震災、12号、15号台風。
いろんな事がありました。
すべて、人災の要素が強いと思っています。
自然の恐ろしさと同時に、無知の恐ろしさ。
俳句仲間の「まほろば」さんの原子炉事故に対する
活動には、頭が下がります。




雨上がり 鶏頭の首 傾げ居り
(あめあがり けいとうのくび かしげおり)
13048 【季語】 鶏頭 【季節】 三秋


あの角の 菊一輪の 道しるべ
(あのかどの きくいちりんの みちしるべ)
13049 【季語】 菊 【季節】 三秋


彼岸花 花は散りしも 露の咲く
(ひがんばな はなはちりしも つゆのさく)
13050 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋



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