俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

月白

2009年10月31日 | 俳句

昼に見る 十三夜の 薄明り
(ひるにみる じゅうさんやの うすあかり)
10728 【季語】 十三夜 【季節】 晩秋


校庭の 桜紅葉の 色付きぬ
(こうていの さくらもみじの いろづきぬ)
10729 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋


月白や 女房の肩の 落ちており
(つきしろや にょうぼうのかたの おちており)
10730 【季語】 月白 【季節】 三秋
月白=月代=(つきしろ)=月の出ようとするとき、
東の空が白んで明るく見えること。


十月も 末の一日 一万歩
(じゅうがつも すえのいちにち いちまんぽ)
10731 【季語】 十月 【季節】 晩秋


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秋日和

2009年10月30日 | 俳句

初戀の 紅いリンゴを いつか見ん
(はつこいの あかいりんごを いつかみん)
10718 【季語】 リンゴ 【季節】 晩秋


筋雲の 掠れて長く 靡きけり
(すじぐもの かすれてながく なびきけり)
10719 【季語】 筋雲 【季節】 三秋
筋雲(すじ雲)=巻雲の俗称


生きている 証の咳の 夜寒かな
(いきている あかしのせきの よさむかな)
10720 【季語】 夜寒 【季節】 晩秋


秋日和 咳が止まれば しめたもの
(あきびより せきがとまれば しめたもの)
10721 【季語】 秋日和 【季節】 三秋


木の実独楽 一回半で 止まりけり
(このみこま いっかいはんで とまりけり)
10722 【季語】 木の実独楽 【季節】 三秋


鳥渡る 我が家路の 遠きこと
(とりわたる わがいえじの とおきこと)
10723 【季語】 鳥渡る  【季節】 三秋


草の露 写し出すもの この地球
(くさのつゆ うつしだすもの このちきゅう)
10724 【季語】 草の露  【季節】 仲秋


あと七日 拾遺の茸は 出るかしら
(あとなのか じゅういのたけは でるかしら)
10725 【季語】 茸 【季節】 晩秋
蕪村-君見よや拾遺の茸の露五本-


唐辛子 一振り変わる 饂飩かな
(とうがらし ひとふりかわる うどんかな)
10726 【季語】 唐辛子 【季節】 三秋


書斎に 敷くカーペット 温みあり
(しょさいに しくかーぺっと ぬくみあり)
10727 【季語】 カーペット 【季節】 三冬


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秋半ば

2009年10月29日 | 俳句

天高し 空の青さが 腰に効く
(てんたかし そらのあおさが こしにきく)
10712 【季語】 天高し 【季節】 三秋


廃線の 鉄道草の 風に揺れ
(はいせんの てつどうぐさの かぜにゆれ)
10713 【季語】 鉄道草 【季節】 初秋


秋日和 嫁のお出かけ ルンルンルン
(あきびより よめのおでかけ るんるんるん)
10714 【季語】 秋日和 【季節】 三秋


晩秋は 暑い季節や 温暖化
(ばんしゅうは あついきせつや おんだんか)
10715 【季語】 晩秋 【季節】 晩秋


秋半ば 今日暑いねと 嫁曰く
(あきなかば きょうあついねと よめいわく)
10716 【季語】 秋半ば 【季節】 仲秋


ドテラ着て 汗を拭き拭き 句をひねる
(どてらきて あせをふきふき くをひねる)
10717 【季語】 ドテラ 【季節】 晩冬


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蚯蚓鳴く

2009年10月28日 | 俳句

柿二つ 食べごろ待ちて 卓の上
(かきふたつ たべごろまちて たくのうえ)
10707 【季語】 柿 【季節】 晩秋


末枯れや 明日も天気と 言うけれど
(うらがれや あすもてんきと いうけれど)
10708 【季語】 末枯れ 【季節】 晩秋
末枯れ(うらがれ)=草木がうら枯れること。また、その寂しいようす。


地下街を 抜けるとそこは 秋の空
(ちかがいを ぬけるとそこは あきのそら)
10709 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


