俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

愛宕山念仏寺羅漢 4

2015年03月27日 | 写真教室 写真俳句紹介

今日は、愛宕山念仏寺羅漢の第4弾です。(3月21日訪問)(2Lサイズ 横)

春陰や 見るに堪えぬか この世界
(しゅんいんや みるにたえぬか このせかい)
S227 【季語】 春陰 【季節】 三春
春陰=花曇り



春の昼 寝顔優しき 夢世界
(はるのひる ねがおやさしき ゆめせかい)
S228 【季語】 春 【季節】 三春



春日射す 苔一面の 膨れっ面
(はるびさす こけいちめんの ふくれっつら)
S229 【季語】 春 【季節】 三春



眼差しを 横目に感じ 春うらら
(まなざしを よこめにかんじ はるうらら)
S230 【季語】 春うらら 【季節】 三春



目は窪み 口開けしまま 春止まる
(めはくぼみ くちあけしまま はるとまる)
S231 【季語】 春 【季節】 三春



春でっせ 幸せでっせ 分けまっしょ
(はるでっせ しあわせでっせ わけまっしょ)
S232 【季語】 春 【季節】 三春



此岸から 彼岸を覗く 哀しさよ
(しがんから ひがんをのぞく かなしさよ)
S233 【季語】 彼岸 【季節】 仲春



春の陽は 三者三様 悲喜交々
(はるのひは さんしゃさんよう ひきこもごも)
S234 【季語】 春 【季節】 三春



春暁や いついつまでも 朋で居て
(しゅんぎょうや いついつまでも ともでいて)
S235 【季語】 春暁 【季節】 三春



春の月 人指し指を 翳しけん
(はるのつき ひとさしゆびを かざしけん)
S236 【季語】 春 【季節】 三春



瞑想し ボールを受けしは 春の音
(めいそうし ぼーるをうけしは はるのおと)
S237 【季語】 春 【季節】 三春



花冷えや ひそひそ話 洩れ聞こゆ
(はなびえや ひそひそばなし もれきこゆ)
S238 【季語】 花冷え 【季節】 晩春




渋みある 微笑み零れ 春化粧
(しぶみある ほほえみこぼれ はるげしょう)
S239 【季語】 春 【季節】 三春



万歳は 破顔一笑 春爛漫
(ばんざいは はがんいっしょう はるらんまん)
S240 【季語】 春 【季節】 三春



口回り 食いしん坊の 春の笑み
(くちまわり くいしんぼうの はるのえみ)
S241 【季語】 春 【季節】 三春



よく見れば 瞼に蝿の子 逃げもせで
(よくみれば まぶたにはえのこ にげもせで)
S242 【季語】 蝿の子 【季節】 晩春



福與かな 笑みを浮かべて 春うらら
(ふくよかな えみをうかべて はるうらら)
S243 【季語】 春うらら 【季節】 三春



余所見して 見捨てられての 春愁
(よそみして みすてられての はるうれい)
S244 【季語】 春愁 【季節】 三春



目と口も 円満なるや 春の顔
(めとくちも えんまんなるや はるのかお)
S245 【季語】 春 【季節】 三春



その笑みは 平凡なれど 春暑し
(そのえみは へいぼんなれど はるあつし)
S246 【季語】 春暑し 【季節】 晩春



私にも お願いだから 春の陽を
(わたしにも おねがいだから はるのひを)
S247 【季語】 春 【季節】 三春



外見より 中身で勝負 春の星
(そとみより なかみでしょうぶ はるのほし)
S248 【季語】 春 【季節】 三春



春祭 さあさ踊ろよ みんなして
(はるまつり さあさおどろよ みんなして)
S249 【季語】 春 【季節】 三春



囀りや 頭に載せし 巣の光
(さえずりや あたまにのせし すのひかり)
S250 【季語】 囀り 【季節】 三春



世の中は 四角四面よ 春一番
(よのなかは しかくしめんよ はるいちばん)
S251 【季語】 春一番 【季節】 仲春



真面目さが 顔に出にけり 風光る
(まじめさが かおにでにけり かぜひかる)
S252 【季語】 風光る 【季節】 三春



春が来て 顔に現る 安らかさ
(はるがきて かおにあらわる やすらかさ)
S253 【季語】 春来る 【季節】 初春



