俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

朝日

2007年05月31日 | 俳句

『何が好き 夏の朝日よ あの陽光』
(なにがすき なつのあさひよ あのひかり)

『照る朝日 覆う夏雲 気も変わる』
(てるあさひ おおうなつぐも きもかわる)
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水芭蕉

2007年05月30日 | 俳句

『谷あいの 墓に見えしは 水芭蕉』
(たにあいの はかにみえしは みずばしょう)

『水芭蕉 群れ成し咲きて 薫る夏』
(みずばしょう むれなしさきて かおるなつ)
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川鵜

2007年05月29日 | 俳句

『河原は 川鵜、白鷺 土手に鴨』
(かわはらは かわう、しらさぎ どてにかも)

『川面より 川鵜、川鵜と 首を出し』
(かわもより かわう、かわうと くびをだし)

『夏の昆陽 どの鴉どもも 飛びもせず』
(なつのこや どのとりどもも とびもせず)
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駄洒落

2007年05月28日 | 俳句

『冷酒に 韓流ビデオ 嫁の愚痴』
(ひやざけに かんりゅうびでお よめのぐち)

『太陽も 月も虜の 牡丹かな』
(たいようも つきもとりこの ぼたんかな)

『気持ち良く 駄洒落も浮かぶ 夏の朝』
(きもちよく だじゃれもうかぶ なつのあさ)
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真知子巻き

2007年05月27日 | 俳句

『真知子巻き 浜昼顔に 名を聞きし』
(まちこまき はまひるがおに なをききし)

『道おしえ 帰りは寂し ひとり連れ』
(みちおしえ かえりはさみし ひとりづれ)

『照り返す 夏の川面に 緑映え』
(てりかえす なつのかわもに みどりはえ)

『川鵜ども 川面飛び跳ね おおはしゃぎ』
(かわうども かわもとびはね おおはしゃぎ)

『五月雨や 昨日に遅れて 空白む』
(さみだれや きのうにおくれて そらしらむ)
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夏匂う

2007年05月26日 | 俳句

『五月雨に 車窓の曇り 雨雫』
(さみだれに しゃそうのくもり あましずく)

『五月雨に 濡れて熱出て 寝ておりぬ』
(さみだれに ぬれてねつでて ねておりぬ)

『五月雨に 犬はか細く 塀の上』
(さみだれに いぬはかぼそく へいのうえ)

『白鷺も 親は近づき 子は離る』
(しらさぎも おやはちかづき こははなる)

『白鷺の 連なり落ちる 糞の道』
(しらさぎの つらなりおちる ふんのみち)

『軽鴨は 話す嘴 色黄色』
(かるかもは はなすくちばし いろきいろ)

『草刈られ 踏み締めし音 夏匂う』
(くさかられ ふみしめしおと なつにおう)
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涼しさ

2007年05月25日 | 俳句

『涼しさや 風通り抜く おらが部屋』
(すずしさや かぜとおりぬく おらがへや)

『毎日が 休日なりや 我が夏は』
(まいにちが きゅうじつなりや わがなつは)

『夏の宵 烏賊の塩辛 缶チュウハイ』
(なつのよい いかのしおから かんちゅうはい)

『初鰹 食べてみたいと 嫁の言い』
(はつがつお たべてみたいと よめのいい)

『酔いもせで 二日掛かりで 呑むビール』
(よいもせで ふつかがかりで のむびーる)

『冷奴 我にしあれば 他はいらぬ』
(ひややっこ われにしあれば ほかはいらぬ)

『好きなんだ 素麺冷麦 冷うどん』
(すきなんだ そうめんひやむぎ ひやうどん)

『花菖蒲 池のほとりが よく似合う』
(はなしょうぶ いけのほとりが よくにあう)

『昼顔に 面影重ね 忘れまじ』
(ひるがおに おもかげかさね わすれまじ)

『鳥多く 聞き分け難き 夏の朝』
(とりおおく ききわけがたき なつのあさ)
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薔薇

2007年05月24日 | 俳句

『夏川に 入れば鯉の 寄り来たる』
(なつかわに はいればこいの よりきたる)

『蓋を舐む アイスクリームの 悪い癖』
(ふたをなむ あいすくりーむの わるいくせ)

『雨上がり 紫陽花の色 甦り』
(あめあがり あじさいのいろ よみがえり)

『空白み 若葉並木に 風通る』
(そらしらみ わかばなみきに かぜとおる)

『夏草の 茂りし土手に 寝転んで』
(なつくさの しげりしどてに ねころんで)

『風五月 少しひんやり 足早に』
(かぜごがつ すこしひんやり あしばやに)

『人に似て 朝の薔薇の香 清々し』
(ひとににて あさのばらのか すがすがし)

『薔薇の花 バラバラ落ちてと 人の言う』
(ばらのはな ばらばらおちてと ひとのいう)

『薔薇の花 匂い嗅ぎ過ぎ 偏頭痛』
(ばらのはな においかぎすぎ へんずつう)

『夏の薔薇 色の濃ゆさに 辟易す』
(なつのばら いろのこゆさに へきえきす)
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着メロ

2007年05月23日 | 俳句

『夏草は 引込線に 沿い茂る』
(なつくさは ひきこみせんに そいしげる)

『葉桜に 光溢れて 空に伸ぶ』
(はざくらに ひかりあふれて そらにのぶ)

『句を詠んで 泪流して 風薫る』
(くをよんで なみだながして かぜかおる)

『着メロに 妹の万歳 入れて夏』
(ちゃくめろに いものばんざい いれてなつ)

『妹離れ 楽しき夏は いつ来るや』
(いもはなれ たのしきなつは いつくるや)