我に似て 腰が痛むか 蚯蚓鳴く
(われににて こしがいたむか みみずなく)
10710 【季語】 蚯蚓鳴く 【季節】 三秋
蚯蚓鳴く(みみず なく) =秋の夜、土中で「じいい」と鳴く声を、
ミミズの鳴き声としたもの。実は螻蛄(けら)の声 。


パソコンの フリーズお手上げ 冬近し
(ぱそこんの ふりーずおてあげ ふゆちかし)
10711 【季語】 冬近し 【季節】 晩秋


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藁塚

2009年10月27日 | 俳句

藁塚に 雀に変わりて 鴉来る
(わらづかに すずめにかわりて からすくる)
10705 【季語】 藁塚 【季節】 晩秋


狗尾の 風にそよぐや 河川敷
(えのころの かぜにそよぐや かせんじき)
10706 【季語】 狗尾草 【季節】 晩秋
狗尾草=ねこじゃらし


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渋柿

2009年10月26日 | 俳句

十月に 台風擦過 これ如何に
(じゅうがつに たいふうさっか これいかに)
10697 【季語】 十月 【季節】 晩秋


長き夜や 咳の止まらぬ 長き夜や
(ながきよや せきのとまらぬ ながきよや)
10698 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


爽やかや 海を焦がして 陽の上る
(さわやかや うみをこがして ひののぼる)
10699 【季語】 爽やか 【季節】 三秋


食べごろは 今頃なのに 出ぬ柿よ
(たべごろは いまごろなのに でぬかきよ)
10700 【季語】 柿 【季節】 晩秋


渋柿や 天下御免の 味があり
(しぶがきや てんかごめんの あじがあり)
10701 【季語】 渋柿 【季節】 晩秋


唐辛子 その一振りで 別世界
(とうがらし そのひとふりで べっせかい)
10702 【季語】 唐辛子 【季節】 三秋


松手入れ 恥を知らずか 裸ぞよ
(まつていれ はじをしらずか はだかぞよ)
10703 【季語】 松手入れ 【季節】 晩秋


揺れる様 我と同じく 吾亦紅
(ゆれるさま われとおなじく われもこう)
10704 【季語】 吾亦紅 【季節】 晩秋


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団栗

2009年10月25日 | 俳句

雲の上 いつも変らぬ 秋の空
(くものうえ いつもかわらぬ あきのそら)
10694 【季語】 秋の空 【季節】 三秋


団栗を 拾えば浮かぶ 妹の顔
(どんぐりを ひろえばうかぶ いものかお)
10695 【季語】 団栗 【季節】 晩秋


似合いたり 奈良の紅葉と 奈良の鹿
(にあいたり ならのもみじと ならのしか)
10696 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