幸せの 思い出し笑い 春の夢
(しあわせの おもいだしわらい はるのゆめ)
S254 【季語】 春 【季節】 三春



個々よりも 全体で見よ 目借時
(ここよりも ぜんたいでみよ めかりどき)
S255 【季語】 目借時 【季節】 晩春



春陽受け 自信に満ちた その笑顔
(はるひうけ じしんにみちた そのえがお)
S256 【季語】 春 【季節】 三春



唇に 決意の証 春深し
(くちびるに けついのあかし はるふかし)
S257 【季語】 春深し 【季節】 晩春



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森小夜子人形

2015年03月15日 | 写真教室 写真俳句紹介

2月28日写真クラブのミニ撮影会のための下見に、嵐山近辺を散策しました。
先に、愛宕念仏寺の羅漢を紹介しましたが、その途中で森小夜子人形に
出会いました。その人形に、小夜子先生に一目ぼれしました。
許可を得ましたので、その一部を紹介します。
3月13日に、再訪問しましたが、その時の紹介は後日。

羽あるも 立たねば漕げぬ フラココは
(はねあるも たたねばこげぬ ふらここは)
S218 【季語】 フラココ 【季節】 三春
フラココ=鞦韆(しゅうせん)=ぶらんこ



手を放し 乗ってごらんよ 春風に
(てをはなし のってごらんよ はるかぜに)
S219 【季語】 春風 【季節】 三春



口にせば 口もほころぶ 春ランチ
(くちにせば くちもほころぶ はるらんち)
S220 【季語】 春 【季節】 三春



春景色 窓に収めし 色と風
(はるげしき まどにおさめし いろとかぜ)
S223 【季語】 春 【季節】 三春



窓内を 照らして居るや 猫柳
(まどうちを てらしておるや ねこやなぎ)
S224 【季語】 猫柳 【季節】 初春



猫柳 人形館に 虚実見せ
(ねこやなぎ にんぎょうかんに きょじつみせ)
S225 【季語】 猫柳 【季節】 初春



幾重にも 重なり咲くや 猫柳
(いくえにも かさなりさくや ねこやなぎ)
S226 【季語】 猫柳 【季節】 初春



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ダチ

2015年03月15日 | 川柳

一人よがり 安倍橋本に ダチばかり
(ひとりよがり あべはしもとに だちばかり) SR10

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愛宕山念仏寺羅漢 3

2015年03月15日 | 写真教室 写真俳句紹介

3月13日再度愛宕山念仏寺を尋ねました。
前回と同じ羅漢さまも、天気と気分を変えて再チャレンジしました。

手を合わせ 石に感謝の 春彼岸
(てをあわせ いしにかんしゃの はるひがん)
S190 【季語】 彼岸 【季節】 仲春
羅漢さんの前の石が気にかかります。



幸せは 春の色にも 抱かれて
(しあわせは はるのいろにも いだかれて)
S191 【季語】 春 【季節】 三春



心地良き 眠り誘う 目借時
(ここちよき ねむりいざなう めかりどき)
S192 【季語】 目借時 【季節】 晩春



春光や 羅漢の顔に 陰と陽
(しゅんこうや らかんのかおに いんとよう)
S193 【季語】 春光 【季節】 三春



葉の影に 心安まる 春一日
(はのかげに こころやすまる はるひとひ)
S194 【季語】 春 【季節】 三春



その意気や よっしゃやったぜ もう春や
(そのいきや よっしゃやったぜ もうはるや)
S195 【季語】 春 【季節】 三春



その顔は 豁然大悟 春来たり
(そのかおは かつぜんだいご はるきたり)
S196 【季語】 春来る 【季節】 初春



春日射す その微笑みに 刻忘る
(はるびさす そのほほえみに ときわする)
S197 【季語】 春の日 【季節】 三春



天仰ぎ 幸せ感ず 日向ぼこ
(てんあおぎ しあわせかんず ひなたぼこ)
S198 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬



願わくは 春の祈りを 問う勿れ
(ねがわくは はるのいのりを とうなかれ)
S199 【季語】 春 【季節】 三春



春日受け 一心不乱の 祈りあり
(はるびうけ いっしんふらんの いのりあり)
S200 【季語】 春の日 【季節】 三春



春の日を 御手に閉じ込め 祈らるる
(はるのひを みてにとじこめ いのらるる)
S201 【季語】 春の日 【季節】 三春



春羅漢 百体百様 山下る
(はるらかん ひゃくたいひゃくよう やまくだる)
S202 【季語】 春 【季節】 三春



母と子の 愛を育む 春一日
(ははとこの あいをはぐくむ はるひとひ)
S203 【季語】 春 【季節】 三春



好々爺 春爛漫の 笑顔あり
(こうこうや はるらんまんの えがおあり)
S204 【季語】 春 【季節】 三春
好好爺=気のいいおじいさん。善意にあふれた老人 。



球春や 赤や青より 石バット
(きゅうしゅんや あかやあおより いしばっと)
S205 【季語】 春 【季節】 三春
昔、赤バット、青バットで有名な野球スター選手がいました。



拳咲く アッパーにボディ てなもんや
(こぶしさく あっぱーにぼでぃ てなもんや)
S206 【季語】 拳 【季節】 晩春
拳=辛夷の花。三度笠で有名なチャンピオンがいましたね。




春温し 笑顔の種を 蒔き散らし
(はるぬくし えがおのたねを まきちらし)
S207 【季語】 春 【季節】 三春



春日射す 天を仰げば 気は満ちて
(はるびさす てんをあおげば きはみちて)
S208 【季語】 春の日 【季節】 三春



残寒や 修行の身にも 恋はあり
(ざんかんや しゅぎょうのみにも こいはあり)
S209 【季語】 残る寒さ 【季節】 初春



恍惚は 恋の芽生えや 山笑う
(こうこつは こいのめばえや やまわらう)
S210 【季語】 山笑う 【季節】 三春
山笑=春の山の明るい感じをいう。
郭熙 の画論『臥遊録』の「春山淡冶にして笑うが如く、
夏山蒼翠にして滴るが如く、
秋山明浄 にして粧うが如く、
冬山惨淡として眠るが如く」に由来。