『吹く風を 涼しと思える 今朝の我』
(ふくかぜを すずしとおもえる けさのわれ)

『夏痩せも 遠い昔と なりにけり』
(なつやせも とおいむかしと なりにけり)

『五月雨の 上がりし後の 緑映ゆ』
(さみだれの あがりしあとの みどりはゆ)

『五月雨や 濁りし川に 鳥も来ぬ』
(さみだれや にごりしかわに とりもこぬ)

『五月晴れ 野に咲く花に 陽光跳ね』
(さつきばれ のにさくはなに ひかりはね)

『五月晴れ 水面きらきら 目に痛し』
(さつきばれ みなもきらきら めにいたし)
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ビール

2007年05月22日 | 俳句

『五月晴れ 青空ととも 風の入る』
(さつきばれ あおぞらととも かぜのいる)

『暑き夜は 退職しても まずビール』
(あつきよは たいしょくしても まずびーる)

『早く飲も 土産の明太 冷蔵庫』
(はやくのも みやげのめんたい れいぞうこ)

『酔うて寝ん 夏の盛りの 線路上』
(ようてねん なつのさかりの せんろじょう)

『紫陽花に 雨一雫 欲しきかな』
(あじさいに あめひとしずく ほしきかな)

『涼しさや 松葉流るる 水の音』
(すずしさや まつばながるる みずのおと)

『恥かしも 背筋伸ばして 薔薇の門』
(はずかしも せすじのばして ばらのもん)
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麦の秋

2007年05月21日 | 俳句

『信金の 裏を囲みし 麦の秋』
(しんきんの うらをかこみし むぎのあき)

『手を添えて 金魚掬いを 教えしが』
(てをそえて きんぎょすくいを おしえしが)

『苦手なり 掬いし金魚 今だ無し』
(にがてなり すくいしきんぎょ いまだなし)

『豆飯を 好む人らの 気が知れず』
(まめめしを このむひとらの きがしれず)

『まず頼む 家内安全 夏社』
(まずたのむ かないあんぜん なつやしろ)

『カタツムリ 捕りし人の手に うずくまり』
(かたつむり とりしひとのてに うずくまり)

『萍に 息を潜めし 池の鯉』
(うきくさに いきをひそめし いけのこい)
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戀に酔う

2007年05月20日 | 俳句

『戀に酔う 藤の花房 揺れ止まぬ』
(こいによう ふじのはなぶさ ゆれやまぬ)

『五月の夜 空見上げれば 雨の降る』
(ごがつのよ そらみあげれば あめのふる)

『雨垂れを 数えて過ぎし 夏の夜』
(あまだれを かぞえてすぎし なつのよる)

『聞きたきや 誰が為に降る 夏の雨』
(ききたきや たがためにふる なつのあめ)

『雨上がり 小満の気 みずみずし』
(あめあがり しょうまんのき みずみずし)

『みどりの野 渡り来たりて 風薫る』
(みどりのの わたりきたりて かぜかおる)

『志賀島の 夏の夜明けや 波光る』
(しかしまの なつのよあけや なみひかる)

『内海に 光一条 朝焼ける』
(うちうみに ひかりいちじょう あさやける)
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金魚掬い

2007年05月19日 | 俳句

『聖五月 心煌めく 聖五月』
(せいごがつ こころきらめく せいごがつ)

『サングラス 貌隠しても 腹は出て』
(さんぐらす かおかくしても はらはでて)

『盗られずに 枇杷たわわに 実りけり』
(とられずに びわたわわに みのりけり)

『妹の飼う 金魚うらめし 糞でよし』
(いものかう きんぎょうらめし ふんでよし)

『掬はるる 金魚になりたき 時もあり』
(すくはるる きんぎょになりたき ときもあり)

『近付いて 初めて判る 葉桜と』
(ちかづいて はじめてわかる はざくらと)

『己が靴 揃えし子供 日に焼けし』
(おのがくつ そろえしこども ひにやけし)

『ほつれ髪 えりあしぼくろ 夏の女』
(ほつれがみ えりあしぼくろ なつのひと)

『夏めくや 旧友メール 懐かしく』
(なつめくや きゅうゆうめーる なつかしく)
                    =3500

今日で、掲句3500句となりました。
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萍(うきくさ)

2007年05月18日 | 俳句

『夏の空 黄色くくすみ 家宝来る』
(なつのそら きいろくくすみ かほうくる)

『入道雲 風には勝てず 流されけり』
(にゅうどうぐも かぜにはかてず ながされけり)

『大輪の 野薔薇一輪 朽ちており』
(たいりんの のばらいちりん くちており)

『噴水の 飛沫の高く 虹の立つ』
(ふんすいの しぶきのたかく にじのたつ)

『萍に 覆われつくし 池の面』
(うきくさに おおわれつくし いけのつら)
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夏嵐

2007年05月17日 | 俳句

『青嵐 いつになりせば おらが世や』
(あおあらし いつになりせば おらがよや)

『夏曇 機音ばかりが 大きくて』
(なつぐもり きおんばかりが おおきくて)

『曇り空 仰ぎ見つれば 朴の花』
(くもりぞら あおぎみつれば ほおのはな)

『神輿いま 担ぐは良くも 乗るは駄目』
(みこしいま かつぐはよくも のるはだめ)

『来ては去り 来ては離れる 夏の蝶』
(きてはさり きてははなれる なつのちょう)

『天道虫 花から花へ 踊る羽』
(てんとうむし はなからはなへ おどるはね)

『転寝に 探す若葉の 葉の香り』
(うたたねに さがすわかばの はのかおり)
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