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爽やか

2009年10月24日 | 俳句

爽やかや ハングライダーの 空闊歩
(さわやかや はんぐらいだーの そらかっぽ)
10691 【季語】 爽やか 【季節】 三秋


秋風の 心細さよ 寂しさよ
(あきかぜの こころぼそさよ さびしさよ)
10692 【季語】 秋風 【季節】 三秋


秋風も 朋と成りぬる 明日香道
(あきかぜも ともとなりぬる あすかみち)
10693 【季語】 秋風 【季節】 三秋


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秋風

2009年10月23日 | 俳句

秋の風邪 咳声喉に 異常あり
(あきのかぜ せきこえのどに いじょうあり)
10688 【季語】 秋の風邪 【季節】 三秋


秋風を 今か今かと 待つ身かな
(あきかぜを いまかいまかと まつみかな)
10689 【季語】 秋風 【季節】 三秋


秋らしく 聞こえて来るよ 風の音
(あきらしく きこえてくるよ かぜのおと)
10690 【季語】 秋 【季節】 三秋


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龍の玉

2009年10月22日 | 俳句

学び舎の 門に魔除や 金木犀
(まなびやの もんにまよけや きんもくせい)
10678 【季語】 金木犀 【季節】 晩秋


空青く 鯛焼き風の 鱗雲
(そらあおく たいやきふうの うろこぐも)
10679 【季語】 鱗雲 【季節】 三秋


秋風の 吹きこみ至る 部屋の中
(あきかぜの ふきこみいたる へやのなか)
10680 【季語】 秋風 【季節】 三秋


公園は ジジババばかり 秋日和
(こうえんは じじばばばかり あきびより)
10681 【季語】 秋日和 【季節】 三秋


清水を 吹き抜け下る 秋の風
(きよみずを ふきぬけくだる あきのかぜ)
10682 【季語】 秋の風 【季節】 三秋


菊鱠 酢きつくして 噎せにけり
(きくなます すきつくして むせにけり)
10683 【季語】 菊鱠 【季節】 晩秋


柿買えば 三日後に出る おやつなり
(かきかえば みっかごにでる おやつなり)
10684 【季語】 柿 【季節】 晩秋


幼子と 飯事するや 赤まんま
(おさなごと ままごとするや あかまんま)
10685 【季語】 赤まんま 【季節】 初秋
赤まんま=犬蓼 (いぬたで)の別名。 
http://www.hana300.com/inutad.html


団栗は ヤジロベーやら 逆さ駒
(どんぐりは やじろべーやら さかさごま)
10686 【季語】 団栗 【季節】 晩秋


孤独とは 君のことだぜ 龍の玉
(こどくとは きみのことだぜ りゅうのたま)
10687 【季語】 龍の玉 【季節】 三冬
龍の玉(りゅうのたま)=山野の林中に自生するユリ科の常緑多年草の、
晩秋から冬につくエンドウ豆くらいの碧色の実。 
http://banpaku.blog.ocn.ne.jp/top/cat6641749/


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野菊

2009年10月21日 | 俳句

天高く 尺八聞こゆ 向う岸
(てんたかく しゃくはちきこゆ むこうぎし)
10668 【季語】 天高し 【季節】 三秋


我が前を 行きつ戻りつ 赤とんぼ
(わがまえを いきつもどりつ あかとんぼ)
10669 【季語】 赤とんぼ 【季節】 三秋


立喰の 饂飩の湯気の 色濃ゆし
(たちぐいの うどんのゆげの いろこゆし)
10670 【季語】 ー 【季節】 ー


落葉踏む 音重なりて 掠れけり
(おちばふむ おとかさなりて かすれけり)
10671 【季語】 落葉 【季節】 三冬


畔の道 野菊に添い寝 夢の中
(あぜのみち のぎくにそいね ゆめのなか)
10672 【季語】 野菊 【季節】 仲秋


三日月の ひんやり見ゆる 窓の外
(みかづきの ひんやりみゆる まどのそと)
10673 【季語】 三日月 【季節】 仲秋


屋根上り ほろ酔いで見る 三日の月
(やねのぼり ほろよいでみる みっかのつき)
10674 【季語】 三日月 【季節】 仲秋


もう逢えぬ 戀の天野の 渡し船
(もうあえぬ こいのあまのの わたしぶね)
10675 【季語】 ー 【季節】 ー


石庭の こぼれ松葉の 朽ち果てて
(せきていの こぼれまつばの くちはてて)
10676 【季語】 ー 【季節】 ー


草の絮 後を追えども 見失い
(くさのわた あとをおえども みうしない)
10677 【季語】 草の絮  【季節】 三秋


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秋の蠅

2009年10月20日 | 俳句

頭髪に リサイクルソフト 欲しき秋
(とうはつに りさいくるそふと ほしきあき)
10661 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋土用 季節は未だ 秋初め
(あきどよう きせつはいまだ あきはじめ)
10662 【季語】 秋土用  【季節】 晩秋


秋の蠅 叩き作れば 失せにけり
(あきのはえ たたきつくれば うせにけり)
10663 【季語】 秋の蠅  【季節】 三秋


藁塚は 雀の天下 秋を知る
(わらづかは すずめのてんか あきをしる)
10664 【季語】 秋 【季節】 三秋


振り向けば ホームに嫁が 秋の暮
(ふりむけば ほーむによめが あきのくれ)
10665 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