人は皆 二面性あり 春の影
(ひとはみな にめんせいあり はるのかげ)
S211 【季語】 春 【季節】 三春



春一番 良き日佳き女 旨き酒
(はるいちばん よきひよきひと うまきさけ)
S212 【季語】 春一番 【季節】 仲春



ご縁とや 一円五つ 春うらら
(ごえんとや いちえんいつつ はるうらら)
S213 【季語】 春うらら 【季節】 三春



暮の春 金米酒も 忘れずに
(くれのはる かねこめさけも わすれずに)
S214 【季語】 暮の春 【季節】 晩春



春めきて 顔一面に 芽生えけり
(はるめきて かおいちめんに めばえけり)
S215 【季語】 春めく 【季節】 初春



春半ば 結構結構 満足じゃ
(はるなかば けっこうけっこう まんぞくじゃ)
S216 【季語】 春半ば 【季節】 仲春



目を開けて 見るが誠の 春の夢
(めをあけて みるがまことの はるのゆめ)
S217 【季語】 春 【季節】 三春


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震災忌

2015年03月11日 | 俳句

鬼恐る 桃始めて咲く 震災忌
(おにこわる ももはじめてさく しんさいき)
17442 【季語】 震災忌 【季節】 仲春


小さき春 ファインダーの中 多くあり
(ちいさきはる ふぁいんだーのなか おおくあり)
17443 【季語】 春 【季節】 三春


心から 春が来たとは 言えぬ春
(こころから はるがきたとは いえぬはる)
17444 【季語】 春 【季節】 三春


春風や 闘志はいまだ 衰えず
(はるかぜや とうしはいまだ おとろえず)
17445 【季語】 春風 【季節】 三春


古びては 花鳥風月 近くなり
(ふるびては かちょうふうげつ ちかくなり)
17446 【季語】 花 【季節】 晩春


慎ましく 生垣に咲く 豆の花
(つつましく いけがきにさく まめのはな)
17447 【季語】 豆の花 【季節】 晩夏
豌豆(えんどう)、蚕豆(そらまめ)


春来れど 口には出せぬ 片思い
(はるくれど くちにはだせぬ かたおもい)
17448 【季語】 春来る 【季節】 初春


六七に 春は名ばかり 身に染みる
(ろくしちに はるはなばかり みにしみる)
17449 【季語】 春 【季節】 三春


飛び立つに 風を待ち居る 雀の子
(とびたつに かぜをまちおる すずめのこ)
17450 【季語】 雀の子 【季節】 晩春


春暁や 夢覚めやらぬ 我の夢
(しゅんぎょうや ゆめさめやらぬ われのゆめ)
17451 【季語】 春暁 【季節】 三春


手を拍てば 鯉集まりて 撥ねる春
(てをうてば こいあつまりて はねるはる)
17452 【季語】 春 【季節】 三春


ハルカスも 予想裏切る 春旱
(はるかすも よそううらぎる はるひでり)
17453 【季語】 春旱 【季節】 三春
アベノハルカス、安部総理


口に出る 小学校歌 春おぼろ
(くちにでる しょうがっこうか はるおぼろ)
17454 【季語】 春朧 【季節】 三春


闘鶏や 負けを期待の 昔あり
(とうけいや まけをきたいの むかしあり)
17455 【季語】 闘鶏 【季節】 晩春


久方の 満員電車 春愁い
(ひさかたの まんいんでんしゃ はるうれい)
17456 【季語】 春愁い 【季節】 三春


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震災忌

2015年03月11日 | 川柳

震災忌 誰もが思う 人災忌
(しんさいき だれもがおもう じんさいき) SR4

偽りの 政事こそ メルトダウン
(いつわりの まつりごとこそ めるとだうん) SR5

役人も 政治屋も要らぬ 春の国
(やくにんも せいじやもいらぬ はるのくに) SR6

品性の 無き人選ぶ 品の無さ
(ひんせいの なきひとえらぶ ひんのなさ) SR7

一発芸 品位を下げる 吉本芸
(いっぱつげい ひんいをさげる よしもとげい) SR8

少額の 税の戻りに うっしっし
(しょうがくの ぜいのもどりに うっしっし) SR9

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法治国家

2015年03月10日 | 川柳

新しく川柳のカテゴリーを設けました。

大臣は 知らないで済む 法治国
(だいじんは しらないですむ ほうちこく) SR1
総理が総理なら大臣も大臣。

政事 抜け道だらけ 灰だらけ
(まつりごと ぬけみちだらけ はいだらけ) SR2

春闘や 勝ちを忘れて 幾星霜
(しゅんとうや かちをわすれて いくせいそう) SR3

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春朧

2015年03月10日 | 俳句

玉筋魚の 佃煮作り 鼻嫁
(いかなごの つくだにつくり はなたかよめ)
17434 【季語】 玉筋魚 【季節】 晩春


街に出し 猪の鼻 花盛り
(まちにでし いのししのはな はなざかり)
17435 【季語】 花 【季節】 晩春


草青む 葉っぱ貰いし 赤子あり
(くさあおむ はっぱもらいし あかごあり)
17436 【季語】 草青む 【季節】 初春


昼食に 漫画のオカズ 暮の春
(ちゅうしょくに まんがのおかず くれのはる)
17437 【季語】 暮の春 【季節】 晩春


落第も 美学の有りと 強がりも
(らくだいも びがくのありと つよがりも)
17438 【季語】 落第 【季節】 晩春


瓦屋根 昼寝に適し 癖となる
(かわらやね ひるねにてきし くせとなる)
17439 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


