俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

5月31日

2021年05月31日 | 三選俳句暦







田植時 一年一年 狭くなる
たうえどき いちねんいちねん せまくなる
6450 2008/5/31 【季語】 田植 【季節】 仲夏


紫陽花や 色とりどりも 葉は緑
あじさいや いろとりどりも ははみどり
9796 2009/5/31 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


待ちかねし 水田に浮かぶ 夏の月
まちかねし みずたにうかぶ なつのつき
15784 2013/5/31 【季語】 夏 【季節】 三夏




5月30日 虎が雨

2021年05月30日 | 三選俳句暦








道沿いの 青葉若葉に 元気出て
みちぞいの あおばわかばに げんきでて
9777 2009/5/30 【季語】 青葉若葉 【季節】 初夏


降りそうで 降らぬ風情の 虎が雨
ふりそうで ふらぬふぜいの とらがあめ
15780 2013/5/30 【季語】 虎が雨 【季節】 仲夏
虎が雨(とらがあめ)=陰暦5月28日に降る雨。
この日曽我祐成が斬り死にし、それを悲しんだ愛人の
虎御前 (とらごぜん) の涙が雨となったといわれる。
阪神タイガースの敗戦に見るファンの泪雨ではない。


古枕木 ケンケン飛びで 遊ぶ夏
こまくらぎ けんけんとびで あそぶなつ
20352 2019/5/30 【季語】 夏 【季節】 三夏
武田尾の旧鉄道廃路。トンネルで有名。



5月29日

2021年05月29日 | 三選俳句暦







夏の昼 太陽電池 陰の中
なつのひる たいようでんち かげのなか
6430 2008/5/29 【季語】 夏 【季節】 三夏


すがすがし 足湯に入れば 若葉風
すがすがし あしゆにいれば わかばかぜ
9775 2009/5/29 【季語】 若葉風 【季節】 初夏


どこででも 昼寝三昧 一楽と
どこででも ひるねざんまい いちらくと
20344 2019/5/29 【季語】 昼寝 【季節】 三夏




5月28日

2021年05月28日 | 三選俳句暦







夏に入るや 咳声喉の 赤信号
げにいるや せきこえのどの あかしんごう
9766 2009/5/28 【季語】 夏に入る 【季節】 初夏


五月雨や やっと降りたる 雨なのに
さみだれや やっとふりたる あめなのに
15765 2013/5/28 【季語】 五月雨 【季節】 仲夏


初鰹 藁で焼いての おもてなし
はつがつお わらでやいての おもてなし
17788 2016/5/28 【季語】 初鰹 【季節】 初夏




5月27日

2021年05月27日 | 三選俳句暦







葉桜の 淡き緑に 明日を見て
はざくらの あわきみどりに あすをみて
9755 2009/5/27 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