我が余生 かくもあらんや 残る虫
(わがよせい かくもあらんや のこるむし)
10666 【季語】 残る虫 【季節】 晩秋


この秋は 何で暑きや 雲走る
(このあきは なんであつきや くもはしる)
10667 【季語】 秋 【季節】 三秋


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長月

2009年10月19日 | 俳句

学び舎の 境界守る 金木犀
(まなびやの きょうかいまもる きんもくせい)
10653 【季語】 金木犀 【季節】 晩秋


石鎚に 湧き出づる雲 秋色に
(いしづちに わきいづるくも あきいろに)
10654 【季語】 秋 【季節】 三秋


バーゲンの チラシの数や 秋深し
(ばーげんの ちらしのかずや あきふかし)
10655 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋


生駒山 見送られ見る 秋の暮
(いこまやま みおくられみる あきのくれ)
10656 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


まだ続く ブラックマンデー 夜半の秋
(まだつづく ぶらっくまんでー よわのあき)
10657 【季語】 夜半の秋 【季節】 三秋


通勤に 色無き風の 背中押す
(つうきんに いろなきかぜの せなかおす)
10658 【季語】 色無き風 【季節】 三秋
色無き風=五行説で四季に色をつけると、秋は白。
ゆえに秋風を「色無き風」ともいう。


長月や 予定埋まらぬ 日々多し
(ながつきや よていうまらぬ ひびおおし)
10659 【季語】 長月 【季節】 晩秋


秋日和 天下泰平 おらが部屋
(あきびより てんかたいへい おらがへや)
10660 【季語】 秋日和 【季節】 三秋


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秋晴れ

2009年10月18日 | 俳句

韓ドラに 流す涙も 秋めいて
(はんどらに ながすなみだも あきめいて)
10648 【季語】 秋めく 【季節】 初秋


秋晴れで 忘れられるか 腰痛を
(あきばれで わすれられるか ようつうを)
10649 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


木犀の 香り漂う 昼下がり
(もくせいの かおりただよう ひるさがり)
10650 【季語】 木犀 【季節】 晩秋


晴の夜に 心で見るや 新月を
(はれのよに こころでみるや しんげつを)
10651 【季語】 新月 【季節】 仲秋


野鶏頭 一本立ちを 示してる
(のけいとう いっぽんだちを しめしてる)
10652 【季語】 野鶏頭 【季節】 三秋
野鶏頭(のげいとう )=ヒユ科の一年草。暖地の畑や道端に自生。
茎は直立し、高さ約70センチメートル。葉は広披針形で軟らかい。
夏から秋にかけて、茎頂に穂状花序を立て白色の小花を密生。観賞用に栽培する。
ケイトウの原種と考えられている。種子を薬用とする。
 http://www.weblio.jp/content/%E9%87%8E%E9%B6%8F%E9%A0%AD


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秋雨

2009年10月17日 | 俳句

またも聞く 倒産の噂 秋の暮
(またもきく とうさんのうわさ あきのくれ)
10641 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


自転車の 荷台に残る 枯れ杉葉
(じてんしゃの にだいにのこる かれすぎは)
10642 【季語】 枯(れ杉)葉 【季節】 三冬


自転車に 風来て感ず 秋の暮
(じてんしゃに かぜきてかんず あきのくれ)
10643 【季語】 秋の暮 【季節】 三秋


秋雷の 時に近きを 嫁騒ぐ
(しゅうらいの ときにちかきを よめさわぐ)
10644 【季語】 秋雷 【季節】 初秋


街角に 黄葉始む 木々があり
(まちかどに こうようはじむ きぎがあり)
10645 【季語】 黄葉 【季節】 晩秋


風の筋 示すが如く 落葉あり
(かぜのすじ しめすがごとく おちばあり)
10646 【季語】 落葉 【季節】 三冬


髪切れば 深みを増しぬ 秋の雨
(かみきれば ふかみをましぬ あきのあめ)
10647 【季語】 秋の雨 【季節】 三秋


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