したきこと 屋根での昼寝 三尺寝
(したきこと やねでのひるね さんじゃくね)
17440 【季語】 昼寝 【季節】 三夏
三尺寝=大工・左官など職人の昼寝のこと。
三尺ほどの狭い場所で 寝るからとも,
日の陰が三尺ほど動く間だけ寝るからともいう。 


春朧 人生一度 恋三度
(はるおぼろ じんせいいちど こいさんど)
17441 【季語】 春朧 【季節】 三春


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玄関番

2015年03月09日 | 写真教室 写真俳句紹介

幾重にも 春を告げるや 水雫
(いくえにも はるをつげるや みずしずく)
S186 【季語】 春 【季節】 三春



落ちて後 撥ねて沈んで 春の水
(おちてのち はねてしずんで はるのみず)
S187 【季語】 春 【季節】 三春



三段に 剪定されし 寒椿
(さんだんに せんていされし かんつばき)
S188 【季語】 寒椿 【季節】 晩冬



玄関番 猫に籠靴 春うらら
(げんかんばん ねこにかごくつ はるうらら)
S189 【季語】 春うらら 【季節】 三春


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愛宕山念仏寺羅漢 2

2015年03月09日 | 写真教室 写真俳句紹介

羅漢さま特集の第2段(2月28日訪問)

春の雨 涙に変えて すまし顔
(はるのあめ なみだにかえて すましがお)
S174 【季語】 春 【季節】 三春



瞑想か 転た寝中か 春の昼
(めいそうか うたたねちゅうか はるのひる)
S175 【季語】 春 【季節】 三春



風光る 天に感謝の 米と酒
(かぜひかる てんにかんしゃの こめとさけ)
S176 【季語】 風光る 【季節】 三春


春温し 酒人生に 酔いしれて
(はるぬくし さけじんせいに よいしれて)
S177 【季語】 温し 【季節】 三春



下萌えや 他を威圧する 気合あり
(したもえや たをいあつする きあいあり)
S178 【季語】 下萌え 【季節】 初春



啓蟄や 驚き発す 雄叫びを
(けいちつや おどろきはっす おたけびを)
S179 【季語】 啓蟄 【季節】 仲春


山笑う 嬉し涙の 微笑みよ
(やまわらう うれしなみだの ほほえみよ)
S180 【季語】 山笑う 【季節】 三春



春愁や 決意漲る 眉間皺
(しゅんしゅうや けついみなぎる みけんしわ)
S181 【季語】 春愁 【季節】 三春



満面に 笑みが零れて 春うらら
(まんめんに えみがこぼれて はるうらら)
S182 【季語】 春うらら 【季節】 三春



水温み 凛とした顔 親子なり
(みずぬるみ りんとしたかお おやこなり)
S183 【季語】 水温む 【季節】 仲春



春陰や 光と陰の 板挟み
(しゅんいんや ひかりとかげの いたばさみ)
S184 【季語】 春陰 【季節】 三春



満面に 笑みが零れて 春うらら
(まんめんに えみがこぼれて はるうらら)
S185 【季語】 春うらら 【季節】 三春
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春霞

