俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

3/31  花見

2006年03月31日 | 俳句

花疲れ 夢の中でも 妹走る
(はなづかれ ゆめのなかでも いもはしる)
311 【季語】 花疲れ 【季節】 晩春


花疲れ 酔いも吹っ飛ぶ 妹の熱
(はなづかれ よいもふっとぶ いものねつ)
312 【季語】 花疲れ 【季節】 晩春


花宴 妹熱あるに 地獄宴
(はなうたげ いもねつあるに じごくえん)
313 【季語】 花見 【季節】 晩春


遊ぶなら 花見の宴も 二人して
(あそぶなら はなみのえんも ふたりして)
314 【季語】 花見 【季節】 晩春



3/30  花疲れ

2006年03月30日 | 俳句

花疲れ 花見、花見の はしご酒
(はなづかれ はなみ、はなみの はしござけ)
308 【季語】 花疲れ 【季節】 晩春


花吹雪 宴の席まで 坂走り
(はなふぶき えんのせきまで さかばしり)
309 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


花冷えや 出そうで出ない くしゃみかな
(はなびえや でそうででない くしゃみかな)
310 【季語】 花冷え 【季節】 晩春



3/29  花見

2006年03月29日 | 俳句

誰がためや 花見の地取り 雨の中
(たがためや はなみのちどり あめのなか)
305 【季語】 花見 【季節】 晩春


花見酒 飲むほど酔うほど 俺でなし
(はなみざけ のむほどようほど おれでなし)
306 【季語】 花見酒 【季節】 晩春


花便り 聞こえて不満 ちと寒く
(はなだより きこえてふまん ちとさむく)
307 【季語】 花便り 【季節】 晩春



3/28  桜

2006年03月28日 | 俳句

桜樹は 一分咲きでも 佳しとする
(さくらぎは いちぶざきでも よしとする)
302 【季語】 桜 【季節】 晩春


川岸の 桜二分咲き 三分咲き
(かわぎしの さくらにぶざき さんぶざき)
303 【季語】 桜 【季節】 晩春


桜花 口に含みて 苦さ知る
(さくらばな くちにふくみて にがさしる)
304 【季語】 桜花 【季節】 晩春



3/27  春

2006年03月27日 | 俳句

春の昼 過ごし易きや うとうとと
(はるのひる すごしやすきや うとうとと)
299 【季語】 春の昼 【季節】 三春


花の雨 妹の泪を 想い出し
(はなのあめ いものなみだを おもいだし)
300 【季語】 花の雨 【季節】 晩春


我が街も あの北国の 辛夷咲く
(わがまちも あのきたぐにの こぶしさく)
301 【季語】 辛夷 【季節】 仲春



3/26  春風

2006年03月26日 | 俳句

墨磨るに 心安らか 風光る
(すみするに こころやすらか かぜひかる)
295 【季語】 風光る 【季節】 三春


我が前を 風やわらかに 吹きぬける
(わがまえを かぜやわらかに ふきぬける)
296 【季語】 風やわらか 【季節】 三春


春疾風 妹の電話に 右左
(はるはやて いものでんわに みぎひだり)
297 【季語】 春疾風 【季節】 三春


佐保姫は 電話の向こう 叫びおり
(さほひめは でんわのむこう さけびおり)
298 【季語】 佐保姫 【季節】 仲春



3/25  雀の子

2006年03月25日 | 俳句

雀の子 俺に惚れるな 嫁がいる
(すずめのこ おれにほれるな よめがいる)
291 【季語】 雀の子 【季節】 晩春


子雀よ 我は親にも 見えるかや 
(こすずめよ われはおやにも みえるかや)
292 【季語】 子雀 【季節】 晩春


パンの耳 銜えて飛べぬ 子雀よ
(ぱんのみみ くわえてとべぬ こすずめよ)
293 【季語】 子雀 【季節】 晩春


雀の子 お宿はどこか 日が暮れる
(すずめのこ おやどはどこか ひがくれる)
294 【季語】 雀の子 【季節】 晩春



3/24  子雀

2006年03月24日 | 俳句

我が前を 動かぬ子雀 恋雀
(わがまえを うごかぬこすずめ こいすずめ)
287 【季語】 子雀 【季節】 晩春


子雀も 鳩胸大きく 恋雀
(こすずめも はとむねおおきく こいすずめ)
288 【季語】 子雀 【季節】 晩春


子雀の 慌てて戻る 我が怖さ
(こすずめの あわててもどる わがこわさ)
289 【季語】 子雀 【季節】 晩春


子雀と 想える内が 華なのよ 
(こすずめと おもえるうちが はななのよ)
290 【季語】 子雀 【季節】 晩春



3/23  花信

2006年03月23日 | 俳句

風に乗り 一足早く 花信あり
(かぜにのり ひとあしはやく かしんあり)
284 【季語】 花 【季節】 晩春


雪の果て 想い届けよ 花信風
(ゆきのはて おもいとどけよ かしんふう)
285 【季語】 雪の果て 【季節】 仲春


時ゆるく うららおぼろと 春の宵
(ときゆるく うららおぼろと はるのよい)
286 【季語】 春の宵 【季節】 三春



3/22  人生

2006年03月22日 | 俳句

人生は 華あるところに 花が咲き
(じんせいは はなあるところに はながさき)
280 【季語】 花 【季節】 晩春


チューリップ 恋の重みか 花弁散る
(ちゅーりっぷ こいのおもみか かべんちる)
281 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春


