俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

二月尽

2012年02月28日 | 俳句

二月尽  閏の異変か 雪催い
(にがつじん うるうのいへんか ゆきもよい)
13813 【季語】 二月尽 【季節】 初春


あれこれと 物を忘れて 二月尽
(あれこれと ものをわすれて にがつじん)
13814 【季語】 二月尽 【季節】 初春


冴え返り これで三度目 氷点下
(さえかえり これでさんどめ ひょうてんか)
13815 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


春愁い 嘆息まじりの 息を吐き
(はるうれい たんそくまじりの いきをはき)
13816 【季語】 春愁い 【季節】 三春


如月や 月の如きは 八日月
(きさらぎや つきのごときは ようかづき)
13817 【季語】 如月 【季節】 仲春


バカヤロと 言いたき気分 二月尽
(ばかやろと いいたききぶん にがつじん)
13818 【季語】 二月尽 【季節】 初春


物忘れ 何が何して 春愁い
(ものわすれ なにがなにして はるうれい)
13819 【季語】 春愁い 【季節】 三春


儲けとも 損とも言える 閏年
(もうけとも そんともいえる うるうどし)
13820 【季語】 ー 【季節】 ー


せんとせば じゃまばかりする 春の雨
(せんとせば じゃまばかりする はるのあめ)
13821 【季語】 春の雨 【季節】 三春


佐保姫の 声を聞きたし 友なれば
(さおひめの こえをききたし ともなれば)
13822 【季語】 佐保姫 【季節】 三春


受験期や 祖母の夢見る 季節なり
(じゅけんきや そぼのゆめみる きせつなり)
13823 【季語】 受験期 【季節】 仲春


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2012年02月27日 | 俳句

紅梅の 紅の色さえ 個性あり
(こうばいの べにのいろさえ こせいあり)
13808 【季語】 紅梅 【季節】 初春


梅が香の 一輪ごとの ありがたさ
(うめがかの いちりんごとの ありがたさ)
13809 【季語】 梅が香 【季節】 初春


梅が香の 深みを増して 山社
(うめがかの ふかみをまして やまやしろ)
13810 【季語】 梅が香 【季節】 初春


白梅の ライトを浴びて 澄みにけり
(しらうめの らいとをあびて すみにけり)
13811 【季語】 白梅 【季節】 初春


梅ならば 白も紅もよし 飛びもよし
(うめならば しろもあかもよし とびもよし)
13812 【季語】 梅 【季節】 初春


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春浅し

2012年02月20日 | 俳句

猫の恋 鳴き声遠く 姿見ず
(ねこのこい なきごえとおく すがたみず)
13801 【季語】 猫の恋 【季節】 初春


挨拶の 文言迷い 春浅し
(あいさつの もんごんまよい はるあさし)
13802 【季語】 春浅し 【季節】 初春


料峭の 波打つ日々の 長きこと
(りょうしょうの なみうつひびの ながきこと)
13803 【季語】 料峭 【季節】 初春
料峭(りょうしょう)=春風が肌にうすら寒く感じられるさま。


旧き友 懐かしみ居る 朧かな
(ふるきとも なつかしみいる おぼろかな)
13804 【季語】 朧 【季節】 三春


眠れぬ夜 思考スパイラル 春の闇
(ねむれぬよ しこうすぱいらる はるのやみ)
13805 【季語】 春の闇 【季節】 三春


長閑なる 日を待ち望み 今日も暮れ
(のどかなる ひをまちのぞみ きょうもくれ)
13806 【季語】 長閑 【季節】 三春


封切らぬ シャボン玉セット 主待つ
(ふうきらぬ しゃぼんだませっと あるじまつ)
13807 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


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春寒

2012年02月17日 | 俳句

笑納の 賞状届き 二月尽
(しょうのうの しょうじょうとどき にがつじん)
13794 【季語】 二月尽 【季節】 初春


留守番の 癖身に付きて 二月尽
(るすばんの くせみにつきて にがつじん)
13795 【季語】 二月尽 【季節】 初春


効の抜けし 酒に悪酔い 冴え返る
(きのぬけし さけにわるよい さえかえる)
13796 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


春寒し 嫁の言葉に 寒さ増し
(はるさむし よめのことばに さむさまし)
13797 【季語】 春寒し 【季節】 初春


舌の数 多き人多き 二月かな
(したのかず おおきひとおおき にがつかな)
13798 【季語】 二月 【季節】 初春


春の闇 安全神話も メルトスルー
(はるのやみ あんぜんしんわも めるとするー)
13799 【季語】 春 【季節】 三春
メルトスルー=原子炉の燃料の融解が進行し
圧力容器・格納容器外に漏出すること。


世の中は 春寒に入り 出口なし
(よのなかははるさむにいりでぐちなし)
13800 【季語】 春寒 【季節】 初春


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佐保姫

2012年02月16日 | 俳句

佐保姫の この度は何時 お出ましか
(さおひめの このたびはいつ おでましか)
13787 【季語】 佐保姫 【季節】 三春
佐保姫=春の芽吹きをつかさどる女神。