2015年03月07日 | 写真教室 写真俳句紹介

2月28日嵐山近辺散策の続きです。


春めきて 始発駅から 旅初め
(はるめきて しはつえきから たびはじめ)
S153 【季語】 春めく 【季節】 初春
2月28日阪急電車嵐山駅にて


春の朝 迷い惑わす 忘れ物
(はるのあさ まよいまどわす わすれもの)
S154 【季語】 春 【季節】 三春


牡丹の芽 魁の花 瑞々し
(ぼたんのめ さきがけのはな みずみずし)
S155 【季語】 牡丹の芽 【季節】 初春


見つけしは 手作りフックの 暖かさ
(みつけしは てづくりふっくの あたたかさ)
S156 【季語】 暖か 【季節】 三春


羅漢さま 守りし塔に 春日射す
(らかんさま まもりしとうに はるびさす)
S157 【季語】 春日 【季節】 三春


背中からも 人生語る 春羅漢
(せなからも じんせいかたる はるらかん)
S158 【季語】 春 【季節】 三春



避け通る 春の竹林 薄明り
(さけとおる はるのちくりん うすあかり)
S159 【季語】 春 【季節】 三春
嵐山近辺では、まだ大雨の傷跡が至る所に見られる。


捕らわれて 姿を見せて 亀の啼く
(とらわれて すがたをみせて かめのなく)
S160 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春