雲を見て この夏楽しく なりそうな
くもをみて このなつたのしく なりそうな
9763 2009/5/27 【季語】 夏 【季節】 三夏


柿若葉 峠の茶屋の 曲がり角
かきわかば とうげのちゃやの まがりかど
15759 2013/5/27 【季語】 柿若葉 【季節】 初夏



5月26日

2021年05月26日 | 三選俳句暦







白鷺も 親は近づき 子は離る
しらさぎも おやはちかづき こははなる
3557 2007/5/26 【季語】 白鷺 【季節】 三夏


五月雨や 降っても止んでも 疎ましく
さみだれや ふってもやんでも うとましく
12719 2010/5/26 【季語】 五月雨 【季節】 初夏


菜の花に 囲まる農夫 背な丸し
なのはなに かこまるのうふ せなまるし
17781 2016/5/26 【季語】 菜の花 【季節】 晩春




5月25日

2021年05月25日 | 三選俳句暦







夏の宵 烏賊の塩辛 缶チュウハイ
なつのよい いかのしおから かんちゅうはい
3546 2007/5/25 【季語】 夏の宵 【季節】 三夏



年金は 生姜なしの 冷奴
ねんきんは しょうがなしの ひややっこ
6405 2008/5/25 【季語】 冷奴 【季節】 三夏
どちらも 喰えねー

日一日 パジャマで過ごす 薄暑かな
ひいちにち ぱじゃまですごす はくしょかな
15755 2013/5/25 【季語】 薄暑 【季節】 初夏




5月24日

2021年05月24日 | 三選俳句暦







盛り過ぎ 誇らしく咲く 躑躅かな
さかりすぎ ほこらしくさく つつじかな
0455 2006/5/24 【季語】 躑躅 【季節】 晩春


鳶が知る 五月の風の 風の筋
とびがしる ごがつのかぜの かぜのすじ
9730 2009/5/24 【季語】 五月 【季節】 初夏


嫌いなり 炊き込みご飯 豆ご飯
きらいなり たきこみごはん まめごはん
15748 2013/5/24 【季語】 豆飯 【季節】 初夏




5月23日

2021年05月23日 | 三選俳句暦







夏草は 引込線に 沿い茂る
なつくさは ひきこみせんに そいしげる
3523 2007/5/23 【季語】 夏草 【季節】 三夏


鳳凰の 池に映りて 泳ぎ出し
ほうおうの いけにうつりて およぎだし
9715 2009/5/23 【季語】 泳ぐ 【季節】 晩夏


初松魚 今年も食べたき 土佐の顔
はつがつお ことしもたべたき とさのかお
20337 2019/5/23 【季語】 初松魚 【季節】 初夏
初松魚=初鰹=はつがつお



5月22日

2021年05月22日 | 三選俳句暦






ぬかるみに 足跡刻む 雨の夏
ぬかるみに あしあときざむ あめのなつ
0452 2006/5/22 【季語】 雨の夏 【季節】 三夏


さみどりの 色重なりて 新樹かな
さみどりの いろかさなりて しんじゅかな
6381 2008/5/22 【季語】 新樹 【季節】 初夏


麦秋や さびたポストの 口かなし
ばくしゅうや さびたぽすとの くちかなし
9700 2009/5/22 【季語】 麦秋 【季節】 初夏




5月21日

2021年05月21日 | 三選俳句暦







葉桜や 駅の出迎え 恙無く
はざくらや えきのでむかえ つつがなく
6378 2008/5/21 【季語】 葉桜 【季節】 初夏


真清水の 龍の手水舎 息を呑む
ましみずの りゅうのてみずや いきをのむ
9693 2009/5/21 【季語】 真清水 【季節】 三夏


シャボン玉 見る人無くも 吹いてみる
しゃぼんだま みるひとなくも ふいてみる
19458 2018/5/21 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春




5月20日

2021年05月20日 | 三選俳句暦







雨垂れを 数えて過ぎし 夏の夜
あまだれを かぞえてすぎし なつのよる
3503 2007/5/20 【季語】 夏の夜 【季節】 三夏


青葉雨 一雨ごとに 木々青し
あおばあめ ひとあめごとに きぎあおし
6367 2008/5/20 【季語】 青葉雨 【季節】 三夏


梅の実の 露に光りし うすみどり
うめのみの つゆにひかりし うすみどり
9681 2009/5/20 【季語】 梅の実 【季節】 仲夏




5月19日

2021年05月19日 | 三選俳句暦







美女柳 近道寄り道 回り道
びじょやなぎ ちかみちよりみち まわりみち
0445 2006/5/19 【季語】 美女柳 【季節】 仲夏


朝顔や 開きて楽し 帰り道
あさがおや ひらきてたのし かえりみち
9672 2009/5/19 【季語】 朝顔 【季節】 初秋


露帯びて 蕾膨らむ  額の花
つゆおびて つぼみふくらむ がくのはな
12694 2010/5/19 【季語】 額の花 【季節】 仲夏




5月18日

2021年05月18日 | 三選俳句暦







春夏の 境も判らず 更衣
はるなつの さかいもわからず ころもがえ
6346 2008/5/18 【季語】 更衣 【季節】 初夏


色鯉に 附かず離れず 真鯉あり
いろこいに つかずはなれず まごいあり
6353 2008/5/18 【季語】 色鯉 【季節】 三夏


薫風や さざ波立ちて あるを知る
くんぷうや さざなみだちて あるをしる
15735 2013/5/18 【季語】 薫風 【季節】 三夏




5月17日

2021年05月17日 | 三選俳句暦









大輪の 薔薇の隣に 朽ちしバラ
たいりんの ばらのとなりに くちしばら
0443 2006/5/17 【季語】 薔薇 【季節】 初夏


まだ咲かぬ 蕾は緑 花額縁
まださかぬ つぼみはみどり はながくぶち
12682 2010/5/17 【季語】 額の花 【季節】 仲夏


青鷺や ぽつんと一羽 孤高鳥
あおさぎや ぽつんといちわ ここうどり
15731 2013/5/17 【季語】 青鷺 【季節】 三夏