菜の花は 黄色い絨毯 碁盤の目
(なのはなは きいろいじゅうたん ごばんのめ)
282 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


花馬酔木 ひとつも良いけど 連なるも
(はなあしび ひとつもよいけど つらなるも)
283 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春



3/21  西方

2006年03月21日 | 俳句

西方は 光多きや 春半ば
(さいほうは ひかりおおきや はるなかば)
272 【季語】 春半ば 【季節】 仲春


此岸より 西方見るや 弘法忌
(しがんより さいほうみるや こうぼうき)
273 【季語】 弘法忌 【季節】 仲春


日が明けて 彼岸の中日 何変わる
(ひがあけて ひがんのなかび なにかわる)
274 【季語】 彼岸の中日 【季節】 仲春


早蕨の さみどりさやか 石の上
(さわらびの さみどりさやか いしのうえ)
275 【季語】 早蕨 【季節】 仲春


野遊びを 日の暮れるまで したきやな
(のあそびを ひのくれるまで したきやな)
276 【季語】 野遊び 【季節】 晩春


畦の道 滑るを哂う つくしんぼ
(あぜのみち すべるをわらう つくしんぼ)
277 【季語】 つくしんぼ 【季節】 仲春


はや三年 春闘妥結 ねたましく
(はやさんねん しゅんとうだけつ ねたましく)
278 【季語】 春闘 【季節】 晩春


納むより 還付気になる 納税期
(おさむより かんぷきになる のうぜいき)
279 【季語】 納税期 【季節】 仲春



3/20  春

2006年03月20日 | 俳句

風車 屋台の飾り にぎやかに
(かざぐるま やたいのかざり にぎやかに)
267 【季語】 風車 【季節】 三春


シクラメン はにかみ顔を 赤く染め
(しくらめん はにかみかおを あかくそめ)
268 【季語】 シクラメン 【季節】 晩春


チューリップ 色さまざまも 赤一番
(ちゅーりっぷ いろさまざまも あかいちばん)
269 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春


パンジーは 箱庭自慢の 見せ所
(ぱんじーは はこにわじまんの みせどころ)
270 【季語】 パンジー 【季節】 晩春


初桜 そんな急いで どうするの
(はつざくら そんないそいで どうするの)
271 【季語】 初桜 【季節】 仲春



3/19  蒲公英

2006年03月19日 | 俳句

蒲公英の 花より絮が 気に掛かる
(たんぽぽの はなよりわたが きにかかる)
261 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


蒲公英の 風乗る絮に なりたやな
(たんぽぽの かぜのるわたに なりたやな)
262 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


山吹の 八重に重なる かなしき身
(やまぶきの やえにかさなる かなしきみ)
263 【季語】 山吹 【季節】 晩春


クローバー 四つ葉探しに 幸はある
(くろーばー よつばさがしに さちはある)
264 【季語】 クローバー 【季節】 晩春


逃げ水は 浮き世の夢か まぼろしか
(にげみずは うきよのゆめか まぼろしか)
265 【季語】 逃げ水 【季節】 晩春


浮きし世も ひたすら長く 春霞
(うきしよも ひたすらながく はるがすみ)
266 【季語】 春霞 【季節】 三春



3/18  黄水仙

2006年03月18日 | 俳句

黄水仙 色気匂わす 立居かな
(きずいせん いろけにおわす たちいかな)
256 【季語】 黄水仙 【季節】 仲春


黄水仙 饒舌なるや この頃は
(きずいせん じょうぜつなるや このごろは)
257 【季語】 黄水仙 【季節】 仲春


妹遠く 愛な忘れそ 藍微塵
(いもとおく あいなわすれそ あいみじん)
258 【季語】 藍微塵 【季節】 晩春


藍微塵 芯は黄色の 青い星
(あいみじん しんはきいろの あおいほし)
259 【季語】 藍微塵 【季節】 晩春


あびし露 勿忘草の 泪かえ
(あびしつゆ わすれなぐさの なみだかえ)
260 【季語】 勿忘草 【季節】 晩春



3/17  春花

2006年03月17日 | 俳句

庭囲い 淋しさにじむ 落椿
(にわがこい さみしさにじむ おちつばき)
250 【季語】 落椿 【季節】 三春


木蓮の 蕾ふくよか 春半ば
(もくれんの つぼみふくよか はるなかば)
251 【季語】 木蓮 【季節】 仲春


妹恋うは 馬酔木の花の 匂うころ
(いもこうは あしびのはなの におうころ)
252 【季語】 馬酔木 【季節】 晩春


口尖る 喇叭水仙 自己主張
(くちとがる らっぱすいせん じこしゅちょう)
253 【季語】 喇叭水仙 【季節】 仲春


風に乗り 喇叭水仙 音響く
(かぜにのり らっぱすいせん おとひびく)
254 【季語】 喇叭水仙 【季節】 仲春


沈丁花 色淡くして 静かなり
(じんちょうげ いろあわくして しずかなり)
255 【季語】 沈丁花 【季節】 仲春