この光 何を意味する 春の暮
(このひかり なにをいみする はるのくれ)
S161 【季語】 春 【季節】 三春


旅初め 心温まる おもてなし
(たびはじめ こころあたたまる おもてなし)
S162 【季語】 温か 【季節】 三春
この椅子を見ると、人力車を思い出す。


春うらら 心を亡くす 忘れ物
(はるうらら こころをなくす わすれもの)
S163 【季語】 うらら 【季節】 三春


入口も 出口も無縁 山笑う
(いりぐちも でぐちもむえん やまわらう)
S164 【季語】 山笑う 【季節】 三春


春愁い やけに背後が 気にかかる
(はるうれい やけにはいごが きにかかる)
S165 【季語】 春愁い 【季節】 三春


盆梅は 竹の囲いに 守られて
(ぼんばいは たけのかこいに まもられて)
S166 【季語】 盆梅 【季節】 初春


竹の秋 整え過ぎる 侘しさが
(たけのあき ととのえすぎる わびしさが)
S167 【季語】 竹の秋 【季節】 晩春


幾重にも 重なり咲くや 猫柳
(いくえにも かさなりさくや ねこやなぎ)
S168 【季語】 猫柳 【季節】 初春


竹林を 抜ける人々 春少し
(ちくりんを ぬけるひとびと はるすこし)
S169 【季語】 春 【季節】 三春


落日の 気配漂う 春嵯峨野
(らくじつの けはいただよう はるさがの)
S170 【季語】 春 【季節】 三春


紅梅や 恋のかけ引き 後退り
(こうばいや こいのかけひき あとずさり)
S171 【季語】 紅梅 【季節】 初春


春の川 右見て左 見てる鴨
(はるのかわ みぎみてひだり みてるかも)
S172 【季語】 春 【季節】 三春


半月の 昼間の月に 春霞
(はんげつの ひるまのつきに はるがすみ)
S173 【季語】 春霞 【季節】 三春


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2015年03月06日 | 俳句

想い出は 夢へと続く 春宴
(おもいでは ゆめへとつづく はるうたげ)
17432 【季語】 春 【季節】 三春


我が作は 我が子と似たり 春朧
(わがさくは わがことにたり はるおぼろ)
17433 【季語】 朧 【季節】 三春


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愛宕山念仏寺羅漢 1

2015年03月04日 | 写真教室 写真俳句紹介

先月末、2月28日撮影会の下見に嵐山近辺を散策しました。
その第1報で、愛宕(おたぎ)念仏寺の羅漢さまの紹介です。
非常に感動しました。


わてはわて あちらはあちら 春の風
(わてはわて あちらはあちら はるのかぜ)
S123 【季語】 春 【季節】 三春



春の門 心とろける おもてなし
(はるのもん こころとろける おもてなし)
S124 【季語】 春 【季節】 三春



この笑顔 春の愁いも 吹き飛ばし
(このえがお はるのうれいも ふきとばし)
S125 【季語】 春愁い 【季節】 三春



春うらら 面目無しに したり顔
(はるうらら めんもくなしに したりがお)
S126 【季語】 うらら 【季節】 三春



春温し 見れば見るほど 似て御座る
(はるぬくし みればみるほど にてござる)
S127 【季語】 温し 【季節】 三春



気が付きぬ 春爛漫の 仲間たち
(きがつきぬ はるらんまんの なかまたち)
S128 【季語】 春 【季節】 三春
黄が付いてますね。



後ろ手で おいでおいでと 春を呼ぶ
(うしろでで おいでおいでと はるをよぶ)
S129 【季語】 春 【季節】 三春



長閑さや 破顔一笑 苔までも
(のどかさや はがんいっしょう こけまでも)
S130 【季語】 長閑 【季節】 三春



野遊びの 続きと見ゆる 睦まじさ
(のあそびの つづきとみゆる むつまじさ)
S131 【季語】 野遊び 【季節】 晩春



春眠 暁をまた 覚えずや
(しゅんみん あかつきをまた おぼえずや)
S132 【季語】 春眠 【季節】 三春



我が顔に 弥生三月 花が咲き
(わがかおに やよいさんがつ はながさき)
S133 【季語】 弥生 【季節】 晩春



春小枝 顔を隠すも 笑みこぼれ
(はるこえだ かおをかくすも えみこぼれ)
S134 【季語】 春 【季節】 三春



喧し 口に栓せよ 春の昼
(かまびすし くちにせんせよ はるのひる)
S135 【季語】 春 【季節】 三春



春の雨 濡れて行こうと 言えもせで
(はるのあめ ぬれていこうと いえもせで)
S136 【季語】 春の雨 【季節】 三春



霾るや 半身も埋もれ 神なきか
(つちふるや はんみもうもれ かみなきか)
S137 【季語】 霾る 【季節】 三春
霾る=黄砂



子を想う 親の気持ちや 春うらら
(こをおもう おやのきもちや はるうらら)
S138 【季語】 うらら 【季節】 三春



春うらら お心遣い ありがとう
(はるうらら おこころづかい ありがとう)
S139 【季語】 うらら 【季節】 三春



麗らかや 時代先取り ハートの印
(うららかや じだいさきどり はーとのいん)
S140 【季語】 麗か 【季節】 三春



隅に置く 一味違う 春仏
(すみにおく ひとあじちがう はるぼとけ)
S141 【季語】 春 【季節】 三春



眠る子に 春の日和の ありがたさ
(ねむるこに はるのひよりの ありがたさ)
S142 【季語】 春 【季節】 三春



子を守る 証の苔や 春心
(こをまもる あかしのこけや はるごころ)
S143 【季語】 春 【季節】 三春



お願いは 中くらいに 春の夢
(おねがいは ちゅうくらいに はるのゆめ)
S144 【季語】 春 【季節】 三春
チュウだったり?



春日向 仲良し自慢 喧嘩もね
(はるひなた なかよしじまん けんかもね)
S145 【季語】 春 【季節】 三春



どちらにも 目の行きかねる 暮の春
(どちらにも めのゆきかねる くれのはる)
S146 【季語】 暮の春 【季節】 晩春



慈愛ある 苔むす顔に 守られて
(じあいある こけむすかおに まもられて)
S147 【季語】 ― 【季節】 ―



微笑みに 言葉も失くす 春一日
(ほほえみに ことばもなくす はるひとひ)
S148 【季語】 春 【季節】 三春



一番は 心の眼 春一番
(いちばんは こころのまなこ はるいちばん)
S149 【季語】 春一番 【季節】 仲春



逆立ちは 修行の基本 春の風
(さかだちは しゅぎょうのきほん はるのかぜ)
S150 【季語】 春 【季節】 三春



子を抱く 夢見に出でし 春の虹
(こをいだく ゆめみにいでし はるのにじ)
S151 【季語】 春の虹 【季節】 晩春



手を合わし 笑みがこぼれて 春春春
(てをあわし えみがこぼれて はるはるはる)
S152 【季語】 春 【季節】 三春

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