花椿 明日も咲いて くれるやら
(はなつばき あしたもさいて くれるやら)
13788 【季語】 花椿 【季節】 三春


半月の 夜の白梅 色深む
(はんげつの よるのしらうめ いろふかむ)
13789 【季語】 白梅 【季節】 初春


観梅の 帰りや父の 肩車
(かんばいのかえりやちちのかたぐるま)
13790 【季語】 観梅 【季節】 初春


点けっぱなし パソコンに見る 春の夢
(つけっぱなし ぱそこんにみる はるのゆめ)
13791 【季語】 春の夢 【季節】 三春


先読めぬ 年金暮らし 老いの春
(さきよめぬ ねんきんぐらし おいのはる)
13792 【季語】 春 【季節】 三春


政治家は シロートばかりで 亀も啼く
(せいじかは しろーとばかりで かめもなく)
13793 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


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春朧

2012年02月15日 | 俳句

春一番 吹くや吹かずや なまぬるき
(はるいちばん ふくやふかずや なまぬるき)
13780 【季語】 春一番 【季節】 仲春


窓の外 春雨の音 下弦の月
(まどのそと はるさめのおと かげんのつき)
13781 【季語】 春雨 【季節】 三春


老梅を 飾る軒先 香をきく
(ろうばいを かざるのきさき こうをきく)
13782 【季語】 老梅 【季節】 初春


春浅し 韓ドラ数度 見返して
(はるあさし かんどらすうど みかえして)
13783 【季語】 春浅し 【季節】 初春


春立つも 眠り浅き日 続きけり
(はるたつも ねむりあさきひ つづきけり)
13784 【季語】 春立つ 【季節】 初春


何すれば よいやら今も 春朧
(なにすれば よいやらいまも はるおぼろ)
13785 【季語】 春朧 【季節】 三春


胸の火の 消えそで消えぬ この春は
(むねのひの きえそできえぬ このはるは)
13786 【季語】 春 【季節】 三春


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菜の花

2012年02月13日 | 俳句

菜の花や 黄色の海が 風に揺れ
(なのはなや きいろのうみが かぜにゆれ)
13774 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


朧なり まだまだ朧 春の宵
(おぼろなり まだまだおぼろ はるのよい)
13775 【季語】 春宵 【季節】 三春


あと少し 丘を登れば 梅社
(あとすこし おかをのぼれば うめやしろ)
13776 【季語】 梅 【季節】 初春


春の怪 食事の後の 淺眠り
(はるのかい しょくじのあとの あさねむり)
13777 【季語】 春 【季節】 三春


春霞 悪い奴ほど 嘘をつく
(はるがすみ わるいやつほど うそをつく)
13778 【季語】 春霞 【季節】 三春


バレンタイン 早もチョコを いただいて
(ばれんたいん はやもちょこを いただいて)
13779 【季語】 バレンタインデー 【季節】 初春


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余寒

2012年02月12日 | 俳句

余寒あり 冷温嘘の 原子力
(よかんあり れいおんうその げんしりょく)
13766 【季語】 余寒 【季節】 初春


引き籠もり 三日も続けば 世は春よ
(ひきこもり みっかもつづけば よははるよ)
13767 【季語】 春 【季節】 三春


外よりも 嫁の言葉に 冴え返る
(そとよりも よめのことばに さえかえる)
13768 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


寒の晴 風の囁き 温もりも
(かんのはれ かぜのささやき ぬくもりも)
13769 【季語】 寒 【季節】 晩冬


春ひとり 三回転半 及ばざり
(はるひとり さんかいてんはん およばざり)
13770 【季語】 春 【季節】 三春


紅梅や 生まれながらの 友凜と
(こうばいや うまれながらの ともりんと)
13771 【季語】 紅梅 【季節】 初春


くしゃくしゃの 顔にも馴れて 春を待つ
(くしゃくしゃの かおにもなれて はるをまつ)
13772 【季語】 春 【季節】 三春


春の色 五感尽くして まだ見えず
(はるのいろ ごかんつくして まだみえず)
13773 【季語】 春 【季節】 三春


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紅梅

2012年02月11日 | 俳句

紅梅や 見果てぬ夢の うすぐもり
(こうばいや みはてぬゆめの うすぐもり)
13752 【季語】 紅梅 【季節】 初春


旗日とや 銭が話題の 常なるか
(きじつとや ぜにがわだいの つねなるか)
13753 【季語】 旗日(建国記念日) 【季節】 初春


紙風船 主は去りて 膨らまず
(かみふうせん あるじはさりて ふくらまず)
13754 【季語】 紙風船 【季節】 三春


鶯や 花を枕に 鳴き稽古
(うぐいすや はなをまくらに なきげいこ)
13755 【季語】 鶯 【季節】 三春


春一歩 一歩と見えて また一歩
(はるいっぽ いっぽとみえて またいっぽ)
13756 【季語】 春 【季節】 三春

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余寒

2012年02月08日 | 俳句

魁けて 膨らみ始む 猫柳
(さきがけて ふくらみはじむ ねこやなぎ)
13758 【季語】 猫柳 【季節】 初春


飛梅や 孫の香りも 乗せて欲し
(とびうめや まごのかおりも のせてほし)
13759 【季語】 飛梅 【季節】 初春


余寒なお 続く世界も 終わりあり
(よかんなお つづくせかいも おわりあり)
13760 【季語】 余寒 【季節】 初春


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